映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

「若冲展」→「黄金のアフガニスタン」

2016-05-20 | 展覧会
ぼちぼち復帰…と思っていたのですが…。
元々筆無精な性格なもので、一度「書く」ことから離れるとなんだかすっかり文章を書くことが
億劫なってしまいました。
いざ書き始めても、なかなか進みません。8年間続けてきたのに、3か月休んだだけで
こんなに書けなくなるなんて…ちょっとショックです。
リハビリが必要です。

っというわけで、映画レポートの前に、上野の展覧会レポートおば。
      
行ってきました「若冲展」!
いや、上野には行ったけれど、待ち時間150分!の表示に諦めました。
友人のYさんからチケットをいただき、ネットでググってみたところ、数時間待ちは当たり前。
朝は6時台から皆さん並ばれるとか、今まで5時間待ちの日もあったなどの書き込みに
かなり腰が引けましたが、残る会期は1週間。
今週火曜日は朝から雨だったので、午前中に用事を済ませ、午後から上野へ。
まぁダメ元で、15時着。
150分待ち〜!って、入館したら閉館時間じゃない!?
雨の中待ち時間のプラカードを持つお兄さんに、私たち同様「雨の午後なら何とか」と
訪れた女性がしきりに質問しているのを聞いたのですが、
皆さん考えることは同じのようで、逆に「連休明け」や「雨の日」の方が入場者は多いです
との無常なお答え。若冲人気、おそるべし!

10年ほど前に「プライスコレクション」か何かで若冲を見たときはこんなとんでもない
状況ではなく、ゆったりと観ることができたのに・・・。
朝から夕方までの太陽光の変化によって、六曲一隻の屏風の印象がどんな風にかわるのか
をいうユニークな展示に感激し、若冲は江戸時代のポップアーティストやなぁ〜と
魅せられたのでした。
今回は残念ですが、諦めました。 

横浜から上野まで来て、手ぶらじゃ帰れんと、同じく上野の東京国立博物館で開催中の
「黄金のアフガニスタン ~守りぬかれたシルクロードの秘宝〜」へ。
    
これがなかなかどうして、素晴らしい!
ソ連の軍事介入以降政情不安な中、国宝を守ろう!っと立ち上がった博物館員たち。
秘密裏に運び出し地下金庫に隠し、守り続けること10数年。
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。」
紀元前数千年から交易の要所、文化の十字路アフガニスタンで出土した
それぞれの時代の眩いばかりの細かい金細工、象牙の緻密な細工、ガラス製品などなど。
「ハート型」って一体どこで誰が始めたデザインなんでしょう?
黄金にトルコ石のブルーが映えます。
西洋と東洋が入り混じったヘレニズム、ギリシャ・ローマやエジプトから渡ってきた物。
仏教の影響が色濃いもの。
 
いったいどんな人たちが身に着けていたのかしら〜っと思うだけで、ロマンだわぁ。

キプリング原作、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン主演の「王になろうとした男」(1976)を
思い出しました。 
  

              
     使えなかったこのチケット、残念です! 諦めた方、多いんじゃないでしょうか?


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お久しぶりでございます。

2016-04-25 | その他
2月9日の更新以来なので、三ヵ月弱お休みをしておりました
突然、何のお知らせもなく休み続けたにもかかわらず、
ご訪問くださった皆さま、
更新がないけれど何かあったの?と心配いただいた方々、
ご心配をおかけし申し訳ありませんでした。

もう訪れて下さる方はいないだろうなぁ〜と思いつつ、ブログを開いたのですが
変わらず訪れ続けて下さっていたことに、申し訳なく思うとともに、大変嬉しく
再開しようと思った次第です。
ご訪問いただき、ありがとうございました。


4月から生活スタイルが大きく変わりました。
思いもよらず、家族が都内に住むことになり、横浜と東京を行き来する生活になり、
その準備や引っ越し、様々な手続き等にあわただしい日々を送りましたが、ようやくペースを
つかみ落ち着きをとり戻しました。
そんな中、2月末に16歳半になるわんこが10年ぶりにてんかん発作を起こし、
とうとうこれまでか?と狼狽えましたが奇跡の回復。
今月初めに2度目の発作!を起こしましたがこれも乗り越え、老化は着実に進行し体重の減少も
みられますが食欲は旺盛です。
この年での引っ越しによる大きな環境の変化には適用でいないであろうと、わんこと私は
横浜に残りましたが、環境の変化をなんとなく察知しているようです。

