第45代聖武天皇は仏道に帰依し奈良の大仏を建立して、国家の安寧を祈願した。
白毫寺から徒歩で20分ほど、至近距離に新薬師寺は位置する。
聖武天皇の時代は全国に国分寺や国分尼寺など建立し、仏教の力で人心の掌握を図ったが、多くの資金を要したことから国家は疲弊し、天皇自らも病に臥した。
聖武天皇の病気平癒を願った光明皇后が建立したのが新薬師寺。
現在の新薬師寺は桁行7間3扉の寄棟造りの本堂内に、ご本尊の薬師如来と衆生を守る12神将が祀られている。
薬師如来は東の浄瑠璃浄土におわし、現生で庶民を苦しみから救ってくださる仏様です。
境内には古い形の宝篋印塔が残されている。
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ここでも境内は綺麗に掃き清められて、手入れは行き届いているが、土塀はあちこち剥がれるて痛々しい姿。
四半敷きの瓦と竹で作られた質素な橋に趣がある。
御本尊薬師如来と12神将を祀った往時の本堂は横幅60mあったと言われる壮大な建物であった。
誰のものか分らぬ五輪塔の一部が、境内の片隅に残されている。