林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

街路樹伐採

2006-09-18 | 高麗便り

巾着田の惨状を視察しようと、予定していたが、今日も雨。
駅前はガラガラ。彼岸花も、大して咲いていないだろう。
巾着田の連続レポートは、すっかり萎んでしまった。

台風性の南風が入って、物凄い蒸し暑さ。クーラーは勿体無い。
そこで、新たな標的を見つけて、公民館へ行った。
街路樹の枝が邪魔で、傘を差して歩けなかった。

「街路樹伐採説明会」で、自治会が開催。市職員が4人、説明に来た。

半年前に、予算が無い、街路樹をどうしたらいいか、意見を求む、というお達しがあった。
暇な森男は直ぐこれに応じて、1週間かけて、現状分析・方針・具体的な前後の対策・行程表等を提出した。

森男の対策は、四捨五入すると、以下のとおりで、全てを網羅したつもり。

・邪魔になってきたから、一部を除いて伐採してしまう。(具体的な場所指定付き)
・事前に、住民に対して「市の計画」を説明する。
・事後の具体的な提案。(維持管理方法・ボランティア組織・樹種交代......)

ま、「市の計画」を説明に来た訳だ。
「市の計画」は以下のとおり。四捨五入すればゼロ。

・予算が無いから、1本おきに伐採する。
 車庫の出入りの邪魔になるなら、それも伐採する。その他ご要望を頂戴ね。
・落葉公害発生前に、伐採は実施する(つまり、今直ぐだ)。
・以後のことは、特に考えていない。だからご要望を頂戴ね。

配布資料は、A4版1枚に、「剪定・整枝の基本」という園芸書丸写しの10行だけだったからたまらない。

15人位の出席者からは、猛烈な質問が続出した。都市計画税の恨みもある。
なにしろ、全国各地を流れ歩いた、海千山千のオトウサン・オカアサンだ。

純粋培養の市職員は、直ちに枯木の並木に。

聞けば、現在、団地には1,200本の街路樹がある。
斜面の草刈を、年2回実施して、予算は500万円。
街路樹は、2年に1回、強剪定して、予算は500万円。
つまり、1,000万円・500万円・1,000万円・500万円・・・・・、の繰り返しだ。
樹種はニセアカシア(8/11)。根が舗装を押し上げる。
道路修繕費と、沢山ある公園管理費は、別予算。

専門家のはずの市職員は、以下のとおりだった。

・近隣市町村の対策は、全く把握していない。(付き合いも無い模様)
・街路樹の種類と、それぞれの特徴を全く把握していない。(常緑樹は落葉しないと思ってる!)
・方針は全く無く、問題があれば、その都度住民の意見を「誠心誠意」、取り入れる「方針」。
・現場を歩いていない。(車上視察はしている)
・どういう方法や手段だったら、住民の理解を得られるかなど、考えたことは無い。
 (みの・もんたの「朝ズバッ」は、自宅の菜園管理に忙しく、見てないらしい)

血統は森男たち新住民より良いが、その精神生活はお隣の犬並み。
庁舎内を仰向いて遊泳しているだけ。

結局、話は振り出しに戻っちゃった。
1年かけて、再検討だそうだ。森男は無報酬、1人、1週間でやったんだよ。
何もしなけりゃ失敗もしない。来年はどっかへ栄転するんだろ?

次回があるとすれば、暇なご同輩を動員して、市職員の勉強ぶりを楽しむつもりだ。

終ったあと、優しい森男は若い職員に、パソコンくらい勉強しておくように、励ましておきました。(パワーポイント・できればCG等)
課長さんの落ちた肩を、抱いて上げました。

