田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ある天文学者の恋文(La corrispondenza)

2016年10月23日 16時24分37秒 | 日記

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 「ニュー・シネマ・パラダイス」「鑑定士と顔のない依頼人」で知られるイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレが、名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコを主演に迎えて描くヒューマンミステリー。音楽はトルナトーレ監督作おなじみのエンニオ・モリコーネが担当。著名な天文学者のエドと教え子のエイミーは、周囲には秘密で年の差の恋愛を満喫していた。ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから「もうすぐ会える」というメールが届くが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報を知らされる。その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き、疑問を抱いたエイミーはエドの暮らしていたエジンバラの街を訪れる。そこでエイミーは、彼女自身が誰にも言えずに封印していた過去について、エドが調べていたという事実を知る。(映画.comより)

 

 

 

 この映画もあまり知らずに見た映画。どうにも田舎にこもっていると、都会でしか上映されてない映画に疎くなります。

さて、この作品は高名な天文学の大学教授ジェレミー・アイアンズと、その教え子オルガ・キュレンコとの不倫物語です。言ってしまえばそれだけの話なのですが、それがいかにも渋いインテリ紳士のジェレミーと美女オルガが演じると、絵になるんですね・・・、本当に。途中、教授が、学生という設定のオルガに「明日で18歳だね」というメッセージを送るシーンがあるのですが、そこはさすがに椅子から落ちそうになりましたけどね。いくらオルガが美しいと言っても18はないでしょう(笑)。

彼らは、立場を越えて深く深く愛しあっていました。周囲に隠れて、ということになっていますが、そんなことはなかったでしょうね(笑)。

高名な教授は講演も多数引受けていますし、学生のオルガも成績優秀な生徒。運動神経がいい彼女は、スタントのバイトもやってます(なぜそんな危険なバイトをしているかということが、彼女の過去につながる)。そんなこんなで、しばしばは逢えない二人ですが、離れていても、最新の通信機器を使って会話を楽しみます。そんな彼からは誕生日プレゼントも届きます。しかし、ある日彼女は突然彼の死を知ることになります。それも数日前に亡くなったとのこと。そんなはずはない、彼からはメールも届いてるし、スカイプでお話もした・・・。あまりのことにすっかり取り乱すオルガ。一体どういうことでしょう。彼女の探求の旅が始まります。

それにしても本当に深く愛しあっていたのですね。こんな若い頃に、こんな知的で魅力的な大人の男性とこれほどの愛情を経験してしまった彼女はこの先どうするのでしょう。すごすぎる気もします。

 

 

<ここからネタバレ>

結論から言うと、教授は本当に亡くなっていました。自分の死期をわかっていた彼は、親しい友人にいろんなことを頼んでおいた。もちろん、彼女の行動を完璧に予測したうえで・・・そんな感じです。「p.s アイラブユー」みたいな。それにしても教授のマメさに驚き。ここまでマメなことができるというのは・・・。性格もあるんでしょうけど、ちょっと奇異な感じがしないでもない。一歩間違えばストーカーになってしまうレベルだと個人的には思います。余程時間もないとできないだろうし。まぁそれは死期が迫っているんだから、これだけやってればよかったんだろうけど。

きちんと天文学に絡めて、「今輝いて見える星も、数億年(?)前の輝きが今見えているんだ」という理論も展開していましたが、それは別になくてもいい理屈であって、単に教授がマメだったってだけだと思います。そんなこと言ってしまえば、元も子もないのですが。(ごめんなさい、ヒネてて)

それでも、基本の舞台はイギリス、教授が住んでいたのはエジンバラ、二人の思い出の地はイタリア・サンジュリオ島と、風光明媚なロケーションが続くのはさすがです。私も、こんな素敵な教授と恋がしてみたかった(笑)。な~んて思えるロケーションでした。

オルガが出ずっぱりなので、彼女のファンは必見だと思います。

 

コメント
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