映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

2008年を振り返って

2008-12-30 | その他
2008年も残すところあと1日。あっという間の1年でした。

今年は166本(うち日本映画は22本)の映画を鑑賞。
その中から・・・

 私の好きな今年公開の11本 
                 (日付は記事の投稿日です)

  ・スイニー・トッド           2月 1日
  ・魔法にかけられて         3月19日 
  ・つぐない               4月25日 
  ・アウェイ・フロム・ハー 
  ・ダーク・ナイト            8月23日
  ・おくりびと              9月20日 
  ・ファースト・フード・ネイション   9月28日
  ・この自由な世界で        10月26日
  ・ミスト                11月16日
  ・ブロードウェイ♪ブロードウェイ 11月23日
  ・地上5センチの恋心       11月 9日

 
 今年公開ではないけれど好きな映画   

  ・めがね       6月14日
  ・七人の侍      7月 2日   
  ・生きる       7月20日   
  ・野良犬 
  今さら・・・ですが、黒澤作品に目覚めた年でした。   

今年1年お付き合いいただき、ありがとうございました

来年も週に1回、できればもうちょっとのペースで投稿を続ける所存です。
よろしくお願いいたします

  良いお年をお迎えください  




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 *** 今週 大掃除の合間に 見た 映画 (見てる場合か?) ****

12月29日 「僕のニューヨーク生活 ANYTHING ELSE」DVD ウッディ・アレン監督

       「野良犬」DVD 黒澤明監督、三船敏郎・志村喬主演

12月30日 「逢引き Brief Encounter 1974」TV ソフィア・ローレン、リチャード・バートン主演

ワールド・オブ・ライズ   BODY OF LIES

2008-12-28 | 映画 わ行
今の世の中グーグルアースやストリートビューを使えば、私達のような一般人でも
世界中の場所をかなり詳細に見ることが出来ます。
フィクションである映画の中で個人を特定するくらいの精度ってことは
本物の諜報活動をやっているCIAのような組織は、どの程度まで情報を得ることができるんでしょう?
空恐ろしい気がします。



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      ワールド・オブ・ライズ   BODY OF LIES

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何だか、アラブ=イスラム教徒=テロリストみたいなイメージないですか?

そもそもアラブ人の定義って御存知ですか?
アラブ人とは、「アラビア語」を第一言語として話す人で、人種を指すわけではないそうです。
イランはペルシャ語を、トルコはトルコ語を話すのでアラブ人にはなりません。
映画の中でアラビア語の得意な主人公フェリスのことをジョークでアラブ人と言ってました。

アラブ人の大多数はイスラム教徒ですが、クリスチャンも数百万人、ユダヤ教徒も数千人いるそうです。
因みに「アラブ世界」とは、中東と北アフリカの22カ国を指します。

「中東」とはエジプト東部からペルシャ湾に及ぶ地域のアラブ諸国とイスラエル、トルコが入り、
トルコはときに中東、ときにヨーロッパの一部とみなされるそうです。

世界には推定12億のイスラム教徒がおり、イスラム教徒人口が多い国順は、
インドネシア、パキスタン、バングラデシュ、インド、トルコ、イラン、エジプト、
ナイジェリア、中国。 上位9カ国中「アラブ」はエジプトのみ。
「アラブ人」のほとんどがイスラム教徒だけれど、
イスラム教徒のほとんど、12億のうち少なくとも8億は「アラブ人」ではないということにビックリです。

刷り込まれた「アラブ」「イスラム」のイメージが強く、
知っているようで如何にしらないか、間違ったイメージに踊らされている気がします。


 < ストーリー >
ロジャー・フェリス(レオナルド・デカプリオ)はCIAの現地工作員。
死と隣り合わせの彼に任務の命令を下すのは、遠く離れたアメリカの安全な場所にいる
ベテラン局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。
時には子供の世話をしながら、ときにはジャンクフードを食べながら。
彼らの目的は、欧米各地でテロを起こす爆破テロ組織のリーダーアル・サリームを捕まえること。
ヨルダン情報局のハニの協力を仰ぎ、反目し合いながらも協力し、
架空のテロ組織をでっち上げ、サリームをおびき出そうと試みるが……。
フェリス、エド、ハニ、夫々の駆け引き、嘘と信頼が交錯する。
テロのリーダーを捕まえるのは、いったい誰なのか…?

