林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

電線病

2017-01-24 | 重箱の隅

豊洲市場とオリンピックで忘れられてしまった感があるが、電柱撤去と電線の地中化も小池都知事の公約である。
実現には時間もカネもかかる。海抜0地帯が広い東京では洪水の時にはどうなるのか心配である。
しかし、首都東京の美観のためには、是非実現してもらいたいものだ。

障害は膨大な資金の壁よりも、都民の無関心であろう。
試しに棒杭のように林立する電柱や、蜘蛛の巣のような電線のブザマさを指摘しても、殆どの人は、

  ん? 電線がどうかしたの?

となると思う。これは電線病に罹っているのである。日本人は、醜いモノに鈍感なのだ。

高麗の里でも、散歩中に見つけたステキな風景は、大抵、電柱と電線が、写真撮影の邪魔をしている。
わが坂だらけの団地だって、周囲の素晴らしい山並みを、電柱電線が覆い隠し、古ぼけた住宅街を一層惨めにしている。

川越の蔵造り通りや、成田山新勝寺参道や、北鎌倉の円覚寺境内では、既に地中化が実現している。
わがまちでも、巾着田やかわせみ街道くらいはそうしてほしい。無駄な遊歩道や魚道を作る資金はあるんだから。

そのためには先ず、住民の電線病を早く治すことだ。

NHK-BSで時々放送する「世界ふれあい街歩き」シリーズ。
ヨーロッパの街には、電柱電線は殆ど見えませんね。

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