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笑い話「親犬がこわい」安楽庵策伝『醒酔笑』(1628):「石橋をたたいてわたる」僧の話!用心に越したことはない! 

2019-03-29 19:04:09 | 日記
ある僧が犬(成犬)を怖がった。 A monk feared an adult dog.
しかし、ある日、彼は子犬を怖がって、逃げた。 However, one day, he feared a puppy and ran away.
友人が彼にたずねた。「ただの子犬だ。君は怖がる必要がない。」 His friend asked him, "It was only a puppy. You didn't need to fear it."
その僧が答えた。「近くに親犬がいたに違いない。だから逃げた。」 The monk replied, "There must have been its parental dog nearby. Therefore, I ran away."

《感想》この僧は、よほど犬(成犬)が怖いのだ。もちろん子犬は、小さいし怖くない。しかし近くに親犬(成犬)がいる可能性がある。だから僧は逃げた。「石橋をたたいてわたる」人だ。用心に越したことはない。「取り越し苦労」かもしれないが・・・・。
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ハイデガー『存在と時間』(1927)「序論 存在の意味への問いの提示」「第1章 存在の問いの必然性、構造および優位」「第3節 存在問題の存在論的優位」

2019-03-29 11:19:13 | 日記
第3節 存在問題の存在論的優位 (※参照:細谷貞雄訳(1994))(※(1)~(3)の区分は評者による。)
《感想》「存在への問い」は、「実証的諸科学(存在的諸科学)」の先験的可能条件をめざすにとどまらず、さらに実証科学の基礎付けとなる「存在論」そのものの可能条件をめざす。つまり「存在への問い」は、「実証的諸科学(存在的諸科学)」、さらに「存在論」の前提だ(=基礎づけをなす)。

(1)前=学問的に画定された事象領域を示す「基礎概念」と「実証的諸科学(存在的諸科学)」!
A 存在者の一切は、そのさまざまな境域(自然・空間・歴史など)に応じて、事象領域の諸分野となる。
A-2 事象領域の諸分野は「基礎概念」によって提示される。「基礎概念」は、前=学問的な経験および解釈によって画定された存在境域である。
A-3 学問的研究(実証的諸科学)は、事象領域を、基礎概念によって、素朴な態度で大まかに画定している。Ex. 数学、物理学、生物学、歴史的精神科学、神学。
A-4 「基礎概念」とは、それぞれの科学の主題的対象の根底にある事象領域についての規定である。

(2)実証科学の基礎付けをなす「存在論」!
B 事象領域は、存在者そのものの境域から得られる。
B-2 素朴な態度にもとづき画定された存在境域としての「基礎概念」は、真正の証示と「基礎づけ」が必要だ。
B-3 実証科学の基礎付けをなすのが「存在論」である。この例としては、①歴史学の概念形成の理論(リッケルト)、②歴史学的認識の理論(ジンメル)、③歴史学の客観としての歴史の理論」(ディルタイ学派)、④自然という存在領域の根本構成を究明する先験的事象論理学(領域的存在論)(カント)

(3)存在論そのものの可能条件をめざす「存在への問い」!
C 「存在への問い」は、存在の意味をゆきとどいて明らかにすることによって、「存在論」そのものの可能条件をめざす。
C-2 すなわち「存在への問い」は、「すでにある存在了解のなかでうごいている諸科学」の先験的可能条件をめざすにとどまらず、「存在的諸科学に先行してこれらをもとづけているもろもろの存在論」そのものの可能条件をめざす。
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