スヤスヤと仲良く眠っている6匹の仔猫たち。
これが皆と一緒に過ごす最後の幸せな夜だったとは
夢にも思ってなかったでしょう。
そうです。
仔猫たちが里親さんの家へもらわれてゆく
「その日」が来てしまったのです。
あまりにも突然でした。
兄の学生時代の友達が数人、仔猫を見に来ると聞いたのはその前夜のこと。
「見るだけだよね?いきなり連れて行ったりしないよね?」
不安げに確認する私に対して、兄は「うん」と歯切れ悪く答えたのですが…
その翌日!
私が仕事から帰って来ると 仔猫たちが3匹居ませんでした。
(この野郎ーまだ連れて行かないって言ったじゃんかよ)怒りの感情はすぐに哀しみへと変わり、それからすぐに
(まぁ…しょうがないか。大切にしてくれる人がいるんだから…
もらう方だって、楽しみに待ってるんだから
可愛い時期に1日でも早くあげた方がいいに決まってるし…)
と、諦めの気持ちに落ち着きました。
姉や姪は「連れて行くのはいいんだけど、今日なら今日って言ってくれれば、
昨日のうちにもっと触っておいたのに!」と、プンプン。
お客様方は連れて帰る気満々で、キャリーケース持参で来たというのですから
それで仔猫を渡さないまま帰したら、そりゃかわいそう。
全てはハッキリと段取りを説明しておかない兄が悪いのでございます。
「こちゅぶっこっこ」と「ドラちゃん」はそれぞれ別の家庭へ。
ルナチルの中からは大人気だった「チャウたん」が
また別の家庭へ連れて行かれてしまいました。
そして、産まれた当初から予約されていた「ナヌーク」と、
メフィラス星人似のおとなしい「もぐたん」は姉の家へ引き取られました。
みんな、幸せになるのだよ。
あぁ、今頃どうしているかしらん。
突然、我が子を連れて行かれたこちゅぶっこも寂しいようです。
お姉さんのちょこなんが慰めてあげてます。
今、残っているのは私の1番のお気に入りのミニごまちゃんだけ。
こちゅぶっこは自分の子のように可愛がってますが、
この子もやがて連れて行かれてしまうのです。ぐすん…
そうとも知らずに親子の情を深めている2匹が憐れで…
寂しいので、次はふくにゃんに赤ちゃんを産んでもらいましょうかね。
(同じことの繰り返しか…)