設計思想の2番目は「日本の伝統を織り込んで」
随所に日本古建築の様式美や、お庭等もさりげなく配置して、日本人の心を掴む工夫がされているのだと…
①外壁上部にスペードの様な形の窓が見えるが、これは松を表現する。
②写真の中央付近に雲の様な窓が5か所見えるが、これは梅を表現する。
③それならば竹もある筈だが…松竹梅が揃わないと不自然です。
前述の窓を建屋内から見てみると、このようになります。(ピンボケですみません)
青くステンドグラスによって、光って見える部分が竹だそうです。
めでたく“松竹梅”が揃いました。
“枯山水”様の石組も敷地内に配されています。
欄間風の装飾もデザインされています。
こちらは小格子天井です。さすがに絵画・彫刻は施されていませんが…
電球が光って見難いのですが、吊り下げられた彫刻は、蓮を模したものだそうです。
被爆地広島に戦後、一早く建てられたカトリック教会、随所に日本人の心に訴える仕掛けが施されています。
近代建築を代表する文化遺産として、一度ゆっくり御覧になって見られたら如何でしょうか?