深夜便(23.11.29)“明日へのことば”は、昨日に続き「国際ボランティアが”被災者”となって(2)」と題してNPO法人・地球のステージ代表で精神科医である桑山紀彦さんでした。
お話の中で、特定非営利活動法人「地球のステージ」が非営利活動として運営する津波祈念資料館のことを熱く語られました。http://tsunami-memorial.org/policy.html
震災当日から24時間開院し、今も被災者の声に耳を傾けている桑山紀彦さんは、被災者の方々が、記憶が途切れてしまっていて、夜中にうなされる人が多い。桑山さんによると、震災から約2カ月が過ぎたころから心の問題が噴出し、3カ月を超えるとPTSDになって表れる。「PTSDは記憶に関する病気で、衝撃が大き過ぎるとうまく忘れることができないのです」。うまく忘れるためには、いったん記憶を取り戻すことが必要で、その自分の物語を紡ぐ場所であり、それがその人の治療にもつながるという。
「災害のあった人の記憶が飛んでしまっている。」ことを聴きながら、今月5日(23.11月)に開催された「がん患者・家族の語らいの会」(築地本願寺にて)のグループで、あるがん患者遺族の方から、死別当初、亡くなった夫との楽しかった記憶がどうしても思い出せなかったという述懐があったことを思い出しました。
その折、丁度、グループに参加されておられた埼玉医科大学医療センターで、精神腫瘍科「遺族外来」を担当されているO先生が、最近そのことに気づいて調査したら80人中6名の遺族の方が同様な症状があったとご紹介されました。
あまりにも重たい体験で記憶が押しつぶされてしまうようです。良くも悪くも自分という物語がつながっていることの大切さを思いました。
お話の中で、特定非営利活動法人「地球のステージ」が非営利活動として運営する津波祈念資料館のことを熱く語られました。http://tsunami-memorial.org/policy.html
震災当日から24時間開院し、今も被災者の声に耳を傾けている桑山紀彦さんは、被災者の方々が、記憶が途切れてしまっていて、夜中にうなされる人が多い。桑山さんによると、震災から約2カ月が過ぎたころから心の問題が噴出し、3カ月を超えるとPTSDになって表れる。「PTSDは記憶に関する病気で、衝撃が大き過ぎるとうまく忘れることができないのです」。うまく忘れるためには、いったん記憶を取り戻すことが必要で、その自分の物語を紡ぐ場所であり、それがその人の治療にもつながるという。
「災害のあった人の記憶が飛んでしまっている。」ことを聴きながら、今月5日(23.11月)に開催された「がん患者・家族の語らいの会」(築地本願寺にて)のグループで、あるがん患者遺族の方から、死別当初、亡くなった夫との楽しかった記憶がどうしても思い出せなかったという述懐があったことを思い出しました。
その折、丁度、グループに参加されておられた埼玉医科大学医療センターで、精神腫瘍科「遺族外来」を担当されているO先生が、最近そのことに気づいて調査したら80人中6名の遺族の方が同様な症状があったとご紹介されました。
あまりにも重たい体験で記憶が押しつぶされてしまうようです。良くも悪くも自分という物語がつながっていることの大切さを思いました。