     

原題は「BODY OF LIES」
「BODY」っていろんな意味があるのですね。
誰もが知ってる、ナイスバディ!の「体」や「本体」の他に、
「組織・機関」、果ては「死体」という意味まで。

この題名は「一連の嘘」とか「嘘だらけの組織CIA」「嘘の果てに」といった意味でしょうか。

キャッチコピーは、「誰も信じるな!」「みんなを騙せ!」


だいたい、クロウ演じるエドは全くもって傲慢な奴。
ハイテクを駆使する「未来人」たる我々には、ローテクの彼らを理解できないとかなんとか・・・
めっちゃ上から目線です。
今やたった一人で、遠く離れたところから、
コンピューターを駆使して偽テロ集団を作り上げたりすることもできるんですね。
恐ろしや~。
そんなものに巻き込まれて知らないうちにテロリストにされたあの方、気の毒すぎます。

でも、「現場に足を運ばなくても、衛星からの映像ですべてお見通しさ~」なのかと思ったら、
土煙で煙幕張られたらお手上げってなんともお粗末。
やっぱりハイテクに胡坐をかいたらあきません。結構脆弱よ~。
最後はローテク、アナログ、人と人との信頼関係を侮ったらいかんぜよ!ってことですか。

色んな国の思惑や、テロ組織同士の派閥、同じ組織内での考え方の相違などが複雑に絡み合って、
「敵の敵は味方」みたいな単純理論はなりたたないねぇ。
嘘と嘘、嘘と真実が入り乱れ、み~んな疑心暗鬼です。

唯一の真実は、看護婦アイーシャとの恋、ってこんな大変な時に何してんのよ!
映画だから、デカプリオだから、恋愛話でほっと一息かもしれないけっどー・・・
彼女がウイークポイントとして巻き込まれるのはお約束。
やり手の工作員ならこんなことはせえへんよ。
アイーシャを演じるイランの女優さんは、気品があってと~ってもお美しい!


世界各国(日本はいない?)に
スパイとか、秘密工作、諜報活動に従事している方々がいらっしゃると思いますが、
一体何が彼らをあんな危険な仕事に駆り立てるのか?
文武両道、インテリのうえ体力・腕力にも自信アリって、他の分野でも大成功できるだろうに・・・
国家のため?世界を救うため?
作戦が成功しても、功績を公にできず、ことによっちゃぁ拷問のうえ野垂れ死にって事もあるのに・・・。
テログループに捕らえられ、あんな経験をしたら間違いなくPTSDでしょうが?
日本のために日夜暗躍する日本人工作員、・・・は、いないよなぁ~。


レオナルド・デカプリオは「ブラッド・ダイアモンド」以降良くなりましたねぇ~。
童顔だったのに、貫禄が出てきて、後10年位したら悪役のボスなんかもいいんじゃな~い。

        
ラッセル・クロウは20キロ体重を増やしたとか。
以前タバコ会社の内幕を暴いた「インサイダー」でも体重増に挑んだように記憶しています。
今回は安全な所から、子供の世話をしながら食べながら、無茶な指令を出すメタボな上司。
現場で起こっていることや命がけの現地工作員のことなんかお構いなしのふてぶてしい役どころ。
お似合いです。
しかし、あれで「ヘアアーティスト」や「コスチューム担当者」はいらんでしょう?

ヨルダン情報局のボス、ハ二を演じるマーク・ストロングはダンディーでクール!

テロリストのリーダー、サリームを演じるのはイスラエル俳優アロン・アブトゥブール。
イスラエル人でイスラムのテロリストを演じることに葛藤はなかったのでしょうか?


オランダでの無差別テロで犠牲になる通行人アジアン観光客夫婦。
エンドロールでわざわざ「Japanese Tourist」になってたけど、
どうみたって風貌も名前も日本人じゃあないぞ!
Japaneseと特定する意味がわから~ん!

今、こうしている時にも、世界のどこかでテロ行為を阻止する為に
こんな風に戦っている人たちがいるのかなぁと思うと・・・複雑な気分です。



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 ***** 今週 見た 映画 *****

12月19日 「さようなら。いつかわかること」DVD

12月22日 「ワールド・オブ・ライズ」@109シネマズMM横浜

12月23日 「フォグ・オブ・ウォー マクナマラ元国防長官の告白」DVD

12月24日 「Sweet Rain 死神の精度」DVD 金城武、小西真奈美主演

12月25日 「ベガスの恋に勝つルール」DVD キャメロン・ディアズ主演

12月26日 「ブルースとロイド OUT OF CONTROL」DVD マシ・オカ主演
         「ゲット・スマート」の秘密兵器担当二人のスピンオフコメディー

12月27日 「タクシデルミア TAXIDERMIA ある剥製師の遺言」DVD ハンガリー映画

2008年興行収入ランキング!

