名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS3-2 急戦向い飛車(29)

2024-03-25 | 基本定跡の研究

先手が居飛車穴熊ではなく

左美濃にしたらどうか。といっても3~5筋の歩を突いていないので、銀冠から穴熊にするのがねらいです。72銀96歩94歩86歩32金46歩

後手が急戦をねらった場合、46歩を突いておくというのが対抗策です。24歩同歩同飛に同飛同角45歩

これがまあまあの厳しさです。26飛44歩52銀22歩

この歩は取れません。33桂21歩成29飛成22と

22同金42飛47歩59銀

この図の評価値は+512の先手有利。

ですが途中に課題があります。44歩の取り込みには54銀とかわして

22歩33桂21歩成29飛成22と

同じように攻めてみると、22同金42飛21歩43歩成51金

飛が捕まってしまいました。評価値は-165の後手ペース。

なのでこの場合は

22歩ではなくて、43歩成同銀11角成33角同馬同桂

この図の評価値は+92、先手ペースといえるかどうか。後手も戦えそうです。

なお後手が急戦を選ばなかった場合、安用寺先生は

こんな図とか (先手十分とされるが、評価値は+106でこれから。55歩同角54銀が有力。)

こんな図を想定しています。(互角とされていて、評価値は+123。)

これで44歩と止める形の向い飛車は終わりです。先手の居飛車穴熊には十分対応できるし、急戦にも弱くないです。後手番振り飛車としては優秀でしょう。課題は中央位取りや45歩急戦です。

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