札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

鍼灸治療の起源が、他宗教が関わっているから、受けたくないというクリスチャン

2023-11-06 16:13:38 | 宗教・カルト問題
以前私のブログのコメント欄
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52458478.html#comments
に寄せられたものですが、鍼灸治療の起源が、他宗教が関わっているから、受けたくないというクリスチャンの様です。
私もあそこに書きましたが、この主題については、以前から書きたいと思ってました。
が、どこから初めていいものか、迷ってました。
あの時、なるべく早く伝えた方がいいかと思い、仕事も入っていない時間帯でもあったので、思い付きで書いてみました。
本来なら、あの時の書き込みしたものを基に、書き直した方が良いかとは思いつつも、なかなかそうする気にもなれず、不本意ながらとりあえずそのまま載せてみることにしました。
 
(以下、その時のやり取りです。)


 
3. むー 2023年06月15日 10:15
はじめまして。「鍼灸師・クリスチャン」で検索してたどりつきました。私は自律神経の調子が悪く鍼の治療を受けていたのですが、ふと鍼と宗教は関係があるんじゃないかと思ってよく分からないので検索していました。
私はクリスチャンですが、鍼の起源は道教が関係しているという記事も読みました。
こちらの日記にも「気」とか「気功に近い」とあり、
先生はクリスチャンとのことで、どうお考えでしょうか。
鍼はキリスト教とは違う宗教の世界観に基づいているものであれば、受診するのは考えたいと思っています。
逆に、宗教とは全く関係なのが分かれば、安心して受けられるのですが、いかがでしょうか。
4. ブログ主 黒沼一也 2023年06月15日 12:05
> むーさん。
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
そうですね、それについて書くとなると長くなりそうで、どこから答えていいのか迷てしまうというのが、正直なところです。
以前からそれについて書きたいとは思っているのですが、そういうことで未だ書けていません。
ですから、その都度むーさんの疑問にはお答えしたいと思いますので、気長にお付き合いください。
まず、クリスチャンの立場と言っても、福音派系の人と、リベラル系の人と、教派によって、理解の仕方が違ったりします。
私はどちらかとといえばリベラルな感覚です。
が、一時期聖霊運動に関心を持った李もしましたので、福音派の人達がどう誤解しているかも、ある程度分かっているつもりでもあります。
それだけに無駄な議論は極力避けたいと思うのも、正直な私の思いでもあります。
福音派の人でも穏健な人でなら、たとえ意見が違ってもお互いの立場を尊重しつつ、理解しあえると思います。
しかし、熱狂的、あるいは言葉は悪いですが、狂信的で、立場の違う他の人達の意見を悪とし、理解しようとしない人とは、何を言っても無駄ですし、私も疲れてしまうだけで、後々お互い嫌な思いになるだけで先が見えているだけに、それならば議論は避けたいです。
まず、むーさんが通われている教会は、どのような教派で、リベラル系か福音派系か、教えていただけませんか?
それによって、どこから話をすべきか代わってきますので、宜しくお願いします。
どうぞ気長にお付き合いください。
お待ちしてます。
5. ブログ主 黒沼一也 2023年06月15日 13:04
> むーさん。
むーさんの書き込みの内容から簡単に思いついたことから、少し書いてみるとします。
まず、鍼の起源が道教からということですが、最近私もそのブログを読んだ気がします。
そのブログを書いている人が、鍼に対して否定的なのか肯定的なのか、よく分からないのですが、まぁ私にとってはそんなのはどうでもいいこととして、話を進めます。
当時の時代からして、中国文化圏は道教だったり仏教だったり、それ相応の影響は受けていて、キリスト教が伝わる以前のことですので、そんなのは当然だと思います。
当時は近代科学の知識が無いだけに、自然現象など理解するために、その地域の哲学などから理屈つけようとするのは、どこの地域でも同じだと思います。
日本の稲作は古神道の影響を受けているからとて、クリスチャンは米飯を食べてはならないなんてことには、なりませんよね。
カレーライスは素をただせばインドからで、背景にヒンドゥー教の影響があるから、クリスチャンはカレーを食べてはならないとも、なりませんよね。
まあ、カレーにはヒンドゥー教の悪霊が付いているから、カレーを食べる前に祈って、悪霊の影響がないようにすべきなんて書いてた牧師がいたとかというくだらない笑い話も聞きましたけどね。
もっとも日本のカレーはイギリス経由なので、英国教会がヒンドゥーの悪霊をキリスト教的に浄化しているから、問題ないとも言えます。(笑)
あと、アラビアの古典的な科学が西欧に伝わり、それが近代科学の基になったそうですが、近代科学はイスラームの影響を受けていたとも言えます。
6. ブログ主 黒沼一也 2023年06月15日 13:06
> むーさん。
続きです。
「気」の概念にしても、ギリシャ哲学というか、ギリシャの古典物理学なんかにもある「プノイマ」の概念とも意味合いが共通するし、新約聖書にある「聖霊」なんかも「ヌーマ」というギリシャ語が使われているそうですね。
まさに日本語で言う「期」です。
英語で肺炎を
「pneumonia」、
語源はギリシャ語の「ヌーマ(pneuma)」、
まさに「気」です。
今回まずはここまでです。

7. むー 2023年06月15日 15:44
すみません。ちょっと気になって気軽に質問してしまいました。
鍼灸協会(だったか?)にも質問しましたが、回答がなく、たまたまこちらを見つけてコメントしてしまいました。
お仕事のおじゃまをしてしまいますので、自分で調べて考えてみます。
ありがとうございました。
8. ブログ主 黒沼一也 2023年06月15日 16:41
> むーさん。
いえいえ、こちらは何も迷惑でもなく、なんでもないですよ。
何時も忙しくしているわけでもないし、暇の間に書いているというところです。
このようなことを言われたのは、むーさんが初めてではないですし。
気が向いたらでいいですが、何時でもどうぞ。
あれっ、「気が向いた」、これも「気」からかもしれませんね。
ついでですが、
2011年11月5日に
「ニューエイジについてのキリスト教的考察」を読んで」
として書いたものです。
コメント欄も含めて読んでいただければと思います。
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384853.html
内容が難しいかもしれませんが、これが理解出来たなら、キリスト教的に鍼に対してそう疑問など持たないと思います。
参考までにどうぞ。
 

 
(以上、
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52458478.html#comments
からです。)


どうやらこの方は、福音派系の教会に通われていて、受洗してからそれほど経っていないようにも思えます。
「福音派」とか、「リベラル派」の違いも分からないのでしょう。
そこで私が思い付きとはいえ、この方にとっては理解出来ない内容で、付いていくことが出来なく、断念してしまったのではと想像します。
残念ですね。



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