m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

福島&宮城の旅2024【郡山の近代建築他】

2024-04-27 | 福島&宮城タイル旅2024

天鏡閣から郡山にやってきた。
郡山のチェックしていた近代建築などを回ろうと、
まずやってきた吉田薬局。
建物の前にトラックが横付けされて、なんだか不穏な雰囲気。
内部を解体撤去作業中のようで、内部だけ壊して、何かにかわるんだろうか?と思いきや、伺ってみると、全て解体される予定とのこと。


えええぇ、、出会ったばかりなのにショック過ぎる。
吉田薬局は、昭和8年建築のアール・デコの意匠がすばらしい看板建築。
丸窓が縦に、横にと並び、丸窓の中にはモザイクタイルがあしらわれていたり、


各所のデザインも凝りに凝っている。



この角度からの眺めも最高。


階段状になった南面の壁面。



中を見せて頂いてもよいか?&撮影の了承を得て少し見せて頂いた。
うなぎの寝床のように奥行きがあり、和室が並ぶ一階。


ピアノが置かれていた部屋も。


風呂場の床は玉石タイルが敷き詰められ、キッチンには、モザイクタイル貼りのシンクがあった。(様々な物が積まれてた。)


2階へ。


2階は、通りに面してる2室は洋室で、こちらのガラス棚は、かつては薬が並べられていたんだろうか?


通りから見える縦長の窓が入った洋室。


奥の部屋は畳敷の和室になっていた。
幸か不幸か、最初で最後に出会った吉田薬局、解体前に内部を拝見できてよかった。
1階の薬局にかかっていた鏡も頂けて、吉田薬局を後にした。



吉田薬局前の美容室。


散策を再開。
「みどり通り」の看板と家のような形の可愛い照明。


洋風の持ち送り。



もみじと水の流れが表された照明の支え。


お寿司屋さんの前を通りかかり、ランチ800円の文字につられて昼ご飯に入る。
新鮮そうなネタに、小鉢やお味噌汁もついていて、このお値段とは、、安くておいしいランチだった。



たばこ屋さんのショーウィンドウの足元に古びたモザイクタイル。


福島見郡山合同庁舎にやって来た。
昭和5年、郡山市役所として建てられ、現在福島県郡山合道庁舎として活用されている。
2年後新庁舎は移転するそうで、建物の今後の活用方法を検討中だとか。






くるまも寄せの装飾。
階段状にあしらわれたレリーフが豪華な額縁のよう。


平日なので、開館していたので見せてもらえた。
高い天井、シャデリアなどが残されている。


三連アーチのあるエントランス。


階段ホール。


階段に残されていた装飾。


2階も天井が高く、ゆったりした造り、アーチのモチーフが繰り返し使われていた。


床のクリンカータイル。


郡山市公会堂は大正13年に郡山市制施行を記念し、オランダ、ハーグの平和宮などを参考に建てられた。


平成16年に大規模改修され、現在もコンサートホールなどとして活用されている。




大理石象嵌が貼られた車寄せ。





扉の小窓から覗いたホール。


郡山市公会堂と同じ敷地内にあった、郡山市中央公民館は、
震災後、復興のシンボルとして再建されたものだそうで、
郡山市公会堂の外観に寄せたデザインの内装に。


壁面に沿って並ぶユニークなデザインのベンチ。




螺旋階段のある階段ホール。




聖ペテロ聖パウロ教会へやってきた。
現聖堂は、昭和6年に建てられた英国聖公会の流れをくむ教会だそう。
大阪の川口教会と同じ系列とか。
内部見学希望者は、電話をと書かれていたので、電話すると
神父さんが扉を開けてくれて、案内してくださった。









