映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

デトロイト・メタル・シティー

2008-08-30 | 映画 た行
私は何故この映画を見に行ったのか?
邦画はあまり見ないし、ましてや白塗り悪魔系のヘビーメタル。
今までなら、絶対見ないジャンルです。
たまたま本作のプロモーション活動をしている松ケンをテレビで見ました。
「松ケン」ってキンキラでサンバを歌って踊っていた暴れん坊将軍ではなく、松山ケンイチくんです。
今まで彼の映画見たことないのですが、
コンサートシーンでクラウザー二世として観客の前に出たときが一番大変だったと話す姿が
と~てもチャーミングでした。
     
予告編やTVのCMで何度も見た「デスノートのL」とも違う、
その時々でカメレオンのように変身する松ケンを見てみようと行ってきました109シネマズMM横浜。

見終わってロビーに出たら、
「次回のデトロイト・メタル・シティー、御席残りわずかです。お急ぎください~」のアナウンス。
実は上映開始時間を過ぎチケット入手、
暗闇の中、席に座った途端予告が終わって本編スタートという滑り込みセーフで入ったのでした
よかった、よかった!

今週の映画ランキングで何と!
「ダークナイト」や「ハムナプトラ3」を押さえ、「崖の上のポニョ」に次いで第2位!につけております。


                 
 
     デトロイト メタル シティー


               

私、基本的に泣かせる映画は映画館では見ないことにしております。
「ほたるの墓」なんて「せっちゃん」の顔や空っぽの「サクマのドロップス」見ただけで号泣です。
「動物もの」もいけません。「犬と私の10の約束」は予告編だけで
本編を見たらどんなことになるやら・・・

しか~し、まさかこの爆笑映画で泣くことになろうとは・・・不覚。

 <ストーリー  チラシより> 
心優しい根岸崇一はオシャレな渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て大分から上京。
甘いポップソング「ラズベリーキッス」でデビューを目指すが、自分の意思に反して
奇抜なメイクと演奏で人気を博す悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティー」(DMC)の
ギターボーカル「ヨハネ・クラウザーⅡ世」として活躍するはめに・・・。

そんな根岸君の苦悩とは裏腹にクラウザーⅡ世はどんどんカリスマになっていく。
理想と現実にもがき苦しむ悲劇(喜劇?)のヒーローの活躍が、いま始まる!


原作は300万部突破のコミックだそうです。
アニメ化もされているそうですが、読んだことも見たこともありません。
ぶっつけ映画です。
コミックファンの方々は、
「クラウザーさんはこんなもんじゃない。がっかりだ。」と言っておられるようですが、
デスメタルもヘビーメタルも知らない私は、爆笑!に次ぐ爆笑!
そして、田舎のお母さんの息子を信じ応援する姿に涙したのでありました

お母さんを演じるのは、30年位前「ピカピカに光っていた」宮崎美子さん。
クラウザーさん=崇クンと知りながら何にも言わず、ご飯を食べさせ、自信を無くして落ち込む息子に、
「クラウザーさんの音楽も、人に夢を与える立派な仕事」だと勇気付け、笑顔で送り出す

       
    憧れの相川さんと          佐治クンとデュエット/ お母さん

崇一クンも、めっちゃ心優しいいい子なんだもん。
「NO MUSIC, NO DREAM 音楽がなければ、夢もない」をモットーに
東京で暮らして5年以上経つというのに、全然都会に毒されずピュアな心を持ち続けている。
クラウザーさんの格好で、大学の後輩佐治クンとトイレでデュエットして応援するとこなんか
最高に可笑しい!
ニートになっちゃった弟を諭すクラウザーさん。弟クン、いいお兄ちゃんがいて良かったね。

マッシュルームカット(公然猥褻ヘアと言ってました)でめっちゃ甘甘ソングを歌う
ナヨナヨ・クネクネ根岸君と聖飢魔Ⅱのデーモン小暮みたいなキャラの
クラウザーさんを演じ分けた松ケン


松雪泰子演ずるは、根岸君の才能を見抜いたデスレコードの社長。
ドーベルマンのグリとグラを従えて女王様キャラピッタリです。

クラウザーさんのファンを演じる大倉孝二さんと岡田義徳さんの切れっぷりは凄い!
クラウザーさんの行動をことごとく好意的に解釈する姿に、
新興宗教のグルに従う信者のようなものを感じましたが、
このお二人潔い切れっぷりの右に出る方はいらっしゃらないのではないでしょうか?

残念ながらヘビメタ音楽全然わからないので、
対決シーンで御出演のブラックメタル界の帝王ジャックを演じているのは
KISSのジーン・シモンズ・・・KISSは派手なメイクということしかわかりません。
しか~し、気付いたことが一つ。
帝王ジャックが引退するという記者会見のシーンは、109シネマズMM横浜の隣にある
結婚式場なんだか貸しホールなんだかよくわからない「ベイサイド迎賓館」で
撮影したのではないでしょうか?
だよね?

ヘビメタ音楽の好きな方はもっと楽しめたんでしょうねぇ?

