m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

東京&日光&宇都宮2人旅2023【宇都宮の大谷石巡り他】

2023-03-19 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

3日目の午前、日光を散策した後、やって来たのは宇都宮。
まずは、お昼に宇都宮餃子で腹ごしらえ。
レンタサイクル屋のおじさんに、おすすめは「みんみん」と聞いたが、
長蛇の列ができていたので諦め、バリロンという駅ビルに入っていたお店へ。
焼き餃子と水餃子、美味しかった。
食後、娘は、前日に落として捕獲してもらってたスマホを古河駅まで取りに行き、再び宇都宮で合流することに。



駅ビルの中にあった楓のタイル壁。
色とりどりの渋めの楓の陶板がきれいだな。


この後は、娘が戻ってくるまで、私はレンタサイクルで、タイル&大谷石巡りへ。
なんと、宇都宮駅西口の市営の?レンタサイクルは、100円で自転車を借りることができる。駐輪場代?っていうような値段なので、さすがに人気のようで、最後の2台だった。娘の分も押さえておいた方がいい、と言われて2台借りておく。


自転車こいでると、ふと目に止まった歯科医院。黒崎歯科の部分が、モザイクタイル貼りだった。




入口周りもいい感じで、古い建築に少し手を加えて、修復した建物のよう。
持ち送りや玄関灯、


ドアの型板ガラスも、いろいろなパターンの模様が入っていて、可愛い。


更に自転車を走らせると、模型屋さんだったか?ショーウィンドウ周りに、タイルが貼られてた。


独特な雰囲気のタイルは、形も大きさもまちまち、2色の釉薬が掛けられてる。


こんな手作り感のある陶板も一面に入れられていた。


そして、まず向かった4代目の旧栃木県庁舎。
昭和13年に地元、栃木県出身の建築家、佐藤功一設計により建てられ、
65年間県庁舎として利用されてきた。
現在、昭和館として、一般公開&イベントなどに活用されている。


この昭和館の1階から4階までの階段ホールが布目の泰山タイルで覆われている。加藤郁美さんの写真で拝見していたが、ものすごいスケールで驚いた。


壁や柱がこのワンポイントのレリーフタイル混じりの布目タイルでびっしりと覆われている。
一枚一枚、型で成形したであろうタイルがこんなにも大量に作られ、広範囲に貼られているとは!


そしてその布目タイルは、縁が立っているのだ。
ノーマルな平なタイルよりも、より高級感が感じられる。


美しい~
赤みを帯びた目地はベンガラが使用されているそう。
レリーフ文様のおかげで、和の雰囲気の布目タイルが、洋風感増してる。



階段壁にも。


泰山タイルパラダイスに興奮。。


階段の踊り場にあるステンドグラスはとてもシンプルなデザイン。
まるでタイルがメインとでもいうかのように。




タイル貼りの柱にもうっとり。
直角に折れた役物タイルが使われている。



階数表示もモザイクタイルで。


貴賓室。
マントルピースは建築当時のままのもので、照明器具、絨毯、家具などは復元とのこと。


最上階の4階へ。



特別な行事などに使用される正庁の間。
アーチ状の天井には細やかな石膏レリーフの装飾が残されている。


シャンデリアは昭和47年に改修したものだそう。
旧栃木県庁舎昭和館を堪能できた。


事前に、まちなか大谷石マップというのを観光案内所から取り寄せてたので、
そのマップにある大谷石スポットを、娘と合流するまでにできるだけたくさん回るのだ~と、自転車を漕ぐ・・
マップに載ってなくても、こんな大谷石の蔵が突然出現したりする。
さすが、石の町、宇都宮。
沖縄でよく見かける琉球石灰岩の質感がとても好きなのだけど、大谷石も雰囲気が似ていて好き。


日本聖公会宇都宮聖ヨハネ教会へやってきた。
教会は、幼稚園と同じ敷地内にあり、



こちらの現在愛隣幼稚園の園舎となっている建物が、
明治45年に最初にできた仮の礼拝堂だそう。
こちらは大谷石造りで、今も園舎として現役で使われている。


教会は鉄筋コンクリート造り、大谷石貼りで昭和8年に建てられた。


礼拝堂の内部も見学させて頂けた。







栃木信用金庫桜通り支店。
大きく張り出した庇に、存在感のある大谷石の壁のような柱が並ぶ。
ちょっとオレンジ味を帯びた大谷石だった。


そして栃木中央公園へ。
公園内には、昭和3年に建てられた旧商工会議所の遺構が残されている。


大谷石やスクラッチタイルなども貼られ、ライト風の細かな彫刻も入っている。


こちらは土蔵造りの大谷石と鉄平石とのコラボの蕎麦屋さん。


めちゃめちゃ仲良しの2匹の猫ちゃんたちにも遭遇。



すりすりし合ってた。


橋のたもとにあった公衆トイレも大谷石貼り。


元タバコ屋さんのウィンドウにはがれ落ちかけたモザイクタイル発見。

この後、娘から宇都宮へ戻ってきたと連絡あったので、
駅まで迎えに行き、今度は自転車2台連ねて、少し回る。


宇都宮の豪商であった藤原家の蔵。


大谷石の蔵をカフェに改装したお店、cafe SAVOIA s-21。
この日は閉まっていたが、ランチやカフェができるみたい。
2階の2つ並んだ赤い扉や、



入口のこの錆びた扉もいいなあ。



オレンジのテントとブルーのカーテンと黒いタイルのコントラストがよい感じの洋食屋さん


そして、カトリック松が峰教会へやってきた。
昭和7年にマックス・ヒンデル設計により建てられた、大谷石では現存する最大級の建築だそうで、風格漂い、異国の雰囲気。


二つの塔がそびえる正面玄関。
階段を上がり、2階が聖堂入口に。
聖堂内は、自由に見学できるようになっていた。





聖堂内は、大谷石の柱が繋ぐアーチが連なり、アンバー色の光に包まれていて、えもいわれぬ雰囲気、、(写真は白っぽく写っているが)
強いて言うなら?神戸女学院のソールチャペルのような、、


