映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ファミリー・ツリー  The Descendants

2012-05-27 | 映画 は行
原題の「The Descendants」は「子孫、末裔」の意味。
ジョージ・クルーニー演じる一家はハワイ王家の末裔という設定です。
カメハメハ大王の末裔って・・・本当にいらっしゃるの?


       *********************

            フ ァ ミ リ ー ・ ツ リ ー
                  The Descendants   

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 < ストーリー > 
オアフ島で弁護士をしているマット・キングは、妻と二人の娘たちと堅実な人生を送っていた。
仕事に精を出し、娘たちのことは妻に任せきり。
カメハメハ大王の血を引く彼は、祖先から受け継いだ25000エーカーの広大な原野を所有しており、
それを売却し巨額の富を得るか、自然を守るかの決断に迫られていた。
そんな中、妻がボートの事故でこん睡状態に陥る。娘とどう接してよいかわからず狼狽えるマット。
さらに妻に愛人がいたことを娘から知らされ、妻が離婚を考えていた事が発覚する。
動揺するマットがとった行動とは・・・。



イラン映画「別離」は家族が崩壊していく様を描いていましたが、
本作は表向きはさておき機能不全に落ちっていた家族の再生を描いてます。

「イメージ」とか「思い込み」って目を曇らせます。
楽園ハワイでの暮らしはさぞ楽しいことだろうと。
楽園に住んでいたって、人の営みは同じ。
嬉しいことも辛いことも、歓びも悲しみも、泣きたいことだってあるさ〜。
                           

この映画、舞台がハワイだからいいんだねぇ。
これがもしニューヨークだったら・・・きっと浮気相手を捜索する深刻なドラマになってしまったでしょう。
ハワイの美しい大自然をバックに、ゆったりまったりした雰囲気の中で繰り広げられるからこそ
「青天の霹靂〜」の連続に狼狽えるマットの姿が際立ち、不器用ながらがんばるマットに
エールを送りたくなります。
カッコイイ〜クルーニーの、カッコ悪〜い姿がいい!

自分がしっかり働いて、妻が家庭を取り仕切り、質素な暮らしをしていれば平穏だと思っていたマット。
家族がどうなっているのか、何も知らなかったのは自分だけ。
妻は不倫にはしり、娘たちは学校で問題児。
今まで関わってこなかったことに、次から次へと向き合わなくてはならないマット。
懸命に、誠実に立ち向かう姿を見て、長女は父を信頼し応援する。
徐々に変わっていく3人+長女のボーイフレンドの距離が縮まり、
妻の・母の死を乗り越えて、絆を深めていく姿が清々しい。
家族に向き合ったからこそ、ご先祖様から受け継いだ土地への愛着が生まれたんでしょうね。

この映画、好きだわぁ〜 
         



「うちの夫は仕事ばかりで…離婚しようかと思う」なんて台詞はアメリカではジョークになりません。
冗談のつもりで言って、すっかり真に受けられ「当然ね。で、いつ?」みたいなことになって
大あわてて否定した友人がいます。
やっぱりアメリカ人の目には、マットの妻が浮気に走るのは無理もないという反応なのかなぁ〜?
このあたりに文化の違いを感じます。







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別離

2012-05-24 | 映画 は行
アカデミー外国語映画賞、 ベルリン国際映画祭で金熊賞・銀熊賞を受賞
その他、世界中の映画祭で賞を総なめしているイラン映画です。
かなり期待をして見に行きましたが、期待に違わぬ見応えのある作品でした。

緊迫した雰囲気の中、思わぬ展開にスクリーンに釘付け。
少しずつ明らかになる事実。
その度に、驚き、ため息がでました。

イランの女優さんの美しさにもため息ですわ。



      * * * * * * * * * * *

               別   離

      * * * * * * * * * * * 


  < ストーリー >
ナデルとシミンは結婚14年。11歳の娘テルメーとナデルの父と共にテヘランで暮らしている。
娘の将来を考えシンミは国外移住の手続きをし許可を得たが、ナデルはアルツハイマー病を患う
父を残して国外に出ることに反対する。そこでシミンは家庭裁判所に離婚を申請するが認められず
一旦家を出て実家に帰る。
そこでナデルは父の介護と家事のためにラジエーという敬虔で貧しい女性を雇う。
ラジエーは無職で短気な夫に無断で、生活のためこの仕事を引き受けていた。
ある日、ナデルとテルメーが帰宅するとラジエーの姿はなく、腕をベッドに縛られ、床に落ち、
意識不明の父をで発見する。激昂したナデルは、帰ってきたラジエーをなじり、アパートの玄関から
押い出すと、ラジエーは階段に倒れ込み、その夜、流産してしまう。
ラジエーと夫はナデルに責任があるとして「殺人罪」で告訴し、裁判が始まる。


以前見たイラン映画と言えば・・・「彼女が消えた浜辺」。これ同じ監督さんなんですね〜。
アスガル・ファルハーディー監督は「彼女が消えた浜辺」でもベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞
だったのですね

