もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

被爆樹木

2023年04月25日 | Weblog

今日は、観光ボランティア仲間の案内で被爆樹木巡り。

 

広島平和記念公園内にある「被爆あおぎり」前が出発点。
芽吹いたばかりの新芽が、朝日にきらめいている。
この位置からの姿は、とても被爆樹木とは思えない。

 

爆心地から1,300m離れた、旧広島逓信局の庭で被爆したが、翌年春には新芽が出て、広島市民を勇気づけたと伝わる。
中央幹の中心を縦に伸びる亀裂は、爆心方向側の焼け焦げた樹皮を、長年かけて自力で修復しようとしたあとで痛々しい。

 

中段に巨大なこぶ状の塊があるが、これは被爆によって発生した、古い細菌の影響と考えられている。
こうしてアップで観察すると不気味だ。

 

被爆あおぎりの隣に植えられている「インドハマユウ」は、爆心地から2,200m離れた、旧広島女子商業高等学校で被爆した。被爆後焼け焦げた球根から、新芽が出ているのを見つけた元日本兵が、鎌倉に持ち帰り育てた株を、昭和44年に現在の場所に移植したもの。

 

広島市青少年センター西側河岸のシダレヤナギ、爆心地から370mの位置にあり、現存被爆樹木では最も爆心地に近い。
原爆により幹が折れたが、根元から生えた新芽が成長し、現在の姿になった。

感心なことに、聴講生皆が熱心にメモを取っている。
平均年齢〇〇歳なのに、勉学心旺盛だ。

 

添木やロープで懸命に養生されているが、幹が枯れる心配があるので、本来なら剪定される途中枝もそのまま残していると解説された。

 

こども文化科学館東側のシダレヤナギ、旧陸軍練兵場にシダレヤナギの並木があり、その数本が原爆を受けたが生き残った。その内の1本を移植したもの。
旧練兵場にあったことから、爆心地から450mの位置にあったと推定される。

 

県立体育館の脇を通って、毛利輝元の手になる広島城の内堀脇に出た。
新緑に囲まれた広島城も新鮮である。

 

広島城内堀の東北角にあるクスノキ、爆心地方向(南西)に傾いている。
写真右手側の枝が茂っていないのは、近くにあった陸軍幼年学校の火災により焼け焦げたもの。

 

木のすぐ脇を園路が通っていたが、人が根を踏みつけて樹勢が弱るのを防ぐため、園路を湾曲させて木を保護していると言う。
それにしても大木なので、もっと広く緩衝地帯を取ってあげたい気がする。

 

広島城本丸内大本営前のクロガネモチ、被爆した3本が生き残ったが、その後の造園工事で植え替えが行われ、被爆時とは向きが変わっている。(庭師のミス?)
爆風によって、ガラスの破片や小石が叩きつけられ、木肌が傷だらけになったため成長が鈍化している。

 

広島城中御門脇のマルバヤナギ、爆心地から740mの位置にある。被爆の影響で幹が空洞になっているが、かろうじて生き残っている。
数年前、空洞に詰め物を施して、縄で縛るなどの養生を行っているが、一長一短であり苦渋の決断。

 

空洞に詰め物をして、周囲を縄でぐるぐる巻きにした痛々しい姿。

被爆樹木としてヤナギとクスノキ類が多く残っているが、両方とも木としての生命力が強いので、一般的な寿命が長い。

 

広島城二の丸お堀端の被爆ユーカリ、原爆によって黒焦げになった写真も残されているが、それにめげず生き残った。
その後1971年の台風で幹が途中から折れたが、芽を吹き返し成長を続けている。
広島の地に、何故ユーカリが植えられたのかは定かではない。

広島市が認定している被爆樹木は161本、概ね爆心地から半径2キロ圏内に残されている。
被爆樹木の特徴は、爆心地側に傾いているものが多い。
その方向の枝が少なく、根の張りが弱いのが原因として考えられている。

キャプションは、「一般社団法人広島市観光ボランティアガイド協会」初谷さんの説明を基に、アレンジしたものです。

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エヒメアヤメ 令和5年

2023年04月21日 | 山野草

エヒメアヤメ、今年は時期を逃さず行くぞ!

 

咲いていました! うれしい

 

隣に控えるのは枝垂桜、まだまだ「主役の座は譲らんぞ」と散り惜しむかのように咲いている。

 

身近な丈にそぐわぬ大輪の花、菖蒲模様もくっきりだ。

 

陽の光の当たり具合によって、微妙に色合いが変化する。

 

満開かと思うが、隣には蕾がいっぱい出番を待っている。

 

何時も「エヒメアヤメ」に快適な環境を提供されているKさん。
この日も不意に訪ねた小生の為、一生懸命案内してくれた。感謝!

