映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

 「愛を読む人」 THE READER 「朗読者」

2009-06-30 | 映画 あ行
賞レースで名だたる名女優をおさえ、主演のケイト・ウインスレットが賞を総なめにした
「愛を読む人」。

ドイツ人の法律学の大学教授ベルンハルト・シュリンク氏が1995年に発表した原作は、、
世界で500万人が涙したベストセラーだとか。
日本でもミリオンセラーを記録したって、全く知りませんでした。

それじゃあ、映画を見る前に原作を読み終えるぞ~と読んでから見ることに・・・。

   

                        

    朗読者   DER VORLESER

      愛を読む人    THE READER

                       


 < ストーリー>
15歳のぼく(マイケル)は母親といってもおかしくないほど年上の女性(ハンナ)と恋に落ちた。
ハンナはなぜかいつも本を朗読して欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。
だが、彼女は突然失踪してしまう。
数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、ユダヤ人収容所の看守だったことで被告として
裁判を受けるハンナと再会するが・・・。

 
どんなストーリーか全く知らないまま読み始めたので、
第一部の「こんなことが表ざたになったら『淫行』でハンナは逮捕されるんじゃない?」という
年の差カップルの危ない恋愛ドラマ?にビックリ!続く第二部・三部の驚くような展開に涙し、
引き込まれ、最後まで一気に読み終わりました。

映画では泣かなかったのですが、本を読んでいる時に2度ほど涙があふれました。
電車の中で最後のシーンに差し掛かり、「あか~ん、このまま読んだら泣く」と思い、
本を閉じ、家に帰ってから続きを読んだ次第です。

     
               原作本と原作者のシュリンク氏 

最初は本の感想を書こうと思ったのですが、考えが纏まらないまま映画の公開となり、
原作を引きずったまま映画を見て益々混乱し、時間がかかってしまいました。

文章か?映像か?
映画はやはりハンナとマイケルの関係を中心に、ハンナを引きずり続け、
助けられなかった罪の意識からテープを送り続けるマイケルを描いていますが、
原作ではマイケル(ミヒャエル)と父の関係、戦中派と戦後派の世代間の葛藤など
他のテーマにも触れています。

本を読んだ直後に見たからかもしれませんが、
本を読んだ時の方が裁判の緊張感やマイケルの心情がより迫ってきた気がします。

果たして原作を読んでいない人はどの時点でハンナの秘密に気付くのでしょう?
本では、裁判の最中、マイケルがハンナの言動や過去の記憶をたどって秘密に気付く場面で、
マイケル同様私まで驚きで息を呑みました。
「えー!そういうことだったの・・・」
映画では描かれていない自転車旅行での何気ないエピソードが秘密を知る決めてでした。

本でハンナの秘密を知って見ていたので、どこで、どんな風にマイケルは気付くのか?
そこに興味が集中してしまい、あの程度の描写で気付くかな?と疑問に思ってしまいました。
映画だけだったら、私は最後まで気付かなかったかも?
本をお読みでない方、どこで秘密に気付いたか、御教えいただければ嬉しいです。


映画の宣伝では、美しいケイトの脱ぎっぷりや、二人の秘密の関係に注目が集まりがちですが、
本の第一部での二人の関係は、過去のハンナの行動を思い出すことで裁判の行方の握る秘密に
マイケルのみが思い至るための伏線であるとともに、
ハンナの真面目で勤勉な人となりを知る上でも必要なんだなと感じました。

ハンナはその秘密ゆえ同年代の男性とは勿論のこと、
女性とも踏み込んだ友人関係を築くことはできなかったでしょう。
真面目な働きぶりで普通なら喜ばしい昇進話も、秘密を守るため別の地へ移らざるを得ない孤独の中で、20ほども年の離れたマイケルになら秘密を知られることなく付き合うことができるということだったのでしょうか?

裁判中の緊迫した言葉のやり取りの中、誤解され、一人で責任を背負わされ、
一人無期懲役を宣告されるも守り通した秘密。

一方、秘密に気付いたマイケルは減刑を得る為に秘密を明らかにすべきかどうか苦悩する。

本の中で、看守の仕事を履行したことで殺人罪にあたるとして問い詰める裁判長に
あなただったらどうしましたか?」というハンナの問いかけが重い。

その質問に答えた裁判長の言葉、
この世には、関わり合いになってはいけない事柄があり、
命の危険がない限り、遠ざけておくべき事柄もあるのです
」は、
その状況にいなかった第三者だから言える言葉だよなぁ。

このような裁判は、ドイツ人の手でかつての収容所の看守達の戦争犯罪を裁くため1960年代半ばに実際に行われそうです。
ドイツでは、戦後20年経ってもこのような裁判が行われていたということに驚きました。
日本では、戦勝国による裁判はあったけれど、日本人が日本人戦犯を裁くことはなかったんじゃあないでしょうか?

ナチスの幹部が南米で発見され裁判なんてニュースは何度か耳にしましたが、
ドイツも、敗戦国として重いものを抱えているのだなということを改めて実感しました。
          
「何ができるかを見せるのではなく、何ができないかを隠すために闘ってきた」ハンナ。
強い知識欲を示していた彼女に、教育を受ける機会があったなら・・・と思わずにはいられません。

因みに・・・
『シュミット』というハンナの苗字、かつて西ドイツの首相もいらっしゃいましたが
英語では『スミス』で「鍛冶屋」を意味するそうです。


「硫黄島からの手紙」を見た時、こういう映画を日本で作んなきゃなぁ~と思ったように、
この映画もハリウッドでなくドイツでできなかったんでしょうか?
ドイツの俳優さんはあまり知らないけれど、
「マーサの幸せレシピ」や「善き人のためのソナタ」で主演したマルティナ・ゲデックさんに
ハンナを演じて欲しかったなぁ。(決してケイトに不満があるというわけではありません)
    
 「幸せのレシピ」としてハリウッドでリメイクされましたがこちらの方が好き! 