祭壇や、柱は、大谷石でできていて、



鋳物との組み合わせ、デザインも素敵で、石の質感も引き立っていた。
祭壇後方のガラス使いも石のような塊ガラスの存在感がたっぷり。


柱頭には、ケルト文様のような彫刻。
蝋燭を模した照明も、雰囲気ぴったり。


大谷石の壁面に組み込まれた絵画、間に架けられた十字架。


いつまでも佇んでいたい、と思わせるような聖堂だった。


入口のステンドグラス。



松が峰教会のすぐそばにあった飲食店も大谷石の蔵が活用されてた。
宇都宮、あちこちに大谷石の建物が活用されてて、それが町の特色となり、良い景観が作り出されてた。

この後は、駅へ向かい、レンタサイクルを返却し、一路東京へ。


帰りの新幹線では、娘が念願?!だったという「新幹線で駅弁」を食べて、宇都宮で仕入れた「とちおとめ」やイチゴ牛乳、いちごどら焼きで、いちごパーティも🍓

短くも長かった3日間の旅を無事終えることができた。
振り返ってみたら、結構建物やタイルをがっつり見てたかも?!マズかったかな?と思いきや、娘は、今までで一番楽しい旅だったと、、
美味しいもの食べれたし、自分の行きたかった所も行って、欲しいものも買えたからよかったらしい。
よかった〜〜
また機会あれば2人旅したいな。


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東京&日光&宇都宮2人旅2023【築地・聖路加国際病院旧館&築地本願寺の朝ごはん他】

2023-03-14 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
東京での宿泊は築地のホテルだったので、朝食までの間、一人散歩に出かけた。


以前、築地本願寺に宿泊して、この辺りをうろうろしたことがあったが、
その時にもたくさん見かけた銅板貼りの建物がまだいくつか残されていた。


銅板貼りのお米屋さん


亀甲文様とタイルっぽい文様の切り替えが良い感じの扉があったり、



銅板貼りの建物では目を惹く三階建ての宮川食鳥鶏卵店も健在。


聖路加国際病院へも久々訪れてみた。


敷地内に残るトイスラー記念館。
初代医院長トイスラーが昭和8年宣教師会館として建てたものが移築されている。


旧館を見学。


孔雀がデザインされた照明がとても美しい。


側面にも孔雀文様。


大理石の階段の両脇につく照明も、デザインが細かくて美しいなあ。



花モチーフの天井照明。


ホールの壁や床に埋め込まれてるさまざまな虫や動物のリアルなレリーフたち。





階段を上がって、旧病棟があったホールへ。
十字架を表すような照明。


旧病院時代の待合室。
閉まっていたのか?聖ルカ聖堂を見るのを忘れてた、、


そして、築地本願寺へやってきた。
以前はここの伝道会館へ宿泊したこともあったが、去年から伝道会館での宿泊はできなくなってようだ。


翼の生えた狛犬。


エントランスの大理石モザイクの床。


ちょうど朝の勤行が終わったところのようで、まずはお参りを。





入口上部のステンドグラス




唐草文様の溝蓋。


郵便受け


伊東忠太の動物探しを。
やはり階段の手すりを吐いてる怪物が気になる。


この後は一旦ホテルに戻って娘と合流し、チェックアウトして、
再び築地本願寺へやってきた。

この日の朝ごはんは、娘と一緒でもあるので、ちょっとリッチに?
築地本願寺ビューのカフェtsumugiにて、18品目の朝ごはんを予約していた。


最初に温、冷選べる緑茶がサーブされて、


お盆にずらりと並べられた18品目の朝ごはんが登場。
小皿を持ち上げると、それぞれのおかずのお品書きが書かれてる。
どれから食べようか迷ってしまう~

朝ごはんを食べた後は、日光へ向けて出発。
この後は、電車の遅れや、乗り換えた電車に娘がスマホを落とすなど、アクシデントが勃発しながらも、日光に着くまでの間に、スマホの位置情報を調べ、JRに連絡取り、無事保護してもらってることがわかり一安心。。
翌日に取りに行くということで落ち着いた。
どうもポケットへ入れたつもりが、浅めだったので立ち上がる直前にスルッとシートに落ちていたみたい。
この後は、日光編へ続く。





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東京&日光&宇都宮2人旅2023【上野・トイレミュージアム&学士会館他】

2023-03-11 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
池袋から上野にやってきた。
上野では、そろそろ疲れる頃なのでまずお茶しようと、チェックしていた純喫茶「古城」へ行ったのだが、、ちょうど店内でロケをしているようで、お店に入れず。
次に王城へ向かったのだが、そこも長蛇の列。
そして、その近くの「ギャラン」へやってきた。