 

結構難しい場所にも咲いている。
右側に見えるのは大きな石、その際に縋るように咲く一株が愛おしい。

 

鹿による食害防止のため、金網を被せて保護している。
金網を支える杭をエヒメアヤメの周囲に立て、その外側を網で囲う。
非常に手間の掛かる作業だ。

 

咲いている株へ案内してくださると共に、いちいち網を外して花を見せてくださった。

 

Kさんの管理地は広いんです。
毎年丹念にお世話をされるお陰で、我々は美しい花に出会えます。

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山焼き

2023年04月20日 | Weblog

奈良三笠山、山口秋吉台などが山焼きで有名だが、広島にも雄大な山焼きがある。

 

今年は日程が合わず、山焼き当日は訪ねることが叶わなかったが、焼け跡に足を踏み入れた。
広島北部の山間地に位置するので桜は満開、山は黒焦で丸坊主、絶妙な対比である。

 

焼け焦げた山を背景に、枝を伸ばした桜が限りなく美しいが、空の蒼がそれに勝るとは・・・
桜を主役にとカメラを向けたが、意外な結末にびっくり!

 

 

害虫や病害の種を焼きつくし、土地に栄養をもたらす山焼き、ほどなく全山緑なす姿が現出する。

 

戦禍の址にも見えるが平和な国日本、世界平和を発進する広島の山、この場で世界平和を祈る。

 

頂上に向かって一直線に伸びる登山道、なだらかな高原状の深入山である。

 

焼け焦げた巨木にぎょっっとするがご安心アレ、何らかの理由で切り倒された木を焼いただけ?

 

センス良い姿で枯れ木の野辺送り、芸術的に焼け柄が残されている。

 

1ケ月後には、大量のわらびが芽を延ばすことでしょう。

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水芭蕉 令和5年

2023年04月18日 | 山野草

春は花の季節、山にも街にも爛漫と咲き誇ります。

 

この姿を見ていると、ホテイアオイかと見間違えそうだが水芭蕉ですよ。

 

今年は時期を違えずにお会い出来ましたぞ!

 

高さを競って、精一杯背伸びしている感じ。

 

こんな場所にも点在している。
背後に控えるのは、杜若じゃないかな?

 

湿原に寄り添うように、固まって咲き誇ります。

 

青空に映える水が、主役を完璧にサポートします。

 

それにしても不思議な形と思いませんか?
神様の創造でしょう。

 

一つとして同型の物はありません。

 

周囲は地元の皆さんが、必死で環境造りをしているのです。

 

近くにはこいつが、出番を待っています。

 

自然が造りだす、絶妙な一シーン。

 

水芭蕉たちは、こんな山懐に抱かれて輝いていました。

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東大寺奥の院 正月堂

2023年04月17日 | 歴史探歩

NHKTVの番組で、東大寺奥の院正月堂が伊賀上野市にあると言うので訪ねた。
奈良の東大寺には、二月堂、三月堂、四月堂はあるが、正月堂がないのは不思議に思っていた。

 

JR関西本線伊賀上野市駅から一駅奈良寄りに、正月堂最寄りの島ケ原駅がある。
古い建屋に駅員はおらず、留守番役の方が改札をするわけではないが、駅舎の中に一人おられた。
切符売り場?と思われる窓口も閉ざされていたが、中の方に思い切って声を掛けてみた。

 

東大寺奥の院観菩提寺(かんぼだいじ:俗称正月堂)への道を確認した。
いくつかの史跡への、案内標識が建てられている。
「案内通り行けば辿り着く。少し登り坂があるが25分程度だろう。」との返事だった。

 

関西本線踏切の脇にも、案内標識があった。
やはり地域で有数の史跡なのだろう。
これだけ案内板があれば安心だ。

 

道すがら三方を巨木で囲まれ、石垣の上に造られた、大きな館と言えるほどの家があった。
勝手に伊賀忍者の血を引く方の屋敷だろうと推測する。
石垣、土塁、灌木で周囲を囲まれた要塞に見えたから…
周囲に環濠があれば完璧なのだが・・・

 

これが伊賀の里?と訝るような緩い起伏の道をゆっくり歩を進める。
やがてシニアカーを操る、妙齢ご婦人が追い越しながら、「正月堂さんへお参りですか?」と声を掛けてくれる。
「そうです!」と返事を返しながら、ほっと安堵する。
やはりここ島ケ原の地では、正月堂は有名な史跡だと思われた。

 