底抜けに笑えて、ちょっとホロリとする、めっちゃ楽しい映画でした。




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 ***** 今週 見た 映画 *****

 8月24日 「デトロイト・メタル・シティー」@109シネマズMM横浜
              松山ケンイチくん主演

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

2008-08-27 | 映画 は行
このシリーズ、
元々は1921年に世界的にセンセーショナルを巻き起こしたツタンカーメン王墓の発掘を題材とした
1932年のユニバーサル映画「ミイラ再生 THE MUMMY」のリメイクだったのですね!
知らなかった~。
「ハムナプトラ」というのは死者の都とされているけれど、実在する場所ではなくこの映画のための、
完全な架空の地名ですって!
3作目にして始めて知ったこの事実!
日本語タイトルは「ハムナプトラ」だけれど、原題は1932年版から「THE MUMMY」ミイラです。
カタカナ読みの「マミー」だったら「お母さん」か、
昔なつかしい「森永の発酵飲料」かと誤解されるやも?
そういう意味では「ハムナプトラ」という日本語タイトルの定着度を考えればは大成功といえるでしょね。
中国を舞台に「ハムナプトラ」のままというのは・・・でも死者の都だし。

北京オリンピックイヤーという訳か、本作も中国の巨大マーケットを意識したのでしょうか?

大好きなこのシリーズ、期待は膨らむよ~


                    

呪われた皇帝の秘宝  TOMB OF THE DRAGON EMPEROR


                   



 期待していたのに・・・な、なのに、今回何だかメッチャ軽~いテイスト。
第一作でフランスの外人部隊にいた元傭兵ってことになってるけれど、彼は一体何人なのか?
一作目でアメリカ人と対立していたってことはやっぱり「英国人」なの???
オフィシャルページでチェックしたところアメリカ人と判明。やっぱり・・・ね。
でも妻エヴリンは「英国人」でアカデミー女優のレイチェル・ワイズと、エヴリンの兄ジョナサンが
英国の雰囲気を醸し出していたのに・・・

今回レイチェル・ワイスの後を受けエヴリン役を引き継いだマリア・ベロ。
あまりにもタイプが違いやしませんか?
知的な美人だし、アクション系なんだけれど、あまりにもアメリカ的。
以前のエジプトでの冒険を懐かしがられても「違う…」し、
大体前2作で二人はそんなにラブラブだったっけ?

ブレイザーの寒い・軽いギャグと、ライフル協会の会員かと疑いたくなるような銃マニアぶり
英国紳士は魚が釣れないからといって竿を投げ、銃で撃ったりしませんもんね。
ちょっと「インディアナ・ジョーンズ」の刀で戦うエジプト人を銃で一撃エピソードを思い出しました。
(あのシーン、映画館では笑いが起こっていましたが、笑えない・・・)

レイチェル・ワイスはスケジュールの関係で出演を断ったらしいけれど、
それだけ?と勘ぐりたくなるような出来ばえ・・・

       
                         パ、パンチの効いたユーモアだぁ~?
                         このフレーズこそがユーモアね。

兵馬俑って映像的に効果バツグンの素材やもんね。やっぱり、蘇らせて動かしたいよね~。


 < ストーリー >
英国で落ち着き優雅に退屈な日々を送るリックとエヴリン。
「シャングリラの目」と呼ばれる巨大なブルーダイアを中国に返還する役目を引き受け
上海に来る。そこではエヴリンの兄ジョナサンが「イムホテップ」というバーを開業中。
そこには一人息子のアレックスも遺跡出発掘した2000年前の皇帝のミイラ(石像)を運んできていた。
「シャングリラの目」の中の水をかけると蘇るといわれている皇帝を蘇らせようとする一味と戦うことになるオコンネル一家。
果たして皇帝は蘇り、世界征服の野望を果たすのか?


オープニングは遥か昔、秦の始皇帝?かと思えるジェット・リーが登場!
不老不死の薬を求めた挙句に横恋慕、恋敵を四股裂きの刑!にかけ彼女に怨まれ呪いをかけられる。
半分くらい石像やドラゴンやし、ジェット・リー良いとこ無しやね・・・。
あれは東洋の龍じゃなくて、ファンタジー小説に出てくるドラゴンです。

少林寺の達人とボンドガールにもなったミッシェル・ヨーというアジアのアクションスターを迎えたわりに、
荒っぽいアクションが多いなぁ。

       

戦後すぐの上海ってあんな感じ???知らないから何とも言えないけれど・・・
西洋人が「イムホテップ」なんて名前の酒場を開いてエジプトショーをやり、着飾った西洋人が溢れてる。
戦前・戦中の居留地つうなら分かるけれど、戦後って中国全土で「国民党」と「共産党」が戦っていませんでしたか?

突然現れ味方になる「イエティ」って「雪男!?」マジですか~?

