魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

フロリダ

2016年06月15日 | 日記・エッセイ・コラム

日本時間6月12日、フロリダで乱射事件があった。この事件は、アメリカの抱える問題のパンドラの箱というか、濃縮爆弾のようだ。

テロ、移民、多様性、銃規制、ネット社会・・・どれをとっても、アメリカのアメリカたる体質の陰の部分が絡んでおり、佳境にさしかかった大統領選を、益々ヒートアップさせることになりそうだ。

テロは、宗教と軍事力で成り立つアメリカへの反動であり、強大な資本力と、貧困との闘いでもある。
産業革命後の欧米の権益戦争がなければ、中東は現在のような姿に追い込まれていないだろうし、アメリカが大義名分にする自由と人権は、清教徒移民による建国の時代からの体質であり、基本的にはキリスト教の正義だ。
したがって、アメリカ的なものへの反発が、反キリスト教のイスラム的装いを帯びるのは必然とも言える。

新大陸に進入してきた移民達が、銃で原住民を征服し、銃で開拓して生まれたアメリカが、その勢いを海外にまで広げていく過程は、秀吉の日本統一後の、大陸進出に似ているが、秀吉が、進出前に刀狩りをして抵抗勢力の力を削いだのと異なり、国民国家のアメリカには人民の力を削ぐ必要がなかった。それが、銃規制のチャンスを逃し、さらに、資本主義ゆえの武器産業の拡大で、国内外に武器を溢れさせることになった。

移民と武器の一体化したアメリカ社会が膨張するに伴い、職を求めてさらに移民が増え、多様な価値観が混在し、しかも、その個々の移民が、ネットで外部と直結する社会になった。
昔なら、一端、移民して暮らせば、代を経るにしたがい、アメリカ人になっていくところが、二世三世の移民の子でも、突然、本国アイデンティティが刺激される。

欧州でのホームグロウン・テロリストも、欧州社会のアメリカ化に加え、元々、中東アフリカに近い欧州は歴史的にアメリカより植民地政策の根も深く、文化葛藤が大きい。
欧州の文化の高さも、この葛藤があるからとも言えるのだから、文明と人格の評価はむずかしい。

変容宮クライシス
アメリカは双子座の変容宮。変容宮は次の世界への出入口だから、二つの要素が二律背反的に存在する。
双子座は兄弟であり、身内と敵であり、取引交渉を意味する。
乙女座は女性の青春期で、夢と現実の悩み。
射手座は馬と人間であり、知性と野生の綱引き。
魚座は母子の魚で、愛とエロス、子供は愛の結晶かエロスの結晶か。
変容宮の人はもちろん、変容宮の国や地域には矛盾する問題が一体化して存在し、どちらが本性なのか解らない。

今は、各変容宮に惑星が入り、相互に刺激し合っている。そうでなくても複雑な変容宮が、グチャグチャにかき混ぜられている状態だから、一体、何が原因で、どうなっているのか分からない事件ばかりで、地球が覆われている。

フロリダの事件も、複雑なアメリカの歴史に起因しているが、ここで、フロリダは何座に当たるのかの疑問がわく。
半島だけなら単純に山羊座だが、土地柄を見ると泉や地下水脈に覆われ、一大リゾートとして知られ、ハリケーンのメッカのような土地だ。これは魚座で、日本で言えば沖縄に当たる。
また、今回の事件現場が同性愛者向けのナイトクラブであり、多様な性、あるいは性倒錯もまた、魚座のものだ。事件が起こった日、月は魚座正面の乙女座に、木星といた。

そのフロリダに移籍したイチローが大活躍している。22日生まれのイチローは天秤座だが、サソリ座の影響力も強く受けている。マリナーズや、マリーンズでの活躍には、やはり、サソリ座の影響があるようだ。フロリダ・マリーンズで、メジャー通算か、日米通算かが話題になっているところを見ると、ここにも魚座の二面性が表れている。


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