ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

筑前琵琶演奏家のお宅を訪問

2017年08月12日 | 日記

8月12日(土)、ゼミの4年生の中川純佳さんが、明治時代の筑前琵琶の楽譜を卒業研究の対象にしている関係で、本日、徳島県邦楽協会事務局長で鳴門教育大学大学院講師でもある遠藤綾子先生に同行していただき、四国で唯一の筑前琵琶演奏家の工藤旭城先生のお宅を訪問しました。左が工藤先生、右が遠藤先生です。遠藤先生は、四国大学短期大学部の音楽科の増田先生に紹介していただいた方です。大学には様々な分野の専門家がそろっていますから、分野の異なる学問にもすぐに対応することができます。

中川さんが研究している昔の琵琶の楽譜は、このような感じの筆書きの本で、私が数年前に北九州市の古本屋で入手したものです。現在、この筆書きの草書・仮名交じリ文を解読している最中です。途中に書いてある様々な記号の意味が分からないので、専門家にお聞きすることになったのです。質問しておよそのことを理解できました。昔は師匠の実演を見て奏法や音程を覚えたので、このような略号で充分だったわけです。

現代は、これらがだいぶ変化して、西洋音楽の楽譜に近くなっています。

工藤先生は80歳を越えておられますが、背筋もピンとしてたいへんお元気で、とても素敵な方でした。演奏している姿はとてもかっこよかったです。琵琶はギターの親戚ですが、バチを使うので、奏法が複雑です。語り物の伴奏として使われました。高級な木材を使っていて、木目も美しく、美術品として飾っておいても存在感があります。

2時間ほど、様々なお話をお聞きして、中川さんも多くの資料や情報を入手することができました。最後に工藤旭城先生と記念撮影をしていただきました。工藤先生、遠藤先生、ありがとうございました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