イランって、核開発疑惑や石油をめぐる問題などで話題になる、距離的にも心情的にも遠い国という
イメージが強く、そこで暮らしている人たちの日常がどんなものなのか?がなかなか想像できないのです。
前回「彼女が消えた…」でも書きましたが、ファルハーディー監督が描くイラン人の日常を見ていると
子供の教育や親の介護、夫婦間の意見の食い違いや社会格差など日本人の日常と大して変わらない
気がします。
勿論宗教戒律の厳しい国なので事件に対する対応など理解しがたいこともありますが、
本作で発端になる出来事そのものは、イランでなくても、私たちの身近でも起こりうる不慮の事故。
良かれと思ってしたことが裏目に出たり、
ちょっとした嘘や秘密が取り返しのつかないことになったり、
あんなことさえなかったらと人を責めたり、
なんともやりきれません。

一番かわいそうなのは11歳の娘テルメー。
信じていた父の嘘や母の行動、二人の諍い、裁判での証言、そして父と母のどちらを選ぶかの選択。
11歳の子供にはあまりにも重く辛い。

文化や宗教が違うとそんなことがあるのかと驚きつつも、
自分がナデルだったら…、ラジエーだったら…、テルメーだったら…と思わずにはいられません。

人の運命って、ほんの些細なことで翻弄されてゆく可能性を秘めているんですねぇ〜。


寝不足気味だったのですが、最後まで目が離せず2時間が短く感じられました。
最後、テルメーの決断は?  気になる〜!

今年一押しの作品です。是非!




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  ***** 見た 映画 *****

 5月22日 「ファミリー・ツリー」@TOHOシネマズ海老名 

 5月23日 「別離」@川崎チネチッタ
 
       「ザ・マペッツ」@TOHOシネマズ川崎
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ヘルプ   THE HELP

2012-04-10 | 映画 は行
ほとんどの人が黒髪に茶色の目という、単一民族である日本人には、人種で差別された経験がなく、
頭でわかっていて「ひどいなぁ」とは思っても、なかなか実感できないのではないでしょうか。

アメリカにいた時、友人のスリランカ人(メッチャハンサムさんでした)からアパートを見つけるのが
大変だったと聞きました。部屋に空きがあっても「満室だ」と断られたことが何度もあると。
当時、日本人はお金を持っているとか、踏み倒したりしないでちゃんと払ってくれる思われていたのか、
部屋探しに苦労したという話はあまり聞かなかったので「そんなもんかなぁ〜」と思ったのですが、
そのとき彼が言った言葉「Because we are colored」の一言が今も忘れられません。
その時「そうか、私も『colored 有色人種』なんだぁ〜」と初めて自分の人種を意識したことを
覚えています。
80年代は、法律で差別が禁止され、訴えられると負けるので露骨な差別はあまりないけれど、
かえって分かり難くなっているなんて話も聞きました。


1960年代、ケネディーが大統領だった時代…ってそれほど昔ってわけじゃないですが、
アメリカ南部では「ジム・クロウ法」のもと、交通機関やトイレ等の公共施設、
学校や図書館などの公共機関、ホテルやレストラン、バーなどで、白人と、黒人をはじめとする
有色人種を分離していたんですね。

公民権運動が起こる1960年代人種差別の激しいミシシッピー州ジャクソンが舞台です。
タイトルの「ヘルプ」は白人家庭で家事を手伝う黒人メイドさんのことを指してます。



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         ヘ ル プ   THE HELP

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 < ストーリー >
作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人メイドの存在が当たり前の地域社会で育った。
大学から戻った彼女は、友人の家でメイドたちの置かれた立場に疑問を抱く。
そこで、身近なメイドたちにインタビューを試みるが断られる。南部で真実を語ることは、メイドの職を
失うばかりか、地域社会から追い出されることをも意味していた。
ある日、家の外に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する友人の家で働いていたミニーが、
トイレを使用したことで解雇される。それをきっかけに、ミニーの親友のエイビリーンが勇気を出して
スキーターのインタビューに応じた。その後、ある事件をきっかけに、他のメイドたちも語り始め、
完成したスキーターの本が店頭に並び、町に大きな波紋を及ぼすことになる。


トイレを共有したら病気がうつるとかなんとか、訳のわからん理由で黒人メイドに
家のトイレを使わせないけれど、子供の面倒から、料理・掃除など家事全般をやらせる白人女性たち。
彼女たちが作った料理と絶品ねと美味しそうに食べる。
メイドを慕い、育てられたにもかかわらず、成人すると手のひらを返したような態度を取る白人女性たち。
環境とは、実に恐ろしい。

黒人のメイドたちがひどい扱いを受けていたことは勿論ですが、
白人同士でも、嫉妬や妬みなどタカビー女のいやらしさや意地の悪さがこれでもかと描かれています。
女同士って・・・怖いわぁ。

でもそんな彼女たちも、行き遅れないようにと結婚をせっつかれ、
結婚したら旦那さんの顔色をうかがう弱い立場なんです。

公民権運動で人種差別撤廃を、ウーマンリブ運動で女性の地位向上と、
60年代にはじまる二つの運動で、アメリカは社会変革をし、半世紀をかけて
黒人大統領を誕生させたんだなぁと思うと感慨深いものがあります。
この先、いつごろ女性大統領が誕生するのでしょうか?