2008-12-27 | その他
久しぶりに、土曜日の午前中家にいたのでTBS「王様のブランチ」を見ていたら

2008年度興行収入ランキングをやっているじゃあありませんか

今年見た映画、何本ランキングに入っているかなぁ~?
1位はやっぱり邦画のあれ?
あの映画もヒットしたし・・・な~んて、

ところが、ところが、あれれ?
私にとっては、とっても意外な結果だったので、急遽アップ!


12月2日 「王様のブランチ」調べ、結果発表
 カウントダウン方式です。

 第10位 20世紀少年
 第 9位 マジックアワー
 第 8位 アイ・アム・レジェンド
 第 7位 相棒 劇場版
 第 6位 ポケットモンスター ダイアモンド&パール
 第 5位 レッド・クリフ PartⅠ
 第 4位 容疑者Xの献身
 
 第 3位 インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
 
 第 2位 花より男子 ファイナル
 
 第 1位 崖の上のポニョ

 えぇー!
 わたくし、この10本の中では3位のインディー・ジョーンズ1本しか見ていません!
 これも、この映画も見てないよー
 3位でやっと・・・マジ!?
 
 4位と9位はDVDが出たら借りようっとスルー
 5位はパート2が出る前にDVDを見て、1、2一気に見よ~っとスルー
 
 驚くのは10本のうち7本が、アニメ2本を含め邦画だということです。
 レッドクリフには金城武、中村獅童が出演しているし、
 洋画はたったの2本です。
 改めて邦画の勢いを感じました。

 この1年、私は世間の流れに全く乗ることなく映画をチョイスしていたってことが
 浮き彫りとなった次第でございます。

 皆さんはランキングの中で何本ご覧になりましたか?


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もしも私が大統領だったら 

2008-12-21 | 映画 ま行
アメリカ大統領選挙の年にこの映画はとってもタイムリー!だけれど、
アメリカでは2006年製作で日本では劇場公開されなかったのでしょうか?
DVDでの鑑賞です。

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  もしも私が大統領だったら  MAN OF THE YEAR

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原題は「MAN OF THE YEAR」「今年の人」とか「今年の顔」「今年のMVP」てな意味ですね。
映画の最後にこのタイトルで、主人公が雑誌の表紙を飾ります。

学校で「今日1日おりこうさんだった生徒」は「STUDENT OF THE DAY」
「今年の最優秀者」は「STUDENT OF THE YEAR」です。



 < ストーリー >
トークショーの司会トム・ドブス(ロビン・ウイリアムズ)は政治ネタで笑わせるコメディアン。
ひょんなことから大統領候補として立候補することになる。
そして今回の投票からデラクロイ社のコンピュータ投票システムが導入されることになる。
ところがデラクロイ社の技術者エレノア(ローラ・リニー)は最終テストでプログラムのバグに気付く。
社長に伝えるが、今さらそんな発表はできない握りつぶされ、クビになる。
ドブスはコンピューターのミスで選挙で当選、次期大統領として活動を開始。
エレノアは真実を告げようとドブスに近づくが・・・。

  
                        エレノアを演じるローラ・リニー
    

爆笑問題の太田光氏を総理大臣に見立てたテレビ討論番組があるけれど、
この映画でアメリカ大統領に立候補するのはロビン・ウイリアムズ。
太田氏みたいに青筋立てて激高するのではなく、
いたって冷静にスマートにユーモアを交えて説得力のある発言で人気を得る。


「もしも私が大統領だったら」という日本語タイトルと同じ曲があるんですね~。
①フランス人ジェラール・ルノルマンの歌「もしも僕が大統領だったら」。
もしも僕が共和国の大統領だったら
     もちろん首相にはミッキーマウス
     文部大臣は7人の小人の「おとぼけ」
     財務大臣にはスクルージおじさん
     最高裁判官は怪傑ゾロで、環境大臣にはターザン
   ってな歌詞。
   なんだか、かわいらしい~。

②ワィクリフ・ジーンって人も「もし僕が大統領だったら」って歌を歌っておられるようです。
この方「ホテル・ルワンダ」のテーマ曲を歌ってたって…テーマ曲?あったっけ?
もし、僕が大統領だったら
        金曜日に大統領に選ばれて
        土曜日には和平条約を結んで
        日曜日には戦争を止めるよ

        何十億ドルも戦争に使う代わりに
        そのお金を貧しい人々に施すよ
       ~と続く。この続きもなかなかですよ。


日本で今使われている手書きの投票用紙って、ただの紙じゃあなくってハイテクの優れもの。
投票箱に入れると、折り曲げた用紙がはらり~と開いて開票を迅速に行えるようになっているそうな。

こんだけコンピューターが普及してるんだから電子投票にならないもんかしら?
前々回のアメリカ大統領選挙(ゴアが負けたやつです)でパンチカードなるものを使っていて、
位置がずれていただの、再度数え直しだのでびっくりしたけど、電子化への道は・・・?