家具などに施された装飾もひとつひとつ意味があり、十字架をモチーフにした隠しデザインがあちこちにあることなど、説明して頂けた。



淡い色彩のステンドグラスも素敵。





敷地内にある司祭館。

聖ペテロ聖パウロ教会のことを広く宣伝しておいてください、と言われた。


更に歩いて、久米正雄記念館へやって来た。
昭和5年に、小説家久米正雄の自邸として鎌倉市に建てられたものを移築復元、現在記念館として公開されている。


郵便受けのデザインが可愛い。


玄関ホールがタイル尽くしに。



床は蜀江文デザインのタイル貼り。


腰壁にも布目のボーダータイル。


1階リビングルームは暖炉のある洋室。






お手伝いさんに、お客さんの人数を知らせる
ためのもの。









よく歩いたので、帰りにひと休みに立ち寄った喫茶店Bon。



手前の部屋は普通の喫茶店だったが、奥の部屋の壁面装飾などがレトロで良い感じだった。


理容ひよりに、モザイクタイル円柱発見。


パステル調のピンクと水色がかわいい取り合わせ。


他で見た床タイル。


廃スナックのアプローチに貼られていたタイル。


こちらは、現役のお店のエントランス。
「マジョリカ」という名前の、マジョリカではないタイルが貼られたお店。



とてもゴージャスなタイル壁面であった。


お店が入っているビルの床は、モザイクタイルで装飾されている。
オーナーはタイル好きなのかなあ?!




この日の宿は、宮城県の村田町だったので、
宿に向かう前に、仙台で牛タンの夕飯を。


たまたま入った牛タンのお店のトイレがタイル壁に、陶製シンク、


床も布目タイルと、タイル尽くしだった。

この後、宿泊地の村田町にバスで向かった。




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けんもつ珈琲店

2024-04-24 | 純喫茶


三宮から兵庫県庁へ行く道すがら、見つけた喫茶店、「けんもつ珈琲店」
看板にも惹き寄せられ、帰りにひと休みに立ち寄った。




お店を入るとカウンター越しに目に飛び込んできたのはカップ&ソーサーの充実のコレクション。(撮影了承済)


うわぁ~素敵・・
ひとつひとつ手に取って味わいたいくらい


洋食器の中では、最も好きなハンガリーのヘレンドのコレクションも充実。


店内の雰囲気もシックで素敵。
丸い照明もいいな。
お店は創業40年になるそうで、震災時には、建物は傾いたものの無事で、
ジャッキで元に戻せたそう。
しかし、カップ類は、多くのものが失われて、再び揃えられたいう。



シックな板壁に掛けられている日本画やお皿も良いな~


奥にも隠れ家のようなゆったりしたソファスペースがあった。



チーズケーキのセットを頼む。
カップをおまかせにしたら、好きなヘレンドのシノワズリシリーズで出てきて
うれしかった~


取っ手には、マンダリンおじさんが可愛い。
このカップはお高いだろうなあ~
うちにもヘレンドはあるが、こんなお高いシリーズではないので、
じっくり味わいながら頂いた。



看板の字体も良い~

最後に満足のカフェタイムで締めれた。
また違うカップで珈琲を飲みに来たいな。



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神戸アートマルシェ2024&兵庫県庁

2024-04-24 | 建築巡り・街歩き【兵庫】


この日は、こだんさんにお誘い頂き、神戸アートマルシェ2024へ。
花隈駅で降りて、やって来た神戸メリケンパークオリエンタルホテル。


神戸ポートタワーが見え、
海がすぐそこで、いかにも神戸らしいスポットだが、この辺りに来たの初めてかも、、

モザイクタイルでできたオブジェもあった。






こちらは、降り立った花隈駅のタイル。
ピンク色がかわいい!
以前も、電車に乗ってて通りかかり、このタイルにつられて思わず途中下車してしまったことが。




神戸アートマルシェは、思ったよりとても楽しくて、作家さんや、ギャラリーの方々といろいろとお話しながらひとつひとつ見て回っていたら、全然時間が足りなかった。
その中から気になった作品など。
Xの自分の投稿から↓











アートマルシェを楽しんだ後は、用事のあるこだんさんと三宮で別れて、兵庫県庁まで。
平日でちょうど開館してるのと、
2026年には老朽化の為、解体されるという1号館.2号館を見ておこうとやってきた。

