<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

喜んでこなかった三郎には

2014年05月23日 09時50分29秒 | Weblog
はい
ここで
どれだけ喜び得たか
それは大事なことでございます
輝き度合いがまるで違ってまいります
10の10乗分の開きになります

ここまで喜び得た人は
よろこびが発熱して
発光をしています

お会いになられますか

三郎は会ってみようかと思った



手を挙げた
するとその人が現れた
そういう人がいたのだ

よろこんでこなかった三郎には
しかし
発光してくるよろこびが
ただまぶしいだけだった

この世を生きているよろこびが
どんなものだか
それさえも
わからないで
三郎は生きて来たのだ



するうち
光がやわらいだ
彼はその光に包まれた

コクリコの花の庭に
戻っていた

三郎が戻されて来たのか
コクリコが
戻って来たのか

淡い暁光が
赤い花芯に射していた



この道は一本道である
一本道を
ひたすらに歩め
この道はどこまでも歩んでも尽きないが
ひたすらに歩め

コクリコの声が聞こえて来た

よろこびが
よろこびを集めて行く道であった
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まず大岩を爆破する作業から

2014年05月23日 09時49分05秒 | Weblog
よろこべよろこべ
もっとよろこべ
そうだ
もっともっとだ

三郎はそうすることに決めた

これまでよろこんでこなかったのが
凝固してしまい
相当大きな岩になっていたので、
まず岩を爆破する作業から

よろこび工事が始まった

バーンバーンバーン
爆破音が破裂して
土煙が上がった
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はい そういたします

2014年05月23日 09時36分18秒 | Weblog
よろこべよろこべ
よろこべよろこべ
よろこべよろこべ
もっとよろこべ
もっともっとよろこべ

はい
そういたします

コクリコが命令をするからそうするのではないだろうが
三郎は
コクリコの花園の前に来て
そうしている

コクリコがそれをよろこんで
風に揺れる

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今までにない展開が幕を開ける

2014年05月23日 08時47分31秒 | Weblog
ホトトギスが渡ってきたようだ。昼間だけではなく夜になっても鳴く。日の隈山の山裾あたりだろう。



7時、木々のつややかな緑が斜めからの光を浴びてわたしの朝を刷新する。山鳩が来訪する。樫の木のてっぺんが揺れる。



コクリコの花園の花数が増えているので、モンシロチョウの数も増えて、群舞している。赤いコクリコ、白いバタフライ。



わたしのよろこぶ条件が揃っている。条件が揃っていてよろこばないというのはない。



わたしにそんなにしてまでよろこばせようとする相手の魂胆は何か。わたしがよろこぶのを今か今かと待ち受けて居る相手とは誰だろう。



では、どうやってよろこぼう。やにわには、どうやってが思いつかないので、からだは固定して静観を持続するばかりだ。



目にはそうさせておいて、こころが独り占めしてにこにこ顔をする。よろこんでいい。



よろこんでいいときには、よろこびはうんと高まっていいはずである。よろこべないときによろこぶよりは。



条件があまりよく揃っていないとき、その扉をこじ開けるようにしてよろこびの部屋に侵入するというのもある。英断が要る分、よろこびは血流を上げてくる。



そういう場合も、しかし、結果的には条件が揃っていたという見方もできる。塩味が砂糖味をいや増すように。



条件をどう見るか。読み解くか。あるとかないとかの判断をどうするか。わたしがよろこんでいいという必要十分条件など、しかし、そもそも必要なのか。わたしの勇気一つでよろこべるのではないか。



よろこびは仏の食べ物である。おいしく食べるのが仏の知恵である。おいしく食べられないものでもおいしく食べるだけの力量を備えていてはじめて仏の位だとも言える。



それを、よろこびと見做すか見做さないか。非よろこびとするかしないか。



コクリコが赤く咲いているだけではよろこばない人も居る。居ていい。それをよろこんでいる人も四六時中というわけにも行くまい。



わたしがよろこぶとそれを見ているわたしの魂がよろこんでいるようだ。こうしていると魂が進化をするらしい。
次のステップに進んでいけるらしい。



わたしは破顔してうんとよろこぶことに精を出す。仏陀と対面したときのよろこびに類似したよろこびを模索する。



次のステップに進むとそこではまた新しい展開が待っているからだ。いままでにない展開が幕を開けようとしているので、まずもってわたしはハラハラドキドキしている。
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