仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

一年の感謝

2019年12月31日 | 日記
今年、島根県、佐賀県、三重県へ初めて出向しました。そうそう沖縄別院の報恩講出向もありました。名古屋別院の報恩講法話や本願寺での如月忌法話など、多くのご縁に感謝します。

現在は、丹羽文雄さんの『蓮如』を図書館から借りてきて読んでいます。これが全8巻で、現在は第4巻、この巻で、やっと蓮如上人が誕生です。これまでは覚如上人のことが中心で、覚如上人やそのご子息である存覚上人について、歴史的な足跡が身につきました。それ以上に丹羽文雄さんの学識に感心しました。学生の頃、丹羽文雄さんの『親鸞』を読んだ事がありますが、『蓮如』が終わったら『親鸞』をまた読んでみようと、いまこれを書きながら思っています。
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消える除夜の鐘

2019年12月30日 | セレモニー
昨日の『産経新聞』からの転載です。

苦情に高齢化…消える除夜の鐘「年越しの風物詩なのに」
2019/12/28 20:49


除夜の鐘を中止する玉蔵院。境内の前に告知文を張り出している=さいたま市浦和区(竹之内秀介撮影)
(産経新聞)
 年越しの風物詩「除夜の鐘」に対し、「うるさい」などとする苦情が寄せられ、中止したり時間を夕方や昼間に変更したりする寺院が後を絶たない。さらに、寺の檀家(だんか)の減少などで人手が足りず、深夜の鐘突きを見直す動きも。人間の百八の煩悩を払うという除夜の鐘が、世知辛い現代社会の寒風にさらされている。
 「毎年突いてきたのに、年末の風物詩が消えてしまうのは残念」。さいたま市の寺院「玉蔵院(ぎょくぞういん)」で毎年除夜の鐘を突いてきたという自営業の男性(52)は肩を落とす。
 JR浦和駅から徒歩5分の市中心部にある玉蔵院。約1200年前の平安時代に弘法大師が創建したとされ、除夜の鐘には毎年約200人が集っていたというが、今年は行われない。
 中止決定の契機は、ほかの寺院に鐘の音が「うるさい」と苦情が寄せられているのを、寺側が知ったことだという。かつて昔ながらの個人商店が立ち並んでいた寺の周辺も近年はマンションや飲食チェーン店などが進出して様変わりしているといい、木村晴雄住職(77)は「苦情を直接受けたわけではないが、取りやめるのも自然な流れではないか」と話す。
 除夜の鐘をめぐるトラブルは各地で起きている。
 都内のある寺院は、平成25年に寺の建て替えに伴って鐘の位置を変更したところ、近隣の住宅から苦情が寄せられた。住民側から申し立てられた民事調停の結果、防音パネルの設置や除夜の鐘以外で鐘を鳴らさないことなどで合意したが、苦情を受けてからは鐘を突くのをやめている。
 静岡県牧之原市の大沢(だいたく)寺では十数年前、除夜の鐘を突いていると「いつまで鳴らしているのか」と匿名の電話がかかってきたことから、除夜の鐘を一時やめた。26年からは再開したものの、時間を昼間に変更して突くようになった。群馬県桐生市の宝徳寺も27年から昼に鐘を突くようにしている。
 寺の檀家の減少や高齢化の影響もある。
 千葉県松戸市の広竜寺では、大みそか深夜から元日未明にまたがる除夜の鐘の行事が、手伝う住民らの大きな負担になっているなどの理由で、今年から中止するという。
 福岡市の東長寺は昨年から鐘を突く時間を夕方に変更したが、その決断の背景にはやはり、元日の未明まで手伝ってくれる住民らの疲労などもあるという。
 全日本仏教会によると、除夜の鐘にとどまらず、法要や祈祷(きとう)に対しても「騒音だ」という苦情が各地で寄せられているという。
 担当者は「各寺院は地元に根づいているので、苦情を寄せる人も『騒音』を承知の上で住み始めたのではないのか」と疑問を呈しつつも、音の感じ方は人によって異なるため「判断は難しい」と頭を抱えている。
 騒音問題総合研究所の橋本典久代表の話「音については保育園や学校行事などに対しても苦情が出ることがあるが、迷惑だからというよりも『他人の音が許せない』という不寛容さが広まっている。寺としては対処せざるを得ないかもしれないが、苦情があるからと言って取りやめていけば、あらゆることが一部の苦情でできなくなるので、安易な対応はするべきではない」
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激変する供養のカタチ①