現在の県庁舎は5代目で、1号館は昭和41年に、2号館は昭和45年に、3号館は平成2年に、当時の営繕課長光安義光設計により建設された。





前を通る度にこの茶色のグラデーションのタイルが魅力的だなと思ってた。


タイルの質感もそれぞれ表情があっていいなあ。



正面玄関の車寄せ。
タイル貼りの柱から伸びる庇の菱形モチーフのデザインが素敵。
照明も仕込まれているみたい。



玄関ホール。
意外にシンプルな内装で、天井には、大きな四角形の照明が何ヶ所かついていた。


照明には、マーガレットのような花のレリーフが入ってた。
県花がのじぎくなので、のじぎくをモチーフにしたものだろうな。

ロビーの壁面には、大理石の象嵌作品も。


赤みを帯びた大理石に、白い大理石で抽象的な模様が嵌め込まれている。

階段ホール。




エレベーター周りに一部モザイクタイルの使われていたところも。




平成2年に建てられた3号館は残るそう。


車寄せの照明。

ロビーの天井には、三浦啓子さんのステンドグラスが全面に入っていて、とても美しい。


神戸らしい海の色がイメージされているのだろうか?ガラスの揺らぎが水の中を思わせる。
この後、道中で通った「けんもつ珈琲店」へ立ち寄った。
続く、、

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リーガロイヤルホテルの意匠&新大阪の中央ビルのタイル

2024-04-22 | 建築巡り・街歩き【大阪】

中央公会堂で陶芸の先生方とお茶後、別れてからリーガロイヤルホテルを目指す。
めちゃめちゃいい雰囲気の現役の理容院があった。吉田理容所。


焼き締めの良い味わいのタイル




とあるビルの階段降り口に大胆なアートが。



そしてリーガロイヤルホテルに到着。
先日、多治見の寿山さんで、リーガロイヤルホテルの2階トイレに泰山タイルがあると伺ったのでやってきた。
2階からメインロビーを眺める。
昭和48年吉田五十八設計、曲水の宴を模した川の流れや、紫雲のシャンデリアが美しい。



2階から見ると、このシャンデリアの迫力が半端なかった。







そしてお手洗いへ。
布目タイルが一面に貼られていた。
上品な色合い。釉薬は象牙?!
布目タイルは、建築当初からのもので、一部寿山さんで、補修されたそう。








3階のタイルも確認してみたが、同じ布目タイルだった。
4階以上は未確認。



お手洗いは、新しくなっているが、タイルもやはり改装時に変えられたものかなあ。





ホテル内は、各所に素敵な照明が輝いている。


こちらは、リーガロイヤルホテルの前身、新大阪ホテル開業時に設置されていたというシャンデリア「楽人のシャンデリア」だそう。
シャンデリアの上には楽器を演奏し、歌い踊るブロンズ像が四体乗っている。


四角い棒状のガラスが房のように下がり、電球を取り囲む照明。



同じパターンで、こちらは小さな円状にガラスの房が垂れる。


菱型のガラスパーツに囲まれた六角形の照明。


こちらの照明も圧巻の美しさだった。
周りの素材は何?!ガラス?


カットガラスが美しい照明。




そして、壁面に使われていた壁紙・・
イチョウと鳥がモチーフとなっているようだけど、素材が何かなあ?と
紙よりもしっかりしたようなもので、固めた再生紙のような感じも。
質感は良い感じだった。
もちろんタイルでも鉄板でもなさそう・・