人種差別という重いテーマでありながら、明るく笑いあふれるドラマになっているところが
イイですね

ただ、現実問題として、あんな本を出版したらスキーターはやっぱり地元地域には
いられないだろうなと思うし、彼女のインタビューに答えたメイドさんたちはKKKに
狙われるんじゃない?などと、フィクションなのに老婆心ながら心配してしまいます。

19996年公開の「評決の時 A Time to Kill」(ジョン・グリシャム原作、マシュー・マコノヒー、
サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン出演)のストーリーを思い出すと、
黒人の肩を持ったら白人といえどKKKに狙われるよ、スキーターの身も危険なんじゃないの?
と邪推してしまいます。

声にならない黒人メイドたちの声を本にしたスキーター、
身の危険を顧みずインタビューに答えた彼女たちのような勇気があったればこそ、
世の中は少しずつ変わっていくのでしょうね。



60年代の華やかな女性のファッション、
カロリーなんて全く気にしていない美味しそうな料理の数々、
懐かしい名曲の数々、
女優陣の名演、
笑って、溜飲を下げ、ちょっとほろっと。 たっぷり楽しませてもらいました。

オクタヴィア・スペンサーさん、アカデミー助演女優賞受賞おめでとう!
  料理が得意なミニー役




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ヒューゴの不思議な発明 HUGO

2012-03-09 | 映画 は行
先日深夜のTV番組で「カイロ博物館」の特集を放送しておりました。
ここは行ったことがある!と見ていたら、画面が2分割で同じ画像が二つになっていました。
どこか変なボタンを押してしまったのかしら?とあれこれコントローラーのボタンを見たのですが
そのような形跡はなくおかしいな〜?といぶかっていたら、
この番組は3D放送だったのでした。
TVの3D放送ってのを始めてみましたが、全編2分割でメガネをかけて見るんでしょうか?

久々に、3Dメガネを持参して「ヒューゴの不思議な発明」を見ました。
今まで見た中で、一番素晴らしい映像でした。
目の前にドーベルマンのマクシミリアンの顔やジョルジュ・メリエス役ベン・キングスレーの顔があったり、
人込みをかき分けるシーン、時計台を見上げたり、上からのぞいたり。
臨場感たっぷりでした。


鑑賞直後の感想はこちらです



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        ヒューゴの不思議な発明

   ************************  

 < ストーリー >
舞台は1930年代のパリ。父(ジュード・ロウ)を火事で失ったヒューゴは、駅の時計台に隠れ住み、
駅の時計のネジを巻いて毎日を過ごしていた。 独りぼっちになった彼の唯一の友だちは、
父が遺した壊れたままの「機械人形」。その秘密を探るうちに、機械人形の修理に必要な「ハート型の鍵」
を持った少女イザベルと、過去の夢を捨ててしまった老人ジョルジュ(ベン・キングズレー)に出逢う。
やがてヒューゴは、機械人形に隠された秘密を知る。父の残した機械人形に導かれ、ジョルジュの秘密を
知り・・・。


スコセッシは今まで暴力系血しぶきが飛ぶような非情な世界を描く映画で知られた監督さんです。
映画「ホリディ」の中で、文字の色を「スコセッシのにして」という台詞がありました。
つまり「血の色の赤」の代名詞になっているほど暴力描写が有名ってことですね。
本作は、そんなスコセッシ監督が12歳の自分の娘の為に作った映画だとか。
自分が読んだ本を、お父さんが映像化、それも3Dで作ってくれるなんて…、なんと幸せなお嬢さんでしょう。
間違いなく、お父さんの株は急上昇ですね。

でも・・・監督は本作でアカデミー監督賞が欲しかったでしょうね。作品賞も・・・。
かなり狙っておられたと思いますが。 映画への愛に溢れた作品なのにねぇ。
逆に「アーティスト」への期待が高まります。


 
  
 ベン・キングスレーがメリエスを演じています。            ジョルジュ・メリエスご本人
インド人(「ガンジー」)でもアラブ系でも、フランス人にもなれる
カメレオン俳優さんです。

ヒューゴが主役だけれど・・・、本当の主役は実在の人物ジョルジュ・メリエス。
この方、何と波乱に富んだ人生でしょう。
この映画で描かれるメリエスの人生はほぼ彼の人生そのままです。
元々はマジシャンで劇場経営者。リュミエール兄弟に影響を受け映画製作に乗り出し、
特殊効果撮影、ストップモーションなどの初期技術を開発。
あっと驚くような作品で人気を博し、1896年から1913年の間に500を超える作品を制作するも
次第に人気に陰りが出て破産。多くの作品は失われてしまったようです。
その後モンパルナス駅の売店でキャンディーやおもちゃを売っていたといのも事実です。
1931年にはレジオン・ドヌール勲章を受章、76歳で亡くなられたようです。

  
      ジュード・ロウはちょこっとだけ出演です。

ヒューゴと「からくり人形」が、忘れ去られていた彼の業績に再び光を当てるというファンタジー仕立ての
ストーリーが、彼が始めた特殊効果を駆使した映像で描かれるって、とっても素敵です。
アカデミー賞でも「特殊効果賞」受賞です。

これまた忘れ去られていた「からくり人形」を動かす鍵が型っていう演出も憎いね!


