同期会の記念写真が届いた。
みんな赤ら顔をつやつやと光らせ、ご機嫌である。薬を常用し、ほぼ半数が癌を患ったか闘病中とは見えない元気さである。
記念写真はプロ並みの腕と機材を持つ同期生が、幹事君の依頼で撮ったのだから、写りがいいのは当り前田のクラッカー。
森生はこういう会には、カメラを持って行かないことにしている。
何年か前、別の宴会でパチパチ撮り、パソコンで一人ずつ切り分け、拡大印刷したのを差し上げたが、喜ばれなかったからだ。
それは「遺影にどうぞ」なんていう余計な一言を付け加えたこともあるが、改めて自らの衰えを自覚させる記念写真になっていたからである。
一人一人が小さく写る集合写真はいいが、一人ずつにするとシワやシミやイボのほか、頬のタルミが酷く目立つ。
いま、自撮り棒とかいうものが流行っているそうだが、どうせ若い人しか使っていないだろうな。
151113