こちらは、陶製のタイルのよう。


一通り見学して、リーガロイヤルホテルを後にする。
このビルは?!
存在感のある柱は、タイル貼り。


タイルも表面が凸凹した風格のある大き目タイル。




そして、この日、東洋陶磁美術館へ向かう前に途中下車して、新大阪を少し歩いた。
Xでフォロワーさんに情報頂いた中央ビルのタイルを見にやってきた。


大理石貼りのエントランス、1974年に建てられたビルのようだ。



エントランスホールからエレベーターホールは、大理石貼り、グレー一色で、やや地味目な感じだったが、


各階のトイレが、カラフルなタイルに彩られていた。


壁面にはブルーのグラデーションが美しいタイル。
ポルトガルっぽいカラーリング。


床は、雪の結晶がかわいいヘキサゴンタイル。


上の階はガラッと雰囲気が変わって、、


花模様が描かれたレトロなタイル。



床は、雪の結晶の茶色。


トイレ内もびっしりタイルが貼り巡らされている。



こんなレリーフタイルの階もあり、


ところどころに全く違うデザインのタイルが入っているのもおしゃれ。




骨のようなデザインに見えるタイル。



こちらは、床タイルが明るい黄色。






ほんのりピンク色のタイル。
4隅の模様が、四枚合わさると花の形に。





雪の結晶のブルー。


壁面もブルーの輪がつながったタイル。






暖かい暖色系のコーディネイトも。











地階のフロアには、雪の結晶タイルが一面に。


階段を見下ろす。






1階はトイレ空間もグレーで統一されていた。


ブルーのタイルの色違いのグレー。
ラインの濃淡だけだけど、雰囲気があるなあ。


この日もレトロビルのタイルから始まり、東洋陶磁美術館~陶芸の先生とばったり~リーガロイヤルホテルと、満喫できた一日だった。

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東洋陶磁美術館リニューアルオープン

2024-04-21 | 美術館・ギャラリー他

東洋陶磁美術館がリニューアルオープンしたので、駆けつけた。


増築されたエントランスホール。
裏から横から見ても美しい階段のライン。






ホールに置かれたメタリックな椅子。


金属のような光沢を放つ陶製部分。


ガラス越しに見える中央公会堂

今回は、特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」ということで、国宝の油滴天目茶碗がメインのようだけど、自分はどちらかといえば、


韓国の素朴なやきものが好み。
特にこの陶板は、最も好きなものであり、学生時代、初海外の韓国行きのきっかけにもなったもの。それからここへ来る度に愛でてきたが、再会できてよかった。
水辺で水浴びする鶴が象嵌で描かれている、この静かな世界に浸る。



高麗青磁の色合いも好きで、特にこの薄作りの洗と、

輪花の鉢のシンプルな造形と青磁の発色が最高!


この愛嬌のある形と自由なラインで描かれた蓮花文の扁壺もなんとも言えず魅力的。


赤い牡丹文が、可愛い小ぶりの扁壺も愛おしい。

李秉昌コレクションの中国陶磁も好きなものがいろいろ。
クリーミーな色合いを放つ白磁杯。
高台に垂れた青緑の釉溜まりがとても魅力的!



やや青みを帯びた青白磁の盒。
柘榴を模したというギザギザのつまみのフォルムが良いな。


三彩のこの菱花形が気に入って、昔自分でもこの形を模してお皿を作った。ことあったな



中国というよりは、中東味のあるオリエンタルなデザインと、緑釉の発色が鮮やかで美しい〜



唐草文の透かし彫りの入った小ぶりな香炉
釉薬の雰囲気も好き。


この扁壺もバランスが好き。



自然採光の部屋では、この水盤と、



この瓶の青磁の発色が好き。


めちゃめちゃ滑らかで艶やかな白磁が最高な上、蓋との取り合わせがとてもおしゃれ。


この蓋、良すぎる。


沖正一郎の鼻煙壷コレクションも常設でうれしい。
小さいので、省スペースでたっぷり見れる。
陶磁器から、ガラス、七宝、象牙、石など様々な素材に施される精緻な細工に見惚れるばかり。






久しぶりに陶磁器にどっぷりはまって、たっぷり見れて満足。。
というか、展示室は全く変わってなく、特別展といってもほぼ今までと同じ常設では?!
まあ、常設が見たかったのでうれしいことには変わりないが。



そして、観覧途中で、この日最大のサプライズが!声を掛けられ振り向くと、
子供がお腹にいる頃から十数年お世話になり、
その後アメリカへ渡られた陶芸の先生と、
近年までお世話になってた陶芸の先生がおられて、びっくり。アメリカから里帰り中にお二人で来られたそうで、ご縁を感じた。
後ほど、中央公会堂のカフェでお茶。
子育て中に散々悩み事聞いてもらってたんで、去年無事社会人になった2人の報告&積もる話ができて、本当によかった!