2月始めに「キャロル」を見て以来2か月、
久しぶりに横浜ジャック&ベティで「最高の花婿」と「さざなみ」を
翌週「ルーム」をTOHOシネマズ海老名で鑑賞してきました。

久しぶりにブログを更新!と思ったものの…なんだか筆が進みません。
「文章を書く」というのは習慣性のものなのですね。
いったん離れると元のペースに戻すのは難しいです。

これからぼちぼちマイペースで更新していくつもりです。
よろしくお願いいたします。




 * 東京で驚いたこと * 

  ・品川駅は品川区ではなく港区にある。

  ・目黒駅は目黒区ではなく品川区にある。

知らなかったなぁ〜!なんで?

まぁ、東京ディズニーランドが千葉県浦安に在るが如し




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 ***** 見た 映画 *****


 4月 13日 「最高の花婿」@横浜ジャック&ベティ 爆笑のフランス映画

        「さざなみ」@横浜ジャック&ベティ シャーロット・ランプリング主演

 4月 21日 「ルーム」@TOHOシネマズ海老名 アカデミー主演女優賞受賞作品
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パレードへようこそ  PRIDE

2016-02-09 | 映画 は行
サッチャー政権下、炭鉱閉鎖の抗議ストライキや閉鎖後を舞台にした映画といえば
「ブラス!」「フルモンティ」「リトル・ダンサー」などが思い出されます。
本作も炭鉱閉鎖に抗議する炭鉱労働者を支援しようと立ち上がる若きゲイ活動家とその仲間たちの
実話に基づくストーリー。
 
    ************************

        パ レ ー ド へ よ う こ そ PRIDE

    ************************


 < ストーリー >

1984年。炭坑閉鎖案に抗議して炭鉱労働者たちが英国各地でストライキに打って出た。
それを見たゲイのマークの呼びかけにゲイとレズビアンの仲間たちで募金活動を開始する。
ところが集めたお金を届ける段になって、同性愛者団体からの支援に抵抗を示す炭鉱側。
そんな中、ウェールズの炭坑がちょっとした勘違いから受け取りを快諾し、現地に寄付を
届けに赴く一行。当初、同性愛者たちに距離を置いていたマッチョな炭鉱労働者たちだったが…。

最近でこそLGBTという言葉が性的マイノリティを指す言葉としてやっと認知されるように
なってきましたが、エイズがよくわからない恐ろしい病として世界中で取りざたされ出した
80年代に、ゲイだとカミングアウトすることがどれほど大変で、偏見に満ちた白い目で
見られていたかは想像に難くない。
      
       右から3人目が発起人マーク。バケツに募金を入れてもらうのです。
善意から募金で集めたお金を寄付しようとしても団体の名前を告げるとことごとく断られる。
ちょっとした行き違いからウェールズの炭鉱が受け入れ、募金を届けに出向き炭鉱支援に
張り切る一行だったが…同性愛者たちの登場に戸惑い、混乱し、冷たい態度を取る炭鉱夫たち。
そんな中、窮状を救おうと手を差し伸べてくれた人たちに冷たい態度をとるのはおかしいと、
炭鉱夫の妻や母たち女性がマークたちを歓迎し交流を始める。
     
              
偏見と差別と戦う同性愛団体と、政府と戦う炭鉱夫たち。
共に戦うものとして、次第に影響を受け少しずつ歩み寄り「連帯」していく過程に胸があつくなります。
自分の生き方を貫くことの厳しい現実や、社会の偏見を描きつつ、滑稽でユーモアを忘れない
お勧めの英国ドラマです。

    
日本語タイトルの「パレードへようこそ」より原題の「PRIDE」の方がいいんじゃないかな?



