仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

二重敬語

2024年03月06日 | お坊さんのマナー

4日は小倉で北豊教区布教団研修会。懇親会があるので泊まりでした。「私の布教法」で、寺院での講演形式での布教上の注意を2時間。講義原稿を作るのに勉強になりました。

そして布教上の「二重敬語」の注意、「お正信偈様」など。懇親会の席で「お陰様」「ご馳走様」など、二重敬語が使われる場合があるとの指摘を受けました。たしかに、日本語の表記の中でご〇〇様、お〇〇様という表現、。お疲れ様、ご苦労様、お気の毒様、ご愁傷さま等、重敬語はよくないと言われていますが、その事象に対して敬意を払っても払いきれないことを表現したものが多数有ります。

 

このことから「二重敬語」は奥が深いという学びを得ました。

 

帰って検索すると「三重敬語」た文部科学省が「敬語の指針」という資料がありました。

shiryo_2.pdf (bunka.go.jp)

 

少し抜粋します。

三重敬語とは、3つ以上の敬語表現が重複していることです。

たとえば「お召し上がりになられますか」という使い方が当てはまります。

上記は「お」+「召し上がる」+「られる」の合計3つの敬語表現が重複しています。

 

 

(2) 「二重敬語」とその適否 一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例 えば 「お読みになられる」は , ,「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更 に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語である。 「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣 として定着しているものもある。

 

【習慣として定着している二重敬語の例】 ・ 尊敬語) お召し上がりになる,お見えになる ( ・ 謙譲語Ⅰ)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる (

 

(3) 「敬語連結」とその適否 二つ(以上)の語をそれぞれ敬語にして,接続助詞「て」でつなげたものは,上で言 う「二重敬語」ではない。このようなものを,ここでは「敬語連結」と呼ぶことにす る。例えば 「お読みになっていらっしゃる」 , ,は 「読んでいる」の「読む」を「お読 みになる」に 「いる」を「いらっしゃる」にしてつなげたものである。つまり 「読 , , む 「いる」という二つの語をそれぞ 」 れ別々に敬語(この場合は尊敬語)にしてつな げたものなので 「二重敬語」には当たらず 「敬語連結」に当たる。 (以上)

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