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関西大学第一高校2、3号館さよなら見学会

2024-04-18 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日、関西大学第一高校の2、3号館さよなら見学会へ訪れてきた。
築約60年の校舎は、村野藤吾設計。
解体される2、3号館と1号館の一部を見ることができた。



1号館の中央階段。
村野藤吾らしく、シンプルで軽やかな手すりが巡らされている。



館内に貼り巡らされた白いタイルは、荒目の土の質感が表情のあるタイル。


コーナー部分は、面取りされた役物タイルが使われていた。


1号館のピロティの壁面には、タイルで描かれた図像が浮かび上がる。



ギターのような形、アルファベットのKやHなどが見え、



Kの文字部分は、タイルでなく目地で表されているのもおもしろい。


西面にも描かれるタイル図像。






こちらは1号館の外観。


1号館から2号館へ続く渡り廊下。






2号館教室の壁面は、コンクリートブロックらしきものが使われていた。



教室も天井が高く開放感がある。見た目、まだまだきれいで使えそうな気がするのだけど、、


調理実習室。


教壇上には手元が見えるようにか、ミラーが設置されてる。


階段は、木製の手すりと華奢なラインの鉄製の支柱が使われていて、



細い支柱を4本束ねてるという細かいデザインが良かった。




3階の廊下は、補強と装飾を兼ねたものなのか?細かいスパンで梁が入り、


同じく教室にも・・


階段ホールにも・・
ワンポイントの装飾?




クリンカータイルが敷き詰められた1階校舎からの出入口。


3号館、理科室は教室の両端に流しが設置されていた。


地学室も。
地層の標本や、


鉱物標本がそのまま残されていた。



運動場から2号館を見渡す。


運動場に面した1号館の倉庫らしき?建物の扉も村野藤吾してた。
他の建築でも度々見かけたおしゃれな金網という感じの面格子。



ドアノブ部分のくり抜き!





最後に円形校舎へ。
こちらは外観のみ。

関西大学、大学の方は入れても、中高は、なかなか建物を見る機会はないので、この機会に見ることができてよかった。
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福島&宮城の旅2024【猪苗代・天鏡閣】

2024-04-16 | 福島&宮城タイル旅2024
西会津の旅館十一塩屋をチェックアウトし、やってきたのは猪苗代駅。
天鏡閣までは、ここからバスが出ていて、そのバスとの接続がすごく少ない。
この時間帯を逃すと、確かお昼くらいにしかなかった。
朝早くに出てきたので、無事バスに乗って天鏡閣へ向かった。



最寄りのバス停で降りたが、そこからまだ高台まで雪道を歩く。
猪苗代湖が見渡せる。



雪が深くて、滑らないようにゆっくりと、、
やっと門に到着。


建物が見えた。
天鏡閣は、明治40年に有栖川宮威仁親王殿下が東北を旅行中に、
猪苗代湖畔の風光の美しさを賞し、この地に御別邸を建設することを決定。
翌明治41年に建てられたという。


本館は、二階建天然スレート葺、八角塔屋付のルネッサンス風の洋風建築。
天鏡閣には26ものマントルピースがあり、それらがイギリス製のビクトリアンタイルにより装飾されている。
そのタイルたちを見るためにはるばるやって来たのだった。


