ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

令和元年度卒業生保存作品展、集中講義「書道美学論」

2020年02月28日 | 日記

2月28日(金)、標記について紹介します。書道文化館1Fの北壁面に17点の半切作品が展示されています。

3月17日(火)まで展示しています。

また、本日まで4日間、集中講義「書道美学論」が開講されていました。東京から松村茂樹先生に来ていただいています。

教室の壁には、3年生の製作による美しい刻字作品が展示されていました。

新型肺炎のニュースが連日報道されて、不安な日々です。でも美しい作品は数多く展示され、そのような中で着実に学びを進めている学生もいます。若者のパワーに期待するばかりです。

 


徳島インディゴソックス新入選手との藍を通した交流

2020年02月28日 | 日記

2月27日(木)、標記の催しが15時から書道文化館3Fの教室でありました。

学長・事務局長と、大学の藍を研究している部門の職員、広報の部門の職員、書道文化学科3年生で「art studio NAOMI」を経営している男子学生2名 松岡尚海(なおみ)・半田隆翔(りゅうと)が参加し、四国アイランドリーグの野球チーム「徳島インディゴソックス」の新入選手と交流会を持ちました。

松岡君が選手たちの活躍を祈って、心を込めて藍墨で書を書いたTシャツが19名の選手にプレゼントされました。右でTシャツを紹介しているのは、研究チームの代表者の安永先生です。

研究チームの徳山さんが、藍染の仕方や、藍墨を作る過程を説明されました。

選手自身が指定した漢字一文字の下には、算用数字で背番号が書かれています。

学長、局長も選手と一緒に記念撮影です。皆、嬉しそうです。

そのあとは、松岡君、半田君の指導で、選手が今年の各自の目標を藍墨で色紙に揮毫しました。先に3枚ほど、半紙に練習してから書きました。右の半田君が選手に指導中です。タデ藍の沈殿藍を大学の研究チームが苦労して精製して作成した固形墨を、この催しの直前に硯で磨って藍墨液を作っておきました。

お手本を書いてほしい選手には目の前で書いてあげました。松岡君が指導中です。

松岡君がサンプルで書いた作品です。藍墨はとても美しい色が出ます。印泥の色にも合います。

贈られたTシャツと、自分の書いた色紙作品を持って、1Fで全員で記念撮影です。背景には、今年の卒業生の保存作品が展示されています。

選手の皆さんの今後の活躍を期待しています。art studio NAOMI にとっても、スポーツを応援する意義深い仕事になりました。

 

 

 

 

 


讃岐村塾2020年2月

2020年02月22日 | 日記

2月22日(土)、標記のために、大学院生の渡邊君を連れて、高松市歴史資料館に行きました。

途中、高松市観光町の  tocotoco(トコトコ)という店に寄って昼食をとりました。ゼミ生の髙橋愛優華さんの叔母さんが経営されているお店です。高松高等予備校の建物の横にあります。ここは四国大学大学院修了生の田淵元博先生の紹介によるものですが、ここの経営者が彼の高校時代の同級生で、その方が髙橋さんの叔母さんということで、世の中は狭いことを実感しました。http://kamisama358853.livedoor.blog/archives/21247578.html

髙橋さんの叔母さん(左)とその娘さん、つまりは髙橋さんの従妹さん(右)が忙しく働いておられました。カレーとサラダのセットはとてもおいしかったです。しかも安い。1月に開店したばかりのお店ですが、サラリーマンや高校生などのお客様がたくさん来ている人気店でした。ぜひ一度行ってみてください。

讃岐村塾の講演会は、高松市歴史資料館で、13:30から90分間の講演がありました。

山口大学医学部名誉教授の中澤晶子先生の細菌学のお話です。中澤先生はご夫妻で共に医学博士で、私も渡邊君も懇意にさせていただいています。江戸時代の丸亀藩医の尾池松湾(1830~67) の一族の末裔にあたる方々です。

細菌学というと、書道とはかなり異なる世界と思いがちですが、そんなことはありません。細菌症のために薬を開発していた先生ですが、細菌は人間の上を行き、もっと進化してしまうので、近年は細菌を殺そうとする治療はしていないそうです。むしろ細菌の生態を調査して、共存していく道を探っているとのことでした。

自然は敵対するのでなく、共存する方向で行かないとうまくいかないのだそうで、これは近世の東洋の医学に近付いているのだと感じました。書道も、自然との共存をどう考えるかがポイントです。

たいへん勉強になりました。

 

 

 


風の駅さかもと ひな祭り書道展2020搬入

2020年02月21日 | 日記

2月21日(金)、標記の展示が明日から始まるので、勝浦町坂本まで行ってきました。裏打ち・額装を手伝ってくれた1年生の髙橋さん、吉元君に搬入も依頼しました。

この日は快晴で、坂本のお雛山も美しく見えていました。彫刻家の井下俊作先生がステンレスのモニュメントでお雛様の顔を作ってくださいました。

昨年の今頃にこの施設に設置された、遥香さんと千博さんの藍墨作品の前で記念撮影をしました。

2人に手伝ってもらって風の駅の施設内にある作品の一部を入れ替えました。1月末頃に私の授業で制作した作品群です。担当している授業の関係で、主として1・3年生の作品を展示しました。

約25点ほどの作品を、昨年のものとは入れ替えました。

作業が終了して、うどんとお寿司をごちそうになりました。

オーナーの鴻本浩さんや、お客様として来られていた長谷川さん、奥田さん、徳田さんなどともいろいろとお話させていただき、学生も勉強になりました。

帰りには、「雛街道」を通って帰りました。

既に、早咲きの桜が満開でした。春はどんどん進んでいます。

 

 


令和元年度後期集中講義など

2020年02月21日 | 日記

2月20日、大学の集中講義と、大学院の修士論文口頭試問がおこなわれました。

3階の教室では2年生が水墨画法の授業を受けていました。宮崎県から黒木先生が来られています。

今年は人数が少なめでしたが、みな熱心に取り組んでいました。

1階の教室では、3年生が篆隷作品創作に取り組んでいました。今年から、東京の鹿倉先生が来られています。

この日は4日間の集中講義の最終日で、制作した作品を一人2点ずつ飾って、批評会がおこなわれ、先生からも指導を受けていました。

夕方には、日本文学館4階で、大学院文学研究科の修士論文口頭試問がおこなわれました。国際文化専攻の武智さんが約30分間の発表で、19世紀のガヴァネス文学について発表をされました。たいへん興味深い内容でした。

後期の全体の授業は1月末で終わったのですが、一部の学生は集中講義などで熱心な学習を続けています。年度末の教員の仕事はとても多く、一日に2~3回の会合があり、山のような書類を書かねばなりません。たいへん多忙です。2月も既にあと1週間を残すのみです。昔から、「2月は逃げる」と言われる通りだと実感しています。