(1)「オーディション」
2004年頃の話。42歳男(1962年頃生まれ)。彼は何でもいいから、舞台に上がりたい。ホームレスで、お笑い芸人のオーディションを渡り歩く。履歴:若い頃から芝居をやっていた。劇団解散で故郷の福島に帰る。サラリーマンになり結婚し、娘が生まれた。しかし舞台が忘れられず40歳で仕事を辞め、離婚。娘を置いて東京に出てきた。「つらいのは、時々娘の夢を見ることです」と男が言った。
《感想》人生は「一寸先は闇」。あるいは人には「業」(ゴウ)と呼ばれる運命がある。彼は「畳の上で死ねない」かもしれない。彼は「我儘」だと自分で分かっている。
(2)「家族」
辛い家族の話だ。2004年、三男光男(28歳)が話す。①父(60歳位)はアルコール依存症。かつて子供がいるのに毎晩大声で「お前は俺を馬鹿にしている」と母親を責めた。父は10年位前からアルコール依存症がひどくなり、会社を退職。離婚し、今一人暮らし。②長男和男(32歳)、酒を飲み2004年、部屋で凍死。アルコール依存症で、躁うつ病。旅行代理店に勤めていたが辞め、生活保護を受けていた。③次兄義男(29歳)。高校生の時、鬱病になる。大学卒業し就職したが、再発。今も働けない。④三男光男は、健康でアルコール依存症もない。「うつ病の一番の原因は生育環境だ」と聞いて不安だ。彼は今、母親と暮らす。
《感想》父親のアルコール依存症が、家族を壊した。長男がアルコール依存症で、躁うつ病。次兄は鬱病。
2004年頃の話。42歳男(1962年頃生まれ)。彼は何でもいいから、舞台に上がりたい。ホームレスで、お笑い芸人のオーディションを渡り歩く。履歴:若い頃から芝居をやっていた。劇団解散で故郷の福島に帰る。サラリーマンになり結婚し、娘が生まれた。しかし舞台が忘れられず40歳で仕事を辞め、離婚。娘を置いて東京に出てきた。「つらいのは、時々娘の夢を見ることです」と男が言った。
《感想》人生は「一寸先は闇」。あるいは人には「業」(ゴウ)と呼ばれる運命がある。彼は「畳の上で死ねない」かもしれない。彼は「我儘」だと自分で分かっている。
(2)「家族」
辛い家族の話だ。2004年、三男光男(28歳)が話す。①父(60歳位)はアルコール依存症。かつて子供がいるのに毎晩大声で「お前は俺を馬鹿にしている」と母親を責めた。父は10年位前からアルコール依存症がひどくなり、会社を退職。離婚し、今一人暮らし。②長男和男(32歳)、酒を飲み2004年、部屋で凍死。アルコール依存症で、躁うつ病。旅行代理店に勤めていたが辞め、生活保護を受けていた。③次兄義男(29歳)。高校生の時、鬱病になる。大学卒業し就職したが、再発。今も働けない。④三男光男は、健康でアルコール依存症もない。「うつ病の一番の原因は生育環境だ」と聞いて不安だ。彼は今、母親と暮らす。
《感想》父親のアルコール依存症が、家族を壊した。長男がアルコール依存症で、躁うつ病。次兄は鬱病。