ダイアモンドが示す「シャングリラ」の入り口、えっ、「シャングリ・ラ」?・・・畳み掛けるな~。
シャングリ・ラって1933年J・ヒルトンの小説「失われた地平線 LOST HORIZON」に出てくる
ユートピア・桃源郷の名前でヒマラヤ山脈のどこかにあるとされておりました。
小説は当時の西洋列強に対する批判をラマ僧の言葉を借りて東洋的な節度を知ることが
争いを起こさず幸せになる道という社会派なのに・・・
不老はシャングリラの中だけで、外の世界に出た途端、一気に年を取るはずだったはず・・・
1973年版の映画では、とっても可愛いオリビア・ハッセーがシャングリ・ラを出た途端
皴だらけのお婆さんになったシーンが強烈に記憶に残ってます。
呪術師とはいえ、ミシェル・ヨーも娘も2000歳越えなのに平気でシャングリ・ラと
行き来してるし、娘って生まれてあの年までは成長し、その後年はとらへんの?いいなぁ~。

中国にまつわるお話や伝説総動員、
なんでもありのてんこ盛り、
楽しけりゃいいじゃん、
堅いこと言うなよ~ってことですね。すみません

もう一つすみませんが、
息子アレックス役はオーストラリア人のルーク・フォード、ってあまりにも印象に残らない。
若いんだか何なんだか・・・
英国人なんだから「リトル・ダンサー」「ジャンパー」のジェイミー・ベル君使ってよ!
       
リン役のイザベラ・リョンは美しい・・・けれど、最初の登場シーンは明らかに忍者の装い!
何者ですか?ちょっと混乱したやんか~。


でも、上海市内での半分蘇った皇帝とトラックのアクション、
兵馬俑軍団に、万里の長城から蘇ったミイラ軍の戦いなど、迫力シーン満載です。
タイトル「ミイラ」ですから、やっぱりミイラが大量に出ないとね。
今までのエジプトシリーズとは別物として、
夏休み、家族で楽しむ冒険活劇エンターテインメントと思えば十分オッケーなんでしょうね。

うるさいことばっかり言って、ごめんあそばせ


最後に兄ジョナサンが意味深な一言。
続編ありで、舞台はあちらですか?オコンネル一家の冒険は続く~

エンドロールの漢字を一生懸命読もうとしたけれど、読めたのは「力・永遠・不朽」のみ、
なんて書いてあったんですか???

ブレンダン・フレイザーの次回作はジュール・ベルヌの「地底探検」、
中学生の頃大好きだったベルヌの映画化、今度こそ期待してま~す。




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ダーク ナイト  DARK KNIGHT

2008-08-23 | 映画 た行
映画が終わってエンドロールが流れる中、後ろの若い女性が、
「『ダークナイト』って『暗い夜』じゃなくって『暗黒の騎士』だったのね~」
という会話が聞こえてきました。
カタカナだと「ナイト」の意味は伝わんないよね~。

今回のタイトルは「バットマン****」じゃあなくって「ダークナイト」のみ。
最初「バットマン」シリーズだと気付かなかったし、いわゆるスピンオフってやつかと思っちゃった
しっかりバットマン出てるやん。
主役はバットマンだけど・・・ジョーカーに押され気味。
クリスチャン・ベール、暴力事件起こしてる場合やないよ。頑張れ!



!!!!!!!!!!!!  !!!!!!!

      ダークナイト  THE  DARK   KNIGHT

!!!!!!!!!   !!!!!!


         

マイケル・キートンやジョージ・クルーニー、ヴァル・キルマーがバットマンをやってた時は
アメリカンコミック色が強く、ジャック・ニコルソンのジョーカーも、
ジム・キャリーの緑のスーツに紫の?を付けたリドラーも何となくコミカルだった。
クリス・オドネルが演じたロビンに至ってはタイツ姿でちょっと恥ずかしいほどだったし、
バットガールなんてのも出てました。
かろうじてダニー・デビートが演じたペンギン男が、
出生時にその醜い姿ゆえに親に捨てられた、という悲しみを背負っていたっけ。


クリスチャン・ベールに代わってから、いや監督がクリストファー・ノーランになったから、
何だかミョーに深刻です。
コミックエンターテインメントの域を出て、今回は人間のもろさや業に切り込んだ
見ごたえのある人間ドラマです


 <ストーリー>
バットマンはゴードン警部補と協力しマフィアの摘発に努めるが、ゴッサムシティーには悪がはびこる。
そこにジョーカーと名乗リ、銀行強盗や殺人を何とも思わない悪の権化のような男が現れる。
街には正義感溢れる新任の地方検事ハービー・デントが登場し犯罪撲滅を誓う。
ジョーカーはマフィアのボス達に働きかけ、目の上のこぶであるバットマンを殺すことと引き換えに、
マフィアの全資産の半分を要求する。
しかしジョーカーの狙いは金ではなく、人々を追い詰め悪の世界に引きずり込むことだった。
正義や善を憎み、叩き潰すことに喜びを見出すジョーカー。
バットマンとデント、バットマンの元彼女で現在デントと付き合う検事補レイチェルを巻き込んで
壮絶な戦いが火蓋を切る。



