もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

新薬師寺

2019年07月28日 | 歴史探歩

第45代聖武天皇は仏道に帰依し奈良の大仏を建立して、国家の安寧を祈願した。

 

白毫寺から徒歩で20分ほど、至近距離に新薬師寺は位置する。
聖武天皇の時代は全国に国分寺や国分尼寺など建立し、仏教の力で人心の掌握を図ったが、多くの資金を要したことから国家は疲弊し、天皇自らも病に臥した。

聖武天皇の病気平癒を願った光明皇后が建立したのが新薬師寺。

 

現在の新薬師寺は桁行7間3扉の寄棟造りの本堂内に、ご本尊の薬師如来と衆生を守る12神将が祀られている。

薬師如来は東の浄瑠璃浄土におわし、現生で庶民を苦しみから救ってくださる仏様です。

 

 

境内には古い形の宝篋印塔が残されている。

 

ここでも境内は綺麗に掃き清められて、手入れは行き届いているが、土塀はあちこち剥がれるて痛々しい姿。

 

四半敷きの瓦と竹で作られた質素な橋に趣がある。

 

御本尊薬師如来と12神将を祀った往時の本堂は横幅60mあったと言われる壮大な建物であった。

誰のものか分らぬ五輪塔の一部が、境内の片隅に残されている。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高円山 白毫寺

2019年07月27日 | 歴史探歩

このお寺「めっちゃんこ好き!」こんなはしたない言葉が、思わず口をついて出るほど魅力満載です。

 

入り口に着きました。拝観料を払う前の取り付きがこれです。

 

拝観料を払うと景観は一変します。
自然がそのままに放置されたかのようですが、隅々まで細心の注意が払われています。

 

山門もこれといった特徴もなく、土塀は一部分が剥がれ落ちているのですが…


 

秋には紅や白の萩が咲き乱れる別名萩の寺。
参詣客の行く手を遮るように萩が枝を存分に伸ばしているのです。

 

よく見ると所どころに、小さな花が咲いているのが観察されます。
まだ7月末だよ!

 

野趣あふれる石段を上り詰めると本堂脇にでました。
町中に見られる民家の柱よりも細いと思われる材木で建てられているように見えます。
何処までも質素な感じがこよなく愛をしい。

 

境内もこの佇まい。「お寺は飾りがないが良い!」

清寂感がどこまでも心地よいです。

 

春には樹齢450年、五色の花弁をつける五色椿が参詣客を慰めます。

 

西を眺むれば奈良盆地が一望、絶景かな!絶景かな!


 

毫寺には阿弥陀如来をはじめ地蔵菩薩など、国重文の仏像が多くありますが…
白眉は何と言っても「閻魔王座像」です。眷属の司録・司命もお揃いです。

 

或る時、運よく、百毫寺のご住職の揮毫を頂くことが出来ました。

飾らない、おおらかな筆致がとても気に入っています。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法隆寺19夏Ⅱ

2019年07月26日 | 歴史探歩

天候が良くないことは覚悟のうえであったが、ここまで酷いとはとは…

 

逆光で五重塔をアップで狙ったらこの通り、捉えた光景はまさに篠突く雨のカーテンです。
逆光と言ってもお日様が出て居る訳ではありません。明るい方向に向かって撮影したらです。

 

元来「天邪鬼」ですから、ひたすら人混みを避けて観光しています。
何と言っても世界遺産、雨とはいってもそれなりに観光客はいるのです。

 

これは中門の扉、当然のことながら絢爛豪華なわけはなく、この建物が外国人観光客の目を引くことはないでしょう。
アクセスの悪さも重なって、この遺産は守られているのかもしれません。

 

雨なので建屋巡りは程々に切り上げて、大宝蔵院に向かいます。
この前庭を見ても分かる通り、広大な境内一円は塵一つなく100点満点の整備状況です。

 

釈迦三尊像や百済観音など、国宝仏像を堪能して夢殿へ向かいます。
此処の土塀はあらら…大変なことになっています。
壁は剥がれ落ち、倒れそうな塀には一部つっかえ棒が、塀の屋根瓦も滑り落ちそう。

夢殿内の「聖徳太子等身の秘仏:救世観音」も心を痛めているのではないでしょうか?

 

当初の予定では「斑鳩3法寺=法隆寺・法輪寺・法起寺」を巡る予定でしたので次へ急ぎます。
法輪寺は田園風景の中にひっそりと溶け込んで、こじんまりとした四国の霊場に似た風情があります。

 

法輪寺の伽藍構成は法隆寺と同じで、門を括ると境内の中程左手に三重塔があります。
法隆寺の五重塔に対してこちらは三重塔です。まさにミニ法隆寺と言った感じ。

 

 

右手には金堂が配され、こちらは二重で裳階はありません。
すべて法隆寺の弟分と言った感じがあり、その謙虚さにとても好感が持てます。

 

そして法起寺を参拝するつもりでしたが、ザァーザァー降りの雨にたじろぎ仏堂鑑賞に時間を割いた結果、法起寺は時間切れで参拝できませんでした。 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法隆寺19夏

2019年07月25日 | 歴史探歩

世界最古の木造建築:法隆寺。

 

南大門から中門を臨む、広々とした参道がなんとも心地よい。

 

夢殿方向を見ても喧騒なお客は見当たらず、静寂の言葉そのものです。
少し傷があって華美でない土塀、条(横線)がないのもかえって風格を高めます。

 

絵葉書そのものの風景。
日本の寺院建築は世界最高の美!

