両親の墓参りをしていない。
母の存命中は、月遅れのお盆には必ず、実家の兄が管理する父ほか先祖代々の墓参りをしていたが.....。
両親が亡くなると、きょうだいは他人の始まりで、実家との縁は切れた。
湘南ライナーに乗れば、2時間で墓参りできる近さも、墓参りをしない理由になっているかもしれない。
朝の「羽鳥慎一」の番組に現職の住職が出演し、墓参りの作法を解説していた。
覚えていることを下に列記します。
1.墓石をたわしで水洗いしてはいけない。(最近の墓石は中国産で、表面を薄い皮膜で覆っている)
2.墓石に水をかけることは、ご先祖さまに水をかけることになり、避けなければならない。(水かけを推奨する人も多いが)
3.拝む時はご先祖さまを見下ろさないように、しゃがむこと。(身体に故障がある場合は、立ったままでもさしつかえない)
4.ご先祖さまに味や香りを楽しんで頂くために、お供え物は開梱する。(鴉や野良猫が跋扈している墓地では、開梱しないこと)
5.お墓参りでは「お願い」より「感謝」をしよう。
6.事前と事後には墓地管理人(住職)に挨拶すること。
年に一度も墓参りをしない人が、23%もあるそうだ。
そのほか、最近、墓の引越しが増えている、という話もあった。
墓じまいには厄介な手続きが必要で、墓石の引越しには巨額な費用がかかる。
80歳になり、自分の葬式と墓を時々考える。
母が生きていた頃は、父方の叔母たちと同様に、先祖代々の墓に入るつもりだった。
だが、実家と疎遠になるとともに、そういう考えはなくなった。あの古い墓は、藪蚊が多いしね。
葬式や墓のことで、後に残った人たちに迷惑や世話をかけたくない。
人は死んだらゼロである。亡くなった両親や親しかった人は、心の中にいればいい。
だから、葬式やお墓は不要で、火葬し散骨してくれれば十分である。
果たしてどうなることやら...........。
5.は愛読している学法和尚のブログで読んだことかもしれません。
学法和尚の作法はおおらかで自由。安心できますよ。
写真上は重森三玲作東福寺庭園。下は鹿台橋から見える高麗川の水面です。
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