白雲去来

蜷川正大の日々是口実

名物編集者の訃報が。

2019-02-03 14:56:49 | 日記
二月二日(土)晴れ。

午後に、その昔『週刊文春』にいた西岡研介さんから電話があって、『噂の真相』の編集長だった岡留安則さんの訃報を知らされた。親しい人たちだけで荼毘に伏したそうだ。享年七十一歳、肺ガンとのこと。そう言えば西岡さんも、その昔『噂の真相』にいたことがあった。

思想的には相反する人ではあったが、近からず、遠からずのお付き合いだけはしていたが、沖縄に移住してからはほとんどお会いすることはなくなった。そして突然の訃報である。時が過ぎるのではなく、人が去って行く・・・。とは、やはり亡くなられた『不良ノート』の百瀬博教さんの言葉である。

夜、出がけに突然体調が悪くなった。子供のお菓子を食べてからコーヒーを飲んだだけで、お腹の張りが治らず、吐き気もする。お菓子が傷んでいたのかとも思ったが、そんな感じではなかった。仲良しさんのご夫婦と、食事の約束をしていたので、とりあえず行ってから、体調が戻らなかったら、中座しようと思って出かけた。場所は、関内駅近くの、うどん屋さんの「おおぎ」。「うどんすき」の前に、蕎麦前ならぬ「うどん前」で一杯。つまみを頼み過ぎて、「うどんすき」はキャンセルして、「辛味噌うどん」を二人前シェアして食べた。しかし、酒の力は凄いもので、飲んでいるうちに、調子が良くなり、「もう一軒」と言うことになった。

西横浜の「オアジ」に転戦。カウンターには、知った顔の人たちばかりで盛り上がった。珍しく十二時過ぎて帰宅。

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蕗の薹

2019-02-03 14:16:13 | 日記
二月一日(金)晴れ。

若い頃、てんぷら屋さんに連れて行った頂いた時のこと。蕗の薹の天ぷらが出た。正直言って、「こんな不味いものを金を出して良く食べるな」と思ったものだ。それがこの歳になると、「このエグ味がいい」などと思うようになった。歳と共に食の好みも変わってくる。

春浅い野、雪間の畦などに蕗の薹を見つけると、ああもうすぐ暖かくなると思ったものだ。それを採らずにそのままにしておくと、どんどん大きくなって、薹が立つ。すなわち、野菜などの花茎が伸びてかたくなり、食用に適する時期を過ぎ、盛りが過ぎる、年ごろが過ぎるの例えとなる。

横浜に縁のある中村汀女さんの句に、「蕗の薹おもひおもひの夕汽笛」と言うものがあり、野毛山公園にその句碑が建っている。早春の夕べ、汽笛が響き渡る中、自分の心の思うままに蕗の薹を眺めていたのだろうか。北海道にいる頃。道端に誰も取らないので、あちらこちらに蕗の薹が顔を出しているのを見て、驚いたことがあった。この時に、フキの花のつぼみが蕗の薹であることを教えて貰った。それでも自分から好んで食べることはほとんどない。

夕方、事務所から戻って来てから酔狂亭で月下独酌。エビチリ、ナスと豚肉のオイスターソース炒め、カツオのタタキ。お供は「農林二号」。

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