大山(おおやま)、噂に聞いてはいたが、訪ねるのは今回が初めてです。
山容がまさに神の山で、信仰を集めるのさもありなん!
江戸庶民の信仰:大山詣り(大山講)として大いに賑わい、今日まで続いているという。
階段状の参詣道を登り始めて、金毘羅さんの相模版かなと感じました。
参詣道の左右には宿坊や土産物屋が並んで、お客に盛んに声が掛かります。
さすがに駕籠かき(参詣者を駕籠で運ぶ)はいませんでした。
20分ほど坂道を喘いで、ケーブルカー駅に到着。
信仰心薄き観光客は便利な乗り物を利用します。
もちろん我々も…
深い森を分けて登山道が続いています。
この日も数多く登山装備の参詣者を見掛けました。
ケーブルカー終点「阿夫利神社駅」で降りて階段を登れば、ほどなく阿夫利神社です。
大山祇神、高龗神(たかおかみ)、大雷神の三神が祀られています。
江戸の時代から続く庶民信仰地と言われますが、鳥居や社、玉垣など、すべて新しく時代を感ずるものはありませんでした。
水に関する神が祀られており、農耕者が参詣するのは当然ですが、江戸庶民は旅感覚でのお参りだったのでしょう。
やはり参詣道をすべて徒歩でお参りしないと、有難みを感じないのかな?
この日は日頃の行いを褒めてくれたのか、この通り快晴でした。
紅葉はもう少し先のようですが、それなりの風情です。
さぁ~下山しましょう。名物の豆腐料理が待っています。
此処の豆腐料理は結構ボリュームがあって、豆腐3点と茶そばで小食のオイラは満腹になりました。