館内の有料ゾーンへ。
客間はロココ調を日本風にアレンジしたものだそう。


早速暖炉にマジョリカタイルを発見。
深いブルー、レリーフ部分の濃淡が美しい単色のマジョリカタイル。



イギリスのビクトリアンタイルらしいシックで美しい色合い、優雅なラインを描くアール・ヌーヴォーの組タイル。


球戯室には、ビリヤード台が設けられ、部屋の東西に二つのマントルピースが設置されている。


二つのマントルピースは同じデザイン。
グリーンが基調のマジョリカタイルが貼られていた。


こちらのタイルは、型ではなく手描きのチューブライニングで描かれたもののようで、よく見るとひとつひとつ微妙にラインが違う。


すずらんのような花がふさのように連なるデザイン。


暖炉にタイルが使われているので、お風呂にも?
と思いきや、浴室は、木製だった。


2階、書斎として使われていたという御座所。


こちらもグリーンが基調に、ほんのりピンク色のタイル。


形からして、桃?!かと思ったが、やはり花をデザインしたもののよう。
グラデーションも美しい。



客室を兼ねたという御居間。


こちらの暖炉には、濃いグリーン背景のチューリップの文様。




こちらもチューブライニングで描かれているよう。
優雅な曲線。



こちらは西客室。


こちらの暖炉は、少し渋めの落ち着いた黄色のレリーフタイルが貼られてた。


こちらも植物文様のようだけど、花の部分の断面がデザインされているような・・


暖炉上の鏡や家具類もアール・ヌーヴォー様式に。


洗面ボールは、イギリス製ジョンソン・ブラザーズ製とのこと。


階段ホールにも暖炉があって、部屋のものより少し小型のようで、
タイルは上部に一列貼られてた。





八角塔へも上がることができた。


こちらも階段ホールに置かれていた暖炉。



こちらのタイルは、中央にマジョリカタイル、周囲を無地のタイルで囲むデザイン。




家具類も素敵だった。
帽子掛けは、繊細なアール・ヌーヴォーデザイン。


アール・ヌーヴォーのフォルムに蒔絵が施された和洋折衷が素敵な飾り棚。


象嵌細工が美しい家具。





シーリングメダリオンも、部屋ごとに趣向が凝らされたデザインに。


帰りは、バスが全くなくて仕方なくタクシーを呼んでもらう。


行きのバスの車窓から見えて気になってた郵便局の建物。
駅近なので、ここで止めてもらった。
新しい郵便局ができて、こちらは現在使われてないそう。
妻面に〒のマーク






この後は、猪苗代駅から郡山へ向かった。









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福島&宮城の旅2024【西会津・旅館十一塩屋】

2024-04-15 | 福島&宮城タイル旅2024

喜多方を後にし、やって来たのはこの日の宿、西会津の旅館十一塩屋。
辺りは暗くなり、雪も散らついていたが、JR野沢駅から徒歩すぐのところにあってよかった。
宿をここにしたのは、友人よりこちらのお宿には、マジョリカタイルの風呂があるとの情報をいただいていたから。
建物は大正初期に建てられたもので、かつては野沢宿の脇本陣だったという旅館。


旅館は、間口は狭いが廊下は奥へ奥へと続いていているよう。
夜は、この先は真っ暗で、朝は6時半過ぎに出ないといけなかったので、
この奥を見せて頂くのを忘れてた・・


お部屋は2階。
階段を上がって、一人では、広いくらいのお部屋へ通される。
この日は寒かったので、こたつがうれしかった。


欄間があって、二間続きのお部屋のようだが、襖は開かず。


そして、楽しみにしていたマジョリカタイル風呂へ。
扉を開けてびっくり。
これほど広範囲にマジョリカタイルが貼られているとは。




正方形のマジョリカタイルが4.5段にも渡って貼られ、その上には赤い菱文のボーダーマジョリカタイル、そして、白い役物タイルが囲む。






天井も何気に折上げ格天井の豪華さ。






壁面の一部は、薄いピンク色の縦長のモザイクタイルが貼られていた。





脱衣所も凝っていて、脱衣かごが置かれてたスペースが、こんなうねりがすごい自然木で装飾されている。






脱衣所に隣接するスペース、洗濯場?にも雷文のマジョリカタイルが貼られ、


お手洗いは、改装されてきれいになっているのだけど、
雷文のマジョリカタイルと白いタイルは、そのまま残されて、腰壁にずらりと貼られていた。贅沢だなあ。






そして、夕食。
どれも手作りのもので、美味しい!
品数も多くて大満足。
お腹いっぱいになった。



しかし、喜多方の和菓子屋さんでゲットしたおやつもあったので、
食後に桜だんごとお茶を。
桜の風味がいっぱいでおいしかった。



館内には、様々な型板ガラスが使われていた。
結霜ガラスに、



「銀河」に「菊」。
繊細な糸菊が表現された「菊」はあまり見かけないのでうれしい。


「つづれ」


「ユーカリ」


「ときわ」


そして、翌朝。
この日は、天鏡閣へ行く予定で、電車があまりなく、7時前の電車に乗らねばなかったのだけど、事前に伝えると、朝食も大丈夫とのことで、お言葉に甘えることに。