全編トーンが暗く、展開が速くってついていくのがやっとでした

デントが体現する正義の「光の騎士」って「WHITE KNIGHT」なんですね。
ライブドアとフジテレビの、ニッポン放送株をめぐる事件のとき、「ホワイトナイト」って専門用語が出てましたっけ。
「WHITE KNIGHT 白馬の騎士」て正義の味方をイメージするけれど、
味方だと思って油断をしていたら、ハゲタカになって牙をむく可能性もあるってことらしいです。


      
故ヒース・レジャーのジョーカーはどこでも大絶賛。
日経のコラム「TVの壺」の麻生香太郎氏は
「文字通り鬼気迫る演技で、完全に役に没入。精神の均衡を保つ為に睡眠薬などに頼らざるを得なかったのだろう。
『ジャック・ニコルソンやアンソニー・ホプキンスを越えることは不可能』と言われてきたが、
その言の通り、越えた時には『死』しかないのか・・・。」と書いておられます。
ってことは、ヒースは二人を越えたってこと?
この役をやったから、亡くなったってことですか?
そんなこと言ったら『羊たちの沈黙』のホプキンスや『シャイニング』のニコルソンはどうなるの?
悪役をする役者さんの命はいくらあっても足らんよ。

今までのヒースのイメージを考えると随分思い切ったと思うけれど、
白塗りして目の周りを黒くしたら彼の面影全く無いじゃない?
私には途中からジョニー・デップに見えて仕方がありませんでした。似てませんか?
あまりの絶賛に、私のあまのじゃく、へそ曲がり気質が出てしまいました。
ヒースファンの皆様、お許しを


ジョーカーがどういう成り行きで口が裂けあのような姿になったのかは定かではないが、
彼が聞かせるストーリーがころころ変わることから、悲しい過去があったのは確かでしょう。

人は思いもよらぬことで人生に狂いが生じると、「何故こんな目にあうのか」を考え、次に
「どんな悪いことをした結果、こんな仕打ちを受けるのか?」と自分を責めます。
幸せいっぱいの人や完璧な人生を歩んでいる(ように見える)人、
ヒーローとして皆から慕われて人を見ると、
無性に欠点や裏に潜む悪いものを探し出したくなる。

     

ジョーカーの、バットマンやデントを目の敵にして挑戦し続ける姿、
それは見返りを期待せず善を追求し正義を貫くヒーローに対する嫉妬心からきているのではないでしょうか?
憧れと嫉妬は紙一重。
「可愛さ余って、憎さ百倍」じゃないけれど、両極端の感情って表裏一体。

罠を仕掛け二人をヒーローの座から引き摺り下ろすことに生きがいを見出し、
そうすることで自分と同じ、悪におとしめる事で心の安らぎを得る。
「正義だなんだと言ったって、一皮むけば同じじゃないか」と世間に知らしめたいのね。

恵まれているとはいえ、バットマンにも悲しい過去があり、ヒーローであるが故の孤独にさいなまれてる。
ヒーローである為に、目の前で愛するレイチェルをデントに奪われるという苦しみにもじっと耐えている。

一方、「光の騎士」として正義を追求するはずだったデントが、
悲しみと自責の念からいとも簡単に悪の道に転落していく姿、人間って脆いわん
正義に対する思いが強いほど、一度その思いがこわれると一気に正反対に振れてしまうのですね。
因みに、トゥーフェイスって、以前トミー・リー・ジョーンズがやってましたよね。

同じ愛する人を失いながらバットマンとデントのこの違いは・・・
デントに手柄を譲り、彼を正義のシンボルとして市民の期待を裏切らないよう、
非難をすべて引き受けるバットマン。
あなたは真のヒーローよ!
でも、良い人過ぎるよ~な~んて思ったら、

キターーーーー!
「彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者 街を監視する 闇の騎士





周りにいる人たちも、お金や家族のために、簡単に人を裏切る。
ところが、2隻の船に仕掛けたジョーカーの賭け?ワナ?お遊び?では、いい意味で観客を裏切り、
見る人をホッとした気持ちにさせてくれる。よかった、よかった


前半中国人実業家ラウを追って香港へ行った時、
「ありゃりゃ、バットマンもオリンピックに沸く中国へ「カンフー・パンダ」や「ハムナプトラ」
みたいに敬意を表するのか、それとも巨大市場狙い?」とちょっと興ざめしそうになったけれど・・・
後はず~っと、@ダークなゴッサムシティー。


それにしても、な~んとも贅沢な出演者たち。
いつも主演を張る方たちがぼろぼろ出演!
これだと、本来主演たるバットマン役クリスチャン・ベールの影が薄れます。
半分以上マスク被ってるし~、
声はエコーがかかったみたいに変だし、
マスクになったら別の人が演じててもわかんないよ。

マイケル・ケインにモーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンは前作に引き続き、
バットマンをサポート。
デント役のアーロン・エッカートは「エリン・ブロコビッチ」から「幸せのレシピ」まで、
ドンドン良い役者さんになっっちゃって

女優さんたちとのハレンチ写真流出で話題になった香港俳優エディソン・チャンは香港のシーンでほんの一瞬、
「バットマン・ビギンズ」の悪役キリアン・マーフィーが偽バットマンでマスクを剥ぎ取られる役でこれまた一瞬、
TVのアンカーマン役でTVドラマ「デッドゾーン」のアンソニー・マイケル・ホールが
出ていたような。
贅沢な使い方~。

そうそう、マフィアのボスの一人は、ジュリア・ロバーツのお兄さんです。
人気TVシリーズ「HEROES」でも悪役だったね。ダンディーなのに・・・、ダンディーだから?

