劇場撤収作業すべて終了。……今後のためやらねばならないことも多々あり迷ったが、夜は市立劇場で『メアリー・スチュアート』、シラー作。事前情報を眺めることもなく、皆が観るというのでせっかくだからと珍しく消極的に観始めるが、ああこれから言葉のわからない長台詞に長時間つきあわされるのか、と思いきや、この手法はひょっとして、と開演20分後くらいにチケットを確かめると、やはり演出家名はタールハイマーだった。確認前は、彼に影響を受けた演出家の仕事だったり、このスタイルがドイツの趨勢になっているとかいう可能性も考えたが、正真正銘本人の演出。しかし、極めてシンプルな作りなのに舞台を観ただけでその人の仕事とわかるだけの個性というのは、たいしたものである。ある意味、いつも同じパターンということでもあるのだが。さいたま芸術劇場で観た『エミーリア・ガロッティ』以来、ベルリンに行けば必ずタールハイマーの舞台を観ることにしていたが、こんな形で最新の仕事に触れられたのはなんだかすごく得をした気分だ。
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