朝食も豪華!
こちらもまた手抜かりのない手作りのものばかりで美味しく、特に具沢山の大根餅が最高だった。



昨日気づかなかったが、入口横の階段、紅葉の彫り物が素敵。


朝の旅館十一塩屋。


旅館を出ると、目の前にタイル尽くしの玄関が。
昨日は、遅かったので、暗くて見えてなかった。
思わぬサプライズに喜ぶ。


ちょっとみたことないような組み合わせのレトロなモザイクタイル。


6時50分の電車に乗らないといけなかったので、散歩もできず・・
駅へ直行。


しかし、駅前のはまや旅館の玄関周りにもタイルを発見。





野沢駅のホームが真っ白だった。
遠くに見える山も雪をかぶってる。


最初は、1月に予定してた旅行だったが、雪深いだろうと3月に変更したのに・・



猪苗代へ向かう車窓も雪景色だった。

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日吉ダム〜京北桜ライドへ

2024-04-13 | ロードバイク


なかなか時間が取れず、またまたしばらくぶりの自転車で、お花見ライドへ。日吉ダムまで自転車積んで車で向かい、そこから京北を桜を眺めながら周ることに。


車で日吉ダムへ向かう途中、田んぼ?の真ん中にずらりと一列に並ぶ桜の木を発見。
なんと、フォトジェニックなスポットなのかと、
ちょっと止まってもらって写真を。


そして、道の駅スプリング日吉に着いた。



旦那が自転車を組んでる間、スプリング日吉の桜を愛でる。バーベキュースペースには、桜が満開。

枝垂れ桜がちょうどいい感じだった。



そして、まずは、今日のランチ場所目指す。
かわいいバス停。


中はこんな感じ。
この辺りは、どのバス停も屋根のついた居心地良さそうなバス停だった。



ランチスポットの京蕪庵へやってきた。
旦那の自転車友におすすめされていたお店。

テラス席が田園に面していて、開放感たっぷり。
この季節、特に自転車でやってくると、外が気持ちいい。


ぶっかけ蕎麦と名物の納豆揚げ餅のセットを。
細めのお蕎麦も美味しく、



納豆餅も程よい納豆感あり、ぶっかけそばとの相性もよくて満足〜


古材を用いて建てられたのかもしれないが、建物は新しいそう。


京蕪庵のお隣にあったユリベーカリー。
納豆パンが売ってるということで、立ち寄る。
レトロで素朴なパン屋さんで、お値段設定も安い。
納豆パンをゲット。
帰ってから食べたが、表面は甘い揚げパンに納豆が入ってて、それほど違和感なく、むしろ美味しかった。(写真撮り忘れ)



食後、更に自転車を走らせる。
あちこちで、桜や枝垂れ桜が咲いていて、目を楽しませてくれる。
たまに止まって、写真撮影。
こちらの枝垂れ桜も1本の大きな木に満開の花を咲かせていた。





川の両脇から枝垂れる桜も見事だった。







こちらは、川向こうの土手に並ぶ桜。


自転車と一緒に。


次なる目的地、仙太郎丹波工場直売店までは、上りが続き、ややしんどかったが、次食べる分は、カロリーを先に消費しておくぞとがんばった。


仙太郎丹波工場の門が見えた。
よく見ると、陶器のカケラでできてる。


工場前には、のどかな庭園が広がる。

工場で注文してから、あんこを挟んでくれる最中をおやつに。
出来立ては、さすがに皮がバリバリで、美味しかった〜


後、大好きな「老玉」と六方焼をお持ち帰り。


黒糖のあんこが病みつきの美味さの老玉


茅葺き屋根の古民家は、お茶室があるようで、オーナーさんの宿泊場所にもなっているそうで、非公開。
庭園の更に上の方には登り窯や陶房もあって、陶磁器も焼かれているそう。




そして日吉ダムをぐるりと一周。


ダム沿いの桜はやや散り掛けではあったが、、景色もよし。


スプリング日吉へ戻ってきた。
無料の足湯があるというので、疲れ切った足を足湯に浸す。
ちょっと温めるだけでも疲れが癒された。
仕上げに美山牛乳を。

この日は夕方から用事があったので、足を伸ばさなかった美山へも今度は自転車で一度行ってみたい。
ただトンネルが心配だが、、

この日は、この時期ならではの桜をあちこちで見れて、久々の自転車で遠出?!満喫できた!