マギー・ギレンホールはヒロインってタイプじゃあないんじゃないかなぁ。
どうもヒーロー物のヒロインはいま一つのような・・・
「バットマン・ビギンズ」もこの人だったっけ?と思ったら
トム・クルーズの奥さんになったケイティ・ホームズでしたね。
子育てが忙しくて出演しなかったのかしら?



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 ***** 今週 見た 映画 *****

 8月17日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL11」DVD

 8月18日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL12」DVD
   これにてシーズン3終了~って!こんな終わり方ないよ~
   気になる・・・。シーズン4、早く発売して~!

 8月19日 「ハムナプトラ3」@109シネマズ横浜

        「闇の子供たち」@109シネマズ横浜
      毎月19日は109シネマズの日にて¥1000で二本立て。
      ちなみに私事ですが、8月19日は我が家のわんこ9歳の誕生日です~
      8月19日生まれなので、名前は「はいく」です。

 8月22日 「敵こそ、我が友 戦犯クラウス・バルビーの3つの人生」@銀座テアトルシネマ
       
        「ボーダータウン 報道されない殺人者」@試写会
        J・ロペス、A・バンデラス主演の実話を描く社会派サスペンス

ヒッチコック劇場

2008-08-16 | 映画 は行
「ヒッチコック劇場」と聞いて「懐かしい~」と思うのは何歳以上の方々でしょうか?
知人のUさんから「ヒッチコック興味ある?」とのお誘い、「あります!あります!懐かしい~です!」
ということで、DVD貸していただきました。
こんなDVD出てるんですね。全部で8本発売しているうちの3本です。

 タッタタララ タッタタン タッタタララ タッタタン
タタータタン タタータ タララタタタタァ~タン

こんなメロディーで、超デフォルメした横顔に、実物の影絵が重なるオープニング!

     
                        バナナマン日村じゃありません

熊倉一郎さんの吹き替えで、ヒッチコックがストーリーの導入を行います。
今回DVDで見て、熊倉一雄さんの声とヒッチコックの声が似ていないにもかかわらず、
全く違和感がないことに気付きました。

導入と、本編が終わったあとのコメントの合間に、番組のスポンサー(テレビ番組なので)について
結構話しておられますが、何かトラブルがあったんでしょうか?
当時からスポンサーあってのテレビ番組ってことだったのかしら?


*** 第2集 1 ***
   
 ・「凶器 Lamb to the Slaughter」
   別れを切り出された妻が夫を衝動的に殺害。完全殺人の凶器とは・・・

 ・「亡霊の見える椅子 Banquo's Chair」
   殺人犯を驚かせて捕まえようと、役者に亡霊役を頼むが・・・

 ・「女性専科 中年夫婦のために Mrs.Bixby and the Colonel's Coat」
   月に1度浮気相手に会う妻。夫にバレないように、
   別れにもらった高価なミンクのコートを家に持ち帰ろうと画策するが・・・

*** 第3集 1 ***

 ・「復讐 Revenge」
   ノイローゼの妻の言葉を信じて復讐した夫。その直後、犯人はあの男と言う妻・・・

 ・「雨の土曜日 Wet Saturday」
  娘が犯した殺人を隠蔽しようと友人騙して巻き込む一家。しかし・・・

 ・「越してきた人 Mr.Blanchard's Secret」
  隣に越してきた夫婦の行動に不審を抱き推理を翼を広げるミステリー作家の妻。あらぬ想像に・・・

   
 

*** 第4集 2 ***

 ・「脱税夫人 The Avon Emeralds」
  相続税をごまかそうと警察を出し抜いて海外でネックレスを売却しようとするが・・・
  若き日のロジャー・ムーアが出演。未来の007はシャープでグッドルッキング~
  個人的に彼の007は少々ニヤケていていかがなものかと・・・ 

 ・「悪徳の町 The Crooked Road」
  旅行中のニューヨーカー夫婦がスピード違反で捕まって、警官、判事、修理屋のカモになる。
  「嫌な感じ~」と思ったら思わぬオチが・・・
  若いウオルター・マッソーが悪徳警官をふてぶてしく演じている。悪役が似合う~。
  
 ・「指 Man From The South」
  「チャーリーとチョコレート工場」のロアルト・ダール原作。
  車と指を賭けてライターが連続10回点くかどうか勝負する。そこへ車を賭けた男の
  妻が登場し・・・オチにびっくり!
  これまたスティーブ・マックイーンが若くてカッコイイ
   
 ・「ひき逃げを見た I saw the Whole Thing」
  この作品のみ60分。ある事故を目撃した証人たちが口をそろえて
  「すべて見ていたから間違いない」と証言するが・・・
   ジョン・フォーサイス主演。「チャーリーズエンジェル」でチャーリーの声をやっていた方です。
   私はこの作品に一番魅かれました。
   「すべてを目撃した」と言いながら人間の記憶の何といい加減なことか?
   秀作です 