アカデミー賞にノミネートされる俳優さんは、どなたもこなたも実力者ぞろい。
ここで差が出るのは、やっぱり、美しい人の特殊メイクなんでしょうか?
(二コールしかり、シャーリーズ・セロンしかり・・・)


平井堅の歌は好きだけど・・・この映画のテーマ曲としては、全く合ってません。
なんでわざわざイメージソングなんてつけるんだろう?


「愛を読む人」というタイトルも如何なもの?「愛」つけりゃあいいってもんじゃあないよ!
「運命の衝撃が、ひと夏の恋を永遠の<愛>に変える」「少年に日の恋が、無償の愛へと変わるまで」
って「愛」のコピーが躍っているけれど、
マイケルがテープを送り続けたのは、秘密を知りながら救えなかったことへの償いなんじゃぁないのかなぁ。


少年時代のマイケルを演じたドイツの新人俳優デヴィッド・クロスは上手い~。
15歳というのはちと・・・いえ、かなり無理があるけれど(本当は何歳?)、
大学生になった時には明らかに大人になったという雰囲気が出ていて目を見張りました。


最後にアンソニー・ミンゲラ氏とシドニー・ポラック氏への追悼の言葉が・・・
亡くなったお二人がこの映画のプロデューサーだったのですね。 合掌。



にほんブログ村 映画ブログへ



  *** 見た 映画 ***

 6月23日 「愛を読む人」@TOHOシネマズ海老名

 6月29日 「夏時間の庭」@銀座テアトル フランス映画

       「TELL NO ONE」@有楽町 フランスのサスペンス映画

わんこのコインランドリー?!

2009-06-25 | わんこ
6月22日の日経夕刊「らいふプラス」で最近の『コインランドリー事情』なんてのがありました。

洗濯にでかけようのタイトルにまるでブティック / 靴も布団もOKの文字。

ふむふむ、コインランドリーって行ったことないけど、最近はこんなことまで出来るんだぁ~。

・ICカード導入で小銭いらずでポイント獲得あり。
・ネットで機械の空き情報をチェックし、終了したら携帯メールでお知らせ。
・カフェのような間接照明と木目調の内装に、ファッション誌や英文情報誌完備。
・大容量機や布団専用機。

などと読み進めると・・・
な、なんと!犬洗い専用機登場!!!

ど、どういうこと?
犬を機械に入れちゃうの???

 そ~うなんです。入れちゃうんですって! 写真がついてるよ~。
     
    コーギーちゃんが不安げな顔して入ってる。

犬用:中に犬が入り全自動で洗う。水圧は雨のように弱めてある。
これ、スペイン製の≪ドッグウォッシュマシーン≫だそうです。

「かかる時間は35分、殺菌・消毒効果を考えたオゾン水使用で
 シャワー・シャンプー・乾燥まで完全自動で仕上げてくれる」そうです。
「気持ちよくて途中で寝てしまうワンちゃんもいる」って・・・ホンマかいな?

耳の中に水は入らないの? シャンプーは目にしみないの? と心配事が頭をよぎる。
使用感をわんこに聞けるわけはなし、快適か不快かをは知る由はないけれど・・・

半信半疑でネットで調べたら・・・数件ヒット!
既に京都や千葉にあるようです。


そこにはこんな但し書きがありました。

「お客様のペットを大切にお守りするため下記の場合は使用を避けてください。」
 ・5ヶ月以下で最低2回の予防接種を受けていない幼児のペット
 ・年をとっているペット
 ・妊娠をしているペット
 ・肥満したペット
 ・精神的に傷ついたペットや呼吸にトラブルを持つペット
 ・接触感染病を持つペット

因みに、わんこがパニックになった時の為、緊急停止のボタンがついてるそうです。

これって、どうなんでしょう?いいのかなぁ~?
スニーカーや車じゃあるまいし、生き物だよ。

うちのわんこは短毛小型犬なので家で自分で洗っているけれど、
毛の長い大型犬のシャンプーはさぞ大変だろうとお察しします。
毎回トリミングじゃあ経済的に大変だろうし・・・

でもなぁ~。
便利だったら何でもいいのかなぁ?



「電子レンジで猫を乾かそうとしたら死んでしまった」って家電メーカー訴えた人がいて、
それ以後、製品取扱説明書には
冗談のような、思わず笑っちゃうような禁止事項がつくようになったと聞いたけど・・・。

これ、製品化しちゃっていいのかなぁ~?
動物愛護団体からクレームとかないのかなぁ?
と、あれこれ考えてしまいました。


利用するのには、ちょっとした思い切り?が必要ね。


風呂場で汗だくになって毎月シャンプー・ドライヤーですることを考えると・・・
料金1回1000円の文字に、一瞬心がぐらつきそうになった私・・・。

な~んて、ジョークですよ、ジョーク。


知り合いのアメリカンコッカースパニエルの飼い主さんに聞いてみたら既に御存知。
「目覚ましテレビ」で見たそうです。


 *注意*
ネットでの料金は¥2000から¥5000までとなっておりました。
御利用の際は、料金をお調べ下さい。


NHKさん、どうしちゃったの?

2009-06-23 | その他
前回「長靴は死語?」でカタカナ語の氾濫について書いちゃいましたが・・・
昨日・今日と連日のNHKのご乱心?にやっぱり書いちゃおうっと。

私の朝はNHK「おはよう日本」で始まります。
「今日も一日、お元気で!!!」という阿部アナの声に励まされ?活動開始。

ところが・・・・

昨日のニュースで「フットパス」なる言葉が出ました。
カタカナでフットパス。
「フットスパ」の聞き間違い?いえ、ちゃんと画面右上のに「フットパス」の文字。
「足湯」の話じゃあなさそうです。
どうも、「foot path」で田舎の緑と自然に囲まれた道を歩いて回ろうって運動のようです。
田舎を歩こう」じゃあダメですか?