やがて正月堂に辿り着いた。
玉垣?で囲まれており、一見神社風である。
神仏習合の名残だな。

 

国重文の二重楼門には前面に、阿吽の金剛力士立像が控えている。

 

そして正月堂本堂は国重文、国宝と刻まれているが旧法時代は国宝だった。
桁行3間、梁間3間、入母屋造、杮葺きの優雅なものである。
伊賀地方では、織田信長との長い抗争の結果、ほとんどの寺社仏閣が焼き払われ、室町以前の建屋は残されていないのだと言う。
それゆえに正月堂は、とてもとても地域の人々に愛されている。

 

二重楼門の裏には、広目天と多聞天が祀られている。
実際この門には、東西南北の守りを司る、四天王が配されているのではないだろうか?
前面に持国天と増長天、背面に広目天と多聞天と言うことになるがどうだろう?

 

結構反りの深い優美な姿の本堂。
此処で旧暦正月に「修正会」が行われると言う。
東大寺二月堂では、旧暦2月に「修二会」が行われる。

「修正会」「修二会」とは、ご本尊十一面観音菩薩の前で、日常の過ちを懺悔する法要であり、この地で東大寺に先駆けて法要が行われていることになる。

 

 

母屋と庇の境目に段が付く、錣葺きとなっている本堂。
社務所のベルを押して、出てきた老婆に東大寺との関わりを訪ねたが、要領を得なかった。

島ケ原の里から、東大寺二月堂「修二会」の松明を、毎年届けているとTVは伝えていたが、このことも確認できなかった。
地理的には峠を一つ越えれば奈良県なので、指呼の位置にあるわけだ。

 

駅のホームからこの看板が参詣客に、おいで、お参りしてと呼びかけている。

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伊賀上野城

2023年04月13日 | 御城印

百名城探訪時、時間切れとなった高石垣が見たくて再訪したが・・・

 

JR関西本線伊賀上野駅ホームの案内板がこれ。
この案内版では何が何だかさっぱり分からない。
クネクネの矢印はどこをを指し示しているのか? おそらく「伊賀鉄道」の乗り場案内だろう。
「忍者」は一番のりばとはどうゆう意味か?

 

JR伊賀上野駅は伊賀上野市中心部から外れているので、第三セクター「伊賀鉄道」に乗り換えて「上野市駅」まで行くのがベターと言うことらしい。
チョット独りよがりの感じだね。
車両前部に描かれた、伊賀忍者くの一の眼光があやしい。

 

車内は質素な感じの木目調で統一されている。

 

車内で切符を求めたら、このような古風の券が渡された。

 

ここでも俗称の忍者市駅としか表示されていない。
一瞬、「またやっちまったか?」と思った。
この頃旅先で時々感違いをするんですよ。

どこかに上野市駅も表示してほしい。

 

上野市駅から少し登り勾配の道を辿ると、ほどなく城内に辿り着いた。
南側から攻めると、平山城となっているが、ほぼ平坦な場所に位置している。

 

少し丸みを帯びた自然石を丁寧に積み重ねている。
石垣造りの名手、藤堂高虎の手になるものかな。


三重天守と二重櫓の連格式で、天守閣と対比して石垣部分が高い。

 

天守北側は幅広の堀が囲み、自慢の高石垣が臨まれる。
なるほど北側から臨めば、平山城と称されることに納得。

 

城内に放置された巨石、どのような場所に積まれていたのか?
石垣を構成する石は、角が丸く比較的小さい石が利用されている。

 

天守北側に積まれた(放置位置された)土石。
裏込めのための物を、防備に流用したものか?

 

石垣の切れ目の勾配を下っていくと、本丸北側のお堀と高石垣を臨む場所に出る。

 

自慢の高石垣だが堀の外を灌木が囲んでおり、限られた場所でしか見ることが出来ない。
石垣の反りもほとんどなく、丸亀城の高さと流麗さには遠く及ばない感じ。

 

御城印を入手。

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亀山城 伊勢国

2023年04月12日 | 歴史探歩

歴史探訪と言うと大袈裟だがJR関西本線の便数が少ないので、今回は亀山に宿泊した。

 

亀山城址はJR亀山駅から至近にあるので、立ち寄ることにした。
少し小高い場所にある櫓と石垣がすぐ目に入った。

 

なだらかな傾斜で自然石を積み上げた石垣、漆喰塗籠の櫓と、何処でも見かけるお城の風景がそこにある。

 

横矢掛の形も設えてあるが遺構は一部だけなので、城としての縄張りを想像することは出来ない。

 

東海道五十三次46番目(江戸から数えて)の宿場である亀山宿、参勤交代などで往来は賑わった。
亀山城本丸は将軍家など高貴な方が、上洛する場合などの宿舎として利用されていた。
そのため主家の御殿は、二の丸に造られていた。

 

本丸側から城壁。

 

井戸跡も残されている。
城外への抜け穴と言う説もあるが、確認されてはいない。

国内有力の電機メーカーが、液晶工場を造ったことで大いに発展が期待された亀山市。
その液晶は「亀山モデル」と称され、一時世界一を誇ったが、現在はどうなっているのだろう?

