あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

手紙 ~親愛なる子供たちへ~

2009-06-13 23:03:02 | 介護
以前テレビの『誰も知らない泣ける歌』で聴いた曲があまりにも良かったので
番組途中で市内にあるCDショップに電話をして聞いたところ
そのようなCDは入荷しておりませんと言われて
そのまま日々の忙しさに忘れてしまっていたが
再浮上したのは、先日朝の番組で紹介されてだった。

YouTubeで紹介したかったのだが、どうも上手く表示出来ずに
歌詞というか手紙の文面というか  こちら をどうぞ。

さっそく忘れないうちにとCDショップへ出掛けたが
以前はCDも置いてないくらいだったのが
今は、ショップの一角に泣ける歌コーナーが出来ていているほどだった。



私が聴きたかった、樋口了一さんの『手紙~親愛なる子供たちへ~』は
発信不明のポルトガル語で送られた一つの詩に、樋口了一さんが曲を付けたもので
彼の優しく心を揺さぶるような声と曲と内容と
本当に良いものは誰が聴いても共感するものがあるのだと思った。

人は生まれて赤ちゃんから大人になり年老いていく。
これは偉い人だろうが有名人であろうが、はたまたホームレスであろうが
すべて平等に与えられるもので、誰もがやがて来る老いという人生の通過点がある。

もしも、この先自分が老いて体の自由が効かなくなったり
または今までの事を忘れてしまったり、ひょっとして人格が破壊されるかもしれない。
そんな時、家族はどう対処したらいいのだろうか…。
その答えがこの一曲に集結しているように思えた。

老いていく者とそれを見守る家族と、親・子供の立場から綴られたこの歌は
自分が介護しているばぁちゃんと、この先老いていくだろう自分と
少しずつ人生の終着点へ向かって、少しでも幸せな生活を続けられますように。
そんな事を思わせるような…思わず胸が詰まるような詩の内容に
年を重ねていくのは罪悪ではないんだよって言っているのだと思った。

そして…自分が子供だった頃の両親だとか祖父母だとかの思い出。
また自分が子育てをしていた頃の子供に対する思い
そしてじいちゃんを送り、相変わらずに続くばぁちゃんの介護と
なんで私ばっかりがこんな思いをしなきゃならないのかと運命を呪った日々と
いろんな事が走馬灯のように浮かんでは消えていった。



CDと一緒に並べられていた本も買った。
ポルトガル語の源詩と写真集…そして楽譜からなるもので
特に写真集の、歌詞と共に乗せられた写真の何気ない生活の中で
光る日々の暮らしや風景、大人と子どもと…素晴らしい写真ばかりで
最後にはポルトガル語を和訳した、角 智織さんと樋口さんの対談も
かなり興味深いものだった。

人生とは…介護とは、親に対する思いと子に対する思いと
そして家族とは…改めて考えさせられた一曲だった。


という事で、今日の一枚は…やっぱり夕暮れの写真かなぁ~




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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「泣け歌」が終わって・・・ (Micchii)
2009-06-14 00:57:53
本当に残念です。
これまでには例がない位いい番組でしたよね。
ご希望のCDが手に入って本当に良かったですね。
人それぞれ印象に残った歌は違っても心に
深く刻まれた歌はたくさんあったと思います。
その歌を歌っている人のそれぞれの人生が
その歌を聴いている人のそれぞれの人生と
オーバーラップする場面が多々あったのでは
ないでしょうか。
僕はいい歌にいっぱい巡り会えて良かったです。
やはり『母賛歌』が一番の泣け歌でした。
返信する
聴いてきました (mint)
2009-06-14 07:55:33
素敵な曲ですね。
私も母と同居して、イラッとくることも少なからず。
反省いたしました(^_^;)
年老いていく本人が、一番不安の中に居るのかもしれません。
今私がここにいるのは貴方のおかげ、
そんな気持ちを忘れないようにしたいと
改めて思いました。

返信する
Unknown (ひまりん)
2009-06-14 08:51:04
私も一度この歌聴きました。
私が食べ物をこぼしても・・・というところが印象的でした。親が老いていくところを見るのは子どもにとって辛いことですからね。

私も母を少しでも支えられる力がほしいと思っています。



返信する
俺ダメ (おっちゃん)
2009-06-14 09:29:22
こんなの見てたら、眼真っ赤・鼻ズルズル!!
絶対に見ね~事にしてます。

夕焼け写真キレーだねぇ・・・
まだ一度も撮った事のないのが夕焼けです。
返信する
イイ歌ですね (ヒキノ)
2009-06-14 14:28:09
いつも心に中にある思いを、文字に表せないが・・・そんなこと誰にもあると思います。
「拝啓・・・おふくろ様」「手紙・・・拝啓、十五の君に」「吾亦紅」
みんな言葉や文字に表せない胸の内の言葉ですね。

ツバメの写真・・イイですね。新築の家を燕にも提供。
  のど赤きツバクロメ二羽梁にいて
    たらちねの母は死にたまうなり
               斉藤茂吉「赤光」
こんな歌を思い出しました。高校時代に読んだこと思い出しました。
返信する
YouTubeへのリンクです (Micchii)
2009-06-14 17:00:34
「手紙~親愛なる子供達へ~」の歌へ直接
いけるリンクです↓

http://www.youtube.com/watch?v=VIys43kR5S0
返信する
私も ()
2009-06-14 21:29:13
本を持っています。
歌はまだ聞いたことがありません。
時間があるときに聞いてみますね。

子供のころを思い出しました。ちょっと切ないなぁ
返信する
Micchiiさんへ (pochiko)
2009-06-14 22:29:10
あの福島県出身の西田敏行さんが、顔をクシャクシャにして泣く姿が印象的でした。
こういう番組で、新しい音楽のジャンルが増えたりするんですよね。
いろんなジャンルの歌が紹介されてたんですけどねぇ~
ホント残念です。
今までの人生を振り返れば、いろんな心に残る歌があると思います。
まさに、歌は世につれ世は歌につれ…の世界だと思います。
そうそう、Micchiiさんは『母賛歌』でしたよね。
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Unknown (いっこんま)
2009-06-14 22:31:35
手紙を読み、歌も聴いてきました。
誰しも早かれ遅かれ・・・・・そして、避けて通れない道なんですよね。
両親と義父を見送り、未だ義母は健在ですが、次は我が身かな?なんて思うこともあります。
夫と娘には「優しく面倒見てね」と頼んでありますが。
最近若年性○○○というのもあるようです。
ある旦那様が奥さんのことをまるで子守をするかのように話しかけながらあちこち連れて歩いているのを見かけます。なんか複雑な気持ちになりますね。

さあ、気分転換して、楽しいことを考えながら明るい気持ちで生きていきましょう。
返信する
mintさんへ (pochiko)
2009-06-14 22:33:28
聴いていただけましたか^^
思わずしんみり…でした。

mintさんだけじゃないですよ。
私もばぁちゃんが元気な時でさえ、そう思ってましたから。
何度も同じ事を言うんです。
でも先日、息子に何回も同じ事言ってるって言われちゃって…^^;
同じ道を辿ってるんですね。
よく子供に帰るって言われますが、まさにその通りだと思います。
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