キック・アス」でヒット・ガールを演じた
クロエ・モレッツちゃんがメリエスの養女をイザベルを演じ、最後にナレーションをしていますが、
メリエスの本当の孫娘マドレーヌ・メリエスさんが
「魔術師メリエス―映画の世紀を開いたわが祖父の生涯」という本を書いているんだそうです。
読んでみたいけれど・・・Amazonで一品もの¥32800ーって
         


リュミエール兄弟がいて、
エジソンがいて、
メリエスがいて今の映画があるんですね。

本作にはキートンやチャップリン、ハロルド・ロイドなどの白黒サイレントコメディーの映像もあって、
とてもうれしい。
一粒で2度、3度。いえ、4度くらい楽しめる素敵な映画でした。

「たった一つでもネジがなければ機械は動かない。人にもみな、果たすべき役割がある」
みたいなメッセージにも心動かされました。





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「ヒューゴの不思議な発明」鑑賞〜

2012-03-07 | 映画 は行
本日「ヒューゴの不思議な発明」3D字幕版で鑑賞しました@TOHOシネマズ海老名

監督がマーティン・スコセッシなのは勿論知っていましたが、
プロデューサーがジョニー・デップであることをエンドロールで知りました。

マーティン・スコセッシ監督はワンシーンだけカメオ出演していらっしゃいましたよね?

先日発表されたアカデミー賞で撮影賞・美術賞・視覚効果賞など5部門で受賞しただけあって、
今まで見た3D映画の中で一番素晴らしい3D映像だった思います。


そして、なんと!・・・本作の登場人物たる「ジョルジュ・メリエス」の映画のDVDを
私はたまたま持っておりました。

有名な「月世界旅行」、指揮者の顔が音符になる「音楽狂」をはじめとする13作品が入っています。
映画の中で流されるこれらの画像を見て「見たことある〜」とうれしくなりました。
   

「死ぬまでに見たい映画1001本」という分厚い本の付録DVDだったのです。
お高い本だったのですが、数年前に思い切って買ったかいがありました。

「ヒューゴの不思議な発明 The Invention of Hugo Cabret」の原作者「ブライアン・セルズニック」の
おじいさんは、かの有名プロデューサー「デヴィット・O・セルズニック」のいとこなんですね。
デヴィット・O・セルズニックは「キング・コング」「風と共に去りぬ」「レベッカ」「真昼の決闘」
「第三の男」「武器よさらば」など多くの名作をプロデュースした方です。


「ヒューゴの不思議な発明」は、なんとも映画への愛にあふれた作品でした。

感想については近々アップします




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 ***** 見た 映画 *****

 3月 7日「ヒューゴの不思議な発明」@TOHOシネマズ海老名
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ピラミッド 5000年の嘘  The Revelation of the Pyramids (ピラミッドの新事実)

2012-03-03 | 映画 は行
数年前、エジプトに行きギザのピラミッドの中に入りました。

狭い急な通路を中腰で昇り降り、梯子の昇り降りを繰り返し玄室へ。
翌日足は筋肉痛〜。
3月末だというのに半袖Tシャツで汗が流れるほどの暑さ。
最後までついていけるか?と心配したのですが、きつかったのは最初の2日ほど。
体力のあるうちにハードスケジュールをこなしたようで、後は非常に楽しく異文化を満喫しました。
その時感じたのは「エジプト旅行は体力のあるうちに」ということでした。

「アラブの春」で旅行者のパンフレットからも姿を消したエジプトツアー。
あの時お世話になったガイドさん、夜行列車の車掌さん、観光客付きの警察官やお店のおじさん、
皆さん、今どうしておられるのでしょう?
観光立国エジプトの経済的打撃はどれほどなのか?・・・心配です。

「世界の七不思議」で唯一現存するギザのピラミッド。
どのようにして作ったのか?は、いまも確たるものはなく、諸説入り乱れるなか
このような映画ができたということですね。

以前TVのドキュメンタリーで見たフランス人建築家によるピラミッド建設方法は説得力がありましたよ。



    *************************

          ピラミッド 5000年の嘘
               The Revelation of the Pyramids


    *************************


原題は「The Revelation of the Pyramids」。
「ピラミッドの驚くべき新事実」というタイトルで、「5000年の」という日本語タイトルは
ちょっと強烈です。
      
この映画の主張は、
かみそり1枚入らないほどぴっちりと積み上げられた巨大な石は
計測すると「黄律分割」と「円周率」で驚くほど数学的に作られており、
現在の技術をもってしても果たしてつくれるかどうか?
重機もなく粗末な道具だけで20年でつくり上げるなんてとても人間技じゃぁない
ということのようです。

また、ピラミッドと他の地域の遺跡と線で結ぶと、赤道を傾けた線の上に見事に並ぶ。
これらの遺跡も、ピラミッド同様、高度な数学や暦、土木建築技術がなければ
作ることは不可能ではないか?