そして今日は「ファシリティマネージメント」。
この話題の中で何回この言葉を使ったでしょう?「facility management
千葉県佐倉市 ファシリティーマネージメント課の方が出演して話しておられましたが、
こんな肩書きの名刺をもらったり、市役所の案内図名を見て、みなさんすぐにわかるのかな?
なんで「施設管理課」じゃダメなのですか?

NHKとしてはこんな運動がありますよ~とか、
施設の無駄を省き、効率よく使うためにこんなことしてますよ~っていう話題の紹介で、
報道対象がこういう名前を使っていたらそのまま報道するしかないんだろうから、
NHKに言うのはお門違いって事かもしれないけれど・・・

何とかならなかったのかな?
朝から連日の横文字攻撃、視聴者にどれだけ伝わったのかなぁ~と頭をかしげた二日間でした。

明日は何の話題が出るか楽しみ~


そんなことを書きながら・・・思い出した笑い話。
昔、山口百恵ちゃんの歌「プレイバックpart2」をNHKで歌う時には
♪「緑の中を走り抜けてく 真っ赤なポルシェ」をポルシェという固有名詞は使えないって事で
♪「緑の中を走り抜けてく 真っ赤な車」と歌わせたNHK。

缶ジュース等のボトルも、メーカー名が出ないように紙で覆って隠したりって徹底して
拘るのに・・・。

横文字はオッケーなの?



にほんブログ村 映画ブログへ



レスラー  THE WRESTLER

2009-06-22 | 映画 ら行
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞受賞を始め、アカデミー賞ノミネート、
全世界の映画賞54冠に輝いた今年最高のヒューマンドラマの呼び声高く、
ミッキー・ローク久々の主演映画ときたら見ないわけにはいきません。

その上「王様のブランチ」映画コーナーで、リリ子さんの涙ぐみながらの解説と予告編を見て、
私も泣いてしまいました

ま、まずい、予告編で泣いてたら本編みたらどうなるの???号泣ってことになるかもしれん。
いい年をして映画館で目と鼻真っ赤は、恥かしい・・・。
でもDVDまで待ったら半年後だぜ・・・、
と悩んでいた所、プロレス好きの友人ÅO君の
「最後のシーンでは三沢選手がダブって見え涙が止らなくなってしまった」に触発され
ハンカチ(涙拭き用)、ティッシュ(鼻かみ用)サングラス(泣いた後映画館を出る時用)を持って
いざ

                    

       レスラー  THE WRESTLER

                      


     

映画館は3分の2ほど埋まり、年齢層は結構高かったです。
ハンカチとティッシュを握りしめ、準備オッケー


 < ストーリー >
80年代人気レスラーだったランディ・ザ・ラム(ミッキー・ローク)。
今はトレーラーハウスに住み、スーパーでアルバイトをしながら週末プロレスを続けていた。
ある日長年の筋肉増強剤等の使用がたたり、心臓発作を起こしてしまう。
医者にリングに立つことは命取りだと言われ、引退を決意する。
スーパーでの仕事を増やし、一人娘のステファニーとの関係を修復しようとする。
好意をもっていたストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)に冷たくされ
ステファニーとの約束をすっぽかして・・・。


準備万端、いつ泣いても大丈夫!で臨んだにもかかわらず・・・、
予告編で泣いたにもかかわらず・・・、
あれれ?泣かんかった。

泣くより、もう痛そうで痛そうで・・・(いや絶対痛い)、何度も目をつぶってしまいました。
建築用ホッチキスを顔や体にって、何考えてんだよ~?

「プロレスって最初からストーリーが決まっててショーみたいなものじゃない?有刺鉄線とか
凶器使ってフェァじゃないじゃないし・・・」なんて思っておりました。

レスラーたちはみんなマッチョで強面、恐そうなおにいさんばっかりだけれど、
楽屋での素の彼らは目上のレスラーを敬い、好きな道を追求する真面目な若者たちでした。
前もって筋書きは決めるけれど、ぎりぎりのところまでの真剣勝負。
身を挺して、エンターテインメントに徹して観客を興奮させるんやねぇ。

和泉元彌や泰葉、プロレス参戦!って・・・真面目にプロレスやってる人に失礼じゃないか~?


しかし、ランディ、何て不器用な生き方なの?
過去の栄光は遠く、トレーラーハウスすら家賃滞納で締め出される始末。
リングを離れると老眼鏡や補聴器をかけ、一人ぼっちの生活が寂しい。

長年ほったらかしてた娘と仲直りしようと訪ねるも、「いて欲しい時に、いてくれなかった」
となじられる。そりゃ、しゃぁ~ないなぁ。

思いを寄せる馴染みのストリッパーキャシディも、オバサンと言われランディー同様
肉体的な限界を感じている。
上手くいきそうなのにタイミングの合わない二人。

引退を決意して、スーパーでの仕事も増やして、デリでの仕事ぶりはなかなか良いんじゃない~。
こんな楽しい人がお店にいたら絶対買いに行っちゃうよ~。
でも人気者からの転落に、世間の風は冷たいねぇ。
体育館でのサイン会、試合で障害をかかえてしまったと思われるレスラー達の姿が痛々しい。

  
     娘のステファニーと
キャシディーに助けられ、やっと娘とディナーの約束を取り付けたのに・・・
キャシディーに優しくしてもらえなかったからって何やってんだよ!
あぁ~やっぱり。おバカ~!約束すっぽかしちゃったんだ・・・。
なんで自分でだめにしちゃうかなぁ。
スーパーでも切れちゃって・・・、再びリングへ。
かつての対戦相手みたいにファイトマネーを元手にサイドビジネスとか、
そんな風に要領よくできないからこそランディーなんだろうけれど・・・、
彼の居場所はやっぱりリングしかなかったんかなぁ~。
男の美学か何かしらんけど、あかん!

