白雲去来

蜷川正大の日々是口実

秋刀魚の詩。

2023-09-28 15:28:26 | 日記

9月22日(金)曇り。

朝食は、ひきわり納豆、焼きのり、きんぴら、しじみの味噌汁。昼は、ファミマのメンチカツドック1個。夜は、小エビとキノコのアヒージョ、カツオのたたき、ナスのレンチン焼き。お供は、久しぶりに「伊佐美」。酔狂亭にて独酌。

「あはれ秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ――男ありて 今日の夕餉(ゆうげ)に ひとりさんまを食ひて思いにふける と」。有名な佐藤春夫の「秋刀魚の歌」である。佐藤がこの詩を書いた当時も、今から10年ほど前も秋刀魚は庶民の味方、安かった。一人暮らしの中年男が、秋刀魚を食しながら思いにふける・・・。これがマグロの中トロであったりカニやイクラであったなら、情景が違ってくるのだろう。しかし、昨今では、秋刀魚を食しても悲壮感などない、出始めの頃には一匹、千円近くもすると、とても買おうとは思わない。

冗談ではなく、群青の会の大熊雄次さんの行きつけの上野の「もん」という居酒屋のマスターのみきちゃん(男です)が、「上野の吉池の魚屋では、一匹5千8百円の定価が付いていました」と、スマホで撮った証拠の写真を見せてくれた。翌日、みきちゃんが吉池に行って「売れましたか」と聞いたら「売れませんでした」。当然だろうなぁー。初鰹をすべて買い占めて近所に配り、残った一匹を食した紀伊国屋文左衛門が生きていたら、その吉池の秋刀魚を買って吉原で食べてもらいたいものだ。


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憂国いや夕刻の志士です。

2023-09-26 11:27:27 | 日記

9月21日(木)雨。

朝食は、シチュー。そういえば、シチューにご飯、おでんにご飯、ナポリタンにご飯と言うと不思議な顔をされる。そんなもんかなぁ―。昨日の「お赤飯」だが、愚妻の里の青森に行った時に、何かのお祝いでお赤飯が出た。お赤飯の好きな私は喜んだが、一口食べたら、なんと甘いのである。「塩を下さい」と言ったら皆に変な顔をされた。青森では、お赤飯は甘く炊くそうだ。甘いお赤飯はネェー。

昼は、ブドウパン2個。夜は、ワカメとレタスのサラダ、味付けは焼肉のタレ。鶏のセセリの塩焼き、ししとうの塩焼き、ナスの皮をピーラーで剥いてレンチンして生姜醤油で食べた。先日、お墓参りに行った折に、途中のJAで仏花を買うのだが、地元の農家でとれた野菜を売っている。ししとうやナスが安かったので、沢山買ってきた。展転社の荒岩ガンちゃんに教えてあげたかった。

憂国の志士(夕方になると酒を飲みたくなるので、本当は「夕刻」の志士です)を以て任ずるものが、食べ物の話ばかりで申し訳ないが、私が子供の頃に良く食べていたのが、ハムもどきの「プレスハム」。これまで社友から様々なプレスハムを教えて頂いたが、どうも昔のの物とは違う。まっそれでも美味しいので余り気にしなかったのだが、先日、スーパーで、昔の味にほとんど近いものを見つけた。「雲仙高原」の「プレスハムスライス」と言うものだ。

これを焼かずにそのままソースをかけて食べる。おおっ昔が戻ってきた。目を閉じれば、子供の頃に過ごしたトタン屋根の安アパート、街頭の裸電球、七輪を使って煮炊きしたり、洗濯板を使って洗濯する母の背中・・・。肉と言えば、このプレスハムか魚ニソだった時代。周りは貧しかったが、別段不自由とも恥ずかしいとも、ひもじさも感じたことはなかった。


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酒とズブズブの関係となってから久しい。

2023-09-26 10:55:44 | 日記

9月20日(水)晴れ。

朝食は、お赤飯、さつま揚げ。昼は抜いた。夜は、私が役員の末席を汚してている大行社の役員会議があり東京行き。長い間、大行社の事務職を勤めていたO氏が退社するというので、会議の終了後に、田町の「駒八」という居酒屋で送別会。その後、有志にて六本木に転戦。9時過ぎに同志に送って頂き帰宅。

