亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

相対比較・・・良かったユーロの悪化見通しが、悪いままのドルを押し上げ

2008年08月09日 11時07分12秒 | 金市場
ドル建て金価格850ドル台へ。ドル全面高。これがすべてを物語る。チャートはドル・インデックスだが、ご覧のように急伸。1日で1.6%の上昇は2002年7月23日以来約6年ぶりの急騰とのこと。金市場ではNYコメックスの先物を中心にファンドの買い建て玉の手仕舞い売りが急増。しかし、新規のショート(空売り)は目立たないとのこと。

ドル買いの背景は、ドル自体の環境は変わらねど、その他通貨の環境が悪化する見通しが高まったための相対的なドルの優位性の上昇ということ。端的には、「ドルは悪い、しかしその状態は悪いままだが、良かったユーロが落ちてきた。ユーロの落ち込み見通しがドルを押し上げた」という図式。為替は“比較の問題”なのだから。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-08-12 10:46:23
金の下落が凄い事になっていますね。。。
ETFの残自体はあまり変化無いようなので、ファンドの手仕舞いさらに加速という感じでしょうか?
ドル高もなんだかなぁという感じですね。
現物ホルダーとしては絶好の買い場到来なのかな。

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