最後の「ひき逃げを見た」以外、すべて一作25分ほど。
当時「ヒッチコック劇場」は30分番組だったっけ?忘却のかなたへ~。

実質たった25分ほどにもかかわらず、
限られた登場人物で舞台劇のような感じ、
白黒で、
非常に簡潔、
思わずニヤッとさせられたり背筋がさむくなったり、
バラエティーに富んだ作品ばかりであることに驚かされます。

流石、「鳥」や「レベッカ」「サイコ」「白い恐怖」「めまい」「北北西に進路を取れ」
「引き裂かれたカーテン」「トパーズ」などなど(あぁ~、挙げればきりがないけれど)
観客の度肝を抜く、面白い着想の作品がい~っぱいですね。
おっと、忘れちゃならない、「ディスタービア」は「裏窓」の現代版リメイクでした。
ヒッチコックは自分の作品のどこかに、ほんのちょこっと必ず姿を出すことでも有名でしたっけ。
出たがりという訳ではなく、元々は予算不足でエキストラを雇う代わりにやむなく出演していたとか。


ハラハラ、ドキドキを形容する時に使われる言葉『「スリル」と「サスペンス」』、
高校時代英語の先生から
「アクセントは「ス」と「サ」じゃなくて「リ」と「ぺ」にある」と言われたことを何故か急に思い出しました
K先生、怖かったな~。


ここ10年ほど、毎年「ショートショートムービーフェスティバル」なんかも行われているようで、
若手の登竜門になっているらしいです。
今をときめく監督たち(スピルバーグ、ルーカス、コッポラ、タランティーノ)も俳優も
ショートフィルムからスタート。

そんな中、横浜高島町に、最近短編ばかりを上映する映画館ができたそうです。
109シネマズ横浜にはよく行くので、一度のぞいてみようかな~と思案中です。




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 ***** 今週 見た 映画 *****

 8月10日 「ダディ・フライ・ダディ」DVD イ・ジュンギ主演の韓国ドラマ
                 韓国の俳優さんの名前が覚えられ~ん。

       「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL8」 DVD
       「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL9」 DVD 

 8月11日 「ヒッチコック劇場 第2集1」DVD
        「ヒッチコック劇場 第3集1」DVD 
        「ヒッチコック劇場 第4集2」DVD

 8月13日 「ダークナイト」@109シネマズ横浜

 8月14日 「こわれゆく世界の中で BREAKING AND ENTERING」DVD 
           ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ主演

 8月15日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL10」 DVD
          シーズン3は残すところあと2本!
          早く見たいような、終わっちゃったら寂しいような・・・

       

あの日の指輪を待つ君に

2008-08-10 | 映画 あ行
前回の「イースタン・プロミス」鑑賞後、横浜伊勢崎町の10月閉店を決めた松坂屋前。
伊勢崎町といえば、
古くは青江美奈の「伊勢崎ブルース」、
最近ではデビュー前の「ゆず」が路上ライブをしていた場所で有名ですね。

ふと目に留まったのは、伊勢崎町界隈にある映画館のお知らせ・・・
あらら、先週川崎まで行って「満席につき売り切れ」で涙を呑んだ本作が、
すぐ近くのテアトル横浜で20分後にスタートじゃん!(横浜弁)
この際「行っちゃう?!」という訳でコーヒーフロート飲んでGO!





 あの日の指輪を待つ君に  CLOSING THE RING





以前予告編で見て、観たいと思ったこの一本。
「西の魔女が死んだ」のおばあちゃん役で注目を浴びたサチ・パーカーのお母さん
シャーリー・マックレーンと、
「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐を演じたクリストファー・プラマーの
お二人がまだまだ元気で御出演!で何やらクラシックなラブロマンスの香り~。


★昨年11月にブロクを始めてから、
ずっといいなぁ~、好きだなという映画、お奨め映画の記事を書いてきました。
今週投稿に時間がかかったのは、今回の映画がいいなぁ~と素直に思えなかったからです。
二つのことに引っかかり、大好きなシャーリー・マックレーンなのに、
彼女もクリストファー・プラマーも凄く良いのに、ストーリーに?だったからです。
ほかの映画に変えようかと思いながら、ずるずると時間が過ぎてしまいました。
ご覧になった皆さんは、どのような感想をお持ちでしょうか?



 <ストーリー> goo映画より

1991年アメリカ。長年連れ添った夫を亡くしたばかりのエセル・アンは、
アイルランドの青年ジミーから突然の電話を受ける。
エセルの名とテディという名が刻まれた指輪をベルファストの丘で発見したというのだ。
50数年前、永遠を誓った愛を失い、以来心を閉ざして生きてきたエセル。
夫の死に涙ひとつ見せず、娘のマリーに冷たいと非難されても決して心の内を語らなかった彼女に、
封印した過去と向き合う時がやって来る。


戦争中不時着したB-17爆撃機の搭乗員アメリカ兵の結婚指輪が50年以上の時を越え、
アイルランドのベルファーストで発見されたというニュースにヒントを得て
この映画のストーリーができたそうです。
ストーリーは脚本家の「想像」による「創造」で、実話ではありません。
キャッチフレーズは「実話から生まれた感動のラブストーリー」なのね・・・?