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ブリッジ・オブ・スパイ

2016-02-02 | 映画 は行
家の屋根・外壁の塗り替えをお願いし、家の周りに足場が組まれ、洗濯物も干せない状態が
続いています。強風に雪で、思ったより長引いています。
加えて、ベランダの支えの木の腐食が判明 早く気が付いてよかったねって、
洗濯物と共に落下なんてことになったら大変ということで、ベランダをやり直すことになり、
今週もまだまだ落ち着かない日が続きます。

本作は2週間も前に見たのに…思い出しつつアップです。


    *****************************

       ブ リ ッ ジ ・ オ ブ ・ ス パ イ

    *****************************

 < ストーリー >
保険分野専門の弁護士ジェームズ・ドノバンだが、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕された
ルドルフ・アベルの弁護を依頼され引き受けることに。敵国スパイを弁護することに、
周囲から激しい非難を浴び、家族の身にも危険が迫る。そんな中、ドノバンとアベルの間には
互いに理解と尊敬の念が芽生えてくる。死刑が確実と思われたアベルだったが、ドノバンの弁護
により懲役30年で裁判は終わる。5年後、ソ連を偵察飛行中のアメリカ人パイロットのフランシス
・ゲイリー・パワーズが、撃墜されソ連に捕らえられる。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、
ドノバンはその交渉役を命じられ、秘密裏にベルリンへ赴く。捕虜の交換は実現するのか?

子供の頃(冷戦下)、テレビドラマや映画で、こういうスパイの交換シーンをよく見たように
思います。離れた場所から一歩一歩、緊張みなぎる中ゆっくり歩む二人。
片方が走り出して撃たれ交換失敗に終わったり、
別人のエージェントが捕虜を装い、捕虜になった味方を確保して駆け戻る
なんていうのもありました。

本作を見終わって、事実に基づいたストーリーであることに驚きを禁じえません。
東西立場は違えど、祖国のため、命を懸け、信ずる道を進むドノバンとアベル。
対峙する中、互いに相手を認め、尊敬の念を抱き、ある種の友情のようなものが芽生える。
     
        
敵国への憎悪感情から死刑を求め、弁護するドノバンに敵意をあらわにする市民。
身の危険を感じつつ、アデルの死刑を阻止するドノバン。
そして5年後、思わぬ(ドノバンは予想していた)状況で再会するふたり。
CIAでもない一個人に、国家が秘密裏にこれほど重要な役割を演じさせるってあるんですね。

それ以上に驚いたのが、空軍のパイロットへの指示。
第二次大戦中、日本では「あえて虜囚の辱めを受けることなかれ」と捕虜になるくらいなら死を選べと
指示し、特攻の行為は欧米の兵隊には理解できなかったというようなことを聞いていたのですが、
冷戦下ではアメリカでもパイロットに「機密保護のため、飛行機は爆破し、捕虜になる前には
死を選ぶように」と毒針を仕込んだコインを持たせていたと。
    
アルゴ」同様、結末はわかっているのだけれど、
ドノバンが交渉のため東ドイツで奔走するシーンはハラハラドキドキ。
ベルリン壁てこんな風に作ってたのか〜とか、当時の東ドイツの状況、東ドイツとソ連の関係など
非常に見応えのある作品です。
        

捕虜の交換に成功すれば、それぞれ自国に帰ることができるんだけれど、
帰ってからといって安心というわけではなく、捕虜になっているうちに
  国家機密を漏らしたのではないか?
  寝返って二重スパイになるのではないか?
っと、どちらの捕虜も帰国後も厳しい状況に変わりはないってところが悲しい。
まぁ、国家の機密がかかっているわけだからわからないでもないが。
同胞に歓迎されるのかどうかと尋ねるドノバンにそっと答えるアベル。
アメリカ人パイロットも同じこと。何故死ななかった?と詰られるのは辛いね。

ドノバン氏は「13デイズ」で知られる1962年のキューバ危機でも活躍されたようで、
こんなすごい方がいらしたんだなぁ〜、こういう方がいたことを埋もれさせてはいかんなぁっと
思った次第です。
 → 私が知らなかっただけで、ただのやり手弁護士じゃなかったようです。   

先日NHKで「新映像の世紀 冷戦〜世界は秘密と嘘に覆われた〜」を見ました。
私たちが生きてきたあの時代、国家間の交渉や駆け引き。ちょっとした判断ミスでとんでもない
ことが起こりかねない綱渡りのような危うい時代だったのだなぁとひしひしと感じました。

いや、今の時代も中東、EU、ロシア、イラン、中国、北朝鮮、シリアにIS、難民問題にテロ、サイバーアタック、不安定な経済、伝染病にAI等科学技術の進歩による社会の変化などなど、
冷戦時代よりもっと複雑で先行きの見えない混沌とした時代を生きているんだわぁ〜。
5年後、10年後、一体どんな時代になってるの?