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白糸の滝 富士

2023年04月10日 | Weblog

花の青春時代に訪れたっ切りの白糸の滝、傘の年になって急にまた行きたくなった。

 

駐車場の関係から今回は裏口から訪問。
白糸の滝がかかる芝川を真上から見下ろす。
清流が日光を反射して眩い。

 

細い白糸の様な水流が流れ落ちるのだが、この位置からでも予想外の水音がとどろく。
ここまで来ても、若き日に訪れた時の記憶は全く残っていない。

 

太陽を背にしたため、眼前に虹がかかる。
偶然、訪れた時間が良かったのだ。

 

滝幅が150mあるとのことで、オイラのコンデジでは全容を捉えられない。

 

一番左の水量の多いのが、芝川からの落下滝か?
あとは川の流れではなく、富士山の伏流水が崖から噴き出しているらしい。

 

雪解け水が岩走るさまは、えも言われぬ景観を作る。

 

白糸の滝本流?をアップで・・・

 

平日なのに観光客が多く、滝の全体像を人影無しにおさめるのは至難の業。

 

芝川が分岐してもう一本の滝を造っている。
こちらが蘇我兄弟の仇討ちに纏わる「音止め滝」。
防護柵が朽ちて危険なため、立ち入り禁止の看板が、そこかしこにあった。

 

白糸の滝を訪ねれば、当然雄大な富士が眺められる筈なのに・・・
今回富士山はご機嫌斜め、ついに顔を表すことはなかった。

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渡辺貞夫カルテット2023

2023年04月09日 | Weblog

渡辺貞夫のライブに出掛けたよ!

 

こんな場所で世界のナベ貞が聴けるなんて、冥利に尽きる。

 

異国情緒満点の佇まいにウットリ!

 

開演前のひととき、グラスを傾けながら・・・

 

リビエラ逗子マリーナ オーシャンスイートがその舞台です。

 

200人も入ればいっぱいの会場、臨場感がすごい!!!

 

オイラの席からはこんな感じ、何と幸せなことでしょう。

 

90歳とは思えない迫力、或る時は咽び泣くように、時が替われば叩きつける如く、日本一のサキソフォン奏者が会場の空気を震わせていた。

 

これがオイラの座席番号。

 

FM放送で同時配信されている。

 

リビエラ逗子マリーナのサンセット。

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水木しげるロード

2023年04月08日 | Weblog

当初の行程では境港を訪ねる予定だった。

 

気が替わって今回はパス、ちょっと未練を持って立った米子駅のホーム。
ねずみ男が、こちらにお出でと誘っている。

 

待ち時間の間、この旗を持った少年に誘われて・・・

 

境港出身で朝ドラでも描かれた、有名漫画家の作品集?を鑑賞した。

 

古びた木造ベンチを蘇らせた主人公。
ゲゲゲの鬼太郎。

 

後は地元の子供たちの作品集をどうぞ!

 

素人離れした傑作、食べられる魚が秀逸だ。

 

NHK朝ドラのタイトルは「ゲゲゲの女房」だったね。

 

水木しげるの女房役は松下奈緒だった。

 

絵画も全く苦手なオイラは、子供たちの達者な腕にただただ感心するばかり。

 

 

帰途西方から眺める大山。
富士山にそっくり。
ただ愛鷹山に相当するコブが、真反対の左側にあるのが大きな相違点かな。

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皆生にて

2023年04月07日 | Weblog

ホテルにチェックイン後、初めて宿泊場所と食事場所が異なることを知らされた。

 

夜の温泉街を「ぶら~り ブラリ」とそぞろ歩き。
ふっと、ある文豪の作品『城崎にて』頭をよぎる。

昼間の温かさと打って変わって、山陰の夜は冷える。
食事処の上がり框に、炭火が赤く燃えていた。
心ずくしがうれしい。

 

続いて目に入ったのがこの書である。
一時代を画した好色坊主?今東光の手になる「色即皆生」。
和風の佇まいに、妙に即しているから不思議。

 

こちらの建物は、全館畳廊下であった。
畳屋の息子としては、何かホッとするものがある。

 