ここは、かろうじて入れたのだが、
平日の昼間だというのに、人がぎっしりな上、タバコの煙がモクモクと


とりあえず、入ってしまったので、


タイルなどを観察し、


トイレにも行って、トイレのタイルもチェック。






ちょうど甘いものが食べたくなっていたので、2人でフルーツパフェを食べて、そそくさと外へ。


この日は月曜日だったので、上野の美術館、博物館などは休館日で、
中には入れないが、いくつかの建物を見に散策。
まずは駅前にある
昭和36年前川國男設計により建てられた東京文化会館。


星空のようなロビーの照明


床にちりばめられた三角形のタイルは落ち葉を表しているのだとか。
ところどころに茶色の落ち葉が集まっている感じ?




コンクリーとの外観に、目の覚めるような青と赤の扉。


そして上野のトイレミュージアムへ。
東京藝術大学が手掛けたというアートが、トイレの中で味わうことができる。


多目的トイレの中は、壁面いっぱいに象の親子?がタイルで表されていて、その象の周りはモザイクタイルでおおわれていた。


個室の中はそれぞれ、動物がメインになっていて、
壁面だけを見ていると、とてもトイレとは思えぬような空間が広がる。
中へ入って扉を閉めると、扉内側に動物が描かれていたみたい・・
この個室はパンダだったようで、帰ってから知った。


周りに貼られてるタイルはその動物の排泄物らしい。
パンダの排泄物って、、笹を食べるので緑混じりなのか?


こちらの扉はペンギンが描かれていたようだ。


ペンギンの排泄物は形が独特。


こちらはキリン。


それぞれデフォルメされてるのだろうけど、動物によって排泄物の形、色が
さまざまでおもしろい。


誰もいないのをいいことに、ちらっと覗き込んだ男子トイレには、
こんな美しいモザイクタイルが。


ふっくらした雀がかわいい。
楽しいトイレミュージアムだった。


そして、東京芸大の最古の煉瓦建築を見に行こうと歩いていると、ぽつんとあったブルーの扉のかわいい建物。
看板によると、昭和8年に建てられたという旧博物館動物園駅で三方の入口があり、地下へと続いていたそうだ。市民の保存活動により残されたという。


旧東京音楽学校奏楽堂。
明治23年に建てられた日本最古の洋式音楽ホールのある校舎だそうで、
現在の場所に移築、復元され、現在は演奏会や展示、一般公開もされているそうだが、この日は休館日だった。



スクラッチタイル貼りの建物は、昭和3年に、岡田信一郎設計により
建てられた黒田記念館。



最後に東京藝術大学にある東京で現存する最古の赤煉瓦建築を。
明治13年に教育博物館の書庫として建てられたもの。


赤煉瓦2号館。
門から中へ入って写真を撮ってもよいか?守衛さんに尋ねてみたけど、
外部のものは立入禁止だそうで、外からならOKとのこと。
遠目で観察。


上野の建物を巡った後は、アメ横を歩きながら、娘リクエストの秋葉原へ向かい、娘の買い物などに付き合う。


そして晩御飯に、娘リクエストの渋谷の「くまちゃん温泉」
予約を取りそびれていたのだが、平日の夜なので、少しくらい待てばいけるのでは?と向かったのだが、もう予約で満席なので待っても無理とのこと・・



うぅぅ、東京はどこへ行っても平日から混んでるんだなあ。
このくまちゃんの一人鍋食べたかった~(画像はお店のサイトからお借りしました)火にかけると溶けていくコラーゲンの鍋つゆでできたくまちゃん。


他にお店も知らなかったので、地下鉄に乗って、ふと思い出した
学士会館の中華へ行くことに。


中国料理紅楼夢へ。
以前、ここでお昼に食べた担々麵が美味しかったことを思い出した。



この日の中国料理も、どれも美味しかった~
席も静かでゆったりしていたので満足。


そして学士会館へ来たからには、一通り見学を。





廊下のタイルやマントルピースのタイルを愛でて









階段踊り場のステンドグラスはやはりお昼がきれい。





この後は、ライトアップされた築地本願寺の前を通り、築地の宿へチェックイン。
東京での長い1日目が終了。
娘と一緒なので建物にあまり走り過ぎないように、と肝に銘じていたのだが・・
かなり走ってしまったような?!
しかし、娘も自分の行きたいところも行けて満足してるようだったのでヨシとしよう。




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東京&日光&宇都宮2人旅2023【はとバス東京パノラマドライブ&九段会館&九段中学のモザイク&池袋・立教大学&豊島カトリック教会他】

2023-03-09 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

娘との2人旅、日光から書いてしまったので、最初に戻る;
日光に向かう前に東京で一泊。
朝10時前に新幹線で東京駅に降り立ってからは、まずは、2階建のはとバスで、小一時間、東京をぐるっと一周するパノラマツアーに参加した。
娘と一緒なので、できるだけ建物に走らないようまずはノーマルなプランを。


集合場所は東京駅。
旧駅舎を。




向かいには、旧東京中央郵便局の一部が保存され、1階には郵便局も入った商業施設になっていた。
内装もおしゃれ。



そして、はとバスツアーが始まった。
平日だけど、バスは満席で大人気のよう。地上よりちょっと高い2階から町を見渡せるのがいい。
この塔のついた可愛い建物は何?!


