Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

オスプレイ飛来

2013-08-04 | Weblog
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機のうち2機が3日、岩国基地から普天間飛行場に追加配備された。安全性や常駐配備に伴う騒音激化など直面する問題から、そして沖縄に対する根源的な差別、日米地位協定の不条理への怒りの持続の上で、世論調査では県民の八割が反対する中でである。
オスプレイには「抑止力」などない。たんに米海兵隊の「アイデンティティ」のために存在するものだと私は思う。既に米国でも出ている「海兵隊不要論」に対して、いかにも海兵隊の必要性をアピールできる絵柄を保てるからだ。そして日本政府にとっては、アメリカへの「従順」を証明するものだ。そのために沖縄を犠牲にすることが、正しいわけがない。
普天間飛行場では配備反対を訴える市民が一時、飛行場のゲートを封鎖するなど抗議は激化した。政権与党の自民候補が敗れた7月の参院選沖縄選挙区の結果を踏まえれば、「反基地の沖縄の意思は強い」のは自明。政治家としてきっちり抗議行動に参加したのは参議院三選を果たした沖縄社大党の糸数慶子さんだ。だが「県民の不安が払拭されないまま持ってくるのは遺憾だ」と不快感を表明している仲井真弘多知事も、「残念だ。市民が一番負担を強いられ犠牲になっている」と反発のポーズを取る佐喜真淳宜野湾市長も、そして辺野古移設を唱える自分自身の党の方針を裏切って「県外移設」をうたって当選したはずの自民党議員たちも、現場に姿を見せるでなく、抗議する一般市民と一緒に反対を訴えては、くれない。
午前8時半過ぎ、座り込む住民らは一時、野嶽ゲートを封鎖。市民の手足を県警警察官が抱えて強制排除する事態となった。県警は、警察官の制服のボタンをちぎったとして公務執行妨害の疑いで住民の一人を現行犯逮捕。オスプレイ配備への抗議活動で逮捕は初めてという。そしてアクティブな抗議行動で知られる肉体派のTさんが、熱中症で倒れ救急車で緊急搬送される事態に。
この事態を、逃げも隠れもできないまま、とにかく受け止めていくしかない、沖縄の人たち。今日も一日仕事、行けませんし、遠くから思うだけですが、私の心は、そこに飛んで、皆さんと共にあります。昨年秋の市民による普天間封鎖をも描き、本編の中でTさんも大活躍するドキュメンタリー映画『標的の村』のヒットのためにも、少しでもできることをしていきます。
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