壁に掛けられた絵は、霊峰大山ではなく烏ケ山(からすがせん)と言うのも結構。

 

美味しい食事を頂き、再び夜の温泉街へ足を踏み出す。

 

大山程、見る方角によって山容が異なる山も珍しい。
皆生方面から眺める大山北壁、靄っているが谷には多くの残雪が残っている。

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米子城址

2023年04月06日 | 歴史探歩

令和5年春「青春18きっぷ」の旅は身近な山陰方面。

 

「日本百名城」に入っていないし、歴史的物語にも登場することがないのでノーマークだった。
宿泊先からのタクシー運転手さんも「米子城址ですね」と行く先を確認した後無言だったが、米子城石垣が見える場所に差し掛かると突然饒舌になり、石垣や眺望のすばらしさを篤く語り始めた。

二の丸の入り口に残る桝形虎口の石垣を三の丸側から見る。

 

二の丸側からみた桝形虎口。
侵入してきた敵を殲滅できそうな造りが良く分かる。

 

米子城には、天守をはじめ櫓も何一つ残っていないが、長屋だけ一棟残されている。

 

米子城の井戸跡が登城路脇にあった。
何とお粗末な保存の仕方だろうか? 史跡らしさは微塵もなし。
米子市には早急に改善を強く求めたい。

 

天守へ向かう登城路、緩急があって登り難い。
山城らしい雰囲気が漂っている。

 

説明版はなかったが、おそらくは竪堀址であろう。

 

 

鉄門跡の石垣が臨める場所まで上がってきた。
息が弾む!

 

五段重ねの石垣が眼前に現れた。
満開の桜が、売り物の石垣を引き立てる

 

広大な天守台が頂上にある。
本丸跡の形跡が感ぜられる水路が残されている。

 

本丸から臨む霊峰大山、春の靄で墨絵のよう。
季節によってはダイヤモンド大山が見られる。

 

天守閣の基壇が残されていた。

応仁の乱で西軍だった山名氏が築城を始めた米子城。
その後吉川広家によって本格的な城郭として完成したが、明治の廃城令で取り壊し。

 

搦手側は中海に接し、断崖絶壁が敵を寄せ付けない。
中海側にあった門は、「水手御門」と呼ばれていた。

 

まさに古城の趣、「春高楼の花の宴」である。

思い出した。日本舞踊の習い始め初舞台が、三橋美智也の「古城」だったことを・・・

 

登り石垣の址、残念ながら崩れてしまっているが、彦根城の物よりスケールが大きい。
復元が臨まれる遺構だ!

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鳥取逍遥

2023年04月05日 | Weblog

智頭急行は中国山地の中央にある「智頭駅」までの運行なので、乗り継ぎの為因美線経由で鳥取まで行く。

 

JR西日本では現在車内での切符販売はしていない?場合が多いが、智頭急行車内でJR区間の乗車券を求めた。

 

鳥取駅構内で特大の傘に出会う。
鳥取県は全国一人口の少ない県だが、全国知事会会長は鳥取県知事が努める。

 

駅構内の飾りがユニークで楽しい。
これは日本一を誇る鳥取砂丘、砂丘近くにある「砂の博物館」の砂像は素晴らしい。

 

そして山陰名物と言えば「蟹」。

 

特産果物は20世紀梨、21世紀でも20世紀梨の人気は衰えない。

 

鳥取駅前には20世紀梨の大木が、今を盛りと白い花が咲き誇る。

 

JR鳥取駅前に大自然が広がっている。

何と爽やかな駅でしょうか。

コメント (2)
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智頭急行

2023年04月04日 | 鉄印帳

鉄印帳の旅も終盤戦に入った。

 

兵庫県上郡駅から岡山県を経由して、鳥取県智頭駅まで…
前回も乗車したのだが、不覚にも鉄印帳不携帯で、押印出来なかった。
鉄印帳が始まってから2度目の乗車。

 

上郡駅に待機していたのはこの列車だったが・・・

 

実際に乗ったのはJR西日本が智頭線を経由して運行する、京都⇔鳥取(倉吉)間の特急はくと号。

それでも乗車券は、智頭急行区間を別途購入して乗車。

 

地味な装飾で、ディスプレイも控えめな車両。

 

ホームの駅名表示も、これぞ第三セクターの風がふんぷん。

 

智頭急行の鉄印。

 

このカードも一緒にくれました。

鉄印帳の旅も残すところ、あと三線となった。
昨夏、DMV  で運行を再開した「阿佐海岸鉄道」、熊本地震で一部運航休止中の「南阿蘇鉄道」と「くま川鉄道」

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