ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

芳藍書道展と書道文化学会

2016年11月27日 | 日記

11月27日(日)、標記のイベントがありました。まずは展覧会を見ました。建物の前の看板は、中野佑衣さんの書です。

大勢の方が見学していました。

作品をいろいろご紹介します。臨書(古典を見て書いた作品)の場合は、手本にした古典の部分をコピーして、キャプションの下に付けて、わかり易くしています。良い工夫です。

アート書道の作品や、色や模様のついた紙に書いた作品もあります。

墨彩画の作品や、篆刻作品もあります。

様々な書体・書風の作品や、大きさ、表具の色、書く内容があって、バラエティに富んでいます。このように、会場の作品全体で、一つの作品として見て頂くことで、「書道文化」の多様性を理解していただくのが良いと思います。大学生の書道展は、書を知らない方が見ても楽しめるような展覧なのがいいですね。今回は、1~3年生の展覧会ですので、まだ勉強の途中で古典の臨書が多くを占めますが、来年2月に行なわれる卒業書道展では、創作の比率が高まりますので、さらに楽しい展覧になると思います。2月16日(木)~19日(日)です。今から予定をしていただき、ぜひお出かけ下さい。

この後に、5階に移動して、書道文化学会が始まりました。

最初に、私の研究発表を50分間実施しました。「讃岐高松藩の儒学者と書」です。パワーポイントを使用しました。その後に、阿辻先生の漢字のお話をお聞きしました。

最後に、高松市香南歴史民俗郷土館の学芸員の杉山有美さんのお話をお聞きしました。彼女は、本学の19期生の卒業生です。学芸員としてのお仕事の内容と、職場の紹介をしていただきました。

学会の終了後に、展覧会の搬出作業をして終了しました。充実した時間でした。


デイサービスでの書道講座

2016年11月27日 | 日記

11月24日(金)、ゼミ学生の赤瀬美乃里さんが、標記での今月の活動をしました。私は大学での授業があったので、妻に撮影を頼みました。このところ、月に1回ずつ行なっています。卒業研究のテーマにしているためです。彼女は、文化祭で頑張りすぎて風邪をひき、ようやく治りかけでした。受講者さんたちにうつさない様にマスクをしっかりしたうえで指導しています。その旨は施設の方にもお話して、許可を得ました。高齢で体力の衰えている方が多いので、このような配慮は常にしておかねばなりません。

この日の課題は、「今年の『一字』を書こう」というものでした。彼女は、毎回の授業の課題も、季節に合わせて様々な方向で試みています。受講者の皆さんは楽しそうに取り組んでいます。

施設の壁には、過去の作品が展示用の処理をなされた上でたくさん飾られています。

妻の話では、講座を何度か続けているうちに、受講者の中にはかなり良い線を出す方も出てきていて、最初の頃はあまりやる気がなさそうにだった女性が、今回は極めて熱心に作品制作に取り組んでいたそうです。孫のような女子学生に書道を教わりながら、ほめられたり展示されたりすることで大きな刺激を受けて、書道に対して段々とやりがいを感じ始めているようです。

芸術は、人に「生きる意味」を改めて意識させるのかもしれません。長い年月を経て作り上げられた人間の感性には、個々に異なった魅力が存在します。それが書道作品には表れてきます。上手いとか下手とかいう価値観を越えて、作品自体の魅力を感じることが楽しいのです。また、文字は大抵の方は書くことができますし、道具もシンプルで、一つの作品を制作する時間が短いので、容易に達成感を得ることができます。

福祉施設において実施するには、書道は極めて有効な芸術だと思います。


第14回 全国藩校サミット丸亀大会

2016年11月26日 | 日記

11月26日(土)、標記の大会に出席するように依頼があって、行ってきました。一応、阿波長久館の代表という名目です。全国から、様々な藩の藩校の代表者という皆さんが、50名ほど来ていました。

食事後に丸亀市民会館に移動して、全体会の始まりです。会場には300名ほど一般の聴衆が入っていました。講演や対談など、たいへん楽しくお聞きしました。

全国各藩の藩主の末裔、19名が登場し、代表して幕府代表の徳川氏の末裔の方がご挨拶されました。これはなかなか興味深い企画です。

小学生による『論語』の素読は、今どき珍しい発表でした。よく練習されていました。

次は中学生による創作ダンスの発表でした。丸亀のお祭りでは、うちわを使った踊りが盛んに行なわれているようです。なかなか見事な演出でした。

最後に、丸亀高校の書道部による書道パフォーマンスが披露されました。踊りも上手に入れてありました。書いている様子の近接撮影の映像が背景に移されていて、臨場感がありました。良い見せ方です。絵も、その場で切り絵に絵具のスプレーを噴射する方式で描かれていました。これだと、かなり正確な絵が描けます。

作品の構成や文字の表現も良かったです。相当練習されたと思います。

このパフォーマンスが、発表のトリでした。このような全国的なイベントでも書道パフォーマンスを活用していただく時代になったのだなと、少しうれしくなりました。

このイベントは、来年は石川県金沢市で開かれるそうです。今年は香川県で行なわれるので、急遽、私に依頼があって行きましたが、来年は参加することはありません。でも、これは現在の「地方創生」の事業を進めるための企画としても優れていると思いました。

 

 

 

 


第13回 四国大学書道文化学会大会

2016年11月25日 | 日記

11月27日(日)、標記の学会で、発表することになっています。このところ、毎週末に、何らかの発表をしている感じです。

江戸時代の讃岐(香川県)の儒学者の書道に関する発表を50分ほどしますので、ご興味のある方はお出かけください。学会員でない一般の方も聴講可能です。

また、そのあとに行なわれる京都大学の阿辻哲次先生の、漢字の字源に関するお話は、面白いと思います。

卒業生の話は、香南歴史民俗郷土館の杉山さんが来てくださいます。

会場は、徳島駅近くの四国大学交流プラザ5Fです。駐車場は近辺の民間駐車場をお使いください。


芳藍書道展2016

2016年11月24日 | 日記

11月24日(木)、標記の書道展が明日から始まります。今日は、搬入の作業がありましたが、大学の授業があって学生に任せました。

今年のポスター・看板・案内状の題字は、3年生の授業で全員に原稿を書いてもらい、無記名の状態で、委員長と教員でその中から最もふさわしい作品を選んで使いました。たいへん素晴らしいポスターになりました。大分県から来ている3年生の中野佑衣さんの作品です。

明日からの展覧会をぜひご覧下さい。