システムダウンやバグによる誤作動、
不正侵入で書き換えられるなんてことを考慮するとまだまだ難しいのでしょうか?
開票速度も一気に速くなって、当選予想なんてする暇もないかもね。

本作ではこの電子投票システムのエラーで大変なことが起こる。

政治風刺のコメディー(ロビン・ウイリアムズは上手いなぁ~)と
ミスを隠蔽し存続をかけ悪どいことに手を染める会社が告発者を追いつめる陰謀のサスペンス、
そしてラブストーリーとてんこ盛り。

陰謀サスペンスに特化して力を入れたら
ジョージ・クルーニーの「フィクサー」みたいな作品になったかも?

監督は「レインマン」「トイズ」「隣のリッチマン」のバリー・レビンソン。

結構面白かった~けれど、
FBI捜査官を装った身元もよくわからないエレノアが
あんなに簡単に次期大統領に近づけるもんかな~?
オバマ次期大統領の警備は厳しそうですもんねぇ。

そのあたりが、ちょっと・・・でもコメディー系のアメリカ映画はやっぱりハッピーエンド。
果たしてドブスが大統領になったのかどうかは、是非DVDにて御確認を!




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 *****  今週 見た 映画 *****

 12月14日 「ハンティング・パーティー」DVD リチャード・ギア主演社会派ドラマ

 12月16日 「ブロークン・イングリッシュ」@109シネマズMM横浜

ぼくの大切なともだち

2008-12-14 | 映画 は行
「製作費***億円、超大作!」とか
「地球の運命はこの男/女に委ねられた!」
「構想10年、ついにあの人が・・・!」
「あなたはこの***に耐えられるか!」
「全米が泣いた!」
「全米が震撼した!」
な~んて、威勢のいいキャッチフレーズの映画が多い中、
本作は「友情」をテーマにしたじ~んとくるフランス映画でした


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  ぼくの大切なともだち  mon meilleur ami

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何だか難しいイメージで敬遠気味だったフランス映画を見る機会が増えました。
しっとりとしたこういう映画に魅かれるのは年齢的なものでしょうか?


 < ストーリー >

オークションで「親友の死を嘆くあまり涙を溜めて墓に安置した友情の証」という
紀元前5世紀のギリシャの壺を衝動的に落札した骨董商のフランソワ(ダニエル・オートゥイュ)。
自分の誕生日ディナーで、参列者7人の寂しい顧客の葬儀に列席したはなしをしたところ、
みんなから「お前の葬式もっと少ないよ。誰も行かない。君には友達がいないから…。」と言われる。
納得いかないフランソワは「10日間で親友を連れてくる」と共同経営者のカトリーヌ(ジュリー・ガイエ)と
落札したばかりの壷を賭けて親友を探す。
果たして、「親友」と呼べる友人を連れてくることができるのか…? 

あなたには大切な友だちがいますか?
そして、その友だちもあなたのことを親友だと思っていますか?
う~ん、こんなに直球ど真ん中で質問されたら答えに窮してしまいます。
フランソワ同様、「親友の定義って?」と聞いてみたくなります。


仕事だけが生き甲斐で他人に関心を示さないフランソワ。一人娘との関係もギクシャク。
早速リストを作って友人だと思う人たちに連絡するも、
ことごとく「借金の申し込みか?」「お前を友達だと思う奴はいないよ」と言い放たれる。
彼の自己中心的な態度に、子供の頃から周囲の反感を買っているが、
本人は今に至るまでそのことに全く気付いていない。ある意味、しあわせ?
皆さん面と向かってはっきり言う、言う。よほど腹に据えかねることが・・・?
キッツイナ~と思うけれど、ここまで言われるって・・・かなり、やな奴ね。

一方、偶然係わりを持つタクシードライバーのブリュノ(ダニー・ブーン)。
子供の頃からクイズ好きで博識だが、強度のあがり症でクイズ番組のオーディションにも受からない。