ピンチはチャンスだ。頑張れ課長!
....しっかりしろよ、ったく。


巾着有名病

2006-09-18 | 高麗便り

巾着田が彼岸花で雑踏し、それがマスコミで報道される事を、大方の日高市民は喜んでいる。

なししろ、東京へ行くと、埼玉県日高市を知らない多くの人から、

へえぇ!北海道から来たの?大変だぁ。

と言われる。
埼玉県日高市は、東京池袋から、電車(蒸気機関車じゃない)で1時間の近さだ。
夜になると、猪一家が市内を闊歩するが、人を襲う羆なぞいない。

日高市が有名になって、嫁の来手も増えるだろうし、進学・就職も有利になる。
地価だって上がるだろう。
所謂「地域の活性化」だ。「イメージアップ」というものだ。

今年は天候不順で、渋滞はまだ無いが、毎年この時期になると、

・市民は外出を控える。だから商店の売上は減る。
・市民は折角の彼岸花を見られない。有料化しちゃったし、巾着田は車が疾走してのんびり歩けない。
・観光客は、思い出は持ち帰るが、ゴミは置いてゆく。お叱呼・雲古も残してゆく。
・何時もは長閑な町は、喧騒の巷と化す。

などの、弊害がある。
巾着田には、商工会の差配で、臨時の商店街が出現する。
巾着田へ行く道には、醜悪な露店が展開する。
よほど、儲かるんだろう。
また、市の税収が増える訳ではない。一番儲かっているはずの西武鉄道本社は所沢市にあるのだ。
市職員だって、業務を投げ打って(?)応援に駆り出される。

巾着田は駐車場が占領した。土の道や原っぱは舗装した。
彼岸花はいずれ激減するだろう。
日本一の彼岸花で有名な日高市は、「巾着切りが横行する、日本一汚い町」として有名になるだろう。

それでも、純朴で温厚な日高市民は、一層有名になる事を祈っている。


朝日の声

2006-09-18 | 重箱の隅

朝日新聞朝刊の「声」欄に興味があるのは、右肩にある小さな絵に関心があるから。
昔から、この小さな絵には興味があって、長い間切抜きを集めて、保管している。

99年10月末までは新聞社デザイン部員の木原識さんが担当していたが、定年退職。
その後は彫刻家の船山滋生さんが担当している。

森男は、木原さんの方が数段上手いと思う。較べれば明白だ。
船山さんは、新聞印刷の特徴をあまりご存知ないらしく、絵がぼやけて、汚い。
風景などを好んで描かれるが、ちっとも良くない。いや悪い。
小さな画面に、大きな風景では、印刷が汚くなる。
原画は多分、素敵な絵だろう。

木原さんの頃は、木原さんの名前を、絵の中に入れなかったが、船山さんは、絵を変える度に、名前を入れる。
木原さんのお名前は、引退する時に、初めて知った。

また船山さんは、政治的な主張も時々される。
代表的な場合は、04年2月。
自衛隊イラク派遣の際、土饅頭に銃剣を立てた絵が問題になって、直ぐに寒椿の絵に差し替えた。

いつも確信犯的な朝日にしては珍しい現象で、余程苦情が殺到したのだろう。言訳文も掲載した。
その後も、イラク人らしい女性が赤ん坊を抱いた背景に、黒煙があがっている絵を載せた。

政治的な主張ではないが、最近では絵を再掲載したことがあった。

9/10までは、「夏の終わり」という題の、枯れたひまわりの絵。
9/11は休刊日。
9/12・13と続いて「ヒヨドリジョウゴ」の実。
9/14は、また「夏の終わり」。
9/15からは、「ヒヨドリジョウゴ」に戻って、今日も同じ。

何があったのだろうか。
休刊日があったので、編集担当が間違えたのかもしれない。
それは大した問題では無いが、絵はやはり上手いほうがいいし、声欄に関係者が直接的に声を出さない方が良いと思う。

木原さんがお元気で、やる気がおありなら、是非戻って欲しい。

朝日の投書採用担当者の声に、不愉快な思いをした事がある。
数年前に、日高市の巾着田の雑踏に市民は迷惑をしている.........という投書をした時だ。

彼岸花の季節が終わる頃、担当者から電話があった。

目の付け所が面白いから、採用したいが、二重投稿と盗用をチェックしたい、と仰る。
当然の業務で、その事自体に苦情は全く無い。
不愉快だったのは、いかにも不正を摘発するような、地獄のような声で、執念深く身元調査をする。次第に不愉快になってきた。
最後に「手許の原稿と、お前の原稿を照合するから、読め」と言われた時には、腹が立っちゃった。