やっぱり男目線と女目線では違うのかなぁ~。
娘の立場やキャシディーの立場で見ると、おバカーーーーとしか言えず、泣けなかった。


しか~し、本作のミッキー・ロークはスゴイ!
彼の姿からランディーの悲哀が滲み出ていて、彼なくしてこの映画はありえない。
あの体はやっぱりステロイドとか使ってるのかな?どう見てもプロレスラーそのもの。
金髪(染めてたけど)のロングヘアをなびかせて血を流しながら戦う姿は手負いのライオンの様。
ヘアキャップやひっつめシニョンの髪型は妙にかわいかったけど・・・。

かつてセクシーを売りに女性のハートを掴んだミッキー。
ジゴロっぽくて私は好きではなかったけれど、
ボクシングに参戦し、透け透けトランクスに猫パンチで失笑をかった頃から人気が落ち、
1997年「レインメーカー」で別人のような姿を目にしビックリ!
「えっ、あのミッキー・ローク?ただ太っただけじゃないよね?どうしちゃったの?」
その後もちょいちょい出演してるのは知っていたけれど、まさに自分の人生と被る本作で復活!
でも、娘役のエバン・レイチェル・ウッドについて聞かれ、褒め言葉で
「若いのに、あのBit**の演技はスゴイ」と言ったとか。やっぱりミッキーは不良オヤジだね。

     
                         マリサ・・・綺麗だ!   
マリサ・トメイはキュートなアカデミー賞受賞女優さん。
「団塊ボーイズ」では中年のおじさんたちに囲まれながら、変わらぬキュートな魅力を
振りまいていたのに。
この映画ではストリッパー役で大胆な体当たり演技、スリムで綺麗なお体を披露しておられます。
4*歳でここまでしなくても・・・いや、このボディーを維持しておられるのは尊敬です。
お顔も体もお若いです。


にほんブログ村 映画ブログへ



スタートレック  宇宙大作戦

2009-06-17 | 映画 さ行
懐かしのTVや映画のリメイクって、昔のイメージが壊れるのでは?と時々躊躇してしまいます。
私の中で宇宙ものといえば、「宇宙家族ロビンソン」と「宇宙大作戦」。
「宇宙家族ロビンソン」は元々の「ロスト・イン・スペース」のタイトルで映画化されたけれど・・・
当然と言えば当然なんだけれど、あまりにもイメージが違ってってアッチャァ~でした。

でもやっぱり、大画面で見た方が良いよねぇ・・・ってことで、「スタートレック」を鑑賞~。

TVシリーズ再放送を、「早く寝なさい!」の声を背に、深夜ワクワクしながら見ていた
あの頃が懐かしい~。
その後のシリーズや映画版を一切見ていないので、私の中のイメージは初代のみです。


「宇宙歴2***年~」で始まるオープニングの台詞とあのテーマ曲
タッタタ~、タタ、タッタタァ~ンタタタタァ~ン
日本テレビの夏の恒例番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」でも使われていましたっけ。
そして、そして、この映画の最後、エンドロールの前にこのテーマ曲が・・・
何とも宇宙の広がりと、よきアメリカを感じられるテーマ曲
映画を見て以来、この曲が頭の中を駆け抜ける~。


     

        スタートレック  STARTRECK

     

   
   
このTVシリーズからはいろんなことを学びました。
「天使と悪魔」で話題になった「反物質」や「ふたつの地球」の話、
タイムトラベル時の心得たる「未来や過去の自分に面と向かって会ってはいけない」など。
会うと大爆発が起こるって話を正直に信じ、万が一将来そんな機会が訪れた時の為の要注意事項として
今までしっかりと心に刻んでおりました。
なのに・・・ヒドイよ、スポックの嘘つき!何年も騙されてたよ・・・。

 < ストーリー >
宇宙で襲撃を受け、乗組員全員を非難させ艦長代理として責任を果たした父の死後生まれたカーク。
無鉄砲なカークは宇宙艦隊に入隊を薦められる。
3年後、USSエンタープライズにこっそり乗り込んだカークだったが、船内でトラブルを起こす。
カークを気に入らないスポックは、カークを船から追い出す。
転送された星でカークが出会ったのは・・・。
そしてエンタープライズの運命は?

   
     
私が昔見ていたのは、おそらく『宇宙大作戦』 (Star Trek, The Original Series)の再放送のみではないかと。
それ以降のTVシリーズや映画版は見ていないと思います。

派手な戦いというより、カーク船長のリーダーシップ、ミスター・スポックの冷静で論理的な状況判断、
その他ドクター・マッコイ、チャーリー、ミスター・カトーにウラ少尉、チェコフ等の
危機に陥った時の人間ドラマが中心だったと記憶しています。
西部開拓時代なんかにもタイムトラベルしていたような・・・?


そもそも「タイムトラベル」ってSFものでは必ず出てくるんだけれど、頭がこんがらかります。
「ターミネーター」も
ジョンの命を受けて未来からサラを守りにきたカイルがジョンの父親って設定おかしくない?
本作も未来に起こったことに端を発し、タイムスリップして過去の時代で復讐に燃えるって
う~ん、若き日のカークやスポックの話なんだけれど、
年老いたスポック(おぉ、レナード・ニモイ健在だ~!感激!)が登場し現在と未来が交錯する。

でも、本作はと~っても面白かったからオッケー!!!
難いことは言いっこなしね。


宇宙でのシュミレーションプログラムの名前「コバヤシマル」ってなぁに?

