魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

本来の姿 3

2024年03月09日 | 日記・エッセイ・コラム

日本、またも最下位圏。「女性の働きやすさ」について、英国経済誌「エコノミスト」が採点してくれた。
企業管理職の女性の割合、衆議院の女性議員の割合等が低いことが大きな理由となっている。
これらの割合が100%女性でも良い、あるいはその方が良いとも思っているが、何故、日本は少ないのかについての分析もなく、自分たちに都合の良い数値だけを取り上げてランキング付けするのには吐き気がする。
家計の決定権を誰が持っているのかの世界ランキングなど見たこともない。

自分たちの価値観で数値を挙げて説教する、欧米式の優越主義。まさに異端を排斥する一神教の独善であり、こんな薄っぺらな認識で国際的な組織は動いている。そして、それに追随するからバカにされる。最も単純であからさまなのが、スポーツのルールだが、様々な国際動向も実は大差ない。
中東の混乱は一体、誰の責任なのか。ウクライナ戦争はプーチンだけが悪いのか。

中国共産党が、欧米の文化を軽薄と蔑むのは、欧米人自身の堅苦しさからの解放が、放埒に見えるからだ。元来、寒い国の欧米人は東洋人より偏狭で堅苦しい。
しかし、そう観る中国は、古代日本に来て男女が共に酒席で楽しんでいるのを野蛮と蔑んだ。そして、今日に到るまで男尊女卑の価値観は変わっていない。
とことん男社会の中国や、女が男の肋骨から作られて始まった一神教の欧米の「女性解放」と、海洋国日本の平等は意味もプロセスも同じではない。欧米が苦しんで求めるジェンダー平等は、日本人にとってはただの回帰であり、原点が違う。

中華風に洗脳され、日本人がすっかり忘れている蓬莱の島の楽園を思い起こすだけで道は開ける。千五百年続けた立前の男尊女卑の裏で、卑弥呼の時代の女性崇拝は生き続けている。海洋民族日本の片鱗を残しているのは、ノロやユタなどが残り「おばあ」が信頼される沖縄であり、離婚率がダントツの一位であることは、欧米式の婚姻に支配されていない海洋民族本来の母系が生きている証でもある。

ケンミンショーで沖縄の文化に驚いたり呆れたりする日本人は、本当の自分に気づいていない。家計を妻に任せ、人生の岐路に妻や母に相談したり、妻を怖がる男性こそが、心の古層に、武士道などではない本当の「日本男児」を秘めている。
近年流行の「君を守る」とは、牧畜民的な欧米感覚の言葉であり、飼い主が家畜を守るように、神が人間を管理する感覚に通じる。欧米では男が女子供を守るものだが、海洋民族の女は自立しているので、結婚して男に守ってもらうものではない。男は勝手に寄ってきたり離れていったりする蝶のようなものだ。環太平洋アジアでは、混乱期になると、女が商売を始める。近頃は結局、「君を守る」は女性の常套句になってきた。

→「本来の姿 1


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