五月二十三日(土)曇り。
スーパーなどで総菜の天ぷらを見ると、天つゆで煮て卵でとじる「煮天丼」にして食べたくなる。昨日もその衝動を抑えきれずに、天ぷらの盛り合わせを買った。朝は、その煮天丼、もやしの味噌汁に自家製のキュウリの糠漬け。昼は、パニーノ(近くのパン屋)の小豆の入った「大納言」にコオヒイ。夜は、志村君の差し入れの「伊勢原のトン漬け」、スタフドピーマン、レタスと新玉ねぎのサラダ。お供は「黒霧島」に「ジョニ黒」を少し。
近くのスーパーに行ったら、なぜかバチンと目が合った。そしてしばし立ち止まってそいつを見つめた。渋い箱に入った「ジョニーウォカー」のブラックラベルの12年ものだ。一本しかなかったものを思わず買った。三千円だった。家に帰って箱から出してみると、やはり普通の「ジョニ黒」とは顔がちがう。おしゃれだ。
私が、酒を覚えた十代の後半、ウイスキーの王様と言えば、何といっても「ジョニ黒」だった。ブランデーなら「ナポレオン」。とても買えるような値段ではなかった。一ドルが三百六十円だった時代「ジョニ黒」は一万円もした。友だちの家などに行くと、そこの親父が、おもむろにサイドボードの扉を開けて、「今日はとっておきのウイスキーを飲ませてあげる」と、十分に値打ちを付けてから「ジョニ黒」を出して、ショットグラスに注いでくれた。ウイスキーの味など全く分からなかったが、「ジョニ黒」を飲んでいるという高揚感に酔った。
それから、どんどん様々なウイスキーが手に入るようになり、今では、国産のウイスキーの方が高価で手に入らない。まさか、国産のウイスキーがスコッチやバーボンを凌駕するなどとは、「ジョニ黒」世代の私たちには信じられないことである。12年の「ジョニ黒」の封を切った時、なぜかとてもリッチな気持ちになった。
その昔、ねえマ~坊(私のことです)。「ジョニ黒」と「ジョニ赤」とではどう違うの。と聞かれたので、「ジョニ黒」は男性用で、「ジョニ赤」は女性用だよ。と教えたことがあった。暫くして、その子と会ったら、ケツを蹴られた。※なぜか写真が横になってしまう。
スーパーなどで総菜の天ぷらを見ると、天つゆで煮て卵でとじる「煮天丼」にして食べたくなる。昨日もその衝動を抑えきれずに、天ぷらの盛り合わせを買った。朝は、その煮天丼、もやしの味噌汁に自家製のキュウリの糠漬け。昼は、パニーノ(近くのパン屋)の小豆の入った「大納言」にコオヒイ。夜は、志村君の差し入れの「伊勢原のトン漬け」、スタフドピーマン、レタスと新玉ねぎのサラダ。お供は「黒霧島」に「ジョニ黒」を少し。
近くのスーパーに行ったら、なぜかバチンと目が合った。そしてしばし立ち止まってそいつを見つめた。渋い箱に入った「ジョニーウォカー」のブラックラベルの12年ものだ。一本しかなかったものを思わず買った。三千円だった。家に帰って箱から出してみると、やはり普通の「ジョニ黒」とは顔がちがう。おしゃれだ。
私が、酒を覚えた十代の後半、ウイスキーの王様と言えば、何といっても「ジョニ黒」だった。ブランデーなら「ナポレオン」。とても買えるような値段ではなかった。一ドルが三百六十円だった時代「ジョニ黒」は一万円もした。友だちの家などに行くと、そこの親父が、おもむろにサイドボードの扉を開けて、「今日はとっておきのウイスキーを飲ませてあげる」と、十分に値打ちを付けてから「ジョニ黒」を出して、ショットグラスに注いでくれた。ウイスキーの味など全く分からなかったが、「ジョニ黒」を飲んでいるという高揚感に酔った。
それから、どんどん様々なウイスキーが手に入るようになり、今では、国産のウイスキーの方が高価で手に入らない。まさか、国産のウイスキーがスコッチやバーボンを凌駕するなどとは、「ジョニ黒」世代の私たちには信じられないことである。12年の「ジョニ黒」の封を切った時、なぜかとてもリッチな気持ちになった。
その昔、ねえマ~坊(私のことです)。「ジョニ黒」と「ジョニ赤」とではどう違うの。と聞かれたので、「ジョニ黒」は男性用で、「ジョニ赤」は女性用だよ。と教えたことがあった。暫くして、その子と会ったら、ケツを蹴られた。※なぜか写真が横になってしまう。