京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のいい夫婦」

2017-11-21 09:32:38 | 時計修理

11月21日火曜日。東寺では弘法市、東本願寺では報恩講。明日はいい夫婦の日。
季節は小雪。京都が冷え込む季節。

時計店では11月22日がペアウオッチの販促日です。なぜか?ペアウオッチが期待する程受けない。
ペアが組めるメーカーがオメガやセイコー、シチズンに限定されているのも要因か。またロレックスなら圧倒的に男性モデルが人気。女性用が重くて人気がないのか。
毎日規則正しい生活を送ることによってお互いの健康を願う日。このために時計を贈る習慣がある。
時間にうるさい夫婦は長生きする。
時間にルーズで遅刻欠勤を繰り返すようでは信用されないのが現代社会の特徴でクビ!結果夫婦関係が悪化する。
夫婦喧嘩の要因はほとんどがお金のことでしょう。「金持ち喧嘩せず!」というではないか!

先日、電車を20秒早く発車させた運転手がいました。時計師から見ると究極のたるみビックリ事故です。単線なら正面衝突の事故「信楽鉄道」の事故を思い出してひやっとする。
 時計を確認、定刻5秒後にドアを閉めて5秒後に発車する。10秒遅れで発車するのが新幹線の特徴。
そのために命を懸けて正確な時計造りをやってきた時計屋の歴史がある。ひと昔納入先の鉄道弘済会のクレームには敏感でした。
今回のようなボンクラ運転手が一匹でもいるなら背後に20匹は存在していると思う。行きつく先は福知山線の脱線事故でしょう。
それにしても鉄道の停電事故が多すぎるように思う。
スイスでは教会の鐘を一度でも打ち忘れたら即クビの厳しい慣習もあったようですが日本の鉄道関係者も朝礼の前に時計を合わせる習慣がありました。
電波時計の普及でその習慣もなくなったそうですが何となく緩く怖い時代に生きているものだと思う。

時計修理に忙しいご主人の代わりに奥様が持ち込むパターンも多い。
オトコはおバカだね~!努力して希望のものを手に入れたのにあとは知らんぷりだ。普段のメンテナンスを全くやっていない時計が来る。ロレックス、オメガはもとよりG-SHOCKのWCCSモデルなど並んで購入したはずなのに泥だらけで持ち込まれるのが殆どです。
奥さんに自分の時計を修理に持たせるなんてなんて亭主関白なのか?といつも驚く時計師でした。


写真は私の時計ですが恥ずかしながらペアウオッチはもっていません。「カルティエもブルガリも要らんからとっとと仕事に行ってくれろ~!」と言われて毎日工房へ向かう。嫁さん孝行な私です。
明日は定休日。12月に入るとまた長崎のお正月に向けてのお墓掃除の帰省が待っています。
高齢化社会で坂を登れる親族がいなくなった。
その資金稼ぎと名物坂登りの体力造りで一日頑張ります。
お昼前には工房を開ける予定ですのでご利用くだされ~。




コメント
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