ちょうど真正面に国会議事堂が見えて来た。


2階なので、手を伸ばしたら道路標識が手に届きそうな位置に。


ガイドさんの案内を聞きながら
ビルの間を通り抜けていく。


これも近代建築っぽかったけど、なんだったかな?


虎ノ門ヒルズを通り、そして、東京タワーの下をバスでくぐる。



青空に映える東京タワー。
こんなに間近で見たのは、30年前歩いて上った時以来。


レインボーブリッジを渡り、お台場へ


豊洲市場までやってきた。
この後、築地、歌舞伎座、銀座へと周遊し、東京駅へ到着。
小一時間ながら東京の名所をざっと見れる充実のツアーでなかなか良かった。


バスツアーの後は、お昼のランチへ。
東京駅からも近い、三菱一号館美術館Cafe1894へ行けば、
ランチしながら建物も楽しめ一石二鳥と、向かったのだが、、なんと11時過ぎたばかりなのに、すでにお店には長蛇の列ができていた。
しばらく並んだが、回転がかなり悪そうなので諦めることに。


地下鉄の24時間券を購入して、九段会館テラスへやってきた。
昨年に、旧九段会館の一部を保存復元し、新築の17階建てのオフィスと一体となり、オープンしたばかり。
九段会館は見たことなかったのと、ここの地下食堂は一般客もOKだったので。ここでお昼にすることに。


昭和9年に洋風の外観と和風の屋根を持つ帝冠様式で建てられた旧館部分。


エントランスホールなどは、古いままのよう。







建物内へ入ると、ホールは新しい空間に。


床はモザイクタイル貼り。


旧の建物部分も探してみた。
大理石の階段周り。









5階の九段テラスで、この時間からアフタヌーンティーもできると言われて
ちょっと惹かれたけど、、そうゆっくりもしてられないので、地下の食堂でオーガニック素材を使用した日替りランチを頂く。


食後は靖国神社の鳥居の前を通り、



九段中学のモザイクタイルを見にやってきた。


校門の外にあるこのモザイク空間を堪能。


中に入ると、モザイクタイルにすっぽりと包まれたこの空間が心地よい。
オレンジから黄色、ライトグリーンのグラデーションがきれい。
この空間は何の為に作られたんだろ?!









駅への戻り途中で、スパニッシュ風の気になる大邸宅、、ここが九段ハウスだったのか、、イベントの時しか開かれてないよう。
次回は見たいなあ。





鋭角な角のある九段教会。
この鋭角部分、中は一体どんな風になっているのか?
気になったが、教会の扉は閉ざされていたので見ることは叶わず。


その後、娘が池袋で行きたい店があるというので、
池袋で1時間ほどそれぞれ自由行動することに。
私は、まだ訪れたことがなかった大正期の赤煉瓦建築が残る立教大学へやってきた。
門を入ると、正面に建つ本館。


メーザーライブラリー記念館は旧図書館だった建物。


現在は展示&資料館となっている。


木製トラスの梁が美しい内部。


本館棟のアーチをくぐる。
煉瓦積みの尖塔アーチが美しい。


その先にあるのは第一食堂。


現在も学食として使われているそうで、
一般客もOKだったので、入ってみたいと思ってた。


が、この日はお休みのよう。
窓越しに見た内部はとても学食とは思えないような雰囲気。
こんなところで、ランチできる学生生活っていいなあ。


本館を中庭から見る。


三号館は、元寄宿舎として建てられた。
現在は研究室や事務室として使用されている。


礼拝堂も残されていた。


木製トラス梁の小屋組、
縦長の大きな尖塔アーチ窓が並ぶ明るい聖堂。




前方にはパイプオルガンも。


出入口の煉瓦の壁面にもステンドグラスが嵌っていた。
立教大学、素晴らしい赤煉瓦建築群がまとまって残っていて、見応えがあった。


そしてもう1軒見てみたかったカトリック豊島教会へ。
到着前に聖堂見学を電話で伺ってみたら、その時間帯は自由に見学できるとのことだったので伺った。


カトリック豊島教会はアントニン・レーモンド設計により、昭和31年に建てられた。


内部はコンクリート打ちっ放しの壁面に、
色ガラスの入った小窓や、祭壇上には大きな天窓、


両サイドからも色ガラスを通して光が入り、



聖堂内は色の光に包まれて神々しい雰囲気に。


ガラスの色合いも渋くていいなあ。


ファサードには中央にステンドグラス、周囲には円と正方形の色ガラスが嵌まる。


細部まで細かく描きこまれたステンドグラスも素敵。


この聖堂を見れただけで、もうかなり満足してしまった。
娘との待ち合わせ時間、お互い30分ほど延長して、再び駅で合流。
この後は、上野へ。


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東京&日光&宇都宮の2人旅2023【明治の館カフェ&JR日光駅駅舎他

2023-03-04 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
田母沢御用邸を出た後は、歩いてすぐのところにある
金谷ホテル歴史館へやってきた。
こちらは、前日の金谷ホテルの館内ツアーで、金谷ホテルの前身となった建物だと伺っていたので、ぜひ見たいと思っていた。