フランソワは、「SOS友情」に電話をしたり、ハウツー本を探し、友達探し講座に参加、
なりふり構わずの友だち探し。
最後に「誰とでも親しくなれるタクシー運転手ブリュノ」にノウハウを学ぼうとする。
「感じのよさに、笑顔と誠実さ」が友人を作る鍵だと信じ頑張る姿は、滑稽だが切ない。

フランソワから見れば、ブリュノは誰とでも親しくなれる羨ましい人にうつるが、
実はドライバー仲間からはうるさがられ、心に深い傷を抱えている。
自分が孤独だと感じているだけにフランソワ以上に痛々しい。
「誰とでも仲良くなれる」は「誰ともなれない」ってことだ、「人は孤独だ」と洩らす。

共にサッカー観戦をしたことから急速に親しくなる二人。
ここで親友であることを証明するよう迫られたフランソワはブリュノにある提案をする。
親友であることの証明って?
え~!その人のために命の危険を冒すってことなの???
すんませ~ん、そんな友達、私にもいません・・・。

賭けに勝つためにブリュノを深く傷つけてしまったフランソワ。
賭けを吹っかけたカトリーヌは彼の無関心が寂しくて、友達になりたかったのだと言う。
そして、「愛はない あるのは愛の証拠だけ」という言葉があるけれど、本当は逆。
証拠などない あるのは愛だけ」よと諭す。

あっちゃ~、ブリュノとはどうなるの???

っと、ここでビ~ックリ!「クイズ・ミリオネア」じゃあないですか!
以前、ヒュー・グラント主演「アバウト・ア・ボーイ」(大好きな映画の一つ)のオープニングが
このクイズ番組だったので驚き、元々イギリスの番組であるということは知ってたけれど、
フランスでもやってたのね。生番組で100万ユーロが最高金額!
おフランスの「みのもんた」はやっぱり日焼けはしてるけど、あんなにじらしてためません。
しかし、どこの国でも全くオリジナルと同じルールで、音楽までいっしょなのね?!

このシーン、見せます!ブリュノ、がんばれ!


最後に見せたフランソワの誠実さ。
友情の証である壺の使われ方
この一件で改心し、皆から誕生日を祝福してもらえるようになったフランソワ。
ブリュノとは?

フランスで450万人を動員したというこの映画、
ユーモアたっぷりに、恋愛以上に難しいかもしれない
おっちゃんの友情を描いた素敵な作品でした


ブリュノが大切にしているサン=テグジュぺリ「星の王子様」のキツネの台詞

   君にとって 僕は沢山いるキツネの一匹
   でも互いになじめば 大事な存在となる
   君は僕のたった一人の人 僕は君のたった一匹のキツネ 




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 *** 今週 見た 映画 ***

12月 7日 「もしも私が大統領だったら Man of the Year」DVD ロビン・ウイリアムズ主演


12月 8日 「マンスフィールド・パーク」DVD ジェーン・オースティン原作

12月13日 「ぼくの大切なともだち」DVD フランス映画 


トロピィック・サンダー

2008-12-07 | 映画 た行
国によって、文化によって、コメディーやお笑いの質って変わるんやねぇ。
「Mr.ビーン」みたいなナンセンスなんもあるけれど、英国の笑いは結構キッツーイ。
その上、ジョークは言葉遊びで知性をちらりと出すもんやから、笑えるもんやなくてもええんやてぇ。
笑えんでもジョークって、何やそれ?
最近見た「ホット・ファズ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」は
結構血しぶきが飛ぶのにビックリやけど、ほんわか笑えたなぁ。

一方、アメリカの笑いは、大げさでスピーディー、畳み掛ける感じやね。
昔のチェビー・チェイスやアダム・サンドラーは苦手やけど、
「ゲット・スマート」のスティーブ・カレルや本作のベン・スティラーは好きやなぁ。
ジャック・ブラックは嫌いやないけど、切れキャラすぎて
「ほんとにあぶない人なんちゃうんかな~?」思てしまいます。

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       ト ロ ピ ッ ク ・ サ ン ダ ー
         史上最低の作戦

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 < ストーリー >
タグ・スピードマン:アクションスターとして成功したが、今や落ち目で崖っぷち。
ジェフ・ポートノイ:下品な芸風のお騒がせコメディアン。
カーク・ラザレス :徹底した役作りでオスカー5度受賞の演技派オーストラリアン。
この3人初競演の戦争映画がトラブルで資金不足に。
リアリティー追求の為役者の内緒で爆弾を仕掛けロケを決行。
ところがそこには麻薬組織の武装基地が・・・。
果たして無事に戻れるのか?映画は完成するのか?

