林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

高幡不動尊へ

2015-01-05 | 風に吹かれて

寝正月も結構草臥れるので、高幡不動尊へ初詣に行った。
失礼ながら、別に高幡のお不動様に信仰心があるわけではない。ただ、家から近く、まだ行ったことがないお寺、だからである。
また、利用したことがない西武拝島線と、多摩モノレール線に乗る楽しみがあったからでもある。

西武電車から見る、小川町から玉川上水辺りの平地林は、素敵ですな。電車が走ってるからボロが見えないのです。
屋根の上を静かに走るモノレールも素晴らしかった。関東平野の西端、奥多摩・丹沢の山塊の間に、秀麗の富士山が現れ、気宇壮大になった。
そして、じじぃが生きてる間は、絶対に噴火しないように、と祈った。

初めての高幡不動尊金剛寺は、繁盛していて良かった。
正月ももう4日目なのに、狭い境内は、アメ横みたいにごった返していた。
特に仁王門正面の不動堂と、ケバケバシイ宝輪閣前の広場は、お不動さんにお参りする人波が物凄く、君子危うきに近寄らずだ。

露店の間の狭い道を通り抜けると新しく、静かなお堂があった。奥殿(寺宝館)である。
賑わってる不動堂よりずっと小さいけれど、風格がある。
お参りする人は、ほんの10人くらいで、行列はなかった。

じじぃはここでお賽銭を奮発。

   どうぞどうぞ、今年こそブログネタがいくらでも見つかりますやうに.......。

看板によると、お不動さんはこっちが本物のオリジナル。大人気の不動堂のお不動さんは、こちらの精密な模造品なのだった。
薄暗がりでよく見えなかったが、1000年ぶりの修復を終えた、堂々たる体躯は、厳かで、本当に有難そうに見えた。
この林住記を読んだ方には、来年はこちらの本物をお勧めします。ここの坊さん、参拝客を欺くなんて、ひどいね。

平安様式で新築したという五重塔は見事だった。
近付けないので確かめられなかったけど、多分コンクリ製だと思う。
四周のコンクリ濠には分厚く氷が張り、濠の縁には昼飯を頬張る善男善女が溢れていた。

岡の中腹に鐘楼がある。見上げると形がいい。
鐘楼から境内を俯瞰すれば、お不動さんのような気分になれるかも、と大日堂脇から急坂を登ってみた。
どうってことはなかったが、山頂へ続く急な坂道がある。80何番目かの仏さんが手招きしているので、ご招待に応ずることにした。

急な坂道の頂上は高幡城址だった。
初詣なので普通の靴で上ったが、次に来るときは山歩き用の身なりで、南に続く、明るい尾根道を歩いてみたい。
高幡不動尊は、不動堂に鎮座する模造品のお不動さんよりも、こちらの88体の石仏巡りの方が、カラダにご利益がありそうだった。

ここのお不動さんを関東三大不動の一つという。あと二つはどこのお不動さんでしょうか?

150105