名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS3-2 急戦向い飛車(18)

2024-03-14 | 基本定跡の研究

33角戦法の向い飛車、安用寺先生のいう角道オープン向かい飛車のねらいは何でしょうか。

先手が33角成同桂65角を選ばなければ (昨日調べて先手ペースでしたが)、33角成同桂68玉42銀48銀62玉78玉72玉58金右82玉

角を交換して玉を囲い合います。ここで分岐して、46歩72銀47銀21飛88玉25桂

後手は「25桂ポン」を最速で指せるという意味があります。この図の先手の玉の囲い方は無策な感じがしますが。25同飛24歩

85飛28角75桂19角成65角84香・・・はさすがに無理筋なので、28飛25歩38桂

先手は歩の代わりに桂で受けることになります。26歩同桂33銀78銀25歩27歩

桂得の意味がなくなりました。以下の手順は省略して

この図の評価値は-110、安用寺先生のいうように後手十分です。

先手が25桂を取らなければ

78銀24歩96歩94歩66歩54歩36歩

途中は評価値は0近辺の互角だったのですが、この36歩が疑問手です。手順を飛ばしますが、

後手はタイミングを図って37角と打ちこみます。37同桂同桂成18飛25歩

あとは と金を作って21飛を成り込めば後手優勢です。

作られた手順という気がしますが、後手のねらいはわかりました。

戻って

先手が56歩を突いて玉を固めた場合は、後手が「25桂ポン」を採用せず、

角交換四間飛車で向い飛車に転じた場合と (手損しないで) 同じように組めます。

左銀で5筋の歩を切って

24歩で攻撃開始。24同歩39角 (38飛は57角成同金24飛なので) 27飛35銀

安用寺先生は後手優勢だというのですが、実際はまだ難しいです。23歩成 (33と同金74桂同歩55角の筋があるので) 45桂68銀26歩22歩

41飛36歩27歩成35歩

この図の評価値は-131の後手ペース。ともかくは後手のねらい筋がわかれば良いでしょう。

また戻って、先手が角交換しなかった場合は

後手は角を交換されても構わないような組み方をします。先手が妥協して66歩を突けば

相穴熊へ。これで固め合えば評価値は0近辺の互角なのですが、

安用寺先生は7筋を攻めて後手十分だと。でも評価値は+142で先手ペースです。

コメント
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