2019年12月29日 | セレモニー
『あなたの葬送は誰がしてくれるのか―激変する供養のカタチ』(2017/3 内藤 理恵子著)、 この本は、『月間住職』に掲載された記事をまとめたものです。著者の内藤 理恵子(昭和54年生まれ)さんは、南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了した研究者ですが、こつこつと現地調査を得て執筆されたものです。寺院寄りのスタンスなので、寺院には好意的です。

遺族の激変
 親が死んでも会社を休めない時代になったのか
 弔いを親類や近所にも知らせぬようになったわけ
 葬儀の香典を受け取らぬ喪主が増えているわけ
 無宗教葬儀が急に増えたというのは本当なのか
 献体が増えているのは葬儀をしたくないためか

葬送の激変
 ネットで格安を売りにする業者の葬儀で驚いたこと 
ネットによる僧侶派遣の何か本当に問題なのか
遺影が葬儀祭壇の大半を占めるようになったわけ
花ばかりが葬儀にはばを利かすようになったわけ
宮型霊柩車が街から急速に姿を消しつつあるわけ
喪服の売れ筋も葬送の激変に強く影響されている
業者が仕掛ける音楽葬をはやらせてもいいのか

お墓参りと納骨の激変
 葬送激変の中でお墓参りが廃れることはあるのか
 後継ぎなくても寺院墓地に入りたい人をどうする
 散骨を商売とする業者の出現で分かってきたこと
 なぜ個性的なデザインを凝らすお墓が増えるのか
 超モダンな納骨堂がはやる理由は他界観の変化か
 奇抜なデザインの骨壷が増え始めたのはなぜか

供養の激変
法事をしない者が増えているとしたらそのわけは
仏像に合掌できない若者の増加と家仏壇との関係
 いまお墓よりも新たな位牌が注目されているわけ
 お寺の月参りが減っているというのはなぜか
 仏壇用線香の売れ筋が激変しているのはなぜか
 孤独死や孤立死の防止に寺院はどうかかわれるか

終活の激変
 仏教拒否のエンディングノートが出回っている
 生前死後に関する資格が乱立するのは誰のためか

信仰の激変
 パワースポットブームは信仰につながるものか
 パワーストーンブレスレットと数珠のギャップ
 怪談がいま激変しているのは仏教と関係があるか
ペットの死に号泣する者に寺院は何かできるのか(以上)

一つ一つ興味深いタイトル設定ですが、転載すると時間がかかるので3項だけ内容を紹介します。

無宗教葬儀が急に増えたというのは本当なのか
ネットによる僧侶派遣の何か本当に問題なのか
葬送激変の中でお墓参りが廃れることはあるのか(つづく)
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赤光白光

2019年12月28日 | 浄土真宗とは?
昨日送付されてきた『本願寺新報』(一月一日元旦号)、一面コラム「赤光白光」に、私が以前依頼があって書いた文章が「N」名で掲載されています。このコラムは、出版部の人が書いていると思ったら、そうではないようです。下記、新報より転載です。

