ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

半田そうめん祭り

2012年10月28日 | インポート

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10月28日(日)、昨日に引き続き、学生の書道パフォーマンスの引率をしてきました。

つるぎ町半田は大学からは車で1時間ほどの距離にあります。開会式に先立つ10:30に、オープニング企画としての特別公演です。

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学生は朝早くから気合が入っていました。曲に合わせてきびきびした動きがかっこよかったです。

半田そうめん音頭の歌詞を、竹の水墨画を描いた紙に書いた作品も、特別に作りました。

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今回も昨日と内容は似ていますが、異なるのは、作った作品を直後にステージに飾ってステージバックとして活用するというものです。

右の写真は半田幼稚園の子どもたちがドラえもんの格好で踊っているところですが、祭・彩と書いた大字と、半田そうめん音頭の書作品のステージバックが意外にも合っています。

その後のイベントは夕方3時ごろまで様々に続きましたが、その間、ずっと展示して頂いたのには学生も感激しました。

体育館の周りには様々な露店が出ていて、名物の半田そうめんを温かい汁で頂きました。少し空気が寒くなっていますので、この時期は温かい麺がいいですね。

最後は学生一人一人に半田そうめんのセットをお土産に一つずつ頂きました。地域の人たちの手作り感覚いっぱいの暖かな雰囲気のお祭りでした。


LEDアートフェスティバル

2012年10月27日 | インポート

Led110月27日(土)夜、まだLEDアートフェスティバルが続いています。今夜は、新町川方面のアート作品を見にいきました。これは、新町川のふれあい橋に作られたLEDアート作品、「虹のラクーン」です。この作者は「たほりつこ」さんという芸術家の方で、東京藝術大学先端芸術表現科の教授です。

しばらく前に、徳島NHKの展覧会でお会いして名刺交換をしましたが、すてきな女性教授です。

この作品は、時間が経つにつれてどんどん色が変わります。波立つ川の面に橋の明かりが光るのも計算に入れた芸術作品です。

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下の写真は、しばらく後で撮ったものです。橋の両面には、江戸時代の徳島にまつわる物語が絵画化されています。

新町川の公園近辺には、このようにLEDで輝く橋が3本あって、それぞれ異なるデザインで彩られています。普段はもう少し地味なのですが、フェスティバルの時は鮮やかに彩られます。

今回のSTEPの祭りは明日までやっています。

LEDアートフェスティバルは、来年4月20日(土)~29日(月・祝)が本番でして、今年の4月がHOP、今回の10月がSTEP、来年の4月がJUMPと名付けられています。来年4月にはもっと大きな規模で行なわれます。

今回遠くの方で見逃した方は、来年の4月はぜひおいでください。アート作品看板の書も引き続き、本学の学生たちが担当することになっています。


第32回 健祥会まつり

2012年10月27日 | インポート

Kennshoukai3_210月27日(土)、午前中に、徳島市国分町の健祥会福祉専門学校の学園祭のオープニングイベントのゲストに呼ばれて、書道クラブ7名のメンバーを引率してきました。

10:15に到着すると、もう祭りは始まっていて、数多くの露店が出てにぎわっていました。出番は11:30頃です。

その前に、吉本興業の「徳島住みます芸人」である「キャンパスボーイ」のお2人の漫才を見て楽しい気持ちになり、準備も終わって、これから始まるところです。会場の庭を取り巻いて大勢の方が椅子に座っています。天気が良いのですが、思った以上に風が吹いて、急遽ブロックの重しをお借りして、シートを押さえました。

Kennshoukai2最初は、2名の学生による一字書の揮毫です。右の写真は、女子学生が勢いよく、「絆」の文字を書いています。彼女の動きが速いのは、髪の毛の跳ね上がっている様子からわかるかと思います。もう一人の男子学生はこの後に、「彩」の文字を書きました。

Kenshoukai5次の作品は「一粒大の涙はきっと」という歌の歌詞を6名の学生で書いた作品です。虹の部分は前日に塗って準備してありました。歌詞を書いた後には題名を書いているところです。書も美しいですが、気合いっぱいに書いている姿は本当にエネルギーにあふれた美しさを感じさせます。

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曲に合わせて、迫力いっぱいに書き上げました。観客が見やすいようにみんなで作品を立ち上げます。会場は、その迫力に驚いて、拍手喝さいをいただきました。

Kennshoukai4最後に全員が、キャンパスボーイからインタビューを受けています。

この作品は乾かしてからプレゼントしてきました。後日、この専門学校内に展示されるとのことです。

片付けが終わった後は、学生たちは露店で様々な料理を頂いて楽しみました。

地域のお年寄りや福祉施設の入所者の方や家族も大勢来られていて、とてもアットホームなお祭りでした。主催者の方からは、「思った以上に迫力があって感動しました。」と言われ、喜んでいただきました。また観客の皆様からも称賛の言葉をいただき、学生はうれしそうでした。

学生にとって、このような地域活動に貢献し、書道を認めていただくことは、今後の勉強のやりがいにもつながります。

これを発表するまでには、彼らは休日返上で毎日のように準備練習をし、協力して努力しています。このような苦労が観客や主催者の喜ぶ笑顔で、一気に喜びに変わります。若い時にこのようなことを体験できることは一生の財産になります。