スポックに母にウィノナ・ライダー!!!でも、驚くほど老けちゃった・・・

宇宙ものの悪役ってなんでつるっぱげで刺青なの?
ロミュラン人ネロを演じているのは誰?どっかで見たことある気がするけど・・・
エンドロールでエリック・バナ名前を見つけ、何役???ってネロ?全く気付かなかった・・・。

スポックを演じているのはTVシリーズ「HEROS」の悪役ザイラーじゃないの。スポックにピッタリね。
スポックの父を演じている役者さん。どっかで見たぞ・・・「炎のランナー」じゃないか!

チェコフは訛ってたねぇ~。何となくひょうきんな感じ。この方「ターミネーター4」にも出演中なのね。

ウラ少尉はウフーラなのね。TVシリーズより随分と美人でスポックと?!

カトーがいないじゃない?って不満に思っていたら、
元々ヒカル・スールーって名前だったのね?!
日本語吹き替えでは「カトー」。
カトーKatoは英語でケイトーと発音され、
ブルース・リーが演じたTVシリーズ「グリーン・ホーネット」の助手や、
「ピンク・パンサー」の使用人の名前もこれでしたよね。
1960年代、日本人の名前といえば海外では「加藤さん」がメジャーだったのかな?
「HEROS」でヒロ・ナカムラの父を演じておられるオリジナルのカトウ、
ジョージ・タケイさんにも出演してほしかったなぁ。

サイモン・ペグが出てきたときにはビックリ!だよ。
おふざけ映画が多い彼がここで出てくるとは!ファンとしては嬉しいです。
こちらも当時TVシリーズの吹き替えで機関主任の名前はチャーリーだったよね?

ウイリアム・シャトナーは・・・出演しない方がいいと思う。
今や見る影もなく太っちゃって・・・法廷物のTVシリーズでひょうきんに出演中。

スポックの別れの挨拶は、そうこれこれ。手のひら見せて、バァ~イ。
          

続編が楽しみです


にほんブログ村 映画ブログへ

  *** 見た 映画 ***

 6月14日 「画家と庭師とカンパーニュ」DVD フランス映画 この映画良かったなぁ~。 
        正反対の人生を歩んできた幼馴染が再開し、補い合う。

 6月15日 「星の王子さま」DVD 1974年英米合作ミュージカル 

 6月16日 「レスラー」 @TOHOシネマズ海老名

シネマ・クローゼット

2009-06-14 | 
本のご紹介、第2弾はイーステージ出版発行、
イラストレーター高松啓二氏の「シネマ・クローゼット」です。
  ISBN978-4-904034-00-2

久々に行った八重洲ブックセンターの映画関係のコーナーを覗いていたら
こ~んな面白そうな表紙の本を発見!!!

       
     表表紙                  裏表紙 

似顔絵がスゴイ!
「いや~、すっご~い似てる~」っと即決購入
流石、プロのイラストレータ~さん

見開き2ページで映画一本を取り上げ、
主人公のイラストファッションアイテムについての解説と
映画についての感想が綴られています。
   
 トゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリー&スカジャンと腕時計

映画の中で、主人公が着ているファッションから小物、靴、銃に至るまでこだわりを持った解説に
こういうところに注目して書くのも面白いなぁ~と思った次第です。

 トレンチコートトレンチって何だか御存知ですか?
探偵ハンフリー・ボガートが、ソフト帽を被ってタバコをくゆらせ眉間にしわを寄せている
ハードボイルドなイメージがあるカッコいいコートの代表ってイメージがあったのですが・・・

「トレンチ」って「塹壕 ざんごう」なんですね。
『戦争中、野戦で敵の攻撃から身を隠すために溝を掘り、その土を前に積み上げたもの』(広辞苑より)
第一次世界大戦時、イギリス兵が塹壕の中で着ていたダブルでベルト付きの軍用コートですって
だから軍服として機能的にできている。
肩に付いたちいさなベルト状のもの(エポレットは銃や双眼鏡・水筒を肩に留めるためのもの。
右胸に縫い付けられた当て布は銃床を当てるためのすり切れ防止。
ベルトのDリングって手榴弾を引っ掛けておく金具だったんだぁ~。
襟を立てて着るのがカッコいいけれど、
本来は雨の日に雨水を樋(とい)に流す様にUの字状に立てて着るのが正しい着方らしい。
コートに歴史ありですね。
           
   「今宵、フィッツジェラルド劇場で」   「さらば愛しき人よ」R・ミッチャム

こんな話が、激似のイラストとともに満載で、面白くないはずがない

では、ちょこっと本の中から質問です。
映画のタイトルと主演俳優、わかりますか?

   
  髪は長い方が…いい!  石田純一のお手本?    アクセル全開!  
                          


   答えは   下に  ↓









 「Mr.&Mrs. スミス」  「太陽がいっぱい」   「ビバリーヒルズ・コップ」  
  ブラッド・ピット     アラン・ドロン      エディー・マーフィー           
  


 すぐにわかっちゃったかな?


にほんブログ村 映画ブログへ

    

ハゲタカ  ROAD TO REBIRTH  会社って何さ?

2009-06-11 | 映画 は行
前々から「お買い物中毒な私」を見ようと思っていたのに・・・
今日は一日フリ~ってことで、2本見れるぞ!
ラブコメより見応えありそうな映画、大スクリーンで見た方が良い映画を見たい!!!
ってことで急遽変更

「ハゲタカ」と「スタートレック」と相成りました。
平日にもかかわらず、どちらもそこそこの入り、且つ年齢層が高い。
「スタートレック」って若い人が多いのかな?と思っていたけれど見終わって納得。
これは昔のTVシリーズファンこそ楽しめますよん 近々アップしま~す。


¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

     ハゲタカ     ROAD TO REBIRTH

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥


中尾彬氏は銀行の頭取っつうかビジネスマンって顔やないやろう?
どう見たって、その筋のNO.2(親分でもないな)って感じ。
NHKのTVでは「見忘れ」もあったので・・・毎週連続って結構見忘れて挫折しちゃうのよね。
映画はぎゅっと2時間14分