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 ***** 見た 映画 *****

 1月10日 「ブリッジ・オブ・スパイ」@TOHOシネマズ川崎

 1月12日 「CAKE ケーキ 〜悲しみが通り過ぎるまで〜」DVD ジェニファー・アニストン主演

       「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」DVD

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フレンチアルプスで起きたこと

2016-01-21 | 映画 は行
映画館で予告編を見て興味を持った本作。
DVDがリリースされたので鑑賞しました。
2014年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞です。

フレンチアルプスで何が起きたって?
気になりますよねぇ〜。なんとも意味深なタイトルです。
夫婦の危機、いや、家族の危機。
ビバルディの「四季 〜冬〜」の第一楽章がバックに流れ、緊張が高まります



* 「冬」だと思っていたのですが、もっと激しい「夏」第3楽章でした
白銀のフレンチアルプスで起こったことだけれど、音楽は「夏」。
雷鳴轟き、稲妻が走る



      *************************

         フ レ ン チ ア ル プ ス で 起 き た こ と

      *************************

 < ストーリー >
ビジネスマンのトマスは妻のエバ、娘のヴェラと息子のハリーと共に、フレンチアルプスに
5日間のスキー旅行にやってきた。二日目、テラスで昼食をとっていた最中、目の前で雪崩が発生。
目前まで雪が迫り、慌てる人たち。エマは必至で子供たちを守りトマスに助けを求めたが・・・。
      

原題は「forcemajeure」:不可抗力、とも「Turist」:旅行者ともなっていますが、
この日本語タイトルは観客の興味を引くなかなかにくいた題名です。


* 以下、ネタバレがありますので、ご注意ください。




雪煙で視界が白一色に包まれる中、悲鳴が響き、トマスを呼ぶエバの声。
徐々に視界が開け人影が浮かび上がるなか明らかになるある事実。
危機が迫った時、トマスは携帯電話を手に家族を残しひとり逃げ出したのでした。
真っ白になった画面に徐々に人影が浮かびあがり、元の席に着き食事を再開する面々。
あか〜ん!
一家の大黒柱たる父・夫が、自分ひとり逃走。
「しまった〜」と思ったであろうが、何もなかったように戻ってくるトマス。
見捨てられたとショックを受け、言葉を失うエバ。
言い争いはないけれど、両親の微妙な変化を悟り「離婚しないよね?」と問う子供たち。
気まずいなぁ〜。
フィリップ・マーロウみたいに「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている
資格はない」なんてことは言わないけれど、女の立場から言えば、やっぱり危機に直面したときには、
妻や子を守って欲しいなぁ〜。
でも監督さんのインタビューを読むと、データ的に逃げ出す男は多いとか。そしてこういうことが起こると
夫婦は離婚に至ることが多いそうです。
特にトマスのその後の態度はいかがなものか。
友人を招いて雪崩の話題になった時「逃げたよね」と問い詰めるエバに、君にはそう映ったかもしれないが、僕の認識は違うって…。なんやそれ?!です。
うそ泣きはするは、弱い自分が自分でも嫌いだとかなんとか。なんとも情けないトマス。
しかしながら、バカンスを中止することなく気まずい雰囲気の中、留まり続ける一家。

そして新たな事件が起こります。一家4人で荒れる天気のなか最後のスキーへ。
リフトを降りると吹雪で視界悪し。
日本なら確実に「天候不順につき滑走禁止」になりそうな状況です。
そこで皆からはぐれるエバ。子供を残しエバを探しに行き、連れ帰るトマス。
あれは、偶然の出来事なのか?
はたまた「家族」の団結のため、父の名誉挽回のために仕組んだ子供たちへのアピールなのか?
妻同様、「お父さんはぼくたちを置いて逃げた」という思いは子供の心にしっかりと
刻まれているはずですものね。

そして最後のバスのシーン。
あれは一体何を語っているのか?

ミスト」以来久々に、見終わってから「あんなことが自分の身に起こったらどうする?」とか、
「あのシーンどう思う?」「最後のシーンの意図するところは?」などなど、
意見を交わしてみたいと思う映画でした。

トマスの取った行動は原題が示す「不可抗力」なの?
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