充実した気持ちで14時ごろに学校に帰りました。明日は、徳島県美馬郡つるぎ町半田で「半田そうめんまつり」のオープニングで、やはり書道パフォーマンスが予定されています。会場はつるぎ町スポーツセンターです。
   〒779-4402 美馬郡つるぎ町半田字田井202番地

http://www.town.tokushima-tsurugi.lg.jp/koho/24oct/handasoumenmaturi.pdf

四国大学の書道パフォーマンスは10:30ごろからあります。お近くの方はぜひお越しくださいませ。またしても、キャンパスボーイさんと一緒の出演です。ちょっと雨が降るかも知れませんが、会場は体育館ですので安心です。


LEDアート作品看板

2012年10月26日 | インポート

Ledkanbann110月26日(金) この日から3日間は、徳島城公園から新町橋にかけての地域で、LEDアートフェスティバルの第2弾、STEPが開催されています。

4月のHOPに引き続いて、また書道文化学科の学生たちの筆で看板を書かせて頂きました。文字の部分が、アート作品の名前で、その作品がある場所を矢印で示しています。

今回は4年生の「実用書法」の受講者7名と、他の学生2名の、合計9名です。

今日は、初日で、天気も良かったので、仕事が終わって、食事後、夜8時ごろに妻と二人で徳島城公園に出かけました。夜の公園には月の輝く下で大勢の人がアート作品を見に来られていました。

Ledkannbann2徳島のLEDフェスティバルも、昨年以来これで3度目になりますので、実行委員会の手際もよくなり、イベントの進行は学生らしき若者たちが上手に進めていました。

私たちの看板も、勉強の進んだ4年生でもあり、本学としては2回目の参加ですので、だいぶこなれた表現になっていて、見栄えがします。今回は書いた人の署名は入れずに、本人の印だけを落款として入れたので、本文の書が、より目立つようになったことも一因だと思います。

日本で最もLEDの生産量の多い徳島ですから、今後もLEDフェスティバルが定着し、生活の中にLEDがもっと当たり前になっていくことが期待されます。

暗い中で、背後からLEDの光に照らされた書は、特にかすれの部分が美しく見えます。かすれの中の白の部分が輝いて見えるせいだと思います。

明日・あさって(土日)とまだ2日間ありますので、ぜひご覧ください。できれば夜見てほしいです。夜は17:30~21:00まで点灯してます。もちろんアート作品が主役です。美しい色で輝くアート作品が点在していて、その間をこれら看板が20か所ほど展示されてつないでいます。


萬福寺

2012年10月09日 | インポート

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京都教育大学で全国大学書道学会があって、10月7日(日)、前日であるこの日、京都に入り、宇治の萬福寺に立ち寄りました。旅館は伏見区成町にとり、荷物を置いて、タクシーで行きました。

萬福寺は、黄檗宗の本山で、1654年、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾天皇や4代将軍徳川家綱の尊崇を受けて、1661年に開創されました。

明代に制定された仏教儀礼で行われ、お経も、「唐音」で行われます。明は秀吉の朝鮮出兵のあたりから弱体化し、1616年に満洲から清朝が起こるや、圧迫されて、1661年に滅亡します。鄭成功などが日本に援軍を求めますが、日本は見はなします。この時に日本に多くの文化人が亡命してきます。水戸光圀の師となった朱舜水などもこの文化人の一人ですが、黄檗僧の多くもこの亡命者の一部です。

Mannpukuji_2黄檗三筆といわれる隠元・木庵・即非の三名は、書道や篆刻に優れ、江戸初期の日本の書道界に大きな影響を与えます。彼らの書を学んだ日本の儒者や通訳が、「唐様」として日本の漢字書道の世界をリードしていくのです。讃岐の儒者である後藤芝山にも、影響があります。

右の写真は隠元の書です。

木庵の書は、徳島にも影響を与えます。木庵の門下に鉄崖という僧侶がいて、徳島に帰郷して、眉山のふもとに竹林院という寺院を建てて、徳島にその書法を伝えるのです。

萬福寺の雰囲気は、臨済宗や曹洞宗の寺院とはちょっと違います。時間がゆったりと進んでいて、より大陸的な感じです。

Kyoutotawa_21時間ほどそこで過ごしましたが、日本ではなく、中国にいるような感じがしました。京都の中では異質の時間を感じさせる場所です。

翌日は、全国大学書道学会で「後藤芝山の書業に関する一考察」という題で発表させていただきました。鋭い質問などもいただきましたが、やはりよい勉強になりました。

学会では、久しぶりに昔の恩師や大学の後輩に会うことができました。

京都は昔から、たぶん20回以上は来ている場所ですが、何度来てもそのたびに良さを発見します。それだけ深い文化に裏打ちされた土地なのだと思います。

帰りはすでに夕方になり、京都駅前から高速バスで帰りました。バスに乗るときに、ライトアップされた京都タワーがあまりに美しくて思わずシャッターを押しました。