 


ミシガン州ブラナガン小町のエセル・アンは青年達の憧れの的。
航空学校に通うジャックとチャック、そしてテディ。エセル・アンはテディと恋仲になるが、
3人に出撃命令が下る。二人を立会人に密かに結婚し指輪を交わす。
あろうことか、テディが戦死、二人は負傷し帰国。
・・・というのは戦争を舞台にしたよくある悲恋ストーリー。

こういう時に戦死するのは、絶対婚約者や夫。

日本のドラマでは、戦死の知らせを受け一人で頑張るも、あきらめて別の人と再婚した後
亡くなったはずの恋人/夫が帰還する、という何とも切ない悲劇が多いように思います。

この映画では、テディは帰ることなく、エセル・アンはチャックと結婚し娘をもうける。
何故チャックと結婚したか?
出撃前、テディが「もし自分にもしものことがあったら、エセル・アンの面倒を見てくれ」
と、ジャックとチャックに頼み、
3人で相談した結果チャックがテディの変わりに結婚するという結論を出したのだ。

ちょ、ちょっと待てよ!なんでエセル・アンの将来を彼女抜きで勝手に3人で決めてんの?
大体代わりって何よ?!
テディ、二人とも彼女のことが好きなの気付いてるでしょ?
散々ラブラブを見せつけて、そりゃ、ないよー!
ジャックはもてるから、気のいい真面目なチャックにって・・・
ジャックには手を出すなよって釘を刺したわけ?
そもそもジャックとチャック以外にも選択肢はあるでしょうよ?
と、出撃前夜の談合に、軽~く切れてしまいました。

高校生の頃読んだ、夏目漱石「こころ」。
友人Kも思いを知りながら、Kを出し抜いて思いを寄せる下宿のお嬢さんを奪って結婚した為、Kが自殺。
妻にも打ち明けることなく罪悪感に苛まれた「先生」からの遺書を通して、明治人の利己を追う。
テーマは「人間のエゴイズムと倫理観の葛藤」という深いところにあったのはわかるんだけれど、
結婚したお嬢さんは「先生」とKのどちらが好きだったのかしら?
Kの思いを知らなかったとはいえ「先生」と結婚したのだから「先生」のことが好きだったのでは?
彼女の思いについては何も書かれていなかったように記憶…(間違ってたら
あの時と同じ、本筋ではないところに違和感を覚えました。
明治時代と1940年代、今の感覚で見てはいけないのかも・・・でもなんだかな~。
これはやはり女性だけが感じることでしょうか?

そんなこんなで結婚したチャックは好きな人と結婚しても幸せだったと思えない。
そんな父を見ながら育った娘のマリーも複雑。
お葬式で涙一つこぼさず、テディとの思い出の部屋に篭るエセル・アン。
テディが建てた家で暮らしていたなんて!
壁の後ろには、二人の思い出が封印されていたって・・・チャックに残酷すぎるでしょ。
そんな二人を見守ってきたジャックも辛いなぁ~。
残された3人は、誰も幸せじゃないよね。

もう1点はIRAのアイルランド紛争(対英テロ闘争)が絡んでいる点です。
指輪が見つかった場所は北アイルランドで、戦争中からアイルランド統一を求めて戦っている所。
指輪を見つけたジミーは丘を掘り返していたことからIRAからも反IRAからも目を付けられ絶体絶命。
指を届けると言いつつも身の危険を感じて渡米と思ったのに・・・
あんな大荷物持ってよく出国できたよね?
ノー天気にもアロハみたいなシャツを着込んで、
エセル・アンを連れて危険なアイルランドに帰ってキターーーー
案の定ベルファーストではテロ騒ぎ。
エセル・アンも爆破テロに巻き込まれ・・・

50数年指輪を探し続けた元消防士クインランは、死ぬ間際のテディから
「エセルに自由に生きてくれ」という伝言を頼まれていたって・・・
この人も指輪に囚われて日々を送っていたんですね。
罪作りなテディ。


アメリカ映画ですから、やっぱり最後はハッピー
ここからのマックレーンとK・プラマーは流石~です。
ここに至るまで、長いことかかったね~。

原題の「CLOSING THE RING」は
指輪に縛られてきた人達が50数年後の発見でやっと指輪から解き放たれ
それぞれ新たな道を歩むということかな。




監督はリチャード・アッテンボロー、「ジュラシックパーク」のオーナー役で俳優もやってらっしゃいます。
若き日のエセル・アン役のミーシャ・バートンは何とも可憐で美しいです



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 ***** 今週 見た 映画 *****

 8月 3日 「王の男」 DVD 韓国映画

        「ウォーク・ザ・ライン」 DVD ジョニー・キャッシュの伝記映画 
         ホアキン・フェニックスとリース・ウィーザースプーン二人とも歌がうまい!