無論、こちらから掲載は断った。
その時、自分の意見を言うためには、自分の媒体を持たなければ、と思った。(大袈裟ですね)。

この事が、ブログを始めた理由の一つです。
でも、殆ど誰も読んでくれないから、「夏の終わり」のひまわりか、夏の終わりの「蟷螂の斧」に甘んじている。

上右肩の写真は「ヒヨドリジョウゴ」の実。
写真と川柳が素晴らしい「HANA HANA HANA」さんのブログから拝借しました。


犬と順位争い

2006-09-18 | 林住期

お隣一家とは、ずっと親戚付き合いをしている。
姫たちは、生まれて直ぐから我が家で、預かったりした。

ところが、何故か犬とはそりが合わない。

顔を合わせると、女の癖にドラ声で唸り、吠え掛かる。
名前を呼んだりすると、首を傾げてじっと見つめる。その姿は可愛いのだが、近寄ると吼えかかる。

この犬は、血統、容姿、食事、衣服、待遇........、全てが森男より勝る。
森男より劣るところは、昼間から上等なソファの上で寝そべっていて、何も考えていない事だ。まだ若い癖に、働きもしない。
つまり、精神的な生活では森男が勝る。

普段は寝そべっている癖に、夕方になると、パパやママを従えて散歩に出かける。
そういう時に、挨拶すると、一層激しく吠え掛かるのだ。

ただ、一家が留守中の時、草毟りで隣家の庭に入っても、けっして吠え掛からない。
部屋の中で、寝そべっている。

森男は犬が嫌いなわけじゃない。
家の前を毎日散歩する柴犬なぞ、お腹お見せて甘えてくれる。
こういう犬は大好きだ。

犬は生意気にも、社会的な動物で、組織の中で自分の順位を、何時も気にしているそうだ。
サラリーマンと同じじゃないか。
隣の犬も、森男が仲間入りして、彼女の上に就く事を恐れて、牽制しているのだろう。

20年育てても、親を殺すのは人間。
3日間養っただけで、一生恩を忘れないのが犬。

パパやママがいない時に、ブランドもののシャツを着ながら、お尻丸出しの彼女を、思いっきり蹴り上げて、従わせるか。
森男が食べた事も無い上等なソーセージを、3日間与えて手なづけるか。
思案のしどころだ。

付記。
犬とはこれまでに色々あって、下記の記事を参照して下さい。

9/14「リード」
7/29「お犬さま」


百歳ばんざい!

2006-09-18 | 拍手

今日は敬老の日。諸先輩にエールを送る慶祝ブログ。

NHK広島放送局製作の恒例番組「百歳ばんざい」が好きだ。

全国各地から推薦された、100歳以上のお爺さん・お婆さんの日常が、ほのぼのと報告されている。

推薦される以上、みんな元気で明るく、周囲から愛され、慕われている。
だから、表情が実に良い。品も良い。
歳を取っても、それなりに美男・美女です。

憎まれ口ばかり書いてる森男なんか、憎まれっ子世にはばかるから、100歳まで生きるだろうが、絶対推薦されないだろう。
まかり間違って、TVに登場したら、その人相の険悪さに、子供は泣き出すだろう。

楽しい記事が出た。(朝日新聞9/15朝刊13面・西埼玉判)

■時代映す画文 104歳の初個展 愛用和紙の古里小川で 10月3日から

東京に住む104歳の岩崎とよさんが、埼玉県小川町の[埼玉伝統工芸会館]で、生まれて初めての個展を開くそうだ。題して、

「寿童女と仲間展」。

作品のテーマは、「昔の銭湯」、「おかっぱ」など、昔の生活や風俗を描いた作品が多いが、茶髪の若者や、草木も取り上げたりもしている由。
絵は色鮮やかな水彩画。文章はサインペンで書いたそうだ。

絵は5年前に、病床の友人に見せて喜ばれたのをきっかけに、ご自分で製本して、希望者に回覧し始めたそうだ。

本はチラシなどを使った粗末な表紙だが、絵を描く用紙は小川和紙に限っている。それで、小川町で個展を開く事になったのだ。

この個展を斡旋した、埼玉県深谷市在住のリハビリ助手、黒屋祐子さん・50歳も偉い。
今でも美しいから、100歳が楽しみだ。

敬老の日の今日、森男もお二人を見習おう、と誓うのだが..........。