 < ストーリー >
かつてハゲタカとして名を馳せた鷲津(大森南朋)は日本を引き上げ、今は海外にいる。
そこに、大手自動車メーカー「アカマ」を劉一華(玉山鉄二)率いるファンドの買収から
救って欲しいと旧知の芝野(柴田恭兵)が訪れる。
巨額の資金を背景に、「アカマ」の再建構想を示し公開買い付けを行う劉。
鷲津はホワイトナイトの名乗りを上げ対抗するが・・・。

      
   鷲津                劉 



「アカマ自動車」って・・・N社?H社?I社?などと思わず思いを巡らしてしまいます。

でもまぁ「こんな国に誰がした?」とか「地獄だね、日本は。生ぬるい地獄だよ」とか、
厳しい言葉がポロッポロ飛び出します。

「アカマ」はもの作りを標榜する日本そのもの
それが中国資本に買い叩かれる・・・とか聞くと、愛国心煽られるわぁ。

でも・・・
モノ作りに係わってへん、ファンドマネージャーたら銀行の人間が寄ってたかって株式公開買い付け、
株価はまるでオークションで絵画が競られるように急上昇。
名画を描いた画家同様、車作ってる人間もすっかり置いてきぼりやんか。

ファンドたらいう金持ってる奴が(持ってないときはドバイの王子様とか持ってはるとこから借りてきて)
何も作らんと、作っている会社や作ってる人たちの運命を握ってるって、おかしいやろ?!

この手のニュースを聞く度に、「会社って何なんやろう?」という思いを強くします。
マクロだミクロだ、金融工学やら市場原理だ新自由主義経済だと
難しいこと言われるけれど、モノを作らんことには何にも始まらへんでぇ

資本主義を動かすのは「欲望」と「
「欲望」は新たな技術開発や生活向上をも生み出すけれど、押さえが効かへんようになって
膨らんでは弾ける
歴史はこれの繰り返し?

モノを作っているうちは労働倫理が国民精神の拠り所となって国家としても強くなるそうな。
その後、富の蓄積が起こると自分たちでものを作らず他所から買うようになる、
そしてモノを生産する実体経済から金融投資型経済へと移行すると衰退が始まり
主役は「新興国」に移るってことを繰り返しているらしい。

この流れで世界の覇権は、スペインからオランダ、イギリス、そしてアメリカへ。
地道にモノを作っていたアメリカも、「Buy American アメリカ製品を買おう運動」なんて
政府が旗を振っても、もはやアメリカ製のものなんてありゃしない。

モノ作りを止め金融帝国化したアメリカは歴史が示すように今後衰退していくのか?
そうなると次に主役に躍り出るのは・・・やっぱり赤い国
             
 
ハゲタカたちに翻弄される「アカマ」社長は「憧れや夢、そんなもんで飯が食えるか!」
と、おっしゃる。
一方「こんな時代だからこそ夢や希望を語るリーダーが必要なんだ」と説得する芝野。

そういう意味では、日本は今も、どっちに転ぶか岐路に立って揺れているのかも?
グローバル化の中で「儲ける為には何でもする」「全ては金が支配する」「儲けて何が悪い」
みたいな発想か、地道な実体の伴ったもの作りを守っていくのか。


今回の鷲津を見ていると1990年の「プリティウーマン」でリチャード・ギアが演じた実業家を思い出す。
企業買収で名を馳せ、買収してはバラバラに解体し売り飛ばして利益を得る。
ジュリア・ロバーツ扮するヴィヴィアンに
「何も造ったり建てたりしないの?車を盗んで部品を売るようなものね」と言われ
「でも法は守っているよ」と答えたものの、最後に「良心の呵責」から会社の存続と支援を申し出る。
20年前のアメリカならこういう結末でよかったかもしれないけれど、今ならこうはならんやろうなぁ。
今日本で「ハゲタカ」が作られたって事は、日本はアメリカより20年遅れているってことなの?

一方の劉は、当初金が全ての拝金主義者のように見えるけれど、
人生のスタートから嘘で固め、いつかはアカマの自動車にという夢を実現すべく這い上がってきた男。
「金を粗末にするな」という台詞がこれまでの彼の人生を物語る。
彼こそが誰よりもアカマの車を愛し、夢を託していたっていうのが何とも皮肉やねぇ。
個人の篤い思いなんて、弱肉強食のグローバルスタンダードの波に一飲みされてしまうのかなぁ。

老婆心ながら、中国の人はこの映画見たら怒らへんか?

もっと老婆心ながら、最近の若い人は自動車にあまり興味がないらしい・・・って、
折角情熱を持って作っても、もう車は売れへんの?


人生の悲劇は二つしかない。金がない悲劇と金がある悲劇
どっちに転んでも不幸やなぁ・・・
過ぎたるは及ばざるが如し。ほどほどにってことでしょうか?


大森南朋氏、保険会社のCM等、前々から注目しておりました。
どんな役でもできる落ち着いた素敵な役者さんです。
お父様(麿赤兒氏)とはあまり似てない・・・よかったね。

玉山鉄二氏は美しくってセクシー!NHK「天・地・人」でも北条家から人質として上杉に行き、
謙信に才を認められ養子になるも、家督争いに負け無念にも死ぬ役どころ。
鋭い目がいいね

派遣工役の高良健吾クン(上の写真の右端)はダルビッシュに似てないか?