つまり、宇宙人だか何だか、人間以外の人たちが作ったのだという主張でした。
そして、これらの謎をエジプト学者たち?にぶつけ、否定的な意見が出ると、
これらの事実を無視するのだと一刀両断。

最後は、畳み掛けるようなナレーションで、
地磁気が反転したらとんでもないことになりますよーという脅しのような解説で、
「信じる信じないは あなた次第」というよりも
「これだけ見せたら信じるやろ? どや?!」といわれているような映画でした。

う〜ん、話としては面白いけれど、これ「真実を紐解くドキュメンタリー」なんて言っっちゃって
いいんでしょうか?
チラシの「2012年 人類は過ちに気づく」って・・・マヤの人類滅亡説?

エジプト学者さんに聞くなら、吉村作治教授やエジプト考古学省のザヒ博士のご意見を
是非聞いてもらいたかったです。
別にエジプト学者さんたちは真実を隠蔽し嘘で固めているとは思わんけどなぁ〜。

これを映画で劇場公開っていうのも・・・TVの2時間スペシャルでいいんじゃない?




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 ***** 見た 映画 *****

 3月 2日「赤ずきん」DVD


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ブラッド・ダイアモンド  Blood Diamond 2007

2012-02-15 | 映画 は行
昨日、「J・エドガー」を書いていて、「ブラッド・ダイアモンド」をリンクしようとしたら記事が無くて焦りました。
以前、別ブログにアップしていたので、こちらに再度アップします。
この映画で「やっぱりデカプリオ上手いなぁ〜」と見直した作品です。
どうも綺麗な格好をして登場すると童顔になる気がします。
この映画のように、無精ヒゲをはやしてラフな格好で髪の毛なんか気にせず戦う系の方が
年相応でいいと思います。

5年前に書いたので、読み返してみたらメチャクチャ硬い文章で、自分でもビックリです。
今は柔らか過ぎるかも?



      ***********************

             ブ ラ ッ ド ・ ダ イ ア モ ン ド  

      *********************** 
 
 < ストーリー >
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は反政府軍の襲撃で拉致され家族と引き離されてしまう。
ダイヤモンドの採掘場に連れて行かれたソロモンは、驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。
家族のため、危険を承知でダイヤを秘密の場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸を生業としているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所で大粒のダイヤの話を
聞き、ソロモンに接近し取引を持ちかける。ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は
反政府軍の資金源であるダイヤの真相を追うため、アーチャーに接近する。
難民キャンプで家族と再会したソロモンは連れ去られた息子を救うため、アーチャーの申し出を受け入れる。
それぞれ異なる目的を持った三人がピンク・ダイヤを求めて過酷な道を歩き出す。
 
           

一般的にアジア人は若く見られるが、西洋人にも時々童顔の人がいる。
レオナルド・デカプリオがそうではないだろうか?
「タイタニック」のイメージが強く、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「アビエイター」で
大人の男を迫力で演じているのは充分伝わってくるのだが、童顔が災いし、キャメロン・ディアスや
ケイト・ブランシェットなど競演女優の恋人というより弟にしか見えなかった。

ところが今回の「ブラッド・ダイアモンド」は33歳という年齢もあるのだろうが、「レオ様」なんて
アイドル呼びができないような、男臭く逞しい大人の男なのだ。
同じく2006年製作で、ついにマーティン・スコセッシにアカデミー監督賞をもたらした
「デパーティッド」(リメイクの受賞でよいのかスコセッシ?)でなく、「ブラッド・ダイアモンド」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも納得できる。
同じく助演男優賞にノミネートされたジャイモン・フンスーも、家族を思う純朴な父親を熱演。
ジェニファー・コネリーは都会的なイメージだったが、危険な紛争地帯を渡り歩く
日焼けしたやり手ジャーナリストの役を、スッピン(?)で自然に演じ、とても美しい。
カメラを向けた時の左目が真っ直ぐで知的♡。
              

アフリカ西海岸シオラレオネの内戦を舞台に、
三人が「アフリカからの脱出」「家族を奪還」「記事を裏付ける証拠」という三様の思いを秘め、
一つの大きなピンクダイアモンドに引き寄せられる。
監督は「ラストサムライ」のエドワード・ズイック。
天然資源を資金源にする反政府軍、
資源めぐって直接・間接的に関わってくる先進国、
誘拐され殺人マシンにされる少年兵、
手足をなたで切り落とされる人々、あふれる難民などアフリカが今も抱える問題を取り上げ、
社会性と娯楽性をうまく織り交ぜ、押し付けがましくなく、最後までぐいぐい見せる。
               
              大人の男だぜ!