         
               


シモネタ、パロディー満載のおバカムービーやけど、なかなかどうして、
友情・信頼を育んだり、再起を賭けたプロジェクトXな映画やったね。

初っ端の予告編の連続には「え~、もう映画始まっとったん?」
それもヒーロー物、
エディー・マーフィーを思わせる一人でおでぶ家族全員を演じるコメディーあり、
シリアスなアイアンマンとスパイダーマンの禁断の恋愛ドラマ
この映画本気で作ったらええのになぁ。ロバート・ダウニーJrの金髪碧眼修道士はセクシー!
正直なとこ、アイアンマンの時よりカッコいいんやないやろか?
大体、「演技派オーストラリアン俳優で私生活はお騒がせの困ったちゃんって」・・・、
名前はカーク・ダグラスみたいやけど、ラッセル・クロウのことやんねぇ?
この映画で黒人兵を演じる為に黒人になる手術を受けたっていう役どころも見上げた俳優根性やけど、
ロバート・ダウニーのなりきり振りにはぶったまげたわ~。
見た目(厚い唇)もしゃべり方も、話す内容も、彼を知らんかったら黒人の俳優さんかと思うかも。
彼はコメディアン(チャップリン)役をやったことはあるけど、
コメディーには今まで出たことないんちゃうか?
強烈な個性のベンとジャックを相手に、違和感なく、互角に、真面目なコメディアンぶり。
この人やっぱりメッチャうまいなぁ~と、アイアンマンの時以上に脱帽やね。

「アイ・アム・サム」のパロディ映画で、
「フォレスト・ガンプ」「アイ・アム・サム」(アカデミー賞受賞・ノミネート)
と何が違うか比較する所は、成る程ね!と感心。
それにしてもベン・スティラーのマッチョな二の腕にも驚いたで~。
ただのコメディアンの腕やないなー。


何といってもこの映画、意外な人が意外なキャラで続々登場。
予告編にもチラシにも出てへんから、ちょこっとカメオ出演かいな?
ところがどっこい、しっかり出てきはります。
ニック・ノルティーってシリアス・バイオレンス系やのに、凄みを利かせながらも
すっかり大ボケ。
T・C(敢えて名前は伏せとこっ~と)に至ってはハンサムキャラをかなぐり捨てて
デブ・ハゲ・胸毛の3拍子。ハリウッドのお偉いさんってこんなに横暴で嫌な奴なんかいな?
まぁ、興行収益上がらんと大変やもんな~。
エンディングではビミョーなダンス。お遊びなんか、新境地開拓なんか、はたまたぶち切れたのか?

マシュー・マコノヒーもマネージャー役で堂々出演。
ピープル誌の「最もセクシーな俳優』に選ばれハンサムキャラで通ってやるけど、
テレビで見たタイトルもわからへんおバカ映画で、長距離トラックの運転手役のひょうきんな役をやってんのを私は見たぞー。
あのカッコイイ、ハンサムなマシュー?!とわが目を疑ごうたわ。
女優P・C繋がりのおふたり、今回はT・Cに軍配を上げましょう。

皆さん楽しんで出演してるんが伝わってきます。
これは監督・製作・脚本・原案・主演と八面六臂のベン・ステイラーの人徳なんかなぁ。


映画の中でマネージャーのマシュー・マコノヒーが命がけで届ける『ティーボTiVO』って何やろ?
「内蔵のハードディスクにテレビ放送を録画する家庭用ビデオレコーダの名前、もしくはそれを開発した企業の名前」やそうです。

俳優さんって、細かいことまで一つ一つ契約書で取り決めて契約すんねんなぁ~。
女優さんはどこまで肌を露出するかを、胸だ、お尻だ、どこまで出すかと細かい条項があるらしいで~。
さすが契約社会やなぁ。


テレビ番組で
お笑い系が大阪弁、田舎のおっちゃんがUFOを見た!とかいうのは東北弁
というベタなお決まりの吹き替えが大嫌いなのにもかかわらず、
今回大阪弁で通した私も、メッチャベタやなぁ~。反省。



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 *** 今週 見た 映画 ***

 11月30日 「ランダム・ハーツ」ケーブルTV(ムービープラス) ハリソン・フォード主演 

 12月 4日 「プライドと偏見」DVD J・オースティン原作、キーラ・ナイトレー主演