金谷ホテルとは、規模も雰囲気も全く違う。
それもそのはず、こちらの屋敷は、金谷ホテルの創業者、金谷善一郎の自邸だったもの。
建物は江戸時代の役職ある武士の住まいだったものを東照宮楽部の楽師であった金谷家が拝領。
こちらの自宅をアメリカ人宣教医ヘボン博士が日光へ訪れた際に宿として提供。
博士に、外国人専用の宿の開業を勧められたことにより、
明治6年に自宅で金谷カテッジインを創業したのが金谷ホテルのはじまり。
と、前日のツアーで伺っていた。

この囲炉裏のある間は、家族が使用していた部屋だそう。


イギリス人旅行家イザベラ・バードも、日光へ立ち寄った際に
この宿に宿泊し、後の著書に、その体験を綴ったことにより海外に広く知られることになったという。


大谷石のおくどさんやタイル貼りの風呂なども残されていた。


2階の客室。
元は武士の住まいだったことから、いろいろな工夫があった。
押入れの下段の小襖を開けると、1階の囲炉裏の間に通じていて、
囲炉裏から暖を取るためや、敵から逃げ隠れできる仕掛けともいわれていたり
階段に通じる大き目の窓からは、大きな荷物を搬入出できたり、敵の侵入に備えて、敵を上から迎え撃つ間取りとも考えられるなど。


障子の向こうは1階の囲炉裏の部屋が見下ろせる。


壁に取り付けられた小窓を開けると、小屋裏の様子がうかがえたり。




明治に増築された部分の継ぎ目は、地震対策として緊結されず、お互いに揺れが生じないような工夫がされているという。


イギリス人旅行家のイザベラ・バードが著書の中で、紹介した部屋。


襖の引手の細工。


広めの階段室はものを運び入れたり、緊急時に逃げやすくするためともいわれる。


きれいなライトブルーのタイルの貼られた家具も展示されていた。

さまざまな工夫のあるこのお屋敷は「サムライ・ハウス」と呼ばれ、多くの外国人に利用されたのだそう。
金谷ホテルのような洋風空間は一切ないが、外国人にとっては異国情緒が掻き立てられる宿として好評だったのかなあ。
この後は、バスに乗り込み、一気に駅前へ。

この後はJRで宇都宮まで行く予定だったが、まだ電車の時間まで小1時間あった。
なだらかな三角屋根の東武日光駅が、青空に映える。

山並みもくっきり見えてとても美しい。

時間があったので、食べたかったチーズケーキをイートインしていくことに。
前夜、食事を取った、明治の館のカフェが、東武日光駅のすぐそばにある。


ニルバーナというこのチーズケーキがまた滑らかな舌触りで、とっても美味しく、
自分好みのベスト3のチーズケーキに入るくらいの美味さでうっとりした。


お手洗いのドアには、昨夜食事した洋館の明治の館の建物がデザインされたステンドグラスになっていて可愛かった。


そしてJR日光駅へ。
大正元年に建てられた駅舎は洋風の堂々とした佇まいだけど、
ピンク色なのでやさしい印象。


駅舎は広々としていて、


折上げ天井の待合室。





2階には、1等客専用の待合室も残されていた。現在は、公開され、ギャラリーなどに使用されているという。
後、非公開の貴賓室などもあった。

この後は、宇都宮へ向かった。

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東京&日光&宇都宮2人旅2023【日光田母沢御用邸】

2023-03-02 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

三日目の朝、金谷ホテルをチェックアウトし、神橋のバス停からバスに乗って、まずは田母沢御用邸へ向かった。
空は晴れ渡り、大谷川の澄んだ流れが清々しく、気持ちの良い朝。


田母沢御用邸は、明治32年に大正天皇の静養地として造営され、その後昭和22年まで三代に渡って使用された。
明治中期に建てられた小林家別邸に紀州徳川江戸中屋敷部分が移築され、その後増改築を経て大正10年に現在の姿になったという。
その為江戸、明治、大正時代の建築様式を見ることができる。




部屋数は106にものぼり、明治期に造営された御用邸の中でも現存する最大規模のものだそう。


106の部屋の中の公開されている部屋を回った。
表御食堂、寄木貼りの床やシャンデリアが目をひく。



御玉突所は大正期の増改築部分で、
奥の手洗いは当時のものだそうだけど、ビリヤード台などは古写真を参考に復元されたという。


天皇陛下が、公式の来客との面会に使用したという謁見所は、大正期増改築部分。
真の書院造りの部屋に絨毯、シャンデリアなどのある和洋折衷様式。
最高の木材を用いて最高の技術で造られたというというものを、室内には入れないので遠目で鑑賞。


