ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

『音吉伝ー知られざる幕末の救世主ー』篠田泰之 著

2020年06月28日 | 日記

6月28日(日)、自宅に新刊書が届きました。知人である岐阜県関市の「砥ぎ師」さんが数年かけて書かれた本が出版されたのです。

私自身が四国大学に赴任してから図書館で見つけた「亜墨竹枝」と「亜墨漂流新話」という資料から、数年前に何本かの論文を書きました。幕末に漂流して、メキシコまで行って帰ってきた「初太郎」に関する論文です。

今は、このような論文の一部がインターネットで公開されているので、それを見て連絡を下さったのが、関市の篠田泰之さんです。私よりも15歳上の先輩の「刃物砥ぎ師」さんで、歴史研究にも熱心な方です。彼が研究されていたのが、知多半島出身の「音吉」です。

音吉は、初太郎より10年ほど前に漂流して、アメリカに到着したものの、イギリスに売り飛ばされ、その後マカオに来て宣教師の聖書の日本語訳に協力し、漂流者の通訳なども務めます。やがてモリソン号という米国船で日本への帰国を試みるも、鎖国の日本に排除されて帰国がかなわず、通訳や商人として外国で生きることを決意。その折に、マカオで初太郎の世話もしています。

結局、彼はシンガポールに移住して、外国人女性と結婚して生涯を終え、異国の土となりました。

今、出身地の愛知県美浜町には、彼に関する研究会が存在するそうです。音吉に関する情報は下記をご覧下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%90%89

http://www.jas.org.sg/magazine/yomimono/jinbutsu/otokichi/otokichi.htm

数年前から、音吉に関する本を出そうと計画されていた篠田さんに、初太郎の情報の一部を提供しました。それ以来、出来上がった文章がその都度送られてきて、校正に協力をさせていただきました。

一昨年の秋には淡路まで仕事があってこられたついでに、徳島にも来ていただいたのですが、ちょうど私が仕事で出張になってしまい、お会いできなくて、妻や同僚の先生方と一緒に食事をしていただいたのです。ですから、私はメールは相当やりとりしたのですが、まだお会いできてはいないのです。

初太郎に興味のある方には、たいへん参考になる本ですので、ぜひ一度お読みください。そのころの世界情勢を知るためにたいへん便利です。キリスト教の日本への布教や、聖書の研究をされている方にも必読書だと思います。

新刊書は、新葉館出版 A5版、606ページの大作です。2,600円+税 というお求めやすい価格です。インターネットで購入の方は下記からどうぞ。7月6日から販売です。

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E9%9F%B3%E5%90%89%E4%BC%9D+%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%96%E3%82%8B%E5%B9%95%E6%9C%AB%E3%81%AE%E6%95%91%E4%B8%96%E4%B8%BB&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss

https://honto.jp/netstore/pd-book_30395429.html


夏季練成会2020

2020年06月25日 | 日記

6月24日(水)、今年の夏季錬成会は、三密を避けるために、全員まとめてできないので、一班ずつの分散実施となりました。実は新入生歓迎練成会も実施できていないので、それも兼ねた班活動といってよいでしょう。

各自の作品制作が16:30~始まりました。当番制で決めた教員2名が、作品の個別指導もします。

2時間ほど制作した後に、全員が集まって批評会を実施しました。

篆刻作品は、皆が円になって鑑賞します。

19:30までで終了しました。この後、大学食堂にいって皆で夕食を食べました。この夕食は、例年は昼食として学科で用意していたものですが、今年は夕方に実施しているので、食堂で定食を予約をしておきました。普段自炊していたり自宅通の学生は食堂で夕食を食べる人はいないので、ある種めずらしい体験でもあり、教員・学生が一緒に食事をする機会も少ないので、楽しかったです。

例年にない変則的な練成会ですが、このようなスタイルもまたよいものです。学年を越えた班活動は今年は初めてでしたが、1年生も徐々にうちとけてきています。

今年の練成会は、毎週火・水曜の放課後を利用して、6~7月に数回実施する予定です。

 


藍をテーマにした書道パフォーマンス

2020年06月24日 | 日記

6月24日(水)です。四国大学のHPに、書道文化学科の2名の学生の書道パフォーマンスの動画が掲載されていますので、ご覧ください。4年生の後藤真里奈さんと田中つぐみさんによる表現です。かなり練習していましたので、線も構成もよく練れています。プロが撮影して編集してくださっている、とても美しい映像です。

https://www.shikoku-u.ac.jp/news/topics/20200611.html


大学院文学研究科 修士論文中間発表会

2020年06月24日 | 日記

6月23日(火)、夕方に標記の発表会が開かれました。

筆書きの表示は、大学院生の渡邊浩樹君が書いてくれました。

この日の発表は、増田莞君一人でした。題名は「落語から見る日本人の死生観」です。日本文学分野の研究論文です。興味深い内容でした。

仲間の院生、文学部の教員のほかに、学部の学生も5名ほど参加しました。コロナ対策で、座席は大きく空けて座っていただいています。

参加者から、いくつかの質問が出され、それについて発表者が答えました。中間発表なので、この日に出た質問を元にさらに研究を深め、2月には口頭試問が実施されます。

2月の口頭試問では、中国留学を済ませた長期履修生の2名、猪井敏也君と渡邊浩樹君も発表しますので、合計3名の発表を聞くことができます。とても楽しみです。


3年生の授業

2020年06月22日 | 日記

6月22日(月)、この日は3年生主体の選択授業「実用書法」があったので、様子を撮影しました。

この日の内容は、9月に実施予定の「小星の書展」の作品制作です。

「星・宇宙に関する言葉」「読んだら元気がなるような良い言葉」をテーマにしています。

みんなマスクをし、席の間を大きく空け、2教室に分散して制作しています。

良い作品がたくさんできました。ほかの学年にも制作してもらい、最終的にその中から選んで、

9月に、美馬市立図書館と小星スカイピアで展示予定です。お楽しみに。