 令和は2年を数えるが、お正月は令和になって初めて迎える。新年をことほぐ正月はまた、人それぞれに「願い」を新たにする時でもある。
▼「令和」の考案者といわれる国文学者の中西進氏の著書『ひらがなでよめぱわかる日本語』に、「ねがふ」(願う)の「ふ」について、「語尾に付く『ふ』は何かというと、継続の意味を表わします。ですから『ねぐ』という動作を何度も繰り返すのが『ねがふ』となります」とある。願いには、本来的に「願い続ける」という意味があるようだ。
▼私たち人間の願いは、状況によってコロコロ変化してしまう。仏教ではこれを「有漏」といい、いくら頑張っても漏れてしまうのだ。それに対し仏さまは「無漏」。変わることなく続いていく。その変わることのない「願い」が、この身の上に至り届き、「南無阿弥陀仏」とお称えする念仏となっている。それはまた、「南無阿弥陀仏」によって、阿弥陀さまの「願い」をこの身にいただいていくことでもある。
▼「如来大悲の恩徳は~」と歌うところの恩徳は、「すべてのものを必ず救う」という大悲の徳である。元旦に阿弥陀さまを礼拝し、南無阿弥陀仏のみ名を称え、阿弥陀さまを讃えた聖典をよむ。これすべて阿弥陀さまの恩徳である。今年も阿弥陀さまの恩徳の中にわが身を置けるということは、極めて「有ること難い」ことである。有り難いことがこの身の上に起こっていることに新鮮な驚きを感じながら、今年も一年を過ごしていきたいと思う。 (N)
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ウォーキングの科学

2019年12月27日 | 日記
『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』 (2019/10/17・能勢 博 著)、5人待ちで図書館から借りてきました。エキスの部分だけ転載します。もっと知りたい人は、本を読んでください。

「インターバル速歩」とは、本人がややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを3分間ずつ交互に繰り返すというウォーキング方法である。それを1日5セット、週4日以上繰り返すと、5ヵ月問で休力が最大20%向上(10歳以上若返った体力が得られる)、生活習慣病の症状が20%改善し、うつや関節痛の症状も50%以上改善し、その結果、医療費も20%削減できるということが明らかになっている。

いよいよインターバル速歩のやり方とその根拠を述べよう。やり方については「たったこれだけ?」と拍子抜けされるかもしれないが、実はここまでくるのに10年以上かかっている。

①まず、図2-12に示すように、服装は軽い運動ができる程度のもので、靴は底が柔らかく曲がりやすく、踵にクッション性のあるものを選ぶ。
②数分間の下半身を中心とした軽いストレッチを行った後、視線は25m程度前方に向け、背筋を伸ばした姿勢を保つ。
③足の踏み出しはできるだけ大股になるように行い、踵から着地する。慣れないうちは、1、2、3とカウントして、3歩目を大きく踏み出すようにする。この際、腕を直角に曲げ前後に大きく振ると大股になりやすい。
④速歩のスピードは個人が「ややきつい」と感じる運動である。すなわち、5分間歩いていると息が弾み、動悸がし、10分間歩いていると少し汗ばむが、もし、友人と歩いているのなら軽い会話ができる程度、15分間歩いていると脛に輕い痛みを感じる程度を目安とする。
⑤速歩の時間は3分間を基準とするが、これは、大部分の人が、これ以上の継続を困難と感じるからだ。したがって、3分間の速歩の後に3分間のゆっくり歩きを挟むと、また速歩をしよう、という気分になる。また、時計で正確に時間を測定しなくても、電柱などウォーキングコースの適当な目印にしたがって自分で設定してもよい。この速歩3分とゆっくり歩き3分のセットを、I日5セット(速歩加計15分とゆっくり歩き計15分)以上、週4日以上を繰り返すことを目標とするが、この基準量を、I日の通勤、買い物の行き帰りと分けて実施してもいいし、週末にまとめて実施してもよい。要するに週合計早歩き時間が60分以上となるが、これを5ヵ月間行えば先に述べた効果が得られる。(以上)

本日は雨で早朝ウオーキングは中止だったので、明日から実施してみます。
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