上品な金の細工が入った火灯窓も美しいが、その奥の


組子細工も超絶技巧~


各部屋につながるスイッチがずらりと並ぶ。


御学問所は、紀州徳川家江戸中屋敷移築部分で、天皇陛下の書斎として使用された部屋。
造られた当初は9畳と現在の半分以下の大きさで、更に華やかだったそう。




そして2階へ。


紀州徳川家江戸中屋敷移築部分。


桜が描かれた杉戸絵が美しい。
花びらは、貝殻から作られた胡紛をいう絵具が使用され、
リアルに盛り上がっている。


奥が皇位の印である鏡、剣、勾玉の三種の神器のうち、剣と勾玉を奉安する場所、剣璽(けんじ)の間 。



その隣は次の間と奥が御寝室。


再び1階へ。
天皇陛下が日常的に公務を執られる部屋、御座所。
御座所と御次の間との境には、邸内で唯一の欄間、間越化粧透かし欄間がある。


邸内には色鮮やかな杉戸絵が多数残されている。











天皇、皇后両陛下が日常、食事をする部屋、御食堂。


皇后陛下の謁見所



御用邸内を一周した後は、庭園に出て、庭園から建物を拝見。



急ぎ足だったけど、ひとつの建物内で、江戸、明治、大正と各時代の最高の技術で造られたものを見ることができて、眼福だった。

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東京&日光&宇都宮の2人旅2023【西洋料理明治の館】

2023-02-27 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

日光での夕食は、金谷ホテルからも近い、西洋料理、明治の館へ。
近いはずだが、夜で道中がどうなのかよく分からなかったので、行きはタクシーにて。
ライトアップされた洋館がいい感じで、なんだかホラー映画にでも登場しそうないかにもな雰囲気でワクワク。


「明治の館」の建物は、日本コロンビアの前身をつくり、
日本の「蓄音機の父」と呼ばれたアメリカ人、F.W.ホーンの別荘として明治後期に建てられたもの。


稲荷川の日光石を用いた希少な石造りの建築だそう。
外観をもう少しよく見たかったけど、暗いのでよく見えず、、
乱れ石積みという工法で積まれてるそうだ。


扉を開けると、エントランスには、モザイクタイルのカーペットが。
中央部分に白いモザイクを馬目地に貼り、縁にはユリの花と葉がモザイクでデザインされている。
かわいらしいデザイン。






客席には、お客さんは私たち以外誰もおらず、貸切状態。
やはり、昼間にランチで来られるお客さんが多いのだそう。
部屋の中央には、日光石の暖炉が置かれていた。
よく見ると、石で描かれた花模様が二つ。




オムレツライスを注文。オムライスじゃなく?!
たっぷりかかったデミグラスソースが美味しく、プリプリのエビ入りで、ちょっとリッチなオムレツライスだった。


シンメトリーに配置された造り付けの家具も。



階段には、擬宝珠を模したような柱がついている。
アメリカ人の別荘だけど、少し和風が取り入れられているのが面白い。

階段の手すりもなんとなく欄干風。


2階のお部屋も見せて頂けた。



小グループで利用できそうな個室も。
この部屋にも日光石の暖炉があった。



こちらの石はカラフルだなあ。

その暖炉前には、覗き込むとモザイクタイルが貼られてた。
ここにも、うれしい〜

美味しい食事と建物も楽しめて、帰りは身も心も多少暖かくなって、ホテルまで二人で歩いて帰った。



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東京&日光&宇都宮2人旅2023【日光物産商会他】

2023-02-26 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
二日目東武日光駅に降り立った後は、建物見ながらぶらぶらと金谷ホテルへ向かって歩いた。
日光金谷ホテルのふもとにある、チェックしていた日光物産商会は、日光金谷ホテルの土産物店として、明治後期に建てられた登録有形文化財の建物。
日光東照宮を参拝した後に、あらためてやってきた。


日光金谷ホテルから独立した後、お土産店の他、1階には蕎麦屋、金谷ホテルベーカリー、2階にはカフェレストランをオープンし、現在も営業中。


お店の前にある大きな電話ボックスはロープウェイのゴンドラを再利用したもののようだ。最初は、電車?!と思っていたら、娘がロープウェイじゃないか?と、、なるほど、引きで見るとそれとわかる。


1階のお土産店でお土産を購入。
さすが、日光彫などの木工品を扱っているお店なだけあり、レトロな店内のあちこちにも木彫りなどがかけられ、内装も凝っていた。


特にこの「おみやげ処」と書かれた天井から吊り下がったようなしゃもじのような飾りが根元も花型になっていて面白かった。


艶々に磨かれた階段親柱。
2階は、レストランで、ここで食事したいのはやまやまだけど、まだお腹も空いてないし、かといって閉店時間が早いので、夕食時にはここは閉まってる。
お店の方が2階もおひなさまが飾ってるから見て行って〜と言ってくださったので、2階も見せて頂くことに。


階段途中の親柱には、花を背負ったような獅子が乗っていた。


2階のレストランは、ちょうど誰もおらず写真も撮らせて頂けた。
1階は和風だったが、洋食レストランということで、和洋折衷の雰囲気が素敵。


手前と奥に分かれていて、手前は、牡丹の透かし彫りが鴨居や柱に装飾としてつけられていて華やか。


所々に牡丹の彫り物のワンポイントも可愛い。






奥の部屋は、少しシックな感じで、バラの木彫りがあったので、バラの間かな?
折り上げ天井も豪華。


照明も和と洋が混じってた。



受付カウンターも年季が入って艶々の良い味わい。
思わず雛人形の部屋をスルーして、レストランばかりを見てしまった。



階段途中にあった鏡と装飾。
鏡の下は洋風の彫り物に対して、上部は後付けか、鳳凰と椿のような透かし彫りがかけられていた。
お店の方も感じが良くて、短時間で建物も堪能させてもらえてよかった。


ここからは、東武日光駅から、歩き途中に見た建物など。



日光彫のお店のかたわら、人形焼を販売してるお店、みしまやにも立ち寄った。
建物は、新潟の古民家を移築したものだそう。、この日は日光彫りのお店は閉まっていたが、人形焼の方は開いていたので、