デカプリオ演じるダニーはローデシア、現在のジンバブエ出身という設定だ。
ローデシアといえば19世紀ダイアモンドと金で巨万の富を築き、南アフリカの政治と経済の実権を握り
「アフリカのナポレオン」と呼ばれたイギリス人セシル・ローズの名前にちなんで作られた国だ。
傭兵から密輸業者となった一匹狼ダニーの悲しい生い立ちも、
ダイアモンドに絡む帝国主義の悲劇が生んだジンバブエ独立(1980年)にあるようだ。

美しい大自然と殺戮現場、難民キャンプとのコントラスト、採掘場で泥にまみれていたソロモンが
イギリスの高級宝石店のウインドウに飾られた大きなダイアのネックレスを見入るシーンが切ない。
「アフリカの赤土はここで流された血の色だ」という言葉が美しい景色をバックに痛い。
This is Africa. これがアフリカだ。

昨年12月(2006年)アメリカ公開時には、
「現在でも武器調達のための紛争ダイアモンドが世界で大量に流通しているという誤解を国民に与える」
として国務省次官補代理が抗議、
一方、アムネスティーなど人権擁護団体は、「激減したとはいえ今だ流通している」として映画を支持、
クリスマス商戦を前に売り上げに影響が出るのではと危機感を持ったダイアモンド業界で物議を醸したようだ。
アカデミー賞を取れなかったのはこれが原因???二人とも良かったけどなぁ〜。



*** 追加 ***

・2006年のアカデミー主演男優賞は
    「ラスト・キング・オブ・スコットランド」でフォレスト・ウィテカーが受賞しました。

・デカプリオは2004年「アビエイター」でゴールデングローブ主演男優賞受賞です。

・「ダイアモンド」と言えば「デビアス社」です。セシル・ローズがデビアス社の創業者です。
  本映画に出てくる「ヴァン・デ・カープ社」のモデルです。
 「婚約指輪は給料の3か月分です」はデビアス社の打ち出した広告です。
  ちょっと前は「スイートテン・ダイアモンド」のCMをよく見ました。

・この映画で「コンフリクト(紛争)・ダイアモンド」「ブラッド・ダイアモンド」「ダーティー・ダイアモンド」
 という言葉が広く知られるようになり、コンフリクト・フリー(紛争に関係ない)を証明するための
 「キンバリープロセス」なんて証明書まであるそうです。
 でも…そこまで問われるのはカラット数の大きいもので、小さいものはわからないでしょうね?
 どちらにしろ、私には縁がなさそうです。はい。

・アフリカは原石採掘のみで、欧米に流れていた高額で取引されるダイアモンド。
 何年か前、NHKのドキュメンタリーでアフリカで採掘からカッティングまでするような流れができつつあると
 いうのを見ました。資源があっても潤わなかったアフリカが変化してきているということでしたが、
 その後はどうなんでしょう?



☆ 硬目の文章と柔らかめの文章、どちらがよろしいでしょうか?
  あなたの声をお聞かせください  



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ペントハウス  Tower Heist

2012-02-06 | 映画 は行
今年初の映画館鑑賞は「ペントハウス」です。
デカプリオの「エドガー」にしようか?どうしようかと思案したのですが、
時間の関係で本作@横浜ブルク13になりました。
「笑う門には福来る」大いに笑わせてもらいました。

予告編で見た近未来映画「TIME」。
ジャスティン・ティンバーレイク主演で「時間=お金」の時間格差社会に立ち向かう主人公に、
自分の本当の年齢を告げるひとりの男。
えっ、この人はひょっとして・・・キターーーー!
そう、昨年はまったTVドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマーじゃあ〜りませんか!?
この映画は絶対見ます。

「ホワイトカラー」は知的犯罪者逮捕のためFBIに協力する元詐欺師ニールの物語。
本作「ペントハウス」も実は詐欺師の富豪に一泡吹かそうと策を巡らせるストーリー。
これはただの偶然でしょうか?



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        ペ ン ト ハ ウ ス  Tower Heist 

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 <ストーリー>
ニューヨーク、マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」最上階、ペントハウスに暮らす
大富豪のアーサー・ショウ(アラン・アルダ)は2000万ドルの詐欺容疑でFBIに逮捕される。
タワーの職員人たちの年金も3倍にしてやるという甘い言葉に騙し取られていたことが発覚。
タワーの管理人ジョシュ(ベン・スティラー)はチームを組み、ペントハウス(最上階)に忍び込んで
ショウの隠し財産を奪い取るという計画を実行するが……。


「タワーに住む者」 VS 「タワーで働く者」、
もしくは、昨年アメリカで流行語になった「THE 1%」 VS「THE 99%」
「金儲けのためなら法を犯すことも辞さず罪悪感のかけらもない男」 VS 
                             「真面目にコツコツ働いてきた労働者」
トロピック・サンダー」の時にも感じたけれど、
ベン・スティラーのコメディー映画は、ただのお笑いじゃなくて、笑いの中に社会の不条理を鋭く批判する
メッセージが入っていて
後半、ショウとジョシュが車の中で対峙するシーンは痛快です。


