田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

雄獅少年 ライオン少年(雄獅少年 I Am What I Am)

2023年06月05日 22時53分00秒 | 日記

《雄狮少年》宣布改档 推迟到贺岁档上映_第一院线 -爱电影!爱生活!

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国外でも通用するかも?アニメ映画「雄獅少年」 | 辺境通信 

 中国の伝統芸能である獅子舞の演者を夢見る少年たちの姿を描いた長編アニメーション。

2世紀ごろ魏晋南北朝時代の中国大陸が発祥とされる獅子舞。現代中国の獅子舞は、前足を担当する1人と、背中と後ろ足を担当するもう1人が獅子となり、そこに楽団も加わって、旧正月や店舗の開店祝いの場などで「招福駆邪」として演じられる。広東の田舎で暮らす少年チュンは家が貧しく、両親は長年にわたり都会の広州に出稼ぎしていた。ある時、自分と同じ名をもつ獅子舞の演者の女の子と知り合ったことをきっかけに、チュンは獅子舞の世界にあこがれを抱くようになる。かわいい女の子を目当てにチュンに誘われ参加したマオ、そしてマオの知り合いのゴウとともに獅子舞チームを結成したチュンは、若いころは町一番の獅子舞の踊り手だったという干物屋の店主チャンに師事し、獅子舞の演者として成長していく。

日本では2022年に「雄獅少年 少年とそらに舞う獅子」の邦題で字幕版が公開されて好評を博したことから、2023年5月、新たに日本語吹き替え版が制作され全国公開される。(映画.comより)

 

 

<2023年6月4日 劇場鑑賞>

 字幕版、知らなかったです。1年前に公開されていて好評だったなんて!不覚。しかし、今回見れてよかった。とてもよくできた作品でした。中国アニメは「羅小黒戦記」以来注目しています。少し前に「白蛇」も近くでやってたのですが、つい逃してしまいました。いつか見ようと思っています。

 この映画は、中国における”獅子舞”の位置づけなど、文化的な背景を理解しているほうが、より主人公の気持ちもわかったのでしょうね。それでも、貧乏人だと蔑まれる主人公たちや、ほとんど帰れないほど都会に出稼ぎしても、大して稼げない、そして危険な仕事でケガをしてもすごすご帰って来るしかない田舎の人たちの描写や、生活のためには獅子舞を封じてでも働かないと食っていけない庶民の生活など、バックグラウンドを知らなくても充分共感できるお話で、「うんうん」と思うこと、たくさんありました。信心していても何ら報われないことに対する疑問も、最近はよく映画で描かれますね。インド映画「PK」なんかはわかりやすい例だと思います。

 映画は、何でもありのアニメと言えども、クライマックスでは手に汗握ります。ギリギリまで引っ張る展開が本当にうまい。現実には、獅子舞を諦めて稼がざるを得なかった主人公が、「シンデレラマン」(主演:ラッセル・クロウ)並みに、過酷な労働により鍛えられていたということなのですが、それでも最後の最後まで現実と葛藤する主人公の気持ちは、痛いほどわかります。

 そして、オマケ映像。早々に立ってはいけません(立たないよう表示が出るが)。

 

<ここからネタバレ>

 働かないと生きてゆけないのは同じ。獅子舞で優勝したからって、生活は変わりません。主人公はちゃんと現実に戻っています。しかし、その軌跡は消えません。その時の写真と共に、貧乏なりに誇り高く生きている青年が映ります。彼は、父親に代わり都会に出稼ぎに出てから、その表情がグッと変わりましたね。それは「太陽の少年」のクリスチャン・ベイル並みです。大したものだなぁ、と思いました。

 

 

 

 

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