距離53.6km  獲得標高584m







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喫茶&グリル 幸の屋 &天王寺動物園他

2024-04-10 | 純喫茶

フォロワーさんの投稿で素敵だった「喫茶&グリル幸の屋」さんへ少し前、娘と訪れてきた。



JR東部市場前駅から歩くこと約10分、
タイル貼りの素敵な佇まいのお店が現れた。




角丸の窓の向こうに見えるカーテンと灯りに期待が高まる〜



タイルは、シックな黄色、縦長の六角形。
いいな〜


店内もとても素敵で、どこに座ろうか迷って、カーテンが下がる窓際の席に。


カウンター前の天井は、ゆるやかな曲線を描いていて、

亀甲文様の壁紙や、ソファ、シャンデリアなど、全てが美しく調和を保っていた。



早めの時間だったので、お客さんも少なく、お店の方にお断りを入れて、写真を撮らせて頂けた。
創業60年になるというお店、しばらく休業もされていたそうだが、昨年末から再開されたという。



クラシックなソファの文様、


鏡に映るシャンデリア。
この各テーブルに下がるシャンデリアがめちゃくちゃ可愛いのだけど、


真下から見上げた花型も又可愛い。



違うデザインのものも。



中央のシャンデリア。

カウンター周りには、茶色の細長いレリーフ模様が入ったモザイクタイルも。




冬季限定だったクリームシチューとバターライスを、娘はポタージュスープとオムライスを注文。
お料理も美味しく、お店には、ゆったりとした空気が流れていて、
ママさんのやさしい心遣いなど、娘共々ほっこりしたよい時間が過ごせた。






食事の後は、須田画廊さんで開催中だった「春のおとづれ 大武幸子 ガラス展」へ向かった。



道中見つけた面格子など。


こんないい感じのタイル壁もあった。
縦長の亀甲型のモザイクタイルがびっしり貼り巡らされてる。


所々ガラスブロックが埋められていて、その周囲も赤いタイルが囲んでた。


やや、形と色味が幸の屋さんに似ててかわいい。


須田画廊で展示を見た後は、娘の、動物を見て癒されたいというリクエストで天王寺動物園へ行くことになってた。
天王寺駅で降りて、トイレへ入ると、一面のタイル、タイルのサプライズ!


トイレ壁面の広範囲に渡って貼られているタイルが、様々な型押しのレリーフタイルなのだ。



数えると、30種類以上はあるように思う。
これだけの種類を作るというこだわりがまたすごいなあ。
どちらのメーカーのタイルなんだろうか?


トイレには他にも大判で、表面が波打ち、縁も波打ってる真っ白なタイルも貼られてた。
(大阪地下鉄御堂筋線天王寺駅東改札近くのトイレ)


そして、天王寺動物園に到着。
さすがの休日で、多くの家族連れで賑わう。





圧巻だったのは、ペンギンのコーナー。
ペンギンの水槽を横から、下から見ることができる。
ペンギンのお腹がかわいい〜

集団で、こっちに向かって泳いでくる瞬間は、最高過ぎる。


いつまででも見ていられる。




更に可愛かったのがレッサーパンダ。
餌をカゴから取って器用に食べる姿に萌えた。


ガラス越しのトラ。
手の大きさ!
他にもいろいろ動物を見て、癒されまくった。



帰り、動物園の新世界ゲートの近くにあった、ピロティのような空間。

天井に十字に入る梁に、近代建築らしき装飾が施されていたけど、近代建築だったのか?
植物文様や、

太陽のようなモチーフの意匠が見られる。


何気に床のコンクリートタイル?の形も可愛かった。


動物園内で見かけた手洗い場は、モザイクタイル尽くし。

ガラスモザイクが使われていた。



コメント (2)
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