年金をだまし取られたと訴えても相手にされず、ジョシュの計画に立ち上がる面々は、
  口ばっかりの助っ人泥棒に、エディー・マーフィー(この人、年金は関係ないんだけれど・・・)
  株で大損し銀行からタワーからの退去を迫られている投資家に、マシュー・ブロデリック
      (彼もだまし取られた年金話には全く関係ないのに・・・参加してます)
  ジョシュの義理の弟でコンシェルジュのチャーリーに、ケイシー・アフレック
  エレベーターボーイのエンリケ・・・・マイケル・ベーニャ
  メイドのオデッサには、「プレシャス」のガボレイ・シディベ の5人。

かなりドタバタで、えぇ〜そんなことしちゃうの〜!?というシーンでは、
ドバイの超高層ビルでスタントなしのアクションを見せつけたミッション・インポッシブル
負けずとも劣らずのハラハラドキドキ+笑わせてくれます。


犯罪素人ばかりじゃ心もとないと犯罪指導にスカウトされたコソ泥役のエディー・マーフィーは
早口でしゃべりまくって煙に巻く「ビバリーヒルズ・コップ」のアクセル・フォーリーを思い出しました。
前半飛ばしてたけれど、後半は影が薄くなって・・・。
あくまでベン・スティラー主演の映画にゲスト出演って感じなんでしょうか?
最後までマシンガントークで飛ばしてほしかったなぁ〜。


エンドロールの後にもうワンシーンあるかな?と期待したのですが・・・何にもなし。
2年後のシーンが欲しかったな。
でも、たいへん楽しゅうございました 


原題の「Heist」は、「非常に価値のあるものを盗むこと」です。
非常に価値のあるものって一体?・・・映画を見て確認してくださいませ。
 
ベンジャミン・フランクリンもプールの底で笑っているでしょうね〜。



* そうそう、映画ネタの中に『ブラジルから来た少年』の名前がでました 
コメディ映画のなかで、この映画の名前が出るとは驚きました。
随分むかし、たまたまテレビで見たのですが、あまりのインパクトに今も鮮明に覚えています。
南米に逃げた元ナチの科学者が遺伝子操作でヒットラーのクローンを何人も作って
世界各国の子供を欲しがる夫婦に養子縁組させ、世界征服を目論むというなんとも恐ろしいストーリーでした。
ローレンス・オリビエとグレゴリー・ペックがナチハンターと狂気の科学者を演じています。

         
       どこがトリックよ? またまたこんなフレーズで観客を惑わせてはいけません。

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   ***** 見た 映画 *****

 2月 4日 「ペントハウス  Toer Heist」@横浜ブルク13
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舞台恐怖症  STAGE FRIGHT

2012-01-11 | 映画 は行
1950年公開の白黒映画です。
ヒッチコックの映画にデートリッヒが出演している2本のうちの一つです。
当時彼女は49歳。
年齢を感じさせないミステリアスな妖しい美しさで若い男を翻弄し罪を着せる悪女です。


 
    ************************

            舞  台  恐  怖  症
                       STAGE FRIGHT  

   ************************ 

 < ストーリー >
舞台女優のシャーロット(マレーネ・ディートリッヒ)が夫を殺したと血まみれのスカート姿で愛人ジョナサンの元に駆け込んで来た。
やむなく彼女の着替えを取りに現場戻ったジョナサンはメイドに目撃され、殺人容疑者として警察に追われることになる。
ジョナサンは女優の卵イブ(ジェーン・ワイマン)に助けを求め、彼女の父の別荘で匿ってもらう。
イブはジョナサンの容疑を晴らそうと、シャーロットの屋敷近くで聞き込み中、刑事スミスと知り合う。
シャーロットのメイドとして潜り込んだイブは、無実を証明することができるのか?


           
        クリクリの目がかわいいワイマンは、なんと!!レーガン元大統領の最初の妻。
   本作の2年前に、アカデミー主演女優賞を受賞した実力派ですが、本作ではデートリッヒに押され気味。
  
                   
                     貫禄の妖しい美しさ、デートリッヒ。

そして、刑事スミスを演じているマイケル・ワイルディングはエリザベス・テーラーの2番目の夫です。


ヒッチコックといえば「サイコ」や「鳥」「裏窓」に「レベッカ」などがまず思い出されます。
こういった作品ほどの緊迫感はないものの、最後に意外な展開があるところはやっぱりヒッチコックです。

謎解きの中心人物イブと別居中の両親、特に父親との関係がいいです。
殺人事件に関わろうとする娘を支え、二人の男の間で揺れる女心をもそっと優しく見守る父。
時としてコミカルな場面もあり、飄々としているけれど存在感があります。
また、何も知らないノー天気な母親の行動も緊張をほぐして笑いを誘います。

この父親のちょっとした行動で冷静を装っていたシャーロット(デートリッヒ)が取り乱します。
犯行が暴かれるのでは?と揺れる心情、イブに詰め寄られた時の開き直り、貫録です。