 

中門前から西方へ続く道、この先には西堂と西円堂があります。
人生の終幕近し!この道を進みました。

 

優美そのもの、上方に向かって逓減していく五層の屋根がたまらない。

 

桁行9間7扉の大講堂、左右に棟がつり上がってゆく独特の姿。

 

3重に見えるが最下層は裳階。
批判を恐れずに感想を述べればちょっとバランスが悪い金堂。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良の夏旅

2019年07月24日 | 歴史探歩

九州や関東地方が集中豪雨に見舞われる中、盆地に位置するため蒸し暑い奈良をあえて選んだ。

 

いつもながらに、JRを乗り継いで大和路線法隆寺駅に降りた。
お馴染み?せんとくんがお出迎え。

 

せんとくんと並んで、奈良は斑鳩独自のゆるきゃらも居ました。

 

さらに仁王様もそろい踏み、阿形像かな?

 

吽形像ももちろん控えています。

 

「はじまりの奈良、めぐる感動!」のキャッチコピーに誘われて、お馴染み国宝法隆寺から…

しとしと雨の中、貧しい孤独な旅人は自らの足を鼓舞して南大門にたどり着きました。



南大門に繋がる外壁は土壁の質素な佇まい。いいね!


 

弾む息を整えて境内に第一歩を踏み入れます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島大仏

2019年07月23日 | Weblog

今年も8月6日、広島平和記念式典の日が近づいてまいりした。
訳あって奈良県生駒郡安堵町にある極楽寺を訪ねました。

 

極楽寺の本堂には国重文の仏様が三体おわします。
こちらは四天王の一人で、南方を守る増長天立像。

 

そして北方を守る多聞天立像。完全なお姿で残されています。

 

極楽寺さんのご本尊は阿弥陀如来坐像です。

 

お目当ての広島大仏は本堂の隣にある大仏殿におわしました。
第二次世界大戦後、原爆で壊滅し悲嘆にくれる広島市民を供養されました。

 

紆余曲折を経て、この場所に鎮座しておられます。
金色に輝く丈六阿弥陀如来で、何時でも広島にお戻りになり市民を救ってくださるようなお姿です。

 

此処、奈良の街の片隅で今でも世界平和を祈念されています。


私も8月6日は広島平和記念公園で、観光ボランティアガイドのお手伝いをする予定です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島の奥座敷三瀧寺

2019年07月09日 | Weblog

三滝寺と言えばすぐ思い浮かぶのは紅葉だが、夏の趣は如何ばかりかな?

 

歩き始めて、いきなり憤怒の形相の仏様と目がばったり…今日ははチト縁起が悪いか?

 

でも少し隣に目を転ずれば、これこの通り「慈悲いっぱい」のお顔に巡り合う。良かった!

 

紅葉が有名なところだが、振り仰げば朱塗りの多宝塔が夏の境内に溶け込んでいる。
見事な色彩のコントラストに感動!

 

少し奥に歩を進めれば涼感たっぷり、この光景が展開する。
竜門瀑を意識しているのだろう、流れの真ん中に「鯉魚」が配されている。

 

何時の間に奈良へ来たのか?と勘違いするような、深山幽谷を思わせる崖には十六羅漢の姿もある。

 

補陀落信仰を形にした重森三玲(しげもりみれい)の手になるお庭は、程よく手入れされている。
周囲の自然とも対比が素敵。

お庭は普段は立ち入り禁止となっているのは残念。

 

真言密教のイメージが膨らむ有厳の世界だが、仏像の赤いかぶり物は如何なものか!
此処は真言宗の開祖:空海に繋がる「虚空蔵菩薩」を想起するところと思いたいのです。

 

そして三鬼大権現のお供である「烏天狗」が、権現堂をお守りしている。
三鬼大権現は「大日如来・虚空蔵菩薩・不動明王」が、姿を変えて現れたと伝わる。
宮島弥山の三鬼大権現が有名。

 

真言宗三瀧寺の本堂は懸造、柱が突き出た岩に預けられている。
ミニ三仏堂と言っては褒め過ぎかな。

 

夏紅葉の緑が超絶!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サックスアンサンブル2019

2019年07月08日 | Weblog

今年も広島県廿日市市の「さくらぴあホール」での演奏会に、悪友と連れ立って出掛けた。

 

オイラがちょっと遅く到着したため、今年は「かぶりつき」ではなく中段の席で視聴と相成った。
総勢25名のビッグバンドが檜舞台いっぱいに並ぶと壮観です。

 

楽団名は「レッドトーン」、よく見るとℛの文字がお洒落でサックスがデザインされている。

 

お知り合いのこの方、今年も元気に洒脱にメンバー紹介を行いました。
演奏も素晴らしいが、楽団PRのチラシもデザインされたとかで、その多才さは驚きです。

 

そしてこの方の微笑は癒しそのもの、今回もオイラ達を演奏会に誘ってくれました。

 

いざ本番‼ パートナーと向かい合ってグッと気合が入ります。
このスイッチングは、もはやプロフェッショナルと言っても過言ではないでしょう。

 

レッドトーン楽団の指導者(指揮者)のソロ、さすがの音色で聴衆を魅了します。

 

楽団のPRグッズ、案内チラシは壁にテープ貼りですが…

 

プログラムは画鋲止めになっている。

 

そして入場券は裏糊かな? 細かいところも楽しい催しです。 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする