ぷちログ

12匹の猫と9人の大家族の、なんてことない日々の適当な暮らしを綴る。

必殺技を使う猫

2008-07-29 12:14:29 | Weblog

何やら庭が騒がしい・・・


おや?



ぷち「庭に見知らぬ子供がたくさんいますニャ」
ルイ「あのね、あたい知ってるの。
   お姉ちゃんとこの子供たちが、友達呼んで遊んでるの」



「そりゃ結構なコトで・・・夏休みになると色んなお客さんがちょいちょい来ますなぁ。まるでキャンプ場みたいだニャ」
「勝手に遠くへ遊びに行けない子供たちにとっては、ウチで遊ぶのが楽しいらしいの。緑も多いし、川も近いし」
「ふーん。ま、どうせ最終的にはゲームしたりDVD観たりするのが目的だろうニャ」



「ところで親分は?今日は仕事お休みの日じゃありませんでしたっけ?」
「親分は表参道でランチ&ショッピングだとかで、嬉しそうに出かけて行ったの」
「あの人もよく遊びますなぁ。休みの日に一日家でのんびり過ごすということを知らないのニャ」




「でも親分が居ないと、好き勝手に過ごせるから嬉しいの




「ココとか、」


「こんなトコとか」
「ル・・・ルイ殿、流石にそこは降りた方がいいのニャ



「あ"っっなんてことをル・・・ルイ殿、これは・・・親分が怒るのニャ」
 
                                    <Before>



                        「あ・・・



  「親分お帰りなの~」



親分は何も見なかったかのように、荒らされた部屋をただ黙って片付けておられた。
ルイ殿の必殺技はスゴイのニャ。


親分ログ<私の知らない世界2>

2008-07-28 22:26:30 | Weblog
日曜日は江ノ島へ遊びに行ってしまったので、土曜の続きを書くのが遅くなってしまいました

さてさて。
先日、我が家へ来た不思議な能力を持った先生の話の続きになります。
BBQをしている時、ふと先生が
「ここ、ペット飼ってた?」
と言い出しました。
「猫がたくさん居ますよ。今は5匹」
「ニャンコじゃないんだよなー。ワンちゃんなんだよなー」
「あぁ。以前は犬も何匹か飼ってました」
「その中に茶色い子いた?」
「居ました!」
忘れもしません。毛並みはゴールデンレトリバーみたいな色で、顔はコリーみたいな子がいました。
私が小学校1年生の時から二十歳になるまでずっと一緒に居た、私のかけがえのない友達だったのですから。
先生が言っているのはその子のことだと思い、私は部屋から写真を持ち出して見せました。
「この子じゃないですか?」
「・・・この子・・・によく似たお友達とか兄弟とか居なかった?」
「うーん・・・でも、ウチの子たちは皆ちゃんとお墓に入れてあげて供養してますよ」
と母が言う。
いやいや。1匹だけ庭で眠っている子がいるのです。
母や姉はすっかり忘れてる様子だけど、私はかろうじて覚えています。
というか、先生に言われてうっすらと思い出したのです。この子に1度だけ子供が産まれたのを。毛の色も似ていてとても可愛かったのに、病気でほんの数週間で死んでしまったのを。
私がその話をすると、先生は
「あぁ、じゃあその子だ。さっきからずっとここをね、嬉しそうに走り回ってるの」
とおっしゃる。
「ちょっと来て。だっこさせてあげるから」
そう言って先生はしゃがみこみ、目に見えない子犬をそっと持ち上げて私の両手に乗せてくれました。
その感触はなんというか、ほんわりとあったかい。
「すっごい喜んでるよ。もう、顔なめようとして首伸ばしてる。頬ずりしてあげて」
恐る恐る言われた通りにすると、やっぱりほんわりとあったかい空気が頬に触れる。
「産まれてすぐ死なせちゃって・・・可哀相なことしたんですよね・・・」
私がそうつぶやくと、先生は
「とんでもない。この子、とても喜んでるよ。凄く幸せそう」
と言う。もうちょっとでホロリと涙が出そうになってしまいました。

その後、先生は父を見てくれました。
父はそういう類の話をあまり信じない人で、先生の話も特に前もって話しておかなかったので、状況がよく呑み込めていない様子。
「ちょっと軽くマッサージみたいなのしましょうか。彼、気功みたいなので整体ができるんですよ」
とか言って、義兄がうまいこと丸めこんで半分強引に見てもらったのです。
先生は父の頭に手を当て、背中に触れ、手の甲にそっと手を置いて、
「あのですね・・・。お友達の死をそんなに悼まないでください」
まずそう言いました。
そうなのです。一昨年、去年と父の長年の親友であった方々が相次いで亡くなり、父は顔や態度にこそは表しませんでしたが精神的には相当ショックを受けていたようなのです。それは私たち家族にも判っていました。
「余程ショックだったんですねぇ。でも悲しむ必要ありませんからね。彼等は人生に何の後悔もなく成仏してますから」
私たちは散々肉を食べて満腹になっていたのでBBQに興じるふりをしながら食事そっちのけで「ふむふむと、父の方に耳をダンボにして傾けていました。

先生はチャネリングもできるらしく、
「一番会いたい方をお呼びしましょうか。誰に会いたいですか?」
と言って、父の一番会いたがっている友人を呼んでくれました。
面白いことに(などと言ったら不謹慎かもしれませんが)先生には、父の友人が見えているんですねえ。
「お前に¥300借りたままだったな。って言ってますけど」
先生がそう言うと父は何のことやら?と、ポカーンとしてましたが、ややあってから
「そう言えば、前に銀座へ行った時に・・・」
私たちでさえも知らない、その友人との出来事を思い出した様子でした。
姉と私はただ顔を見合わせてびっくりするばかり

先生、凄すぎるなぁ。

結局、先生の話がいちいち興味深いので、終電に間に合うように…とか言っておきながら深夜の1時過ぎまで引き止めてしまい、車で先生夫婦をご自宅まで送って行った始末でした。
しかも先生があんまり
「上がってお茶を飲んでってよぉ」
と勧めるので、深夜にも関わらず厚かましくどやどやと上がり込んで、お茶をご馳走になりながら再び話の続きで盛り上がってしまったのです。

本物の「能力」を持った人を初めて見て、私たち家族は
「あの人、毎週ウチに来てくれないかなぁ」
すっかりハマってしまったのでした。

親分ログ<私の知らない世界>

2008-07-26 23:09:15 | Weblog

7月26日(土)
今日はお庭でバーベキュー
甥っ子の彼女がウチの家族に興味あるらしく、ウチの家族と一緒に庭でバーベキューしたいと言い出したのがきっかけです。
それならば、バーベキューしながら花火大会が見れてちょうどいい今日にしよう、どうせならかねてよりウチの庭でバーベキューしたいと言っている人たちを一遍に呼んでしまおうということになったのです。
ウチは家族だけでも大人数なのに、それぞれが友達や恋人を呼んだりしたので結構な人数になってしまいました。
買い物へ行く者、庭のテーブルや椅子を掃除する者、バーベキューのセッティングをする者・・・みんな朝から大忙し。

もちろんお肉や焼きそばは美味しかったけど、意外にも塩焼きイカが一番人気で奪い合いでした。

夏の夜空に咲いた花火も、とても綺麗でした。


とまぁ、ここまでは言っちゃあなんだけどついでのイベント。
さて、ここから本題に入りましょう。

今から遡ること数週間前の話。
義理の兄が小学校時代の同窓会とやらに出かけて行きました。
ま、ちょっと面倒くさい気もして行くのやめようかな、なんて思ったりもしたそうですが、やっぱり最後には何となく行った方がいいような気がして家を出て行ったそうです。
そこで小学校を卒業してから一回も会ってなかった親友と、数十年ぶりに再会。
しかしその友達は会うなり、
「何十年ぶりに会ったのにいきなりこういうコト言って悪いんだけど・・・お前・・・連れて来たね。なんか憑いてるよ」
と言われたから義兄もびっくり。
なんせもう何年も前から身の回りで起こる怪奇現象に原因が分からず悩んでいたところでしたから!
このお友達は、とある有名な超能力者(ほとんどの人が名前を知っているだろうと思われる、TVでも見かけるお方です)のお弟子さんなのです。
弟子と言っても、本人は舞台衣装を造るという立派な本業をちゃんと持っていて、彼がその有名な超能力者のもとで修行をしたのには、自分の特別な能力で以て周囲の困っている人を救ってあげたい、幸せにしてあげたいという願いからなのだそうです。
立派な志ですなぁ。。。
その彼が霊視したところ、ウチに不思議な現象が起こる原因は「石」だと言うのです。
「大きな石がいっぱい・・・軍団で見えるよ。それが良くないな」
大きな石?
そんなのウチの庭には無い。この家の下に土台として入っているのかな?とか私たち家族はそんな想像をしてました。

そして今日。
その不思議な能力を持った義理の兄の友達という方が奥様と一緒にいらっしゃいました。
まぁ、先生と呼ばせて頂きましょう。見た目はお笑い芸人「超新塾」の、背の高いリーゼントの人に似てます。
近くのバス停まで義兄が迎えに行きました。そしてダラダラと歩きながら昔話をして我が家まであと数十メートルという場所へ来た時、先生が突然悲鳴を上げたそうです。
先生は全身に鳥肌を立たせながら、
「これだ!これだよ、俺が見えたの
と、我が家の向かいのお宅の隣にある空き地(造園会社の土地)に並んだ大きな石の軍団を指差しました。
石はとても「気」が入りやすいんだそうです。
となると私が京都の伏見稲荷で挑戦した「おもかる石」も、あながち根拠のない占いではなかったんですね。
先生は、その石の軍団たちに、とてつもないマイナスの気が入り込んでいるとおっしゃいました。この辺りで死んだ人は居なくても、色んな場所から死者の念がやって来てこの石に入り込んでいると。
「ここ、事故多いでしょ?」
と先生は訊ねる。
そうなのです。ウチの前の四つ角ではほんとにちょいちょい事故が起きるのです。
車と車だったり、バイクだったり、何故か単独で電信柱に突っ込んだり。。。
幸い、今のところ死亡事故は起きてませんが。
こうした事故が同じ場所で頻繁に起こるのは、この石の前を通った車に乗り込んだ悪い霊の仕業だそうです。
「この石やだなぁー・・・でも、俺には退かすほどの力がないよ。多分、プロの霊媒師でも命懸けじゃないかなぁ」
なんて恐ろしいことを言うじゃありませんか。
やだなぁ。私、毎日その前を通って通勤してるんですけど。。。。

その話を聞いている最中で姉が突然顔色を変え、
「この子たちがまだ小さい頃に、あそこからいくつか石を拾って来たことがあって、それまだ玄関に置いてあるんですけど・・・フォトフレームの後ろに隠してあったんです」
「玄関にあったの?だからか玄関に入った時、『気をつけろ!』って声がしたんだよ!その石、早く捨てて!」
そう言われて姉が持って来ると、先生はまた全身に鳥肌を立たせて
「それダメ!早く元のところへ捨てて!」
と、子供が怖いものから逃げるようにパニックになってました。
姉の家に姿なき何者かの気配が玄関から入って来て階段を昇ったり、あちこち歩き回ったりしていたのも、その石が原因だそうです。
いやぁ・・・石って気軽に拾って来てはいけないんですね。
不安だったので、私も海で拾って来た石を見てもらいました。
「うん。これは大丈夫。何の問題もない」
と先生は穏やかな笑顔でおっしゃる。
ううーん・・・姉の家にあったあの石とこの石、何がどう違うのか?
素人の私にはさっぱり判りません。

さらにこの先生、ヒーリングみたいなものも出来ます。
手を当てると悪いところが判るらしく、そこへプラスの気を送ってくれるんですが、大人数にも関わらず先生は私たち家族全員を見てくれました。
先生が背中に手を当てると、ほんわりと暖かい。不思議な感覚がします。
姪っ子や甥っ子は
「とてもいい子だねえ。心配しなくても将来成功するから、もっと力抜いて楽に生きていいんだよ?」
「この子は将来スゴくなるよ。この子がやりたいって事があったら、周囲の人は絶対に反対しちゃダメ」

などと前途有望な人生を約束されたような言葉を貰ってとてもご満悦。
それにひきかえ私が頂いたお言葉は
「・・・・なるべく常温のものを飲むようにしてね」
そ・・・それだけですかと、密かに心の中でつっこんでしまった。
「疲れやすいっていうか、いつもだるいでしょ?」
確かに!
「だるいです!夏なんかもう生きてるのがやっと!」
「冷たいものばっかり飲んでるでしょ?内臓が冷たくなってるもの。こりゃしんどいよ」
おっしゃる通りです。
私にとっては冬だろうが夏だろうが、基本、氷の入ってない飲み物はあり得ないのです。常温のぬるい飲み物なんて不味いもの、誰が飲めるかい!って主義だけは決して曲げられませんでした。
だって不味いんですもの。
「身体が冷えてるとは自覚してたけど・・・そうだったんですかぁぁ」
「なるべく身体を温めるようなものを飲んで、規則正しく食べて、夜更かもしないように。無理させちゃダメだからね」
言われること全て、身に覚えがあって耳が痛い。
背中にちょっと触れただけで全て見透かされてしまって、恥ずかしいやらショックやら。

全員を見終わった先生は私が居ない時、姉にそっと告げた。
「お父様もお母様も健康だし、子供たちも素直で何の問題もない。この家は皆さん明るくてとても健やか。ただね・・・一番心配なのは・・・・」
今回、家族の中でワースト1だったのは私だそうです。
兄や母の方が私よりも長いこと時間かかってて大変そうだったのに、一番ダメだったのは私なんですか?!
「妹さん、すごく心配なんだよねー。内臓機能がかなり弱ってる。ほんとに気をつけてって言っといて」

ガーン  ガーン  ガーン・・・

ショックのあまりムンクの叫びのようになってしまった。

という訳でそれから飲み物には氷を入れていない私です。
先生のスゴい話はまだありますが、今日は長くなってしまったので、また明日に続編として載せるとします。


プリンセス降臨

2008-07-24 22:30:00 | Weblog
私、ルナ。
この家のプリンセス。



親分の部屋って最高に居心地がよろしいのよね。
やっと親分が旅行から帰って来たから、この部屋でゆっくりできるわ。
あの人は別に居なくてもよろしいけど、せめて居ない間にこの部屋を開放しといてくださらないかしら。




あら。。。。?



気配がするわ。
どなたかそこにいらっしゃるの?
。。。。いる訳ないわよねえ。窓の外ですもの。
きっとまた霊が通ったんですわ。やーねぇ。



え?なあに?
それは枕の上。。。。あら、これ枕でしたの。おほほ。
で?だから何ですの?



・・・・・だから何ですの?(2回目)
まさかこの私に退けとおっしゃるんじゃないでしょうね?



ぷち「いえ・・・なんでもありません ごめんニャさい 」

プリンセス・ルナには怖いものなどない。

親分ログ<神戸>

2008-07-22 23:44:59 | Weblog
7月22日(火)

次の日のことも考えず夜更かししたツケで目覚めが悪い。
絶対こうなるって分かっていたのに、バカだなぁ。と早く寝なかった自分に腹を立てながら、重い重い身体を起こす。
まずシャワーを浴びてすっきり目を覚まさせてから、最上階のクラブラウンジで朝食。最上階からの晴れ渡った街の眺めは眠気も飛ぶほど素晴らしいです。
朝食が10:30まで、チェックアウトは12:00と時間的に余裕があるので助かりました。


しかし今日も暑そうだなぁ
外を見るとどうも足が鈍って、もっと早くにホテルを出ようと思っていたのに、つい12時ギリギリまでダラダラしてしまいました。

ま、せっかく来たんだから何もせず帰るのは勿体無い。
暑いけど頑張って出かけよう!
てな訳で新神戸駅のロッカーへ荷物を預けて、いざ出発。

新神戸駅の前に41階建ての高層マンションを建設していたけれど、ここに住む人は私がホテルから見た眺望とほぼ同じものを毎日見ながら暮らすんだろな。いいなあ。
私が泊まったホテルの部屋が32階であれだけの眺望なんだから41階っつーと・・・ううむ。
買う機会もお金も到底ないのに、一応マンションの名前だけはチェックする。
ジークレフタワー・・・ジークそれだけで白い羽が舞う優雅な暮らしを想像してしまいました。
仮面ライダー電王を観ていた人にしか判らない話ですみません。

さて、三宮から阪神線に乗り、向かったのは人丸前
この電車は途中から山陽電鉄になるんですが、海辺を走ってくれるので景色が抜群に素敵な上に、JRの方が速い為かガラガラに空いているのです。そこが私のような旅人にはたまらなく魅力です。


途中の駅だって、神戸や三宮に近いとは思えないこの景色。



人丸前駅で降りると、そこには日本の標準時刻を決める子午線が。
その向こうにそびえたつのは明石天文台です。


こんな綺麗な街並みをゆったり歩いて行くと


あるんですなあ。人丸神社(柿本神社)。
ここは柿本人麻呂を祀った神社で、人丸という地名も人麻呂からきているそうです。
と、昔読んだ浅見光彦シリーズの作品でそんな注釈が確かあったような・・・


階段を昇ると、



この眺望です。
向こうに見えるは明石大橋。手前のUFOみたいなのは明石天文台の・・・何でしょう?プラネタリウムでもあるんでしょうかね。



人丸神社は特にこれといって何かがある訳ではありませんが、とにかく景色が素晴らしくて気持ちが好いので、ちょっとした寄り道として訪れる価値はあると思います。


神社の横には寺もあり。


来た方とは反対側の方へ階段を降りて行くと、亀の水と呼ばれる湧き水があります。
私が見ている間にもちょいちょいと近所の人たちが大きなポリタンクを持って来ちゃあ、それに水をいっぱい汲んで行きました。
地元の人々にとって生活に欠かせない貴重な資源となっているんですねぇ。

私も持っていたペットボトルに水を汲んでみました。
冷たくて美味しい!
こりゃ、ポリタンクいっぱいに持って帰りたくもなりますわ。
冷たい水を飲んで一休みしたところで、亀の水とはお別れ。
蝉時雨の炎天下をよろよろと歩く私。


再び山陽電鉄本線に乗って元町へ戻ります。


途中、須磨あたりでのんびり海を眺めたりしてたせいで、気がついたらランチの時間帯を逃してしまいました。我ながらアホですね。
しかも行こうと思っていたお店は移動したのか、まるきり違うお店になっていたりでかなりピーンチ
また昼飯抜きか?と、しょんぼり諦めモード。ならばせめて大好きなキャトルセゾンで寛ぐとしようと行ってみたら、スーププレートなる素敵な軽食があるじゃありませんか。助かったー。
冷たいじゃがいものスープに暖かいパン、大変美味しゅうございました。



空腹も満たされ身体も冷えたところで、昨日は行かなかった元町の雑貨ショップや南京町を散策し、みんなへのお土産を購入して、新幹線に乗るべく新神戸へ向かったのでした。

さらば神戸よ、京都よ!
また近いうち来るでしょう。(もしかしたら来月)


帰りの新幹線の中で、
(あぁ・・・今年の夏の旅は、また一段と過酷な修行だったなぁ)
毎年自分への誕生日プレゼントとして企画するこの旅が、例年の如くいつの間にか修行に変わってしまうことに、学習できない己の愚かさと現実の厳しさをしみじみ痛感しつつ、老祥記の豚まんを頬張ったのでした。




家に着いたら早速ルイちゃんのお出迎え。
旅の終わりは物悲しいけど、我が家に着くと安心するもんですね。
可愛い猫たちに「にゃおん」と声をかけられると・・・
やっぱり一番癒される~








親分ログ<京都→神戸>

2008-07-21 22:11:26 | Weblog

7月21日(月・祝日)
カーテンを開けたら、晴れ渡った空。
今日もまた暑さが厳しそうでげんなり。
昔は夏の晴れた日なんてのはもう、うずうずしちゃって「家の中にいたら勿体ない!さぁ、遊ぶぞー!!」なんて遊びパワー炸裂で外へ飛び出して行ったものですが・・・歳をとったんだなあ。
ホテルのベッドで夏の空を見ながらしんみりする私。

ホテルの朝食はサラダにクロワッサン、カプチーノと軽めのもの。朝あんまり食べない私にはちょうどいい感じでした。

ところで、人間て1食抜いて過酷な暑さの中を歩いていると小さくなるものなんですね。
朝、顔を洗った時に
「あれ?自分て・・・こんな顔小さかったっけか?」
などと鏡をマジマジと眺めてしまいました。
そして洋服に着替えた時に、
「あれ?この服・・・こんな緩かったっけか?」
服をしげしげと眺めてしまいました。
「そうか。昨日、昼飯抜いた上にただならぬ大汗をかいたからだ」
という結論に達したんですが、きっとこれは今日だけの喜びなんでしょうね。
これで普通にご飯食べたりしたらまた戻ってしまうのでしょう。
トホホ。


さあ、昨日はどっぷり疲れて寝つきが良かったので充電バッチリです。
今日は何処へ行こうかな?
うん、やっぱりまずは伏見稲荷でしょう。(何がやっぱりなんだか)



鳥居のトンネルは木々に囲まれているせいもあってか、ちょっと涼しい。
私のお目当ては、この千本鳥居を抜けたところにある「おもかる石」



コレなんですがね。
1.石灯篭の頭の部分を持ってみて、まずその重さを確認します。
2.次に願い事を必死に念じます。
3.もう一度、石を持ち上げてみて、その重さが軽ければ願いは叶う。逆に重ければ叶わない、という占い石なのです。
コレが不思議なことに、「宝くじが当たって億万長者になって優雅に暮らせますように」なんていうおバカな願いをかけると、最初に持った時よりも増してずしっっと重たい。
特に信じてもいなかった私は
「ほら、やっぱり。こんな重い石が軽くなる訳ないじゃん」
なんて鼻で笑って終わったのでした。
その後また来て、今度は叶いそうな願い事にしてみようかなと思い「今の彼と結婚できますように」とお願いしたところ、ふわっと軽くなったんですわ。
フシギ、不思議。
これって一体どういうことなのだろう?と色々考えたのですが、
多分、これは人間の手から出る「気」というものが為す技なのではないでしょうか。
何の努力もしないでただ漠然と「こうなりますように」なんてのは、祈っている本人も心のどこかで「世の中そんなに都合よくいくわけないよなぁ」とか思っていたりする。
それに対して「絶対叶えてみせる!」と、それ相応に努力してきた願望というよりは目的みたいな、ある程度勝算のある願いを念じている時に、その掌には強い「気」が発生するのではないかと。
例えば、4人が人差し指だけで人間を軽々と持ち上げる遊び。私も学生時代に友達とよくやって、結構高く浮いた経験がありますが、あれは人の手から出る「気」で持ち上げてるんだとか。
それを考えれば石なんか軽く持ち上がるような気がするのですが。
単なる推測なので、果たして真相は分かりませんがね。
でも本当にふわっと軽々持ち上がった時の不思議な感覚には、びっくりしますよ。滅多に声をあげて驚かない私が思わず「うわぁっ!」と言ってしまったほど。
まぁ、信じるか信じないかは・・・貴方次第です!

そして今日のおもかる石の占いの結果は・・・軽くなりました!
私が軽そうに石をあげたので、背後で見ていた外人さんたちが「Wow!」と驚いてました。私も嬉しかったので、にこやかに応えながらその場を去ったのでした。
そんで、気をよくしておみくじを引いてみたら3番の大吉
うんうん、いいぞ。

そしてそして。
街を歩いていた私の目に飛び込んだのは!
 遂に発見しました
だいぶ前から噂には聞いてたんです。
三つ葉のマークのヤサカタクシーには幸福を呼ぶ「四つ葉のタクシー」があると。
京都の人でも滅多に見ることがない大変貴重なタクシーで、観光客にとっては「見れたらラッキーな幻のタクシー」として結構有名なんです。
京都に来る度に探してはいたんですが全然見かけなくて・・・そんなの居ないんじゃん?なんて思ってたけど。噂は本当だったんだぁ
慌てて携帯を取り出してなんとか撮った後、「乗れば良かった~!」と頭を抱えて後悔したんですが、よく見るとお客さんが乗ってたんですね。興奮のあまり気づきませんでした。


幸先のいいこと続きですっかり有頂天になって歩いていたら、突然左足に違和感を生じた。
おや?と思って足元を見てみれば・・・
なんと、サンダルの一部が破損。
「あれー?なんだかアンラッキーな感じ・・・
今までの上機嫌はどこへやら、一気にテンションが下がってしまった。
旅先で靴が壊れるほど致命的なものはないじゃありませんか。
さて、どうしよう?
新しい靴を買うのはいいとして、履き慣れた靴じゃないと歩くの痛いし。
とりあえず応急処置をするのが一番いいみたい。と、私はコンビニに入ってアロンアルファを購入し、道端に座り込んでちまちまとサンダルを修理。
いやぁ、アロンアルファって優れものですね。


さて、サンダルが直ったところで再び行動開始。
京阪線に乗って出町柳へ。さらに鞍馬行きの叡山電鉄に乗って一乗寺で下車。
今日のお昼は一乗寺下がり松の近くにある中谷というお店へやって参りました。


「季節のいろどりご飯」、今は夏らしくお素麺です。
ちりめん山椒の乗ったご飯がまた美味しかったこと!


これに和菓子と飲み物のセットをつけました。

和菓子はいくつかの中から選べるのですが、私は「京麩まんじゅう」にしてみました。
店員さんにオーダーする時、私の幼稚な頭の中ではどうしても「恐怖まんじゅう」という文字に変換されて、思わず「ふふっ」と笑ってしまい・・・きっと店員さんに不気味がられたに違いありません。


本当はこの後、詩仙堂とか曼殊院に行くつもりだったのですが、暑いので全てカット。
早々に京都を引き上げて神戸へ向かうとします。
なんたって今回の旅は神戸のホテルにお金をかけたんですから!
ホテルで過ごす時間を満喫しないと。
 これです。新神戸の駅前にそびえたつクラウンプラザホテル


部屋に入ったらこうだもの!
 


この眺め!
この部屋欲しいなー。


チェックインした時に「アフタヌーンティーをご用意しておりますので是非どうぞご利用ください」と言われたので、財布を持って最上階へ来てみたら、無料サービスでした。
 美味しそうなケーキやフルーツや飲み物が全て取り放題。
あんまりお腹が空いてなかったので、ケーキはダークチェリーのタルトしか取りませんでしたが、マフィンとかチョコレートケーキとか食べたいのいっぱいあったなぁ・・・。
暑いからどうしてもフルーツに走ってしまった。
ここでも飲み物はアイスティー。この紅茶がまた 安いのと違って味が深い!
神戸の街と海を一望しながら美味しいものを頂く、至福の時間でした。
もしこのホテルへ泊まるなら、多少高くなっても「クラブラウンジ無料利用」ができる上層階の部屋ををお勧めします!


ずっとホテルで過ごしたい気持ちは山々なれど、
とりあえず神戸まで来たからには、元町へ行ってお気に入りの雑貨ショップでお買い物。



夕飯は部屋で食べようと考え、南京町で中華ちまきと刈包(クワパオ:豚の角煮をまんじゅうで包んだもの)を購入。
ほんで速攻でホテルへ舞い戻る。
 しかもこの部屋、大画面のTV兼パソコンが設置してあるのでインターネットも自由に楽しめるんです。
今まさに、このデスクでこの記事を作っているところです。


さらに夜景もこうですもの。
 ポートタワーとモザイクの観覧車が綺麗でした。


しかし2日目の夜となるとさすがに疲れも溜まってきたので
今日はバスタブにお湯を張りーの、
会社の人に誕生日プレゼントでもらった入浴剤を入れーの、
お紅茶を入れーの、
のんびり寛ぐとします。
 あーあ。今夜は寝ないでずっと起きてたいなあ。



親分ログ<京都の旅>

2008-07-20 22:15:02 | Weblog

7月20日(日)
晴れ。
さて、毎年恒例・夏の京都&神戸ツアー!
私はこの為に毎日身を粉にして働いていると言っても過言ではありません。
やっぱり新幹線はいいですね。
旅へ出るぞ!とテンションも高くなるってもんです。
流れゆく景色を眺めながら、私は東京駅で買った「自然の恵み弁当」とやらを頬張り、旅情にどっぷり浸りました。

野を越えて。



いくつかの川を越えて。



緑が眩しい田んぼを越えて。



やって来ました。京都へ!


京都駅に着いたら、まずホテルに荷物を届けてくれるキャリーサービスへ直行。
身軽になったところでJR奈良線に乗り込み、宇治へと出発!

ジリジリと照りつける日差しにもめげず、向かったのは平等院
暑いから誰も来ないかと思いきや、連休とあってかーなーりー混んでました。


これが10円玉ですね。
あ、いや・・・鳳凰堂ですね。
感想:暑かった。


蝉の合唱を聞きながら宇治川のほとりで一休み。


この、田舎の夏っぽい風景がとても好きなんです。
木陰で川の音を聞いていたら、α波が出ること出ること。

さて、そんなことをしているうちに新幹線の中で食べた駅弁も消化され、いい具合に空腹に。
それではこの宇治川を見ながら茶そばでも食べようと、宇治茶の老舗の中村藤吉本舗が経営するTokichiCafeへと向かいます。

ところが、ここがえらい混雑!!
「マジで?!」
私は呆然と立ちつくす。
いつもすんなり入って、あわよくば川を正面に望む窓際の席でゆったりできるのに、今日は店の外まで待ちの客が溢れかえっているではありませんか。
(これはいかん・・・そうだ、こっちは平等院に近いし、川沿いだから人気なのかもしれない。本店の方なら人は少ないかも)

そんな甘い期待、する方が間違っていたんですね。
暑い中せっせと歩いて本店の方まで行ってみましたが・・・

まぁ、こっちも居ること居ること。
こうして見ている最中にも大勢の人々が次々と、まるで掃除機で吸い込まれるように暖簾の中へぞろぞろと入って行くのです。
(だめだこりゃ)
私の頭の中で、いかりや長介さんがそう言いました。

仕方がないので中村藤吉本舗は諦めることに。
気を取り直して、前からずっと行きたいと思っていた三室戸寺へ行ってみるとします。
三室戸寺は京阪宇治駅からバスに乗って約10分ほど。
宇治からも三室戸の駅からでも歩いて行けます。
駅や住宅街からちょっと歩いた所に、こんな静かな山寺があるんですねえ。



「おぉっ!ガイドブックで見た通りの山門だ!」(当然だけど)
近づくにつれテンションがあがります。


しかし暑い・・・ 汗が止まらない。
通りすがりの人が言っていた、「今日は38度だって!」。
38度こっ・・殺す気か!?
などと嘆きつつも案外喜んで坂道を登っている自分に、改めてドMであると自覚させられました。
このくそ暑いのに、こんな所へ来てる人たちは皆ドMに違いない!



坂道の最後に何十段とある石段を上り詰めると、そこは蓮の花が迎えてくれる極楽浄土。


余りの暑さに意識朦朧としていたので、半分本気で「ココは極楽かしら?」と思ってしまいました。
感想:暑かった。


今日の私の命の源。
涼を求めて入った途中のコンビニで買った、凍ったお茶です。
顔やら頭やら首やらに当てて歩いて、ちょっと歩いちゃあ飲んで、これなくしては今日を生きていられませんでした。



過酷な京都観光も終わり、ホテルへ向かいチェックインして汗を流すと、今度は行きつけのアロマテラピーサロンへ。
ココは四条の街中からちょっと入ったところにある、町家を改造したお店です。
自分への誕生日プレゼントとして、
足裏・脚(前面&後面)・背中・デコルテ・首・手・頭までをハーブのアロマオイルでゆっくりほぐしてくれる90分の全身コースをオーダーしました。
コレがあるからこそ、今日一日どんな道のりでも乗り越えて行けたのです。


コースに入る前に冷たいハーブティーを出してくれました。
嬉しかった~。


私を担当してくれたお店のお姉さんも、私の日焼けした肌を見て
「今日は凄い暑かったんじゃないですか?」
と痛ましそうな顔をしました。
「ええ・・・とっても」
「だいぶお疲れのようですね」
「ええ・・・とっても」
お姉さんはクスクス笑ってましたが。
まさか「昼飯も食べないで暑い中ただひたすら歩いていたおバカさんなんですよー」とは言えないので、私もふふふと笑って誤魔化しました。


てな訳で、錦市場の「こんなもんじゃ」で買った豆乳ドーナツを夕飯にしながら旅のつれづれノートに今日の記録を綴るとします。
ホントは大丸の地下にある「豆狸」のおいなりさんが食べたかったんだけど、買いに行ったらもう完売だったのでずいぶん寂しい夕飯になってしまいました。
暑くて食欲も湧かないから、まぁいいか・・・






明日からまた・・・

2008-07-19 23:39:38 | Weblog
梅雨が晴れていよいよ本格的な夏到来!ですニャ。
しかし暑いのなんの・・・。


今日は我輩たち猫はお留守番なノダ。
この家の人々は親分の誕生日を祝うお食事会と称して出かけてしまったのニャ。


ほう・・・何やら良さげな感じのお店ではありませんか。



親分、こんニャいいモノ食べて来たんか。
松花堂ですと?松花堂ってどういう意味ニャ?
それよりどうして我輩に海老の一尾でも持って来てくれなかったのニャ?


ちゃっかり甘味のデザートまでついているとは!


そんでもって、帰って来てからまたケーキを食べるとは!



おやおや。兄上から貰ったプレゼントはそれですか。
さすが親分の兄上、ツボをよく心得ていらっしゃる。
え?兄上が自分で見たかった本だったのですか?
まあ、自分が欲しかった物を人に贈って自分も見たり使ったりするのはよくあるコトですニャ。




ところで親分、その支度は・・・
明日からまた旅に出るつもりですか?

京都と神戸?このくそ暑いのに?
てか、この前札幌に行ったばかりなのに?
我輩が問いつめると、親分は「アレ(札幌)は急遽入った想定外の旅だったからね」などとうそぶく。
確かにこの人は毎年自分の誕生日あたりには必ず京都とか神戸へ出かけている。
大好きな京都へ行って好きな物を食べて好きな事をして過ごす、この旅は「自分への誕生日プレゼント」なんだそうニャ。
しかし真夏の京都なんて暑そうだニャあ。


我輩もそのうち「にゃらん」みたいに一人(一匹?)で旅に出てみようかニャ。



ところで、親分が旅へ出ると困る方が一人(一匹)いらっしゃいますぞ。

「親分が旅行へ行っちゃうと、あたいの寝る場所ないの・・・」



てな訳で、明日からはまた親分ログがしゃしゃり出てくるので我輩とは暫しのお別れニャのだ。


HAPPY BIRTHDAY!

2008-07-18 13:52:21 | Weblog

今日は親分の誕生日である。
とても大切なおめでたい日なのに、親分はどこか悲しそう。
どうしてだろう?
 
ぷち「兄さん、どうしてだと思います?」
ロビ「うーん・・・祝ってくれる人がいないんじゃニャいか?」
ぷち「じゃあ、みんなでお祝いしてあげますか」


「親分、おめでとうございます!」


「兄さん・・・今のは
 なんだかヤクザみたいじゃありませんか?」
「気にしニャい気にしニャい。次いこ、次」


ルイ「親分の誕生日なの?」



「おめでとうなの


「はい。肉球のプレゼント」意味不明)


ルナ「なあに?私、今フミフミ(猫特有の練り技)の最中なんですけど。
    親分のお誕生日?まあ・・・」



「おめでとうございます。
       
おいくつになられたの?」



            「私からの贈り物(投げキッス)よ。
                    親分に届けるがいいわ!」

            


ミニ「誕生日?あぁ・・・そうなの」



            「ご愁傷様」
  

親分、我輩たちのお祝いの言葉、喜んで受け取ってくれるかニャ?



あなたの知らない世界

2008-07-17 18:10:06 | Weblog

ぷちです。
夏らしく怖い話でもしますか。


我輩が住んでいるこの家、実は「霊の通り道」である。
昔からそういう雰囲気はあった。
この家の敷地内で、「何だか知らないけど怖い場所」と感じる場所も全員一致している。
親分をはじめこの家の人々は、子供の頃から理由の分からない不思議な出来事を数々体験してきているのニャ。
朝方、誰もいない応接間から大勢の人が談笑している声がはっきり聞こえたり。
夜中に光る老婆が廊下を歩いていたり。
同じ敷地内にある姉上の上はもっと頻繁に出現する。
子供らしき気配が家の中をうろついていたり、姿なき何者かが階段を上がってくるなんてのはもう日常茶飯事。
姉上の娘なんかは、まだ幼稚園にも行ってない幼い頃、夜鳴きでひんひん泣いていたところピタッと泣き止み、誰も居る筈のない部屋の隅っこを指差して
「その人・・・誰?」
と不思議そうな顔をしたというエピソードがある。


ほら。今も目の前を・・・。




この家は家族が多い故、遊びに来る友達の数も多い。訪れるお客の中には霊感の強い御仁もいらっしゃる。そういった方々は必ず
「うわっ・・・ココって・・・
露骨に顔をしかめるのニャ。
どうも見える人にはバッチリ見えてしまうらしい。
夜遅く、この家の前を通過する若者などは、狂ったように大声で歌いながら素早く去って行く。
親分は「うるさいなあ」と腹を立てていたが、どうやらアレは恐怖心を紛らそうとしているのだなと察し、最近は大目に見てあげることにしたようだ。

親分の友達にもそういう能力を持った人がおられる。その方が言うには、ココは霊の通り道であると。この家の人たちは皆、波長が高いのでそういうモノを感じたり見たりしているハズだと。親分たちが「何だか知らないけど怖い場所」と思っているゾーンは、まさに霊道だそうニャ。
言われてみれば納得。
まさにリアルホーンテッドマンション!

先日も、姉上の旦那様が何十年ぶりかに小学校時代の友人と会って、まず最初に言われたのが
「お前・・・何か憑いてるよ
だったそうニャ。その方の言うことも、親分の友達が言っていたことと全く同じ内容。
ほんでもって、やっぱり一家揃って波長が霊の波長に近いと言う。


しかしここまで言われたらフツー怖がるんだがニャ。
この家の人たちは
「ひえ~。やっぱりそうなんだね
で終わってしまう。
んでもって、稲川淳二の怖いDVDなんぞを見て盛り上がっている。
一種のドM・・・?
最近流行りの「呪いのビデオ」なんていう恐ろしげなモノを見ても、「何だこりゃ?」と一笑に付して終わるんだから・・・恐ろしい一家だニャ。

毎晩くらだない番組を見ちゃぁ爆笑して、その笑い声が近所に響いたらいかんとパパ上が慌てて窓をしめるほどだから、霊たちもこの空気に圧倒されて、気づかれんまま通過していくのかもしれないニャ。
それに、悪い気を持った不審霊が来た時はきっと我々が威嚇すれば消えてしまうと信じて安心してるのニャ。
我輩たちは番犬ならぬ番猫ってとこですかニャ。



しかし、「波長が高く霊に遭遇しやすい」と言われてるのに親分は平気な顔して1人旅に行く。1人でホテルに泊まって怖い思いをしたコトはないのか?と訊くと、
「ぜーんぜん。怖くないもんねー」
と、エスパー伊東風に答える。
怖さよりも楽しさの方が勝っているのだろうか。
ただ、1回だけ京都の宇治を歩いている時に不思議な体験はしたそうだが・・・。
親分は霊の存在を信じてはいるが、自分は死ぬ程恐ろしい霊には遭遇しないと確信しているそうニャ。その根拠は全く分からない。

霊を怖いと思えば怖くなるけど、霊はその辺に普通にいるんだと解し、お互いに邪魔せず霊との共存に慣れてしまえば別段怖くもないと言う。
めでたい人だニャ。

そのくせホラー映画を観ちゃあ、キーキー悲鳴をあげて怖がっている。
ニャんだかなぁ・・・?
我輩にはどうも解せない一家である。