酒とズブズブの関係になってから久しい。あーああんなに暑かったのに、吹く風に秋の気配がする。じゃ一杯やるか。伊勢原にお墓参りに行った時に見た彼岸花。ここは彼岸花の群生地として知られている。帰路に「トン漬け」の有名なお店があって、夜は、彼岸花を思い出して「田中のとん漬け」で一杯やるか。彼岸か。野村先生との最後の旅となったモロッコのビデオでも見ながら一杯やるか。女房も出かけているし、子供は仕事で残業か。松原商店街の魚幸にでも行って「マグロ」を買って一杯やるか。酒を呑む口実には困らない。むしろ呑まない口実を探すのが大変である。

たまに「毎日酒飲んで羨ましいですね」とかいう皮肉とも批判とも取れることを言われることがある。てゃんでー呑んでいると言っても若い頃と違って狭斜の巷で、傾城と傾国を相手にしていてるわけではない。ほとんどが酔狂亭と名付けた陋屋で月下独酌の日々である。70歳を過ぎて、晩酌の一杯ぐらい、他人様から文句を言われる筋合いはない。

蜷川さん「酔狂亭」ってどんなところですか。「まあ庭には小さいけれど築山(つきやま)があって、その周りには川が流れているよ」。「す、凄いですねぇー」。「何言ってんの、山や川と言っても、質の流れと、借金の山だよ」。まあこんな風に日々生きています。


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今夜は「ソース」飯。

2023-09-22 16:47:41 | 日記

9月19日(月)晴れ。

朝食は、抜いた。昼は、ほっともっとの「特のりタル弁」。夜は、総菜のクリームコロッケ、マカロニサラダ、キャベツ千切り。鶏の唐揚げ、〆は「お赤飯」。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

野村先生は、いわゆる「ソース」が嫌いで、獄中句集『銀河蒼茫』の中には、「冬の昼  ソース嫌いで困っている」と言うものがあるくらいだ。「秋の部」には「コロッケの夕餉 粛々秋の燈」と言う句があるが、先生はきっとコロッケに醤油をかけたのにちがいあるまい。

私は、どちらかと言えば「ソース派」である。関東地方では大体、ウースター、中濃、トンカツの三種類があるが、私は、中濃ソースが一番好きだ。旅行に行くときでも「中濃ソース」を持って行く。「天ぷら」には、さすがにソースはかけないが、コロッケや目玉焼きには、ソースである。ホテルには、その「中濃ソース」を置いていないので、残念である。

月に一度か二度くらい、どうしてもソースをかけて食べるものが欲しくなる。今夜も、クリームコロッケ、マカサラ、キャベツ千切りには、中濃ソースをかけて食べた。ふふふと頬が緩む。これにマルシンのハンバーグと赤ウインナーかプレスハムがあれば最強である。

展転社の荒岩さんから、群青忌の折に、お配りする野村先生の『友よ山河を亡ぼすなかれ』のカバーデザインが送られて来た。群青忌まであと一ヵ月となった。まだ、色々とやることがあり、落ち着かない。当日、会場でお会い出来ますことを楽しみにしております。


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大先輩の「偲ぶ会」へ。

2023-09-22 15:43:37 | 日記

9月18日(日)晴れ。

中国、台湾における洪門の研究家と知られている行政調査新聞社の松本州弘先生を「偲ぶ会」が、埼玉県の狭山市において行われ出席。志村馨君と保土谷駅にて待ち合わせて、11時06分の横須賀線で横浜駅へ。ここで東急線の特急に乗り換へ。東横線に無特急があることも知らなかった。駅で犬塚博英先輩と大熊雄次氏と待ち合わせて、「偲ぶ会」の会場となる中華料理屋へ。

松本州弘先生の略歴を会場で知り、その足跡に改めて感動した。会場で配布されたのは松本先生の著書『義の絆ー孫文と宮崎滔天』(朝日新聞出版)と、松本先生の交友を記録した写真DVD。それと門下生である、「偲ぶ会」の主催者である福山辰夫氏が獄中で詠んだ「短歌・俳句」集、『積もらざる雪』。どれも、事務所の書棚にあるが、改めて『積もらざる雪』に松本先生がお書きになられた、「序文」を読み、目頭が熱くなった。感動的なとても良い会だった。横浜に着いてから志村馨君と安着祝い。※僭越ながらご挨拶をさせて頂いた。

 


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