先日「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」の試写会で六本木ミッドタウンに行った時、
映画について思いをめぐらしながらスターバックスでコーヒーを飲みました。
ふと、何気な~く振り返ったら、そこには・・・

ライブドアによるフジサンケイグループへのTOBで一躍有名になった
ニッポン放送の当時の社長亀淵氏がお一人でコーヒー?を飲んでおられました。
当時はまさに映画のような混乱の中、大変な日々を送っておられたのでしょうねぇ~。



にほんブログ村 映画ブログへ




 ***** 見た 映画 *****

 6月 9日 「ハゲタカ」@TOHOシネマズ海老名

        「スタートレック」@TOHOシネマズ海老名

言葉についての一考察  「長靴は死語?」

2009-06-05 | その他
最近朝は、8:15までNHKの「おはよう日本」
その後、時間があれば日テレのワイドショー「スッキリ!」を何となくつけています。
テリー伊藤氏の切れっぷりや、意外に(失礼)気配りの行き届いた加藤浩次氏のまとめっぷり、
大竹真氏の気弱だけれど真摯な姿勢、阿部祐二氏の暑苦しさがお気に入りだったのだけれど・・・。

先日、雨の日グッズの紹介がありました。

梅雨も近いし、最近めっちゃオシャレでカラフルな長靴が人気だからねぇ~。
こんなに色とりどり  かわいい 
          
「へぇ~、こんなオシャレな長靴があるんだ~」なんて見ていたら・・・
雨の日グッズコーナーの店員さんの言葉にびっくりした。

もはや長靴ではありません。レインブーツです」とのたまわったのだ。

えぇ?な、なんですって
今度は番組のレポーターが「もはや長靴と呼ばないで下さい。レインブーツと呼んで下さい」と。

その後司会陣、コメンテーターも同調。
そして次に「合羽ではなくてレインコートです」と。

はぁ~、横文字カタカナに変えただけじゃん!カタカナで言ったらオシャレなんかい
それともこれはジョークとして笑いを取ろうって手法ですか?
そんな風には見えなかったけれど・・・。

そういえば、もう随分前になるけれど、初めて降りた神奈川県のとある駅前で、
「百貨店ありますか?」という私の問いかけに、若いお姉さんが言ったのは、
百貨店はないですが、デパートならあります」だって!
おかしくないか~?もう笑うしかないよね。

揚げ足をとろうなんて全く思っていないのだけれど・・・、

今年の2月ユネスコが発表した「危機に瀕した世界言語地図」に関連した日経の記事が気になっていたからです。
英語「一人勝ち」に対抗  自国語を守れ、政策動く』という見出しです。

グローバリズムの影響で英語が世界の共通言語になりつつある今、
一方で消えてゆく言語が沢山あるというのです。


いま地球上で話される言語ってどれくらいあるか御存知ですか?

なんと!6000語
そしてその内の2500語がなくなる危機にさらされているというのです。

ユネスコではこれらの言語を消滅の危険度に応じて5つのグループに分けています。
「消滅した言語」
最も危険なものから「極めて深刻(538語)」「重大な危険(502語)」
「危険(632語)」「脆弱(607語)」で、サハラ以南のアフリカ、南米、メラネシアに多い。

それでは、日本には一体いくつの言語があるでしょう?

「はぁ?」変な質問ですが、9つ。その内8つが危機にあるというのです。知らんかった・・・。
アイヌ語は今や話せる人が15人以下、それも日常会話で使われることはなく「極めて深刻」に、
他の八重山語、与那国語、沖縄語、宮古語、八丈語なども「重大な危険」「危険」に分類されています。
(これらの言葉を方言でなく独立言語と捉えるのは、夫々の文化が固有のものだからということのようです)


インターネットで現在最もよく使われる言語は何でしょう? 
もちろん英語です。
インターネット上で流れる全情報の内、英語で書かれているのは29%
ついで中国語20%スペイン語、日本語、フランス語と続くようです。

これに危機感を感じている各国が自国語を守る政策を打ち出しているのだそうです。

フランスやドバイで法規制をかけたり、
EU委員会に重要書類は速やかにドイツ語に翻訳するよう働きかけたり。

ヨーロッパが英語対抗策を講じる中、中国では中国語学習者を世界で1億人に増やすべく、
81カ国に「孔子学院」という学習機関を作り、政府による教師派遣等の事業を展開している。
長期的展望にたった政策やね。 こういう発想は日本の政治家にはないんかい?
税金かけて箱物を作ることばかり考えとったらあかんでぇ。

今後新たにインターネットに加わる利用者10億人ほとんどが中国語・スペイン語・アラビア語等
非英語圏の人たちだと予想している。

果たして英語はネット上の主導権を握り続けるのか?
はたまた数に物を言わす中国語やスペイン語が取って代わるのか?

そして話す人間の少ない言語は、どんどん消えていってしまうのか?

多言語を話されるピーター・フランクル氏は言語は文化の最後の砦であるとおっしゃってます。
言語が消えれば文化も歴史も消えてしまうことを意味します。

経済力や武力のみが世界を制するのではなく、言語も大きな役割を果たしている

な の に ・・・
長靴じゃなくてレインブーツ」なんて言ってていいのかなぁ~?

テレビに登場する所謂知識人と言われる方たちも、殊更に外来語を使いたがるよね。

インフルエンザ騒動では「パンデミック」よく聞いたねぇ。
選挙が近づくと「マニフェスト」の出番です。
有権者に伝わらへん何のこっちゃ言葉で煙に巻く政治家なんて、信じられへんわ。

福沢諭吉を始め、明治の人たちは、新しい概念に対応する為に
とんでもない努力をして造語を作り出したという話を聞いたことがあります。
「保険、福祉、演説、討論、版権、民族、文化、思想、法律、経済、資本、哲学、主観、客観、
科学、時間、空間、理論など」現在逆輸出?し、中国や韓国でも使われ、日本製と知らない人も多いでしょう。
この年で、数年前まで知らんかったし・・・。


「コーポレートガヴァナンス」に「インフォームドコンセント」「リストラ(本来の意味じゃない)」
「メタボ(リックを省いて意味も変わってるんちゃう?)」・・・
「コンフィチュール」なんて知ってました?「ジャム」(これも英語や)のフランス語って、
何でフランス語で言わなあかんの?!そんなん知らんがな~。

映画のタイトルもほとんど英語のカタカナ表記、そのうえ冠詞や複数形は無視。
(一応映画ブログなので、映画にも触れとこう)

日本語がないならまだしも、日本語で言える言葉がいっぱいあるやんか!
いったい、こういう言葉を国民の何%が正しく理解してるんかなぁ?


