僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

いま話題の人と四万十川ウルトラマラソンとの奇妙な関係

2016年11月12日 | ランニング

毎日いろんな世界のいろんな出来事が次々と起きるので、
新聞、テレビ等のニュースも連日、大忙しのことだろう。

その一つに、山本有二という農林水産大臣の話題がある。
ま、「話題」というより「問題」というべきだろうけど、
10月中旬の某政治家のパーティでTPP承認案をめぐる
「強行採決」発言をして「不適切だ」と責任追及をされ、
謝罪をした後、また今月1日の某政治家のパーティでは、
「冗談を言ったらクビになりそうになった」
と凝りもせずに、それをネタにした発言をして、
またまた野党などから大批判を浴びることとなり、
あげくに2日前、国会で不信任決議案を出されて、
まあ、それは与党が数の力で否決したけれど、
「よくもまぁ、アホなことばっかり言うわ」
…と、世間で評判になっている人物である。

そして、この人物の名前を最初に聞いた時、
「あっ、あの、高知県の山本有二か!」
と、口に出してしまうほど、思い当たることがあった。

あれは1996(平成8)年のことだから、今からちょうど20年前である。
30代から50代までの僕のマラソン人生の中でも、特に印象深いレース、
高知県の四万十川ウルトラマラソンに出場した時のことである。

今年は10月16日に開催されたようで、第22回だった。
僕が走ったそのレースは、96年の10月20日に行われ、
当時はまだ第3回で、参加者も今ほど多くなかった。

そしてそのレース当日は、衆議院議員総選挙の日だった。
(これが、今日のテーマと密接に関係しているのです)

四万十川ウルトラマラソンは、100キロを走り抜くマラソンである。
午前5時にスタートして、僕のタイムは13時間余りだったので、
ゴールしたときは、午後6時を過ぎていた。
スタート時は日の出前で、ゴールした時は日が暮れていた(笑)。
そのあいだ、ず~っと走り続けるのである。気の長い話ですよね。

コースは次のようになっている 

http://www.shimanto-ultra.jp/course/

くねくねとしたコースで、いくつもの山中や村を通り抜ける。
30キロ地点を過ぎたところで、四万十川が見えてくる。
そこから、川沿いの道をトコトコと走り続けるのだ。

なにしろ13時間も走り続けるのだから、これほど単調なことはない。
脚にはどんどん疲労がたまってくるが、頭の中は常にヒマである。
ボンヤリしたり、完走後のビールを楽しみにしたり、
まわりの人たちを見て「みんなしんどいねんで」と、
自分に言い聞かせたりして、ひたすら黙々と走る。

そのとき、衆議院議員選挙の高知選挙区候補者のポスターが、
あちらにもこちらにも、いっぱい貼ってあるのが目についた。

たいてい、そんなものは無視するのだが、
一人、目についた候補者がいた。
それが「山本有二」だった。

なぜなら…僕は中学の頃から大学の頃にかけて、
本ばっかり読んでいたのだけど、中でも山本有三の、
「女の一生」とか「路傍の石」とか「真実一路」とか、
そういう小説に魅せられて、何度も繰り返し読んだものだった。

だから「山本有三」の名前を見るだけでハッとするのだ。
そこへ「山本有二」という4文字が目に飛び込んできたのだから、
最初は「あの山本有三か」と思って驚いた(そんなわけないやろ!)。

それから、長~い長~いコースをひた走りながら、
僕はどれだけ多くの「山本有二」のポスターを見たことか。
走っても走っても「山本有二」のポスターばかり目につく。
70キロ、80キロと走り続けていると疲労も激しくなってくる。
するとそんなポスターも、目ざわりな存在になってくるのだ。

だからこの名前は、僕の記憶の奥底に染み込んでいたのだろう。

…そんなポスターのことは、忘れていたはずなのに。

あれから20年…

その山本有二という人が農林水産大臣になったのも知らなかった。
もう、すでにその名前すら、すっかり忘れていたのでね~

知ったのは、今回の「失言騒動」があってからである。

初めてこのニュースでその名前を耳にしたとき、
「はぁ? これって四万十川の山本有二じゃないか」と思い、
ネットで調べたら、やはり高知県から出ている国会議員だった。

やれやれ…。こんなことで「20年ぶりの再会」だなんてね~

この人は自民党の衆議院議員として、すでに9期も務めている。
政治家として大ベテランで、こうして大臣にもなっているのに、
なんでそんなつまらないことを言ったのだろうか、と思う。
長いこと「先生、先生」とチヤホヤされていると、
知らず知らずに気が緩んでくるんでしょうかねぇ。

ま、おかげでこのブログにひとつネタができて、
四万十川の思い出にも浸ることができましたけどね。


さて、終わりに、せっかくですので、
(何がせっかくなのかわかりませんが)

その時の写真を載せます。

山本有二のポスターは写っていませんけど(笑)

 

 
 40キロ地点の給水所で。この時はまだ余裕がありそう。
 同行した妻か長男かどちらかが撮ってくれた写真です。

 

 
  ここが何キロ地点なのか、よくわかりませんが、
  
主催者が撮影してくれたのを購入した写真です。
  

 

 

 

 

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