 8月 5日 「明日への遺言」@横浜ジャック アンド ベティー

        「君のためなら千回でも」

 8月 8日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL3」DVD

 8月 9日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL4」DVD

        「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL5」DVD

 8月10日 「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL6」DVD

        「グレイズ・アナトミー シーズン3 VOL7」DVD
   



イースタン・プロミス  EASTERN PROMISES

2008-08-02 | 映画 あ行
 夏休み~、こう暑いとで少々ダラケ気味です
あれもこれも片付けて、映画を見て、たまった本を読んで~、ブログいっぱい書いて~とか、
計画倒れで休みの終わりに自己嫌悪…といういつものパターンは避けたいなぁ~。


「シネマリンのただ券があるので見ませんか?」というYさんの何とも魅力的なお誘いに、
映画のタイトルも確かめず「行きま~す」と二つ返事で即答
今が12時過ぎで、1:30スタート!?  ダッシュ

見たのはヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ主演の
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   イースタン・プロミス  EASTERN PROMISES
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ロンドンのロシアマフィア<法の泥棒>の裏社会を描くお話しでした。
何の予備知識もなく(映画のタイトルすら知らんかったし…)飛び込んだら、
どこが舞台なのかわからず、はてな?訛った英語しゃべってるし・・・
えぇ~、ここロンドン?行ったことないけど・・・、
ロンドンが舞台なら必ず出てくるお決まりの場所が全くないやんか~。



< ストーリー >
アンナ(ナオミ・ワッツ)が勤める病院に妊娠中のロシア人少女が運び込まれ、
出産の後に息を引き取る。
アンナは少女が遺したロシア語で書かれた日記を頼りに身元を割り出そうとする。
日記に挟まれた名刺から、アンナはロシアン・マフィアの経営するレストランに、
そうとは知らず足を踏み入れ、運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)と出会う。
やがて、日記を通じてマフィアの人身売買の秘密を知るアンナ。
深入りをしないよう忠告するニコライと、彼に惹かれていくアンナ。
マフィアは日記と赤ちゃんを消そうとするが・・・

     


タイトルは英国の東欧組織による人身売買契約のことだそうな。
ウクライナの14歳の女の子が、売り買いされ売春を強要される。
ビデオデッキ欲しさに自分の孫を売り飛ばし、捕まったロシアのお婆さんのニュースがありましたっけ。
臓器移植のために子供が売り買いされるところがあるという話も耳にします。
なんとも恐ろしい話です。


ヴィゴ・モーテンセンはこの映画で
アカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞にノミネートされてたんですね。
知人のYさんは無表情で恐ろしいところが「ジャック・パランス」に似てる~と言っておられました。
「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンで知名度アップ、人気も上昇だけれど、
「GIジェーン」の冷酷な軍曹のイメージが抜けず、正直ちょっと苦手です。

 役作りなのか?              この笑顔は恐くないのに・・・
 

本作では、全身刺青、サウナでは素っ裸で二人の刺客を相手に死闘を繰り広げます。
ロシアンマフィア社会では刺青は履歴書でありパスポートであるらしい。
模様が犯罪歴、服役期間等々色んなことを意味するんですって。

何せ裏社会がテーマなので、暗い、怖い、残酷~の三拍子。
ボスは一見優しそうで上品なおじさんだけど、ひどい奴。
息子(ヴァンサン・カッセル)は関西弁でいう「あかんたれ」。
ゴッドファーザーの長男ソニーと似てる~。
ナオミ・ワッツの皮ジャンでバイクがカッコイイ~、けど助産師さんには見えませ~ん。

      

ヴィゴ演じるニコライ(めっちゃロシアの名前やね~)が実は・・・


*****  ネタばれします *****


実は潜入捜査官!
ってまるで「インファナル・アフェア」のトニー・レオン
     「ディパーテッド」のレオナルド・デカプリオやんか? 

っで、最後はどういうことよー?
ボスを蹴落として、おバカな息子をたてて組織のナンバー2になったの?
それともボス?って組織の他のメンバーが黙ってないやろが~?

潜入し続けて組織の壊滅を図るの???
もう、こっちの、表の世界に帰ってこられへんよ~
と、老婆心ながら心配してしまいましたがな。

ひょっとして続編あり~?でした。

しか~し、マフィアに潜入捜査って、勇気あんな~。

ロシアの大富豪アブラモビッチ氏がイギリスのサッカーチームチェルシーのオーナーになったり、
ロシアの元スパイ、リトビネンコ氏がロンドンで放射性物質ポロニュウムを盛られたり、
イギリスへのロシア人の進出って多いんですかね?




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 ***** 今週 見た 映画 *****

 7月29日 「イースタン・プロミス」@シネマリン

        「あの日の指輪を待つ君に CLOSING THE RING」@横浜ニューテアトル

        「いつか眠りにつく前に EVENING」DVD

 7月31日 「ヒトラーの贋札」 DVD

 8月 1日 「迷子の警察音楽隊」 DVD
 
       「蟻の兵隊」 DVD