ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

鳥取での学会

2019年09月29日 | 日記

9月27日(金)~29日(日)、学会があって、鳥取大学に行きました。徳島を自家用車で11時に出発、15時半には到着しました。途中、食事をするために30分ほど休んでいますので、約4時間で着きました。全国大学書道学会と、全国大学書写書道学会です。

27日は、理事会だけでした。書道展も開催中でした。

28日(土)は、全国大学書道学会でした。

夕方には、鳥取県立博物館の先生の講演会。森田子龍の仕事の紹介がありました。写真は雑誌『墨美』の創刊号の表紙です。この挿図はクラインという抽象画家の作品であることを知りました。http://kousin242.sakura.ne.jp/wordpress/aaa/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%B4%8B%E7%94%BB%E5%AE%B6/0%E7%B1%B3%E5%9B%BD/new-york-scool/5640-2/

29日(日)は全国大学書写書道学会がありました。分科会で、中国の書写のテキストの研究発表があり、様子がよくわかりました。

16時ごろにはすべての会が終わりました。鳥取駅前には、砂丘にちなんだ砂の塑造が展示されていました。

自家用車で帰り、20時半ごろに帰宅しました。

この学会は、次年度は9月18日(金)~20日(日)に香川大学で開かれます。隣県なので是非参加して、全国大学書道学会で近世讃岐の書道史に関わる発表をしようかと考えています。


杉村邦彦先生の大学院集中講義

2019年09月22日 | 日記

去る9月17日(火)~20日(金)は、標記で「書道史特論(中国)」の授業が開かれました。19日(木)に、先生の所蔵している拓本の鑑賞会が開かれていました。

内藤湖南の撰文の「鳴鶴先生碑銘」は、日下部鳴鶴の書を集字して作られたものです。有力な門下が多かったので、誰が書を担当するか、決めることができなったためだそうです。篆額が西園寺公望の揮毫であることを改めて知りましたが、比田井天来の書風にそっくりで、あるいは代筆なのではないかと思いました。

石門頌の拓本です。磨崖碑で碑面が凹凸があるので、他の石碑よりも厚手で柔らかい紙が使われています。

北魏の中岳嵩高霊廟之碑の拓本の上部です。北魏の楷書法の初期の形です。

今は、このような名碑の拓本は、文化財保護のためになかなか直接採ることはできませんので、過去に採られたものです。それだけに非常に貴重で、高価なものになっています。杉村先生が若い頃に入手されたものばかりです。

法帖の形で出版されると、一行ずつ切り取って文章順に貼られる「剪装本」の状態になりますので、全体像がなかなかわかりません。石碑の全体像がどのようなものだったかを知っておくことは大切です。

杉村先生の集中講義は昨年までは学部でも開設されていましたが、今年度からは大学院のみになりました。拓本の実物を鑑賞する機会は少ないので、たまたま会場にいた学部生も一緒に鑑賞できて、ラッキーだったと思います。

 

 


2019小星の書展 スカイピア会場 搬入

2019年09月21日 | 日記

9月21日(土)、午前中に、標記のために脇町に行ってきました。

先に、美馬市立図書館の作品を回収し、ここでゼミ学生の佐野文太君を乗せて、小星のスカイピアに向かいました。佐野君は脇町のミライズ近くの地元在住です。スカイピアには既に中妻さんたちが待って、準備しておられました。

早速佐野君に看板を書いてもらいました。私が手本を一枚書いてそれを手本に彼が2枚書きました。

彼が2枚の看板を書いている間に、施設内の壁に36枚の学生作品を両面テープで貼りました。美馬市立図書館に展示した際に、スカイピア会場用の作品は既に作成してあって、中妻さんに渡してあったもので、すべて図書館には展示していない作品です。スカイピア会場には、額をつるす設備がないので、裏打ちした作品を色画用紙に貼っています。それを両面テープで壁に貼り付けます。

たくさんの皆さんがお手伝いいただいたので、作業は1時間半で終了しました。全員で記念撮影。

これで、私と佐野君はお先に失礼させていただきました。この後に、皆さんで看板を道路の3か所に立てていただいたようです。

脇町での書道展は、大学と地域が共同して行なうスタイルが完全に定着しました。地域の文化の活性化に貢献できています。

 


トモニSunsunナイトマーケット

2019年09月17日 | 日記

9月15日(日)夜に、標記の催しに出かけました。毎月第3日曜日の昼間に行われている「トモニSunsunマーケット」は7~9月の暑い時期には夜に実施されています。

新町川の橋のいくつかには、LEDアートが施され、夜の一定時間に点灯されますので、とても映えています。この夜は十六夜で、天気も良かったので、月も美しく浮かんで見えました。昼は猛暑でしたが夜には温度が下がり快適でした。

新町川の北岸にテントの様々な飲食物・工芸品などの物品販売や、マッサージなどのサービス販売の店が20件ほど出ていて、お客もたくさん来ていました。毎回、テーマが異なっていて、この日は「占い」ということで、占い師の店も数件出ていました。

女性歌手が美しい声で、哀愁を帯びたフォークソングを披露していました。

一昨年まで四国大学の職員で、地域活動でお世話になった石田さんが、「阿波勝浦こだい」という店を開かれていました。勝浦町の物品を販売する店で、スダチやシークヮーサー、花の苗、シキミ(神仏に備える枝)、手作り買い物籠などを販売していました。木の看板は、今年5月のマチ★アソビの折に、書道文化学科OGで大学職員の石川翔子さんが書いてくれた書です。石田さんはご退職後も、地域活性化のために頑張ってくださっています。

「トモニSunsunマーケット」は、来月からはまた毎月第3日曜日の昼間に実施されます。この日に合わせて、10月20日、11月17日、12月15日の3回の午前中には、両国本町商店街のある店舗の建物内で、インバウンド外国人のための阿波踊り、書道などの体験講座が開かれますが、書道指導を学科学生が担当予定です。


2019小星の書展 学生揮毫コーナー開設

2019年09月16日 | 日記

9月16日(月祝)、敬老の日の午後、美馬市立図書館で、標記の企画を実施してきました。学生は、2年生の「書雄」の二人、西水渉くんと組屋雄紀くんを連れていきました。行事は13:00~16:00までの3時間、ウチワか色紙にご希望の言葉を書作品にしてプレゼントするという企画です。材料費は図書館から提供していただきました。

図書館には、美馬市小星の中妻淳一さんや、美馬市会議員で本学文学部書道コースOGの田中みさきさんが応援に来て下さいました。

図書館を訪問された方々に、職員の皆さんが声をかけて下さいましたので、二人には次から次へと揮毫依頼が舞い込みました。この日は敬老の日だったので、自宅のおじいちゃん・おばあちゃんに贈る言葉を依頼するお客様が多かったです。

このような作品をサンプルに飾っておきました。

女子中学生グループに組屋君がウチワ作品を書いています。会社員の女性グループに西水君がウチワ作品を書いています。

ウチワを書いてもらった人たちは、図書館の奥の展示場にも足を運んで作品鑑賞をしてくださっていました。

この日は、二人で約60名の皆さんに作品を書いて差し上げました。最後に関係の皆さんで記念撮影をしました。

二人とも「作品作りの良い勉強になった」という感想を述べていました。大勢の来館者に喜んでいただき、図書館職員の皆さんからは「来年もぜひお願いしたい」というお言葉をいただきました。学生にとっても地域の皆さんにとっても、プラスになることばかりの企画でした。