名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS3-2 急戦向い飛車(22)

2024-03-18 | 基本定跡の研究

33角戦法の最後はこの図の「25桂ポン」対策の陣形から、

後手が持久戦を選ぶのですが、54歩を突くほうはどうか。54歩48銀53銀68金上42金

46歩84歩37桂74歩86歩83銀87銀72金47銀73桂77桂64銀29飛と穏やかに組んだ後で94歩

後手は有効な待ち手が少ないので端を逆襲します。先手は香銀交換は難しいので、94同歩同銀の時に24歩同歩22歩

22同飛31角32飛42角成同飛24飛12角

この図の評価値は+106の先手ペースではありますが、15角の筋を避ける16歩が必要です。ならば29飛と待った所では16歩だったかということはあるのですが。(16歩が突いてあれば23金で先手有利です。)

でも16歩を先にすると、94歩同歩同香があって、

94同香同銀99香95歩24歩同歩22歩同飛31角32飛42角成同飛24飛22歩

この図の評価値は+52、より難しくなってしまいます。

なお29飛の形で94同香だと、同香同香98香95歩35歩

後で端から攻めやすい / 歩切れになっても後手から96香の攻めが怖くない ということがあって、下段飛車のほうが安定しています。この図の評価値は+265の先手良し。

先手が端の位を取っているから手が遅れていて、もう一手あればいいのに、ちょっともどかしいです。

ということで別案を考えます。37桂を跳ねず16歩を突いておいて56角

34角~15歩~14歩同歩12歩同香24歩同歩12角成というねらいです。 34角~66歩~67角~35歩の攻め筋もあります。後手は角を打ってけん制するのですが、73角37銀83銀34角72金

15歩44銀47金92香

のんびり穴熊を見せていますが、14歩を誘ってから45桂同歩33銀

35歩14歩77桂91玉86歩

角を取られても2枚替えで攻め筋ができます。後手は穴熊に潜ってどうかですが、評価値は+220の先手良し。後手に有効な手が少ないです。

戻って

73角ではなくて64角の場合は、47金のほうが最善手になっていて、44歩34角45歩56金

46歩には65金です。73桂に66歩55歩65歩

56歩64歩と取り合って

57歩成同銀44金35歩

35同金には43角打があるので先手良し。評価値は+170の先手ペースです。

先手玉が薄いので難しさを感じますが、攻め手には困りません。

さらに別案として、先手が56角を打つならば

端の位を取らない形で打つ方が良いようです。16歩も突いていません。53銀34角42金47銀74歩77銀73角

後手としては角を打って反撃するのですが、37桂55銀に29飛と待って

46銀同銀同角48金

73角に24歩 (24同歩22歩同飛31銀の攻め筋ができた) 46銀

44歩同歩43銀41金75歩

75同歩には54銀成として、74歩や61角成同銀63成銀の筋で寄せを見ます。37銀不成には74歩46角47歩28銀成

後手の角を追います。飛取りで返されますが、46歩29成銀54銀成52金左55角64桂66歩

これで先手優勢、評価値は+504です。

「25桂ポン」の対策 (39銀のままで警戒する) と、この形だけ覚えておけば

何とかなるでしょう。33角戦法 (あるいは角交換四間飛車から向い飛車に転じる形など) は怖くはないです。

 

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