見ざる、言わざる、聞かざるの三猿を購入。めちゃ可愛い!
古くからの日光名物なのかと思っていたが、10年ほど前に若夫婦が考案し、金型から栞、包装紙に至るまで作られたのだという。


三猿に陽明門や眠り猫などが加わった日光東照宮セットもあった。


旧日光市役所にも通りかかる。
大正8年に日光を訪れる外国人向けホテルとして建てられたが、
ほぼホテルとしては使用されず、古河電工工員アパートや昭和23年からは役場として使用されてきたそう。
昨年の4月に周辺が公園として整備されて、旧日光市役所記念公園となっている。
が、建物内部は公開されておらず、残念。


ぽつぽつと昔ながらのお店が立ち並ぶ。


ファサードに洋風の意匠のある古い建物を用いたラスク屋さん


老舗の水羊羹屋さん


私が向こう岸にわたって写真を撮っていた時に娘が見つけてくれたモザイク画。浮世絵などを扱うギャラリーだったので、モザイクも浮世絵風?


チップタイルが使われたモザイク。
サインも入っていた。



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東京&日光&宇都宮の2人旅2023【日光東照宮&日光真光教会他】

2023-02-24 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

日光金谷ホテルにチェックインしてからまず向かったのは、日光東照宮。
娘共々まだ一度も来たことがなかったので、参拝&鑑賞したかった。
日光東照宮は徳川家康公を祀る社殿で、三代将軍家光による
「寛永の大造替」により建て替えられ、現在の姿に。
境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が建ち並建び、世界遺産にも登録されている社殿群。
聞くだけでなんだかものすごいスケールの建物群のよう。
杉木立に囲まれた参道を歩きながら期待が高まる。


表門を入ると、三神庫と呼ばれる三つの倉が並ぶ。
校倉造りで建てられた倉の中には、祭礼に使用する祭具がしまわれているそう。



倉の向かいにあるのが、神馬をつなぐ、神厩舎。



この厩舎に、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が八面施されてる。
彫刻といっても浮き彫りのように立体感があり、猿のポーズや表情もユーモラス。


鳥居の先に見えるのは、国宝の陽明門。

江戸初期の職人技が集結したと言われる門は、細やかで濃密な装飾の集合体。そのパワーに圧倒される。



陽明門には霊獣や花鳥、植物、動物、地紋、人物紋など、500を超える彫刻がされていて、それぞれに意味が込められてるのだそう。この門だけでも細かく見ていくときりがなさそう。
平成17年に4年間かけて完成したという大修理で鮮やかに光り輝く。




本殿の入口に建つのは、最も重要な、国宝の唐門。
白い塗料は、貝殻を原材料にした胡粉といわれるもの。



唐門にも夥しい彫刻が施されていて、その数は、611と陽明門を超えるのだとか。



唐門の奥には、本堂や拝殿があり、ここからは撮影禁止。
靴を脱いで参拝し、本地堂の鳴龍も体験。


東回廊には有名な眠り猫。
思ったより小さく、ひっそりとあった。伝説の名工、左甚五郎の作と言われる。
この奥が家康公の眠る奥社に。


細部まで緻密な装飾いろいろ

















写真に撮って後から見てみても、細部にまで隙間なく装飾で埋め尽くされている。
建物に込められた尋常ではない想いを感じることができて、
そのパワーを少しでも授けて頂けたような気がした。
石段も結構急だし、足が弱っていたり、年取ると難しいかも?
この年で行っておけてよかった。


日光東照宮を参拝後、お茶しようとやってきた喫茶ダフネ。
検索して、よさそう~と楽しみにしてたのに定休日でもないのに閉まってた。
ちょうど近隣の方が外におられたので尋ねてみると、
コロナからお客さんが来なくなりそれ以来閉められているとか・・
ええっ、、残念。。


仕方がないのでもう一つの喫茶へ行く途中に、見たかった日光真光教会へ立ち寄る。
大正3年にJ.M.ガーディナー設計により建てられたゴシック様式の教会。
少し黒味を帯びたシックな外壁の石積みは、大谷川から採取した安山岩
が使用されてるそう。
ちょうど前日に東京の立教大学も見学していたのだけど、ガーディナーは
立教大学の校長として来日していた。
日光を愛したガーディナー夫妻はこちらの礼拝堂に眠っているのだそう。


内部も時間内は自由に見学可なのがうれしい。
夏期には定期的にコンサートが催されてるそうで、教会コンサート聞きたかった、、



主祭壇上には花形のステンドグラス。
キリストの変容が描かれてるそうだが、うまく写ってない;



内部の壁面は、鹿沼石が使用されてるそうで、外壁とは違った白っぽい石、
大き目のシンプルなステンドグラスからも光が取り込まれ、
聖堂内は明るい雰囲気。


後方のステンドグラスからも光が差し込む。


キリスト教のモチーフらしき図案が入ったステンドグラス。






扉の「押す」部分・・細かな浮彫が美しい。


外壁のシックな石積みに、ニュアンスのある朱色の扉や窓枠が
マッチしていて素敵だった。


ヒンジのデザインも良いな~


向いにあったローソン。レストハウス風な建物が転用されたのか?
不思議外観。



そして、もう一軒行こうとしてたカフェ、「日光珈琲御用邸通」
が、、なんと定休日だった~無念・・
仕方なく、ホテルに戻って部屋でお茶した。




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東京&日光&宇都宮の2人旅2023【日光金谷ホテル】

2023-02-23 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
まだ岐阜の旅が全然記録しきれてないのだけど、、
4月から社会人になる娘と、忙しくなる前にと2泊3日の2人旅へ行ってきた。日光東照宮と憧れの日光金谷ホテル宿泊メインで、前後に東京と宇都宮へも立ち寄った。
途中、娘がスマホをなくすというアクシデントも勃発しながら2人旅を満喫してきた。