と、何だか朝のワイドショーであつくなって、一気にぶちまけてしまった感が・・・

雨の日が楽しくなりそうだし、お洒落な長靴を買って、国内経済活性化に貢献しようかなぁっと



にほんブログ村 映画ブログへ


はりまや橋

2009-06-03 | 映画 は行
6月13日から公開の日米韓合作映画「はりまや橋」を先月試写会で見てきました。
今朝のワイドショーで大物タレントの娘さんが「はりまや橋」でデビュー!
と紹介されてました。
それと思しき若い女性って・・・???

とんねるず石橋貴明氏の娘、穂のかさんですって。
えっ、この人出てたっけ?

本作では知的障害のある中学生役で、おそらくすっぴん?
今朝のテレビの映像とはまるで別人のようでした。
  
   左が制服姿の穂のかさん



**************************

     はりまや橋    The Harimaya Bridge

**************************

この映画、高岡早紀氏主演で国際女優を目指すのかとか、
上記穂のかさんやバラエティー番組で活躍中の歌手misonoちゃん出演が話題になっているけれど、
メインとなる人物を演じ出ずっぱりの清水美砂さんこそが主演と言っていいのではないでしょうか。
国際結婚で既に映画のテーマの一つ「国境を越えて」おられるってこともあるだろうけれど、
異文化に、ぶつかり、戸惑う夫々の登場人物の橋渡し役を流暢な英語で演じておられます。
   



 愛した息子の影を追いかけて日本にやってきたひとりの男。
 愛した男性を想いながら孤独に暮らすひとりの女。
 どんな人の心にもある誤解、偏見、憎しみ、そして愛ーーー。
  


 < ストーリー >
サンフランシスコに住み写真家ダニエルは太平洋戦争で父を亡くしたことで、日本に嫌悪感と偏見を抱いていた。
しかし息子ミッキーは父の反対を押し切って、高知県のとある町に英語教師として赴任し、
画家としての才能を伸ばしながら、日本人の同僚や生徒たちに慕われ充実した日々を送っていた。
ところが、ある日ミッキーが交通事故で死亡したとの報が届く。
息子が残した絵を取り戻す為単身日本を訪れ、温かく迎えられたにもかかわらず、
なかなか頑なな態度を崩さなかったダニエルだったが、息子の足跡をたどるうち
息子の教え子であった少女からプレゼントされた絵によって、思いがけない事実を知り、
人々と触れ合う中で次第に心を開いてゆく。

   
土佐の~高知~の、はりまやばぁ~あしで、坊さ~ぁん、かんざ~し、買う~を見た、
よさこ~い、よさこい
って「よさこい節」は、僧侶の道ならぬ恋話を歌にしたもの。

人の心の中にある、偏見や憎しみ・誤解は、人を遠ざけ、孤独と悲しみの中に追いやる。
アメリカと日本の間にある戦争という歴史、
黒人と日本人という人種の壁、
英語と日本語という言葉の壁。
親子でありながら、うまく思いを伝えられない父と息子、父と娘。

様々なわだかまりや壁にさえぎられた人たちの、心と心を結ぶ架け橋として、
禁じられた愛の象徴たるはりまや橋をタイトルにもってくるって、ニクイね。
  
一度できてしまった偏見という国境を越えるには難しい。
亡くなった息子というフィルターを通して、心を開き、新たな絆を築いてゆくダニエル。

グローバルな今の世の中では、偏見を捨て、国境や壁を越えてゆかないと立ち行かないからねぇ。

戦争には、勝った側にも負けた側にも、悲しみが残る。



「リーサル・ウエポン」シリーズなどでお馴染みのダニー・グローバー氏は
本作のエグゼクティブプロデューサーで、ダニエルの兄役でちょこっと出演しておられます。

アロン・ウルフォーク監督自身、日本政府のJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で
英語教師として1年間高知県に滞在した経験を持ち、
高知に魅せられ、帰国後も毎年訪れ、第一回長編作品は高知を舞台にと脚本を書き
若い映画人を支援するダニー・グローバー氏に認められたそうです。

  

最近バラエティー番組でその天然ぶりを発揮しているmisonoちゃんのハイテンションに驚いたダニエルさんは
「薬でラリってるのか?」と驚いてたぞ~
     

「おくりびと」でも感じたけれど、日本の地方の風景ってなかなか美しい。


因みに、関西で「はりまや」と言えば日本一のおかき処「播磨屋」さん。
最近霞ヶ関に播磨屋ステーションなる無料カフェがオープンしたとかで巷を賑わしておるそうな。
霞ヶ関・・・遠いなぁ~。
私のお薦めは「丹波の黒豆入りの御やきもち」です。
しかし、無料って・・・思い切ったなぁ~。 




にほんブログ村 映画ブログへ





 ***** 見た 映画 *****

 5月29日 「とうきょうソナタ」DVD 黒澤監督、小泉今日子、香川照之主演
              カンヌ映画祭で「ある視点」受賞作

       「ブタのいた教室」 DVD 妻夫木聡主演 

 5月30日 「恋愛上手になるために THR GOOD NIGHT」DVD この日本語タイトルはなに?
        マーティン・フリーマン、グイネス・パルトロー、ペネロペ・クルス主演 

 5月31日 「ヘンリー・プールはここにいる 壁の神様」DVD ルーク・ウィルソン主演

 6月 1日 「LOOK」DVD 至る所で監視カメラに狙われている日常をドキュメンタリーたちで見せるフィクション

 6月 2日 「百万円と苦虫女」DVD 蒼井優ちゃん、森山未来くん主演