ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

文房四宝研究 

2018年10月31日 | 日記

10月31日(水)、大学院の授業で、渡邊君と一緒に紙漉きに挑戦しました。大学の前の土手に、「カラムシ」の採取に出かけました。

カラムシを15本ほど採集。葉は捨てて、茎だけにします。茎の皮をむいて集めました。

カセットコンロで、石灰と一緒に煮ました。

水洗いしてから、ザルで水からあげ、ハサミで細かく切って、水を入れてミキサーで細かくします。

楮の紙の繊維も少し加えました。濡らした綿のようになりました。

枠に布を張り、砕いた紙の素を流し込みます。

枠を引き上げて、ぞうきんの上で水分を取ります。

板の上に広げました。アイロンで乾かします。

面白い紙が完成しました。渡邊君は、ここに自作の漢詩を書く予定だそうです。

次回は、別な植物の繊維で、また異なった雰囲気の紙を制作予定です。

 

 


第6回どりーまぁ秋祭り 書道パフォーマンス

2018年10月29日 | 日記

10月27日(土)、午後に、標記の祭りがあり、2年生の3名が辻先生の引率で書道パフォーマンスをしてきました。辻先生から写真を頂いたので、掲載いたします。参加者は、前田美咲さん、佐々木彩乃さん、田中つぐみさんの3名です。

たくさんの作品を披露でき、喜んでいただいたようです。

お疲れ様でした。

 


石濵純太郎没後50年記念国際シンポジウム

2018年10月28日 | 日記

10月27日(土)、大阪の関西大学に行って、標記のシンポジウムの発表をしてきました。シンポジウム自体は前日の26日(金)から始まっていたのですが、四国大学の授業があったので、土曜日の午後に発表をお願いしました。午前中には、7名の言語学や文学関係の先生方のお話があって、それぞれ興味深くお聞きしました。

このシンポジウムの趣旨に関しては下記をご覧ください。

https://www.u-presscenter.jp/2018/10/post-40293.html

午後は、淡路の学問に関することを、私を含めて4名が発表しました。石濱家は淡路島の出身なのです。

まず、私が前座で、概要の話。「近世末期の淡路における儒学者の系譜 ―石濱家の学問的環境を探る―」と題して30分間、お話しました。次は、淡路の「益習の集い」の三宅玉峰さんが、活動の様子を発表されました。高田さんがPPを捜査してくださいました。

次は田山泰三先生のお話。

最後に石濵裕美子先生のお話でした。

皆さん、たいへん楽しいお話でした。ありがとうございました。

今回の主催の中心人物である関西大学の吾妻重二先生が最後のお礼の言葉を述べられています。総勢18名の発表者の御世話で本当に大変だったと思います。人格も円満で、実力のある吾妻先生だからこそできることだと思いました。私のほうこそ感謝でいっぱいです。

この後は、数名の先生方と夕食を楽しみ、この夜は大阪のカプセルホテルで泊まりました。大阪は外国人観光客が多くて、最近はなかなか安いビジネスホテルがとれません。たまたま新大阪駅の近くで、今月オープンしたばかりのカプセルホテルが確保できましたので、試しに泊まってみました。シンプルで清潔感一杯で、なかなか快適でした。

次の日は、午前中に大阪城と大阪市立歴史博物館を訪問しました。快晴で観光客がたくさん出ていましたが、半分以上が外国人で驚きました。ここだけ見ていると、大阪もすっかり国際都市に変貌した感じです。維新志士の書道作品展が天守閣内で行なわれていたのですが、入場券を買うのに長い行列ができていたので、諦めました。

代わりに、隣接する歴史博物館に行きました。こちらはすいていて、すぐに入れました。10階まで上がると、大阪城の全貌が見えました。

須恵器の硯に興味があったので、撮ってきました。今度、陶芸で作ろうと思っているものです。

この博物館の常設展は、フラッシュをたかなければ撮影OKです。韓国の博物館はだいたい撮影OKですが、日本の博物館は殆どが撮影禁止ですので、このような形で掲載できることは少ないのです。フラッシュをたかなければ展示物は傷みませんので、撮影許可できるものをもっと増やし、SNSで拡散させた方が、文化への関心はもっと高まっていくと思います。全国の博物館や美術館に検討をお願いしたいところです。

初期のひらがなの姿も見ることができました。「は」は「皮」の字が使われていて驚きました。

近代の展示コーナーにあった歌舞伎文字が美しかったので、撮影してきました。これもデザイン書道の一種です。

今回は高速バスで、夕方には徳島に帰ってきました。なかなか充実した学会参加となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 


3年生の一字書展2018

2018年10月26日 | 日記

10月26(金)です。既に、標記の展覧が書道文化館1Fで実施中です。紹介します。

合同作品。「しあわせのHEART」

那須さん。「風」

森川さん。「海」

赤澤さん。「動」

松木君。「盛」

三原さん。「禅」

高橋さんの「遊」。  「雷」は、署名がありませんでしたので不明。

大学にお出掛けの際はご覧ください。

 

 


最近の授業から

2018年10月21日 | 日記

10月17日(水)、19日(金)に、書道文化学科の授業の様子を写真に収めました。辻先生が担当されている4年生の授業「書と工芸」の様子です。墨流しの料紙を作成中でした。みな楽しそうに授業に取り組んでいました。

きれいな縞模様が出ています。しっかり乾燥させてから、やがてここに作品を書きます。

次の写真は、3年生の書道科指導法Ⅱの模擬授業の様子です。佐伯さんが、創作の色紙作品制作に取り組む授業を展開しています。指導案は前の週までに私が個別に細かく指導して作成してあります。この授業では授業者があらかじめ作品例も書いてきて、最初の説明の時に黒板に貼って説明しています。

最初は緊張していましたが、徐々に自分のペースで進められるようになってきました。文字数は漢字1~4文字。書体や言葉の内容は制作者の自由なので、様々な作品が書かれていました。

最後に完成した全員の作品を一ヶ所に集めて、鑑賞会を実施中です。楽しい授業になりました。

模擬授業終了後に、各自で授業の感想や改善点の必要な部分を書き出し、それを発表しあう研究会を開きました。改善に関する意見もたくさん出されました。このようにして、次年度、母校で教育実習をする人は、後期に必ず一回は模擬授業をすることになっています。次年度のための訓練が着々と進んでいます。