映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

アメリカン・スナイパー

2015-02-27 | 映画 あ行
昨日、NHKのニュースで「アメリカン・スナイパー」のモデルであるクリス・カイルさんを殺害した
元海兵隊員に、終身刑の判決が下されたという報道がありました。
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を患っていたそうですが、心身喪失は認められず。
PTSD治療の手伝いをしていた最中、助けようとした相手に射殺されたというのは、何とも悲しいことです。

    **********************

        ア メ リ カ ン ・ ス ナ イ パ ー

    **********************

 < ストーリー >
テキサス出身のクリス・カイルは祖国を守るという使命にかられ米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの
厳しい訓練に耐え狙撃兵としてイラク戦争に派遣されることになる。卓越した狙撃の腕前で多くの
敵を倒し仲間を救い、いつしか『レジェンド』と呼ばれるようになる。帰国すると、よき夫・父として
家族を愛するクリスだが、心ここに非ず。家族との葛藤を抱えながら、4度のイラク遠征で過酷な戦場
から帰還するも、PTSDに悩み、同じ心の病で社会復帰できない帰還兵の支援を行っていたのだが…。

    
米軍最強のスナイパーと称されるクリス・カイル氏の自伝を基にした作品です。
ブラッドリー・クーパーの変貌に驚かされました。
都会派のシャープなイケメンだったのに…特殊部隊シールズの一員の役作りで肉体改造。
ほっぺたぷっくりの筋肉ダルマ体型に。
本作の映画化に奔走し、プロデュ―スにも名を連ね、イーストウッドを担ぎ出すなど、気合入ってます。
    
アメリカは銃社会、小学生?くらいでライフルを抱え、父と狩りに出るカイル。
帰還後、カイルも自分の息子を連れて狩りでます。この感覚には違和感を覚えます。
幼少期の父親の教育は強烈です。
「世の中には3種類の人間しかいない。羊とオオカミ、番犬だ」。
いじめられた弟を助けたのか?と聞く父に「Yes, sir!」とうなずくカイル。
じゃあ、お前は番犬だと、満足げな父。
力こそが正義という論理が植え付けられ、国家の番犬たる軍人の道を選ぶカイル。
              
壮絶な戦場。どこから襲ってくるかわからない敵。
女性や子供でも、気が抜けない緊張の中、神経をすり減らす兵士たち。
敵に撃たれ、命を落とす兵士たち。
普通の神経では耐えられないでしょう。
ここで思い出すのは2010年公開の「ハート・ロッカー」。こちらの主人公は爆弾処理班。
緊張を強いられるスナイパーと爆弾処理班。
戦場に適応できた兵士はアドレナリンジャンキーとなり、過度な緊張からくる昂揚感に取りつかれ、
戦場と帰国した穏やかな日常のギャップに心の平静を失っていく。
国に命を捧げ、一人でも多くに仲間を救うためとはいえ、伝説のスナイパーと称えられる時の
カイルの表情は固く、帰国後すぐに家には帰れず孤独に悩む姿が痛い。
戦場に適応しても、できなくても、病み、元の生活に戻ることができない大勢の兵士たちを
抱えるアメリカ社会の現実は厳しい。
      
           4度のイラク派遣を経て無事に帰国したというのに…。
     
戦場からアメリカの家族と携帯で会話ができるってことにちょっと驚きました。
本作を見て、チャップリンの「殺人狂時代」の台詞
   「一つの殺人は悪漢を生み、100万の殺人は英雄を生む」を思い出しました。


撮影はモロッコで行われたみたいです。映画の都ワルザザードかな?
エンドロールに音楽はなく、映画に関わった方々の名前が淡々と、静かに流れました。

妻役のシエナ・ミラー。本作同様アカデミー賞にノミネートされていた「フォックス・キャッチャー」にも
妻役で出演してましたね。


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 2月26日 「アメリカン・スナイパー」@ワーナーマイカルシネマ海老名
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