まずは、2日目に宿泊した日光金谷ホテルのこと。
日光金谷ホテルは、明治26年に現在の地で開業した、日本最古の外国人向けの西洋式リゾートホテル。
明治から昭和にかけて増改築を繰り返し、現在の形に。
1873年の創業以来、今年の6月で150周年を迎える。


こちらは、玄関のあるメイン棟だけど、更にこの左手や後方には、新館、第二新館、そして右手前には、現在修復中の別館がある。

エントランスの「KANAYAHOTEL」の木製看板は、この地に移転してから数年後から掲げ続けられているもの。味わいある字体。

エントランス床には、少し大ぶりの布目タイルが敷かれていた。
タイル的には、あとひとつ、みれるとこではマントルピースのタイル以外はないとのこと。改修前に使われてたものがバックヤードにあるらしいが、見るのは叶わなかった。


回転扉から中へ入ると、吹き抜けのロビーは風格漂う空間に。

回転扉。扉上部には極彩色の彫刻。

後ほど館内ツアーに参加して、知ったことには、明治26年建築当初は、この吹き抜けの2階部分が1階で、正面玄関になっていたという。
昭和11年の改築で、地下を掘り下げ、現在のロビーが玄関になったのだそう。
2階が玄関だった頃の玄関扉がそのまま引き戸として残されている。


その玄関ホール吹き抜けの2階部分には、欄干がぐるりと巡らされている。

一見洋風かと思うホテル内には、日光東照宮のモチーフがあちこちに散りばめられ、
和洋ミックス感が楽しい。
お寺の門のような装飾や、大谷石が使われた階段など。

この門の裏には、日光東照宮でもお馴染みの「眠り猫」が潜んでる。


階段のかげに象も隠れてた。


ロビーは、ソファが並べられて、重厚感のある落ち着いた空間に。
現在も使用できるビリヤード台もあった。

大谷石とガラスが市松模様に入った壁の向こうはバー。
中には大谷石の暖炉が現役で使われてるそう。



階段ホールも摩訶不思議。
洋風の手摺に、親柱には、炎のような?モチーフがつき、赤い欄干が巡らされ、階段を支える柱には、2種類の違った素材の竹が使われていたりと、統一感はまるでなしなのがおもしろかった。

3階は、天井に天窓らしきもの。
現在は、塞がれてるようだけど。


メインダイニングルームは、奥の角柱のある部分は、明治の木造、手前の丸柱部分は、昭和に増築された鉄筋部分だそうで、同じ部屋内で、違う時代が混在しているという。

角柱と丸柱


大谷石と、東照宮風の極彩色の彫刻で彩られたマントルピース。


食堂で展示されていたのは、当時のホテルで使用されていた食器など。
富士山の形をしたアイスクリームの型や、紅葉の急須は、当時は、急須でコーヒーをサーブしていたのだとか。
急須とペアの紅葉のデミタスカップも。

東洋陶器が食器を製造していた時の食器。
現在も一部使用されてるそう。


メインダイニングに続く新食堂。
こちらも、柱上部の彫刻や、格天井など華やか。


吹き抜けを見下ろす2階ロビーには、タイルのあるマントルピースがある。


下部は、洋風なのに、上部には鳥居のついた鏡が乗せられ、これまた奇妙。

透明感のあるグリーンのタイルが鮮やか。


上部の鏡の引き出しらしきものがついた部分。
明らかに彫刻が違う雰囲気なので、後から乗せたもの?!

こちらは、最初に食堂として使用されていた部屋。

格天井には、花鳥風月が描かれていて、

部屋の周囲には、ぐるりと、干支の木彫りが掛けられている。


床も明治26年建築当時の材質のもので、足にやわらか。


こちらは、新館のバンケットホール。
明治34年増築当初は、ダイニングルームとして、のちには、ダンスホールなどとしても使われた。
大空間に柱が一つもないのは、2階の床を屋根から吊るという釣り天井の構造が用いられているからだそう。


床も貼るのに手間がかかるヘリンボーンパターンで貼られている。


壁につくブラケットも和風。

大正初期には、集客の為に夏はプール、冬は天然のスケートリンク「竜宮」が作られ、現在も残されている。


翌朝見に行くと、スケートリンクに氷が張ってた。
スケートリンクとして使うには、スタッフがホースで水を撒いて、時間をかけてつくる根気のいる作業だとか。コロナから休止中だそう。


リンクそばの建物。


ガラス貼りで、中からは、外の様子がよく見える。


タイル貼りの暖炉も残されていた。

片隅にあった木馬。


宿泊したお部屋は、第二新館のバス付きツインルーム。


2人ではちょっと広いくらい。


お部屋の鍵は、擬宝珠をかたどったもの。

朝食は、メインダイニングにて。


オムレツのブレックファーストを頂いた。

建物も満喫できたし、良き滞在だった。



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