田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー(Black Panther: Wakanda Forever)

2022年11月15日 21時52分04秒 | 日記

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 マーベル・シネマティック・ユニバースの一作として世界的大ヒットを記録し、コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした「ブラックパンサー」の続編。主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に死去したが、代役を立てずに続編を製作した。

国王ティ・チャラが病により命を落とし、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に着き、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな敵となる海の帝国タロカンの脅威が迫っていた。

監督・脚本は前作から引き続きライアン・クーグラーが担当。ティ・チャラの妹シュリ役のレティーシャ・ライト、母ラモンダを演じるアンジェラ・バセットをはじめ、ルピタ・ニョンゴ、マーティン・フリーマン、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、フローレンス・カスンバら前作キャストが再登場。ワカンダの前に立ちふさがる海の帝国タロカンを率いるネイモア役を、「フォーエバー・パージ」などで知られるテノッチ・ウエルタが参加した。(映画.comより)

 

 

<2022年11月13日 劇場鑑賞>

 陛下が好きでした。紆余曲折があったとはいえ、王としての風格を持つことはもちろん、その思慮深い佇まいも、すべて好きでした。もっと続編が見れると、当然のように思っていました。まさかあの若さで主演男優を失うなどと、誰が予想したでしょうか。続編が出来上がって鑑賞できた今となっても、その悲しみは消えません。いまだにどこかからひょっこり出て来ないかと思うくらいです。出て来るわけないのですが。

 ということで、続編です。少し長いので構えてしまいましたが、物語に意外性はなかったと思います。”新・ブラックパンサー”も予想通りだったし、白人たちがヴィブラニウムを狙って姑息な手段を取るところなんかは、つい最近見た「RRR」のイギリス統治軍とほとんど変わらない横暴さだったし、既視感バリバリ。それが原因で、平和に暮らしてたはずのそれぞれの仲間たち(海底王国とワカンダ)が争わなければならなくなる展開は、イーストウッド御大の「グラントリノ」を想起させて悲しかったです。みんな、いい人たちなのに、もう少しきちんと話し合って、お互いの譲歩を認め合って妥協策を探れば、内輪で争わずに傲慢な西洋人に対応できたのに。こちら側どうしで争ってどうするんですか。そう説く人がどうしていなかったのかと思うほどです。あと、私は女ですから、やっぱり主となる王が亡くなり、女ばかりになったがためになめられたという節もあるのではないかな、とも思いました。邪推しすぎかもしれませんが。

 あと、本当にラストに「あぁ、そう来たか」というサプライズが待っていますが、まぁ予想できたと言うよりは「そうあって欲しかった」と思っていた展開、という感じでした。

 

 

 <ここからネタバレ>

 前作で、自国にヴィブラニウムがあることを公開し、世界に協力することを約束したティ・チャラ王でしたが、実は海の王国タロカンにもヴィブラニウムは存在するのでした。海底で今まで平和に暮らしてきたタロカンは、強欲な西洋人に侵略されそうになり、王ネイモアは「これはすべてヴィブラニウムの探査機を作った天才女子大生とティ・チャラ王のせいだ」と考えるようになります。もちろん、ワカンダ国もその探査機を作った女の子を探し当てていました。でも、守って囲い込もうとしたワカンダと始末したいタロカンは、価値観が合わず、争うことになってしまいます。とても残念です。タロカン国の王ネイモアも、(ワカンダの)王女シュリを始末しようなどと考えていたのではなく(王女様とも呼んでいたし)できれば手を組もうと思っていたし、彼女には王国内を案内したり、今までの苦難の歴史を語って聞かせたりと、優しく接していました。でも、王女様も若かったのです。また、母である女王も、大変思慮深い人ではあるのですが、シュリが危険な目に遭ったこともあり、忠臣オコエを解任してしまうなど、不幸なことが重なりました。

 ハーブに関する研究を突き詰めた結果、シュリはブラックパンサーたるべく能力を引き出すことに成功します。そして、自らブラックパンサーとなり、兄の後を継ぐのです。ネイモアとの戦いも、弱点を探って勝利しますが、すんでのところで殺さずに解放します。彼女に従うことを受け入れたネイモア。しかし、そう物事は額面通りに進むでしょうか、という感じでした。

 そして本当にラスト。覚悟を決めたシュリは、兄の元恋人ナキアを訪ね(ハイチだったと思う)、そこで兄の葬儀に来た服を燃やします。そこにナキアに連れられた小さな男の子が現れます。そうです!陛下は嫡男をお残しになっておられたのです。思わず微笑むシュリ。少年の名は、もちろん「ティ・チャラ」。

 

<ネタバレ終わり>

 

 シュリはブラックパンサーには、か細過ぎると思いました。やせすぎです。それに、よくよく考えると、兄さんと随分歳が離れていたんだなぁ、と思いました。まぁどうでもいいことなのですが(笑)。

 でも、楽しめました。これからどんな風に話が展開してゆくのか、とても楽しみです。

コメント
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