逃亡中の容疑者ジョナサンの行動が今一つ解せないな〜と思ったら、最後にえーっ!?そんな展開?っと
ちょっぴり納得いかない感が無きにしも非ずでしたが、久々のヒッチコックを楽しみました。
最後の緊迫のシーンで、イブとジョナサンのアップの目の演技
あそこでもっとギリギリまでイブを追い詰めて緊迫感を貫いてほしかったな〜。


勿論、ヒッチコックご本人の登場シーンもありましたよ。       




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ブリューゲルの動く絵  THE MILL AND THR CROSS

2011-12-30 | 映画 は行
いよいよ、激動の2011年もあとわずか。
今週は、「片付けミッション」奮闘中〜で、映画を見ている余裕が・・・ありません
これまでなるべく見ないようにしていた場所の思い切った整理に取り組んでます
これを終わらせないと・・・穏やかなお正月を迎えることができません。
ふぅ〜。 果たして今年中に終わるのか? 一抹の不安・・・



何とも不思議な世界観の映画でした。
絵画のような静止画が、動きだしたり、映像が止まり2次元の絵画の中に入ったような。
3Dじゃないのに、映像の中にいるような感じ。

ブリューゲルの絵画って、「農民の結婚式」とか農民の日常を描いたものが多いってくらいしか
知らなかったのですが、本作を見てフリューゲルの絵画の奥深さ、中世絵画に対する見方が変わりました。
世界史の教科書の表紙が何故かブリューゲルでした・・・なんで?
    
この絵のタイトルが「ネーデルランドの諺」。この絵の中に80を超える諺や格言が入っているそうです。
よ〜く見ると、これまたなんとも不思議な絵です。 →ネーデルランドの諺解説



  *****************************

         ブ リ  ュ ー ゲ ル の 動 く 絵
          THE MILL AND THE CROSS

  *****************************

                              
 1564年 ウィーン美術史美術館 ピーテル・ブリューゲル作「十字架を担うキリスト The Way to Calvary」
 この絵は、ゴルゴダの丘へ十字架を背負い歩くキリストの受難を描いた名作なんだそうです。


 < ストーリー >
16世紀のフランドル。夜が明け、農村の一日が始まる。
岩山の風車守りの家族は風車を回わし小麦を挽き、若夫婦は仔牛を売りに出かける。
そこにスペイン兵の一団が現れ、仔牛売りの夫を捕え処刑する。異端の迫害だ。
絵画収集家ヨンゲリンク(マイケル・ヨーク)はブリューゲル(ルトガー・ハウワー)にこの有様を表現できるかと
問いかける。ブリューゲルが風車の回転を止めると動きが止まり、フランドルの風景の中に
聖書の「十字架を担うキリスト」が融合する。


中世のフランドルの日常から始まって、突如一人の男が数名の兵士に捕えられ処刑される。
一体何が起こったのか? 
赤い服の兵士たちはスペイン人。フランドルにスペイン人?

この流れは、オランダの歴史を知ってないと訳が分かりません。 
当時、フランドルはネーデルラントの一州としてスペインのハプスブルク家に支配されていたんだそうです。
高校時代、世界史を取っていたのですが・・・全く記憶にございません。習ったっけ? →オランダの歴史
Wikiを読んでもようわからんのですが、ざっくり言うと、ネーデルランド領主の娘がハプスブルク家に嫁いだ結果、パプスブルク領になって2世代のちにハプスブルク家がスペインとオーストリアに分かれた時に、
ネーデルランドがスペイン領になっちゃった。プロテスタントのルター派が多いのにカトリックの領地に
なったもんだから、異端審問、斬首、生き埋め、焚書だ、財産没収だと、長年に亘ってプロテスタントが
ひどい迫害を受けていたってことなんです。

このくだりを知らないと、何が繰り広げられているのかよくわかりません。 
この絵の中には、迫害を受けて処刑場に十字架を担いで行くキリストの物語と
スペイン人の圧政に迫害を受けているフランドルの人々の悲惨な日常が重ねられ
時代を超えて繰り返される愚かな行為を一枚の絵の中に共存させているのです。

ブリューゲルによる絵画の解説が非常に面白いです。
この絵の中心は、一見目立たない十字架を担ぐキリスト。
そこから放射状に様々なシーンが描かれ、岩山の上の粉ひき風車の横には人々を
見下ろす人影。
右端の気の後ろにはブリューゲルとヨンゲリンクの姿が描かれている。

絵画を見ただけではわからない絵に中の人々の日常の営みが描かれ、
ブリューゲルの絵画に込めた意図が紐解かれます。

以前テレビの番組で美術の専門家の先生が、
当時の絵画は単なる写実ではなく、いろんな意味が込められていると語っておられたのを
思い出しました。
テレビも新聞もない時代、絵画はニュースを伝える手段であり、為政者・権力者へのレジスタンスだと。

現代の戦場カメラマンの一瞬をとらえた写真と似ているのかもしれませんね。


これからは、この絵画にはどんなストーリーが込められているのかしら?と考えながら
鑑賞しようと思います。思わぬ発見があるかもしれません。


それでは、終わるかどうかわからない「片付け」ミッションに戻りま〜す 





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